トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

キクラゲ

2022-04-30 | キノコ


みずみずしい天然物のキクラゲ
クラゲに似た触感が名前の由来だが、耳のような形をしているので「木耳」と書く

冬はやや少ないが、通年発生しイチョウ、コナラ、ニワトコなど木質の柔らかい樹種の枯れ木、切り株、倒木などに群生する
中型から大型で、耳型 円盤状 チャワンタケ状など形は色々

内面の色は明褐色で、平滑かシワ状 背面の色も明褐色
肉は薄く、湿っているとゼラチン質で、乾燥すると軟骨質になるが水で戻る
耳型の内側で胞子を作る

栽培品もあり食べられる
汁もの、酢の物、煮物、中華風の炒め物など色々美味しく食べられる
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アミガサタケ

2022-04-29 | キノコ


普通のキノコにある傘ではなく、網目状の窪みのある頭部を持つキノコ

春に腐植の多い地に発生し、特に桜やツツジの下に多く見られる
頭部は卵形又は円錐形で、表面に網目があり畝は縦横とも発達している
色は淡黄褐色で肉には弾力があり、触れると橙褐色に変化する

窪みの内側で胞子が作られる
柄は下方に太まり、色は淡クリーム色で表面に凹凸がある
頭部から柄にかけて中は中空

食べられるが生食は中毒する
フランスでは「モリーユ」と呼ばれ春を告げるキノコとして親しまれている
煮込み、ソテー、つくだ煮、炊き込みご飯など美味しい
肉質は脆いが茹でると弾力が出る
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シャガ

2022-04-28 | 樹木 草花


シャガ(射干)の名前:射干は本来はヒオウギの漢名で、いろいろ転訛したのだろうが詳細は不明
3倍体植物で結実はせず、根茎を伸ばして増える

アヤメ科の林内に群生する常緑の多年草
葉は30~60cmで光沢のある鮮緑色
花茎もほぼ同じ高さで、上部で分枝して淡白紫色の花を付ける

花は4~5月に咲き、5cmほどの大きさで、朝開いて夕方しぼむ
外花被片の縁は細かく切れ込み、中央部に橙黄色の斑点とトサカ状の突起があり、その周りにには淡紫色の斑点がある
内花被片はやや細く、先は浅く2裂する
中央に花柱があり、裂片の先は2裂し先はさらに細かく裂けていて、花弁のように見える
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ハナズオウ

2022-04-27 | 樹木 草花


よその家に咲いていたハナズオウが綺麗だった

マメ科の中国原産の落葉低木、3m程になる
葉はまだ出ていないが、単葉で互生し、5~10cmの広楕円形か円形で先は尖り基部はハート形

花は4月に咲く
葉の展開前に、前年枝や古い枝に紅紫色の花が束生する
花は1cm程、萼は鐘形で先は浅く5裂する
雄しべは10個で、花糸は全て離生する
蝶形花に似ているが、旗弁が最も小さく翼弁の内側にあるので異なる

果実は5cm程の豆果
上側の縫合線に狭い翼がある
中に数個の種子が入っている
種子は4mmの円形をしている
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サワフタギ

2022-04-26 | 樹木 草花


沢を覆うように茂るのでサワフタギ(沢蓋木)の名がある

ハイノキ科ハイノキ属の落葉林内や草原に生える落葉低木 高さ2~4m程になる
ハイノキ科はハイノキ属の1属からなり、日本には21種が分布している
ハイノキ科の多くは、アルミニウムを多量に含み、焼いて得られる灰は染色の媒染剤に用いられた。灰を取る木から「灰の木」となった

葉は互生し、4~8cmの倒卵形又は楕円形
両面に毛がありざらつき、裏面の脈上には特に多い
先端は急に短く尖り、細かい鋭鋸歯がある

花は5~6月に咲く
側枝の先に円錐花序をだし、8mmほどの白色の花を付ける
果実は核果、6mm程で秋に藍色に熟す
中の核は茶色のいびつな球形
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コデマリ

2022-04-25 | 樹木 草花


コデマリの名は、球形の花序を小型の手まりに見立てたもの

バラ科シモツケ属の中国中部原産の落葉低木、高さ2m程になる
葉は互生し、葉身は4cm程の菱形状披針形又は菱形状長楕円形
先端は尖り、基部はクサビ形、縁の上半部には欠刻状の鋸歯がある

花は4~5月に咲く
枝先に散房花序を出し、1cm程の白い小さな花を多数つける
雄しべは20個ほどあり、外側に向けてピンと立っていた
雄しべの内側に、中に向かって丸まっているものが幾つかあるが、雌しべだろうか
まだ熟してないのかもしれない・・雄しべ先熟?
果実は袋果で2mmほど、6月に熟す
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ボタン

2022-04-24 | 樹木 草花


牡丹園で見たボタンたち、左から島錦、鎌田藤、華鳳、黄色い牡丹・・初めて見る色
牡丹の名は、結実するのに根から生えることを意味する「牡」と花の色を意味する「丹」が合わさって付いた名前

ボタン科ボタン属中国原産の落葉低木
日本へは空海によって平安時代にもたらされた
日本へ帰化して、江戸時代に園芸品種も多く作られ、世界中の注目を集めるようになった

花4~6月に咲く
色は豊富で、白、赤、赤紫、紫、黄、ピンク、オレンジ等々
花は大きく花びらも多く豪華で百花の王と称えられ、富貴、高貴、壮麗、風格などが花ことば

元来薬用植物であったが、花が美しいので観賞用として栽培されている
根の皮は生薬「牡丹皮」として利用されている
便秘、痔疾、月経不順などに効果がある
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ハルジオン

2022-04-23 | 樹木 草花

ハルジオン(春紫苑)は、春に咲くシオンのいみ、シオン(紫苑)は8~10月に咲く
別名ハルジョオンはヒメジョオンとの対比で呼ばれることがある

キク科の北アメリカ原産の多年草で、今では各地に雑草化している
大正時代に園芸植物として渡来した

茎は中空で60cm程になる
根生葉と下部の葉は長楕円形又はへら型で、翼のある柄がある
茎葉の基部は耳状に張り出して茎を抱く

花は4~7月、上部の枝先に、白色~淡紅色の頭花を付ける
頭花は2cm程で、つぼみの時はうなだれて下を向いている・・何故、どうして??
舌状花は糸状で多数ある
果実は扁平なそう果

3~5月頃が葉の食べごろで、ロゼット状のはを根ぎわから採り、茹でて各種あえ物、煮びたしにする


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ウラギンシジミ

2022-04-22 | 虫類


ウラギンシジミのメスが居た
メスは表の翅に白い斑紋があり、オスは橙赤色の斑紋がある
裏面は雌雄共に銀白色

成虫は常緑樹の葉裏で越冬して、4月から11月まで見られる
樹林地や樹林の多い公園や人家周辺で見られる
日中、樹上や林縁を飛翔し地上にもよく降りている
あまり花を訪れず、腐果や獣糞などで吸汁するほか湿った地面で給水する

食草はクズ、フジ、ハリエンジュなどマメ科植物
幼虫は2cm程で、尾部に突起がある変わった形のわらじ型芋虫
体色は緑色から赤紫色まで変異がある
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ヨツモンクロツツハムシ

2022-04-21 | 虫類


小さな虫を葉の上で見つけた
黒い体に4つの黄色い紋があるヨツモンクロツツハムシだ

ツツハムシの仲間は、産卵時、親は卵に糞を塗りつけて地上に落とし、孵った幼虫は糞を付けた卵殻を背負って行動し、成長するに従って自分の糞を殻に継ぎ足して大きく行く
幼虫枯葉を食べて越冬し翌春に蛹化する

成虫は4~8月に見られる
体全体が半円筒形をしている
大きさは5mmほど
コナラ、カシワ、ウワミズザクラなどの葉を食べる 
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コアオハナムグリ

2022-04-20 | 虫類


花にやって来るコガネムシ類の代表選手・よく見かける
ヒメジョオンで食事中でした

成虫は4~10月まで見られる
林の周りや公園などでも見られる
食べ物は主に草や広葉樹の花の花粉や蜜などや麦の穂や樹液にも集まる
大きさは15mm程

幼虫は土の中で落ち葉や枯草などの腐植質を食べる
体は白く皮膚の表面には沢山の襞がある
歩くときは背中の毛と襞を利用して、腹を上向きにして歩くという
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ツマキチョウ

2022-04-19 | 虫類


小型の羽先が黄色い蝶がひらりと止まった
オスの翅頂部は黄色く、後翅の裏側は雲状模様

蛹で越冬して成虫は3~5月に見られる
見られる時期は短く東京近郷では4月を中心に1か月ほどで、その後卵、幼虫の時期を過ごし5月過ぎには蛹になって翌年春まで過ごす
日中低い場所を翅を小刻みに動かして直線的に飛翔する
ムラサキケマンやタンポポなど各種の花を訪れる
翅を半開きにして止まることが多い

林縁、農地、河川などで見られ、最近は都市部の公園でも良く見られる
食草はムラサキハナナ、タネツケバナなどアブラナ科植物
幼虫は3cm程の薄緑色のイモムシ


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タシギ

2022-04-18 | 野鳥


沼地の藪中をノコノコ歩いていたタシギ、ジシギ類の中では一番よく出会う
タシギ類4種(タシギ、ハリオシギ、オオジシギ、チュウジシギ)をジシギ類と呼んでいる

旅鳥で本州中部とそれより南では越冬する
水田、蓮田、沼地などに居る
主に夜間に活動するが安全な場所では昼間も良く動いている
採食はタシギ類な中では最も水気のある所を好む
長い嘴を泥の中に差し込んで、ミミズ類や貝類、甲殻類、昆虫類の幼虫などを食べる

雌雄同色
タシギ類4種の識別の基準になる鳥
頭側線、過眼線、頬の線が明瞭、上面に黄白色の線がある
嘴は長くて真っ直ぐ
大きさ26cm
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オバシギ

2022-04-17 | 野鳥


数羽のハマシギを従えるようにオバシギが居た
オバシギ(尾羽鴫、姥鴫)の名は尾羽が目立つシギと言う説が有力というが、特に目立っては見えない、また動作などがおっとりして年老いた風情があるので姥の字を当てたとも言われる

旅鳥、春の渡りでは4月中旬~6月中旬に見られる
海岸や河口の干潟に、群れで居ることが多い
岩場や砂浜では貝類を好んで捕り、干潟や河口ではゴカイ類や甲殻類、貝類などを捕る

雌雄同色
足が短くずんぐりした感じがする
冬羽では上面が灰褐色、下面は白くて顔から胸に黒色縦斑がある
夏羽では頭部が灰色で黒い縦斑があり、上面は灰褐色から黒褐色
大きさは27cm・・因みに一緒に居たハマシギは21cm
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ホウロクシギ

2022-04-16 | 野鳥


大物登場・・シギの中では最大級
ホウロク(焙烙)とは素焼きの浅い土鍋の事で、この鳥の腹の色を例えた命名
日本版レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類

旅鳥、春の渡りでは4~5月に見られる
主に広い干潟に居る
生活は干潟の干満に影響され、潮が引くと採食を始める
泥の上や浅い水中をゆっくり歩き、嘴を泥の中に差し込みカニを捕える
カニの足を咥えて振り回し、足を落としてから食べる

雌雄同色
長くて下に曲がった嘴、全体が褐色で腹も褐色味がある
大きさは63cm
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