トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ツヤアオカメムシ

2023-12-31 | 虫類

今年最後のお客様・ツヤアオカメムシが部屋にやってきた
体長は15mm程で、光沢の強い緑色、暗色の小さな点刻がある
前胸背側の角はほとんど突出しないで、全体に丸みを帯びて見える

成虫で越冬し、4~11月にかけて見られる
明かりに飛来するので、部屋の明かりに誘われてやって来たのかもしれない
12月とは言え今年は暖かいので、まだ越冬態勢になっていないのかも・・

キリ、スギ、クワなどの樹上で生活し、年によって多発生する
ミカン、カキ、ナシ、ウメ、モモなどの果実を吸収加害する

今日は大晦日、今年もお出で頂きありがとうございます
良いお年をお迎えください
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アツバキミガヨラン

2023-12-30 | 樹木 草花


アツバキミガヨランが大きな花を付けた

キジカクシ科 北米原産の常緑低木
葉は叢生し、細長く先は鋭く尖り剣状で硬い革質、長さ60~75cm
古い葉は後に垂れ下がる
叢生した葉の中心から、長い花茎が伸び分枝する

花は春5~6月と、秋9~11月の2回咲く
分枝した各枝から円錐花序を出し、多数の大きな花を下向きにつける
花色は白~薄黄色、花弁は6枚ある

虫媒花で、自生地ではユッカ蛾が送粉するが、日本にはいないので結実せず、株分けで繁殖させる
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ソシンロウバイ

2023-12-29 | 樹木 草花


ソシンロウバイの黄色い花が開きかけてきた
ロウバイの栽培品種で、ロウバイより花が大きく内側の花被片が黄色い
ロウバイの名は、ロウ細工のように見える花の姿から付けられた

ロウバイ科の落葉低木、2~5m程になる
中国原産で、日本には明治時代に渡来した
花は1~2月に咲く
ロウバイは内側の花被片が暗褐色だが、ソシンロウバイは黄色い
花被片は沢山あり、らせん状に付き花弁と萼片に分かれない

花が終わると花床が大きくなって、3cm程の長卵形の偽果になる
偽果の表面は木質化し、先端に雄しべなどが残る
中にはそう果が10個ほど入っている
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ジョウビタキ

2023-12-28 | 野鳥


ジョウビタキ(尉鶲)オスに会えた
「尉」は老人を意味し、頭部の色を銀髪に見立てたもの

冬鳥
市街地から低山の花壇や植栽地の多い公園などに居る
この時期、雌雄共に単独で縄張りを持ち、主に昆虫類やクモ類を採食し、草木の実も食べる
ヒッヒッヒッと盛んに縄張り宣言の声を出し、合間にカッカッと言う声を入れる
春が来れば仲良くなって番になるかもしれない相手でも、縄張り内では容赦なく追い払う
とまって居る時は尾羽を良く振る

雌雄共に翼の白斑が目立つ、紋に見立てて別名紋付鳥の名もある
オスは灰白色の頭上と黒い顔、下面は橙色
メスは灰褐色で腰と尾羽の両側が橙色をしている
全長14cm
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ウミアイサ

2023-12-27 | 野鳥


冬の海のアイサ類
アイサは「秋去り」からの転・・この鳥が来ると秋が去り冬になる
又、秋早く(秋沙)に渡って来る鳥を意味する、など諸説あり

冬鳥
10月頃からやって来て、4月初め頃まで見られる
海岸や内湾、河口に居るが、広い湖沼に居ることもある
小群れで居ることが多く、潜水して魚類をとる
嘴には歯状突起が並んでいて、捕えた魚を逃がさないようになっている
オスは求愛ディスプレイを良くし、赤い嘴をメスに見せつけるように上に向け「ヘッヘーン」と鳴く
メスは「ゲーー」と鳴く

雌雄共に嘴、虹彩、足は赤色
オスは後頭にあるボサボサの冠羽
頭部は緑黒色で、胸との境は首輪状に白い
メスは頸上部から上が茶褐色
全長55cm
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アオジ

2023-12-26 | 野鳥


アオジにやっと出会えた
右側のオスが嘴に咥えた赤い実を、左のメスにプレゼントらしい

アオジは青っぽい色の「しとと」つまり「あおじとと」が変化してアオジとなった
「しとと」は、ホオジロ類全般の奈良時代の古名
「アオ」は青色ではなくて緑色・・緑色をアオと言うのは何故だろう・例えば青信号・鳥では緑色はアオと言い、青色はルリと言うことが多い

留鳥(漂鳥)
本州中部以北で繁殖している
冬は暖地に移動して越冬し、市街地の公園や庭にも現れる
また冬鳥としても多くが渡来してくる

繁殖期以外は小群れで生活するものが多く、林道付近や竹藪、灌木の茂みなどで、昆虫類、クモ類、草の種子などを採食する

オスの頭部は緑灰色、目先から嘴基部にかけて暗色で人相が悪い
下面は黄緑色で、胸から脇に灰黒色の縦斑がある
メスは頭上と頬が灰緑色で、淡黄褐色の眉斑と黒い顎線がある
大きさは16cm
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オオタカ

2023-12-25 | 野鳥


最近パタパタとオオタカに出会った
大分個体数が増えているのかもしれない
最初は藪からでお食事、周りに白く獲物の羽が散らばっている・・ユリカモメの羽かもしれない
2番目は樹木の中で、まだ若い個体のようだ
最後は木の上で下の獲物を狙っている固体

奈良時代から「あをたか」、平安時代には「おほたか」と呼ばれ、鷹狩に最も重用された

本州以北で留鳥
冬には平地の水辺や農耕地、市街地にも現れる
採食は、鳩や鴨類などの中型の鳥を主に、ネズミやウサギなども捕る
狩りの名手で、獲物が余れば樹木の上などに貯蔵することもある
タカは一般に、オスは狩りに専念して、獲物の首を落としたり羽毛をむしるなど、料理をしてから巣に持ち込んでメスに渡す
メスはヒナが大きくなるまで狩りには出ず、もっぱらオスの運んだ獲物をちぎったヒナに与える

雌雄ほぼ同色
他の鷹より翼が短く幅広く見える
オスは頭からの上面が暗青灰色で、白い眉斑がある
体下面は白く、灰褐色の横斑が目立つ
メスは上下面ともに、褐色味がある
大きさは♂50cm、♀56cmで、ハシボソガラス大
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ツグミ

2023-12-24 | 野鳥

今シーズンは渡りの鳥が少ないのだろうか、なかなか会えなかったツグミ
名前の語源の定説はないという
ミは鳥を表す接尾語のミとすれば、ツグは鳴き声を示すものかも知れないという説がある
日本だけではないが、昔はかすみ網で捕らえた、重要な食用鳥だった

冬鳥として全国に渡来する
群れになって渡来し、以後餌場の量によって群れで居るものと、一羽で過ごすものが居る
地上を歩いては、立ち止まり胸を張る、この動作を繰り返しながら、土中からミミズ類や昆虫類の幼虫などを捕り、木の実も採食する
歩いているときに合わせて「だるまさんが転んだ」と言うとぴったり合って面白い

雌雄同色
個体変異が大きく、雌雄や年齢の識別は困難だが、
上面は灰黒褐色、眉斑は黄白色、顎線は黒色、胸から脇にかけて黒斑がある
大きさ24cm

わが心あやしくあだに春くれば 花につくみといかでなりけん(大伴墨主)

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ナンキンハゼ

2023-12-23 | 樹木 草花


ナンキンハゼの木・紅葉していた葉も落ち、果皮も裂けて落ちて、白い種が青空をバックに残っていた
中国原産で、秋に紅葉し、ロウをとったことからの名前

トウダイグサ科の落葉高木、高さ15m程になる
葉は互生し、5cm程の菱形状卵形、先は尾状に尖り基部は広いクサビ形、縁は全縁
秋にはグラデーションが綺麗に紅葉する

花は7月に咲く
枝先に10cm程の総状花序を出し、黄色の小さな花を多数つける
花序の上部に多数の雄花、基部に数個の雌花をつける

果実は蒴果で、3稜の有る扁球型で大きさは2cm程
10~11月に褐色に熟して裂開し、3個の種子を出す
種子は7mm程の広卵形で、白いロウ質の仮種皮に包まれ、冬になっても果実の中軸に付いたまま残っている
昔はこの種子からロウや油をとった
人には有毒というが、キジバト、ヒヨドリ、ジョウビタキ、メジロ、スズメその他多くの鳥がよく食べている

花(7月)
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ヤツデ

2023-12-22 | 樹木 草花

ヤツデの花が咲いた

花と言ってもあまり色模様の無い地味な花だ

蜜はかなり出しているようで、ハエやアブの仲間が周りを飛び回っていた

 

ウコギ科の常緑低木で、1~3mくらいの高さになる

花序の軸の脇に出来た葉芽が冬芽で翌年の春に伸びる

葉は互生し、枝先に集まって付く

葉身は20~40cmと大きく、掌状に深く7~9裂する

葉柄は30cmと長い

 

花は雌雄同株で、11~12月に咲く

花芽も夏に出来るが、葉芽と違って冬芽にはならず、年内に開花してしまう

枝先に球形の散形花序を円錐状につけ、白い小さな花を多数つける

上部の花序には両性花、下部の花序には雄花が付く

両性花は雄しべ先熟でまず花粉をだし、散った後雌しべが顔を出すという、自家受粉を避ける仕組みを持っている

写真の右側の葯が突き出ているのが雄性期の花で、左側のものが雌性期の花

 

果実は液果

8mm程の扁球形で、翌年の4月頃に赤紫褐色から黒紫褐色に熟す

種子は少し歪んだ扁平な楕円形で5mm程の大きさ

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モクゲンジ

2023-12-21 | 樹木 草花

モクゲンジの実がまだ枝に残っていた

名前は、ムクロジの中国名「木患子」を音読みにしたモクカンシが転訛したもの

ムクロジと本種を混同した事に由来する

 

ムクロジ科の落葉高木 高さ10m程になる

葉は互生し、長さ30cmほどの奇数羽状複葉

小葉は3~7対、卵形で縁には不揃いな粗い鋸歯がある

 

花は7~8月に咲く

枝先に15~40cmの大型の円錐花序を直立し、黄金色の小さな花を多数つける

花は1cm程で、花弁の基部には赤いハート形の付属体がある

 

果実は蒴果

5cm程の三角状卵形で、先端は尖る

果皮は洋紙質で、風船のように膨れ、10月頃に熟すと褐色になる

中の種子は7mm程で、黒く硬い・・数珠に使われる

 

花(7月)

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ジンチョウゲ

2023-12-20 | 樹木 草花

暖かいせいだろうか、春先に咲く花と思っていたジンチョウゲが咲いた

名前は、花の香りを沈香と丁子に例えたもの

 

ジンチョウゲ科の常緑小低木、高さは1m以下

中国原産で室町時代に渡来し、観賞用に植えられている

冬芽で頂芽の多くは花芽で総苞に包まれている

 

葉は互生し、葉身は4~9cmの長楕円形、縁は全縁

花は2~4月に咲く

赤花品と白花品があり、枝先に強い芳香のある花を頭状に多数つける

花は形態的には両性花だが、結実する株としない株があるので雌雄別株とも言われる

先は4裂し、赤花品では外面は赤紫色で内面は白色

 

果実は液質の核果、球形で赤色に熟す、有毒

日本ではほとんど結実しない、が稀に実のなる株がある

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クロスジホソサジヨコバイ

2023-12-19 | 虫類

寒くなって来ると良く見られる、綺麗な色をしたクロスジホソサジヨコバイ

背中に黒い筋があって、細い匙のような体型、赤い色が有るものと無いのもが居る

前翅の翅端部に黒い紋があり、目のように見える

マエムキダマシと言われ、大事な頭や顔を守っているらしい

大きさは5mm程

 

成虫で越冬して、見られるのは10~12月と、翌年1~3月

冬場はヤツデの葉裏で良く見つかる

春から秋までは分散して見つけ難い

暖かい時期には木の上の方に居て、寒くなると下りて来るという話もある

シラカシ、ツブラジイ、ヒサカキ、ハンノキ、シロダモなどの樹木の汁を好む

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ヒメヨコバイ

2023-12-18 | 虫類

ヤツデの葉の裏に、背中に黒斑がある小さなヒメヨコバイが蠢いていた

ホシヒメヨコバイと思うがどうだろう

いずれも植物食で、同種内でも体色は変化に富み識別が困難なグループ

 

ヨコバイ:

ヨコバイは世界で2万種、日本で約500種と言われる

歩くときに横にずれるので「横這い」の名が付いた

幼虫成虫共に、植物の液汁を吸うので、農作物や園芸植物にとって害虫

時には植物に有害な菌を伝染させることもある

 

発音機能があって、オスがメスを呼ぶときに使われる

聞いてみたいが、極短波なので人の耳には聞こえない

武器らしいものは持っていなそうな弱い虫で、天敵だらけ

肉食性の昆虫、クモ類、鳥、カエル、トカゲ、その他等々

 

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トホシテントウ幼虫

2023-12-17 | 虫類

トホシテントウの幼虫がへばりついていた

幼虫は数多くの刺状の突起があり、足は長い

このまま幼虫で越冬する

 

トホシテントウ:

落ち葉の下などで幼虫で越冬して、4~5月頃蛹になり、5月頃から成虫が見られる

暗赤色の地色に、10個の黒い紋がある7mm程のテントウムシ

テントウムシでは少数派の植食性で、アマチャヅルやカラスウリの葉を食べる

 

成虫(5月)

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