トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

コスミレ

2022-11-30 | 樹木 草花


もう冬になる頃なのに、コスミレが咲いていた
季節外れに毎年みているスミレだ
名はコスミレだが大きさは中型で、スミレと比べても小さいとは言えない

スミレ科スミレ属の多年草
日本のスミレ属は60種が分布している
コスミレは人家近くや低地、山地に生えていて、早咲きのスミレの一つ

花は3~5月に咲く
草丈は10cm程になり、先に淡紫色~紫色の花を付ける
上弁は兎の耳のように立ち上がり、唇弁には紫色の条がある
側弁基部は普通は無毛、有毛のものはヒゲコスミレという品種
距は8mmほどで細長い

葉は数多く束生し、花期には2~5cmの長卵形で鈍い鋸歯があり、先は尖り裏面は淡紫色を帯びる
夏の葉は三角形で大きい
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マユミの実

2022-11-29 | 樹木 草花


綺麗に紅葉したマユミの木に実が山なりだった
枝がよくしなうので弓を作ったことから、マユミと言う

ニシキギ科の落葉小高木、5m程になる
葉は対生し、5~15cmの長楕円形
縁には細かい鋸歯がある
花は5~6月に咲く
本年枝の葉より下の芽鱗痕の脇から集散花序を出し、緑白色の1cmほどの小さな花を数個つける

果実は蒴果
1cmほどの倒三角形で、4個の稜があり10月~11月に淡紅色に熟す
色は株によって、赤味の濃いものと薄いピンクのものがある
熟すと4裂し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出す
仮種子は薄く、種子の半分しか覆わないこともあるが、オイルを豊富に含み鳥が好んで食べる
種子1個分で両手に天然のハンドクリームが広がる
アルカロイドが含まれ人が食べると有毒
マユミの実は4角だが、同じ仲間のツリバナは丸、ヒロハツリバナはUFOの形をしている
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キヅタ

2022-11-28 | 樹木 草花


キヅタは良く見るが、花は高い所にあることが多く見るのはお初つ
常緑なので、別名フユヅタという

ウコギ科の常緑ツル性木本
気根を出して樹木などを這いあがる

葉は互生し、長さ5cm程の三角状又は5角状で、掌状に浅く3~5裂し基部は切型またはハート形
花序の付く枝の葉は楕円形で分裂しない 縁は全縁

花は10~12月に咲く
枝先に3cm程の球形の散形花序をだし、黄緑色の小さな花を多数つける
中央に花盤が丸く盛り上がる
花弁と雄しべは5個、葯は黄色で裂開すると褐色になる

果実は液果
1cm程の球形で、初めは赤紫褐色で翌年の5月頃に紫黒色熟す
先端には花柱が残り、中には5個の種子がミカンの袋のように並んでいる
種子は5mmほどの扁球型
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クチナシの実

2022-11-27 | 樹木 草花


いつ見ても形の面白いクチナシの実
熟しても裂開せず、口を開かないことからクチナシの名になった
冬の間にヒヨドリなどが実を突き、種ごと果肉を食べる

アカネ科の落葉低木、1~2mほどになる
葉は対生し時に3輪生で、葉身は5~12cmの長楕円形
先は尖り基部は広いクサビ形、縁は全縁

6~7月、枝先に芳香のある白い花を1個づつ付ける
花冠は5cmほどの高杯型で、先は5~7裂する
雄しべは花冠の裂片と同数有り花糸は短い
葯は、やく1.5cmで花冠の裂片の間から花の外に出る変わった形をしている

果実は肉質の液果
3cm程の楕円形で、5~7稜があり、外皮は萼筒に由来し、先端に萼片が残る
11月過ぎに橙色に熟す
割ってみると果肉に埋もれて、200個ほどの小さい種がある
種は扁平で長さ4mmほど

果実は黄色の染料に使われ、発酵すると青い色素にもなる
無毒なので、栗 きんとん たくあん 菓子など食品の着色にも使われる
消炎 解熱 止血などの薬用にも使われる
又花は香料にする
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カンレンボクの実

2022-11-26 | 樹木 草花


バナナが丸く集まったようなカンレンボクの実が生っていた
カンレンボク(旱蓮木)は中国名を音読みした名前

ヌマミズキ科又はミズキ科の落葉高木 高さ20m程になる
中国原産で日本には大正時代に渡来した

葉は互生し、葉身は12~28cmの楕円状卵形で、先は尖り基部はクサビ形
縁は全縁でやや波打つ
花は雌雄同株で、7~8月枝先に小さな花が集まった球形の花序を4個ほどつける
頂生の果序には雌花、側生の果序には雄花がつく

果実は2cmほどのバナナ状の果実が球形に集まり、10~11月に淡黄褐色に熟す
果実や根には、カンプトテシンというアルカロイドが含まれ、制ガン作用が認められている

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コバネイナゴ

2022-11-25 | 虫類


まだまだ元気にコバネイナゴが跳ねていて、捕まえるのに苦労した
普通前翅が腹端に達しないのでコバネイナゴなのだが、長翅型もいる

最もポピュラーなイナゴの1種
卵で越冬して成虫は7~11月にかけて見られる
大きさは♂3cm、メス4cmほど

イネ科植物を好み、体の色が保護色になっている
イネの害虫として有名だが、農薬散布で数が減り休耕田や川原の草原に追いやられていて、公園でもよく見かける

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ツマグロヒョウモン幼虫

2022-11-24 | 虫類


黒い地色に橙赤色の背線があり、同じ色のトゲトゲが目立つツマグロヒョウモンの幼虫
家の脇の道路にノコノコ歩いていた、そばにスミレの葉が残っていたのでそこで成長した終齢幼虫のようだ
大きさは4cm程もあり結構迫力がある

幼虫で越冬して成虫は4月から11月まで見られる
食草はパンジーやニオイスミレ類の栽培種を好み、在来種ではスミレやタチツボスミレを利用する
人家周辺 都市公園 農地などに見られ、パンジー類の植栽が増えた都市部で多く見られる
分布は北上しており、東京付近では2000年代に入り普通に見られるようになった
メスは翅の先端(ツマ)が黒い・名の由来

成虫♂(8月のもの)

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セスジツユムシ

2022-11-23 | 虫類


背中に筋のあるツユムシでセスジツユムシ
キリギリスの仲間だが、草食のせいかスマートで優しい感じがする
植物食のキリギリスは、大あごに発達した臼歯をもっている

卵で越冬して、成虫は8~11月に見られる
平地や低山地の草原や林縁に居る
ツユムシは後脚腿節に刺がないが、セスジツユムシは刺がある
色々な植物の葉を食べる

鳴き声はチキーチキー ジーとあまり高くなく鳴く
大きさは35mmほど 
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アサギマダラ幼虫

2022-11-22 | 虫類

 

あちらこちらのキジョランの葉にアサギマダラの幼虫を見た
小さい幼虫は1齢幼虫 大きさは1cm足らずだった
2齢幼虫からは鞭状突起が現れる 前後2対の長い突起が目立つ
この突起何の役に立っているのだろうか
5齢で終齢幼虫 大きさは4cm程
地色は黒で、各節に黄色の大斑紋と青白色の小斑紋があり洒落た色模様だ

アサギマダラ:
幼虫で越冬する
春4月頃蛹になり、成虫は5月から10月まで現れる
越冬地域は関東から紀伊半島の太平洋側とそれより西で台湾まで
春は北方へ移動し、夏は山地の樹林に滞在・発生、頂上付近へ集まる 秋には南下する
渡りをするチョウとして有名で、2000kmを移動した記録もあるという
各地で長距離移動に関するマーキング調査をしている

食草はキジョランなどガガイモ科植物
成虫はヒヨドリバナやヨツバヒヨドリなどを好んで訪れる
表翅には淡い水色(あさぎ色)があり、大型で綺麗なチョウで人気がある

成虫(8月のもの)

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カワラヒワ

2022-11-21 | 野鳥


川原や農耕地などに住むヒワ類 住宅街付近でも普通に見られる
ヒワはアトリ科の鳥の総称で、「ひはやか」ー小さくて繊細でたおやかなことーから来た語という

留鳥(漂鳥)または冬鳥
北方のものは冬には暖地に移動する
農耕地 川原 樹木が比較的多い公園や住宅地にもいる
繁殖期を終えると、幼鳥も含めて小群れで行動し、地上を跳ねたり草に止まって種子を採食する
ヒマワリの種が大好きで冬は庭の餌台にもよく来る

雌雄はほぼ同色だが、オスの頭部は黄緑色味が強く目先が黒っぽい
メスはオスに比べて全体に灰色味がある
風切りの基部は黄色くて目立つ
大きさ15cm
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アオジ

2022-11-20 | 野鳥


ホオジロに続いて同じ仲間(ホオジロ科)のアオジに会った
青っぽい色の「しとと」つまり「あおじとと」が変化してアオジになった
「しとと」はホオジロ類全般の奈良時代の古名
鳥でアオと言うと緑色の事で、青色はルリという

留鳥(漂鳥)
本州中部以北、特に北海道では多く繁殖していて、シベリアなどから渡ってくるものも多い
冬には暖地に移動し、市街地の公園や庭にも現れる
地上を跳ね歩き、昆虫類 クモ類 草の種子などを食べる

オスは頭部が緑灰色で、目先から嘴基部が暗色、下面は黄緑色 胸から脇に灰黒色の縦斑がある
メスは頭上と頬が灰緑色で、淡黄褐色の眉斑と黒い顎線が明瞭
大きさは16cm
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ホオジロ

2022-11-19 | 野鳥


目の下あたりが白いのでホオジロと言うが
見れば過眼線から頬にかけては黒い

留鳥又は漂鳥
平地から山地の低木林 林縁 草原などに居る
開けた場所を好み、暗い林内にはあまり入らない
繁殖期には主に昆虫類を、非繁殖期には主に草の種子などを採食する
囀りのバリエーションは多く、「一筆啓上仕り候」「源平つつじ、茶つつじ」などと聞きなしされる

オスは上面が茶褐色で黒い縦斑がある
白い眉斑、頬線があり過眼線と耳羽、顎線は黒い
喉は白く頸は灰色、胸から脇腹は淡い茶色
メスはオスより淡色で、顔の黒色部分は特に特に薄い
大きさは17cm

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ヤマハッカ

2022-11-18 | 樹木 草花


かろうじてヤマハッカの花が見られた
ハッカの名があるが香りはほとんどしない

シソ科の山野に生える多年草
茎は木質化した地下茎から直立し、稜に下向きの毛がある
葉は対生し、5cm程の広卵形で基部は細くなって柄の翼に続く、縁に粗い鋸歯がある

花は9~10月に咲く
枝先に細長い花穂を出し、青紫色の小さな唇形花を付ける
花冠は8mmほどで、上唇は4裂して中央部には紫色の斑紋があり、立ち上がる
下唇は2裂して前へ突き出し、縁は内側に巻いて舟形になる
雄しべ4個と雌しべは、この下唇の中にくるまれている
虫が止まると、下唇は下がり雄しべと雌しべが顔を出す
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アマチャヅル実

2022-11-17 | 樹木 草花


アマチャヅルの名前は、生の葉を噛むと、かすかな甘みがあるので、4月8日の花祭りの甘茶を作るアジサイの仲間のアマチャになぞらえたもの

ウリ科のつる性の多年草
茎は長く伸び、巻きひげで他物に巻き付く
葉は鳥足状複葉で、普通5小葉だが3または7複葉の事もある
雌雄異株で花は8~9月に咲く
葉腋に5mmほどの小さな黄緑色の花を総状につける

果実は液果で7mmほどの球形、萼や花冠の跡が管状に残っている
熟すと黒緑色になる
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キジョランの実と種

2022-11-16 | 樹木 草花


キジョランの大きな実がぶら下がっていた
脇に裂開したものもあって種が見られた
種子に付く長く白い冠毛を、髪を振り乱した鬼女に例えた名前

ガガイモ科の常緑樹林内に生えるツル性の常緑多年草
葉は対生し10cm程の卵円形
花は8~9月にかけて、葉腋からの花序に、で鐘型で4mm小さな花を付ける
5中裂し喉部に毛があり、中央には副花冠とずい柱がある

袋果は14cm程の長楕円形
割れて長い白毛を持つ種子を出す
長い毛でフワフワ漂い種を散布する
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