トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ダイゼン

2021-05-31 | 野鳥


ダイゼン(大膳)はこの時期には少ないのだが出会えてラッキー 夏羽になっていた
大膳とは宮中の宴会料理の事
肉が美味しく昔はよく膳に供された

旅鳥または冬鳥
海岸の干潟に居る
小走りに走ったり、立ち止まったりして地表をつついて採食している
ゴカイが好きで穴から上手に引き出して食べる 他に甲殻類や昆虫類も食べる

雌雄同色
夏羽では、顔と喉から腹まで黒いのが良く目立つ(冬羽ではこの黒色はない)
額から眉斑を通り胸側にかけて白い
背と雨覆は白と黒の斑模様
大きさは29cm
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ニガナ

2021-05-30 | 樹木 草花


葉や茎を切ると苦みのある乳液が出るのでニガナ(苦菜)の名がある
味わったことはないが、ウサギなどはこの苦みを好んで食べる

キク科の丘陵 山地 人里までごく普通に見られる多年草
茎は直立して高さ20~50cm
根生葉は長い柄があり葉身は3~10cmの広披針形~倒卵状長楕円形
茎葉は小さく柄はなくて、基部は丸く張り出して茎を抱く

花は5~7月に咲く
枝先に15mmの黄色の頭花を付ける 舌状花はふつう5個からなる
暗褐色の葯筒から花粉を付けた花柱が伸び、先が開く
果実は3mmほどの紡垂形のそう果で、汚白色の冠毛がある
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ミドリヨウラク

2021-05-29 | 樹木 草花


初めて出会った花でミドリヨウラク(緑瓔珞)
瓔珞は仏像を飾る装身具のこと

ユリ科アマドコロ属の山地の林内に生える多年草
茎は30~70cmで稜角があり、上半分ほどは弓型に曲がる
葉は対生で、ほぼ無柄の長楕円形をしている

6月頃に葉腋から花柄を垂し、花柄の先に苞葉を付けた淡黄緑色の花を数個つける
苞葉(蕾を包んでいた葉)は1cm以下の披針形で膜質
果実は液果、1cm程の球形で黒色に熟す
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アノマテカ

2021-05-28 | 樹木 草花


公園の園路の路傍に小さな可愛い花があった
アノマテカと言う花でお初に見る花・・アノマテカは旧の属名で 別名ヒメヒオウギという こちらのほうが覚えやすい名前だ

アヤメ科フリージァ属の多年草で球根植物
南アフリカ原産で日本へは観賞目的で大正時代に入ってきた

葉は地際から生え、細長く平べったい
葉の間から20cmほどの花茎をだし、先に2cmほどの花を数個咲かせる
花の時期は5~6月
基の部分は3cmほどの筒状で、先端に6個の花びらを付け、下の3個には付け根に濃い紅色の斑がある
花色は普通には明るい紅色だが、白色 濃い紅色 斑紋の薄い品種もある
果実は蒴果 種がこぼれてあちこちで繁殖している
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センダンの花

2021-05-27 | 樹木 草花


センダンの薄紫の可憐な花が枝一杯に広がって見ごたえがある
「栴檀は双葉より芳し」の栴檀はビャクダンの事でこのセンダンには芳香はない
万葉の昔から親しまれ、「おうち」「あふち」と言う古名がある

センダン科の落葉高木 普通5~10mくらいになる
葉は互生で、長さ30~80cmの2~3回奇数羽状複葉
小葉は長さ3~6cmの卵状楕円形、先は長く尖り、基部は左右不相称、縁には不揃いな鈍い鋸歯がある

花は5~6月に咲き、本年枝の基部の葉腋から10cmほどの集散花序を出して、淡紫色の花を多数つける
花弁は5個、1cm程の倒披針形で平開する
雄しべは10個、紫色の花糸が合着して雄しべ筒を作り、筒の先端は細かく切れ込み、内側に黄色の葯が付く
雌しべは1個で雄しべ筒より短く、花柱は円柱状で柱頭は丸い

果実は蒴果 2cmほどの楕円形で初冬に黄褐色に熟す 葉が落ちても残っていることが多い ヒヨドリやムクドリが良く食べに来る
中の核は楕円形で縦に溝があり、中に細長い種子が入っている

黄熟した生の果実の果肉だけをすりつぶし、ひび、あかぎれ、しもやけ等の患部にに塗るとよい
又、乾燥した幹皮を煎じて飲むと虫下しや条虫駆除に効果がある
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アヤメ

2021-05-26 | 樹木 草花


葉の付き方が文目模様とか、外花被片に網状の模様があるので綾目と呼ぶようになったと言われる

アヤメ科のやや乾いた草地に生える多年草
葉は長さ30~60cmの剣状線形
花茎は高さ30~60cmほどになり、頂に紫色の花を2~3個つける

花は5~8月にかけて咲く
外花被片は約6cmで先は垂れ、中央から爪部にかけて網状の模様がある
内花被片は長さ約4cmで直立している・・濃い色の3個
綾目模様に覆いかぶさっている壁のように見えるのは雌しべの花柱
雌しべを持ち上げると中に雄しべがある・・虫が綾目模様に沿って潜ると花粉が付く仕掛けだ
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ハコネウツギ

2021-05-25 | 樹木 草花


赤と白の2色の花があるハコネウツギ
名に反して箱根には自生種は少ないが、低地に自生している
日本固有種

スイカズラ科の沿岸地の海岸林に生育する落葉小高木 高さ5m程になる
葉は対生で、葉身は6~16cmの楕円形~広卵形
先端は鋭く尖り、基部は円形から広いくさび型で縁には細かい鋸歯がある

花は5~6月 枝先や葉腋に2~3個ずつ咲かせる
面白いことに花は初めは白色だが、次第に赤くなる 内面のほうが外面より色が濃い
花冠は3cmほどの漏斗形で上部は5裂し、花筒は上半部で急に鐘状に広がる
雄しべは5個、花筒とほぼ同長、花柱は1個で花筒から少し突き出る
果実は蒴果 3cmほどの円筒形で11月頃に熟して裂開する
中の種子は1.5mmの楕円形で翼がある
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シモツケソウ

2021-05-24 | 樹木 草花


ピンクの可愛い花が咲いていた
バラ科の木本でシモツケと言う木があるが、似た花の感じの草本なのででシモツケソウと言ううのだろうか

バラ科の山地の向陽地に群生する50cmほどの多年草
葉は5~10裂した掌状の奇数羽状複葉で、頂小葉が大きい

花期は7~8月と言うが 5月に咲いていた
茎頂に紅色、時に白色の5mmほどの小さな花を散房状につける
長い蕊が目立つ
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ベニバナトチノキの花

2021-05-23 | 樹木 草花

淡いピンクのベニバナトチノキが花の真っ盛り
ベニバナトチノキはアカバナトチノキ(花は赤い)とセイヨウトチノキ(花は白に少し赤味がある)の種間雑種

トチノキ科の落葉高木、高さ15m位になる
葉は対生で掌状複葉 小葉は5~7個
小葉は10cmほどのクサビ状倒卵形 表面は暗緑色で深いしわが目立ち、縁に粗い重鋸歯がある

花は5~6月に咲く
枝先に20cmほどの円錐花序を直立し、紅色~朱紅色の花を多数つける

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ゴミグモ

2021-05-22 | 虫類


網やごみはすぐ見つかるが、肝心のクモはどこに居るやら見つけにくい なんとも変わったクモだ
どう進化してこんな技を身に着けたのか・・張った網の中央に、縦に食べかすや脱皮殻、枯葉片などの塵芥をまとめてゴミリボンを作り、クモはその中に歩脚を縮めて潜んでいる
捕食者の攻撃から逃れる擬態と考えられている

平地から山地まで広く分布しており、都市部の庭園 公園でもよく見かける
4月~9月まで見られ 垂直正常円網を張り中央にゴミリボンを作り、ゴミに紛れて卵のうを何個か吊るしたりする
網を張り替える時は、このゴミリボンを持ち運び、新しい網の中央につける
 
大きさはメスは10~15mm、オスは7~10mm
オスはメスの巣を訪れて糸を引き、求愛行動をする 時には一匹のメスに何匹かのオスが居ることがある
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アオダイショウ

2021-05-21 | 小動物 他

今日は24節季の小満
春になり万物が次第に成長して満ち溢れる、と言う意味

去年の春にも同じ場所で同じような大きさのアオダイショウを見たので、確証はないが同じ固体かも・・と思っている
日本固有種

アオダイショウは分布域が広く、地域によって異なるが、3~5月冬眠明け 4~6月に交尾、 6~8月産卵で卵は約60日で孵化する 孵化幼体は40cmほどの大きさ
地上 樹上問わず動き回り泳ぎもうまい
様々な環境に居るが、農村ではネズミを食べる益獣として保護している地方も多い

エサは幼体時にはトカゲ カエルなどを好むが、成長に従い鳥類や哺乳類を主に食べるようになる
背面はオリーブがかった褐色で、胴には不鮮明な4本の縦条模様が入る
顔をアップしたら、ウロコが整然と綺麗に並んでいるし、お目目もぱっちりしている
全長110~192cmで日本の蛇では最大・・出会った個体は150cmくらい
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アオバハゴロモ幼虫

2021-05-20 | 虫類


アオバハゴロモの幼虫が葉の上を数匹でウロウロしていた
成虫の前翅が綺麗な青緑色なのが名前の由来

卵で越冬して今の時期は幼虫で、成虫は7月頃から見られる
幼虫も成虫も小集団を作って暮らしていることが多く、敵が近づくと葉や枝の反対側に逃げる
ソッとやると追いかけっこの気分で面白い
幼虫は白い綿状の分泌物に覆われていて、親とは随分姿が違う
食べ物は柑橘類 クワ チャなどの広葉樹の汁を吸う

成虫(7月のもの)

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ナメクジ

2021-05-19 | 虫類


切り株に開いた穴に何か虫がいるようだったので、ツンツン突いたらナメクジが出てきた

マイマイ目ナメクジ科の虫で、陸に居る巻貝の仲間で殻が退化しているもの
春先に卵から孵化する 出会った個体はもう4cmほどもあった 出現期は5~11月
普段は木の洞や樹皮の裏などに住み、雨上がりの夜などに行動する
移動の際は粘液を出して這うので、あとがキラキラ白っぽく光る
口器におろし金のような多数の歯のある舌を持ち、植物を削り取るように食べる

家屋に浸入する不快害虫、植物を食い荒らす農業害虫、寄生虫や病原菌の宿主としての衛生害虫などと言われ駆除の対象
♪デンデン虫ムシーカタツムリ♪などと歌に歌われる仲間とは扱いが大違い

ビールに誘引されるので集めて駆除できる・・酒に強い種類の個体もいるので飲み逃げされることもある
駆除は、体の85%は水分なので、塩 砂糖やシャンプーなどの界面活性剤、洗浄剤をかけたりすると死滅する
肺呼吸をしているので水に付け込んでも死ぬ・・呼吸孔は体の右側前よりについている
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メダイチドリ

2021-05-18 | 野鳥


メダイチドリ(目大千鳥)は、目の大きなチドリ類の中でも特に目が大きく見える鳥

旅鳥
海岸の干潟 砂浜 河川に居る 水田や湿地などにも入る
シロチドリなどと混群を作ることが多い
ゴカイ類を主に、他に貝類 甲殻類 昆虫などもとる
ゴカイの体を切らずに、泥の中から上手に引っ張り出す

オスの夏羽は、額が白く中央に縦の黒線があり、前頭は黒く太い黒色の過眼線に繋がっている
頸側から胸は赤褐色、腹は白い
メスは全体にオスより淡色
大きさ19cm

かぜ吹けばよそになるみのかたおもひ 思はぬ浪になく千鳥かな(藤原秀能)
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キビタキ

2021-05-17 | 野鳥


オスの黄色い部分が目立つヒタキ類
囀り、姿ともに美しいので昔は飼い鳥として人気があった
実際、5月の新緑のこの時期のキビタキの姿も囀りも素晴らしい

夏鳥
平地から山地の林に居る 渡りの時期には市街地の公園や庭でも見られる
樹の中程の枝に垂直にとまり、葉や枝に居る昆虫類 クモ類などを採食し、時には飛んでいる虫を飛び立って捕らえる

鳴き声はオスの囀りは、ビチュリ ビィビビリ ピュイチ ビビブリなど美しく変化にとんだ多くのバリエーションがある
オスは上面が黒く、眉斑は橙黄色で腰は黄色、喉から腹にかけては黄橙色から黄色い
メスは全体にオリーブ褐色で、体下面は淡褐色
大きさは14cm
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