山の清流の葉の上で可愛いハートのミヤマカワトンボの番だった
前の方がオス 腹の先(尾部付属器)をメスの襟首に差し込み メスは腹の先をオスの副性器に付けている
他の動物と比べるとかなり変わった番の形だ
子供の頃はこの形を 「ほかけ(船)」と言って追いかけ回した
ミヤマカワトンボは均翅亜目中最大の種 7cmほど有る 日本固有種
オスはメスに対して求愛行動ともとれるセレモニーをする数少ないトンボの一つ
産卵はメスが単独で水中の木の根や朽木に産み付け 時には潜水もする
トンボは大きく3グループに分けられている
均翅亜目・・前後の翅が同じ大きさ・・イトトンボ類など
不均翅亜目・・前バネより後バネの方が大きいグループ・・トンボ科 ヤンマ科など
ムカシトンボ亜目・・均翅亜目と不均翅亜目の中間型・・ムカシトンボのみ
石の下などに良く居るハサミムシ
子供の頃は家の周りにもそこらじゅうに居てこの虫とよく遊んだ
鶏の前に投げてやるとあっという間に食べてしまう
ハサミムシの仲間は20種ほどいて 名前の通り腹の先にハサミを持っている
このハサミは交尾や巣作り 威嚇や害敵と戦うときの武器にもなる
脚は黄色い明るい色をしていて 一部の種を除いて翅は無い
食べ物は植物の葉 果実 小さな虫の死体や腐敗した食物など雑食性
ハサミムシは子育てすることで有名
メスは石の下などに小部屋作って産卵し 卵にカビなど生えないように一粒ずつ舐め回したり 並べ替えしたりと世話をする
孵化した幼虫はしばらく巣に留まるが 種類によっては母親が虫を捕まえ子供と一緒に食べるそうだ
中にはコブハサミムシやキバネハサミムシのように巣から一歩も出ず 飲まず食わずで世話をし 最後には自分の体を子供の食べ物として与えてしまう と言うのもいる
アカゲラ
2015-06-24 | 野鳥
赤白黒の配色が美しいキツツキ類
キツツキは「木をつつく」の意味
キツツキと付く種名は無く 基本的には「~ケラ」と呼ばれる
ケラの意味は古語「てらつつき」「けらつつき」の略で キツツキをなぜそう呼んだかというと ドラミングの音が語源と言う説 「ケラ(虫)」を突いて捕食するからと言う説もある
本州と北海道に留鳥としていて 平地から山地の林に住む
アジアからヨーロッパにかけて温帯から亜寒帯の森にほとんどどこにでも住んでいる
採餌は主に木の幹で行い 昆虫の他 秋冬には木の実も食べる
枯れ木 生きている木のどちらにでも自分で穴を掘って営巣する
雌雄ほぼ同色 成鳥メスには後頭の赤色が無い 全長24cm
キツツキが枯れ木を素早くたたいて音を出す「ドラミング」は 声の代わりに音を遠くに響かせて つがい相手の募集や縄張り宣言をしているのだと言われるが ペアの近距離のコミニケーションにも使われいる
立枯れの木木しらじらと立つところ たまたまにしてきつつきの飛ぶ(若山牧水)
小型のムクドリ類 オスの色彩はムクドリの仲間とは思えない淡いクリーム色の頭部の品が良い
夏鳥 本州中部以北にやって来て 山地の明るい林に住む
昆虫やクモ類 木の実などを食べる
営巣は木の洞やキツツキの古巣を利用したりする
気の強い鳥で時にはキツツキを追い出して巣を乗っ取りもする
繁殖は先ずオスが大きな囀りでメスを巣穴の近くに誘う 寄って来たメスに小さな囀り 青葉を咥えて囀り 巣穴への誘いあの手この手で引き付ける
その後愛情深く接するかと思えば いくつもの巣穴を頑張るので 一夫二妻や一夫三妻になってしまう事もある
雛が生まれると最初に孵った巣に掛かりきりで他の巣にエサを運ぶ暇が無くなってしまう
二番目や三番目の巣ではメスが一人で頑張るが力及ばずヒナが餓死することもあるという
浮気性の夫の無責任!
全長19cm メスは頭からの上面が灰褐色
尾が青い綺麗なトカゲがチョロチョロしていた
幼体は尾が青色で 成体のメスは青色が少し残る個体もある
名前はニホントカゲという 更に最近のDNA解析(分子系統解析)で 2012年にヒガシニホントカゲとして記載された 東日本に分布するトカゲ
姉妹種で本州西部から大隅半島の種がニホントカゲ
近縁種では伊豆半島から伊豆諸島にオカダトガゲが分布している
動物食で昆虫類クモ類ミミズなどを食べるが木の実を食べることもある
天敵はネコ イタチ アナグマ ヘビ モズなど
天敵に襲われて危うくなると尾を自切する 有名なトカゲのしっぽ切りだ
切れた尾はしばらく動き回り天敵の注意を引く
尾は再生されるが色が元とは違っていたり 短くなったりすることが多い
再生尾は骨が無く軟骨で支えられている
同じ場所に居た尾の短い個体・尾を再生させた個体かも・・
磯にアカクラゲが打ち上げられていた
日本近海の北海道以南に広く分布しているオキクラゲ科のクラゲ
クラゲは腔腸動物で大きなくくりで言えばサンゴやヒドラの仲間
体の主な部品は傘部 触手 口晼で
傘の大きさは10cm位 上から見ると放射状に褐色の縞模様が16本見える
傘の縁は48弁に分かれ感覚器は合計8個で そこから5~7本ずつの触手を出す
触手の数は40~56本で1~2m以上あって長い触手だ
触手にはかなり強い刺胞毒があり刺されると強い痛みを感じる
このクラゲが乾燥すると毒を持った刺糸が舞い上がり鼻に入るとクシャミを引き起こすので「ハクションクラゲ」の別名もある
口腕は海中のプランクトンや小魚を捕食する
毒クラゲの代表のように身近なクラゲだが命の危険にまで至ることは無いそうだ