トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アサギマダラ

2015-06-30 | 虫類


薄暗い林ではアサギマダラの色は一層美しく見える
薄い水色(あさぎ色)に前翅では前縁部から外縁部を中心に黒色 後翅では赤褐色

越冬時には海岸付近の照葉樹林 春に北方に移動し夏には山地の樹林に滞在、発生 秋には南下する
成虫は長距離移動を行い2000km以上を飛んだ記録もあるそうだ
各地で長距離移動に関するマーキング調査が実施されている

幼虫の食草はキジョランなどガガイモ科
成虫は割合穏やかに飛翔しヒヨドリバナやヨツバヒヨドリなどを好んで訪れる 
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スジベニコケガ

2015-06-29 | 虫類


黄色の地色にオレンジと暗褐色の紋が並んで美しい模様のヒトリガ科のコケガ亜科の仲間
全国に分布する普通種だそうだが 山の駅の手すりに止まっていた
都心には少ないのか初めて会った

大きさは2cm程で 幼虫で越冬し 幼虫は地衣類を食べる
成虫は口吻が退化していて何も食べない
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マガリケムシヒキ

2015-06-28 | 虫類
 

ハエ目ムシヒキアブ科の仲間でマガリケ・ムシヒキ
後頭の毛が途中で曲がっているのでマガリケ(曲がり毛)の名がある・多分・

ムシヒキアブの仲間は肉食で昆虫を捕えて食べる
捕えたら放さない最強のアブかも・・
鋭い口があるが人を襲うことは無い
オスは腹の先が丸く メスは尖っている

見晴らしの良い葉の上で止まっていて 獲物が通りかかると大きな複眼で見つけて獲物の背後から襲いかかり 6本の脚で抱きかかえ鋭い口を背中から刺して消化液を注入し 一瞬にして殺してしまう
そして足場の良い葉の上でゆっくりと獲物の体液を吸う
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ミヤマカワトンボ

2015-06-27 | 虫類


山の清流の葉の上で可愛いハートのミヤマカワトンボの番だった
前の方がオス 腹の先(尾部付属器)をメスの襟首に差し込み メスは腹の先をオスの副性器に付けている
他の動物と比べるとかなり変わった番の形だ
子供の頃はこの形を 「ほかけ(船)」と言って追いかけ回した

ミヤマカワトンボは均翅亜目中最大の種 7cmほど有る 日本固有種
オスはメスに対して求愛行動ともとれるセレモニーをする数少ないトンボの一つ
産卵はメスが単独で水中の木の根や朽木に産み付け 時には潜水もする

トンボは大きく3グループに分けられている
均翅亜目・・前後の翅が同じ大きさ・・イトトンボ類など
不均翅亜目・・前バネより後バネの方が大きいグループ・・トンボ科 ヤンマ科など
ムカシトンボ亜目・・均翅亜目と不均翅亜目の中間型・・ムカシトンボのみ


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ハサミムシ

2015-06-26 | 虫類


石の下などに良く居るハサミムシ
子供の頃は家の周りにもそこらじゅうに居てこの虫とよく遊んだ
鶏の前に投げてやるとあっという間に食べてしまう

ハサミムシの仲間は20種ほどいて 名前の通り腹の先にハサミを持っている
このハサミは交尾や巣作り 威嚇や害敵と戦うときの武器にもなる
脚は黄色い明るい色をしていて 一部の種を除いて翅は無い
食べ物は植物の葉 果実 小さな虫の死体や腐敗した食物など雑食性

ハサミムシは子育てすることで有名
メスは石の下などに小部屋作って産卵し 卵にカビなど生えないように一粒ずつ舐め回したり 並べ替えしたりと世話をする
孵化した幼虫はしばらく巣に留まるが 種類によっては母親が虫を捕まえ子供と一緒に食べるそうだ
中にはコブハサミムシやキバネハサミムシのように巣から一歩も出ず 飲まず食わずで世話をし 最後には自分の体を子供の食べ物として与えてしまう と言うのもいる
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マエキトビエダシャク

2015-06-25 | 虫類


駅の階段に綺麗な模様の蛾がへばりついていた
マエキトビエダシャク 日本固有種
大きさは2cm程の小さい シャクガ科の蛾

漢字で書けば「前黄鳶枝尺(蛾)」かな・・
前翅前縁が黄色で 鳶(鳥)のような暗い茶色の 幼虫が枝に擬態する 尺取蛾

幼虫の食草はイヌツゲ ソヨゴなどモチノキ科
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アカゲラ

2015-06-24 | 野鳥


赤白黒の配色が美しいキツツキ類
キツツキは「木をつつく」の意味
キツツキと付く種名は無く 基本的には「~ケラ」と呼ばれる
ケラの意味は古語「てらつつき」「けらつつき」の略で キツツキをなぜそう呼んだかというと ドラミングの音が語源と言う説 「ケラ(虫)」を突いて捕食するからと言う説もある

本州と北海道に留鳥としていて 平地から山地の林に住む
アジアからヨーロッパにかけて温帯から亜寒帯の森にほとんどどこにでも住んでいる
採餌は主に木の幹で行い 昆虫の他 秋冬には木の実も食べる
枯れ木 生きている木のどちらにでも自分で穴を掘って営巣する
雌雄ほぼ同色 成鳥メスには後頭の赤色が無い 全長24cm

キツツキが枯れ木を素早くたたいて音を出す「ドラミング」は 声の代わりに音を遠くに響かせて つがい相手の募集や縄張り宣言をしているのだと言われるが ペアの近距離のコミニケーションにも使われいる

立枯れの木木しらじらと立つところ たまたまにしてきつつきの飛ぶ(若山牧水)
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コムクドリ

2015-06-23 | 野鳥


小型のムクドリ類  オスの色彩はムクドリの仲間とは思えない淡いクリーム色の頭部の品が良い

夏鳥 本州中部以北にやって来て 山地の明るい林に住む
昆虫やクモ類 木の実などを食べる
営巣は木の洞やキツツキの古巣を利用したりする
気の強い鳥で時にはキツツキを追い出して巣を乗っ取りもする

繁殖は先ずオスが大きな囀りでメスを巣穴の近くに誘う 寄って来たメスに小さな囀り 青葉を咥えて囀り 巣穴への誘いあの手この手で引き付ける
その後愛情深く接するかと思えば いくつもの巣穴を頑張るので 一夫二妻や一夫三妻になってしまう事もある 
雛が生まれると最初に孵った巣に掛かりきりで他の巣にエサを運ぶ暇が無くなってしまう
二番目や三番目の巣ではメスが一人で頑張るが力及ばずヒナが餓死することもあるという
浮気性の夫の無責任!

全長19cm メスは頭からの上面が灰褐色 
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コヨシキリ

2015-06-22 | 野鳥


今日は24節季の夏至
昼間の時間が一番長い日 日の出4時27分 日の入り6時51分 日の出ている時間14時間24分

高原でコヨシキリの囀りが素敵だった
ヨシキリ類はヨシなどの茎を切って中の虫をたべることからの命名
小型のヨシキリ類なのでコヨシキリ

夏鳥として九州の一部と本州中部以北に渡来する
本州では主に高原に居てススキなど背の高い草原を好む
地上に降りることは少なく草の間を移動して昆虫などを捕える
大きさは14cm ほぼスズメ大 雌雄同色
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ニホントカゲ

2015-06-21 | 小動物 他


尾が青い綺麗なトカゲがチョロチョロしていた
幼体は尾が青色で 成体のメスは青色が少し残る個体もある

名前はニホントカゲという 更に最近のDNA解析(分子系統解析)で 2012年にヒガシニホントカゲとして記載された 東日本に分布するトカゲ
姉妹種で本州西部から大隅半島の種がニホントカゲ
近縁種では伊豆半島から伊豆諸島にオカダトガゲが分布している

動物食で昆虫類クモ類ミミズなどを食べるが木の実を食べることもある
天敵はネコ イタチ アナグマ ヘビ モズなど
天敵に襲われて危うくなると尾を自切する 有名なトカゲのしっぽ切りだ
切れた尾はしばらく動き回り天敵の注意を引く
尾は再生されるが色が元とは違っていたり 短くなったりすることが多い
再生尾は骨が無く軟骨で支えられている

同じ場所に居た尾の短い個体・尾を再生させた個体かも・・
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ゴカイの巣

2015-06-20 | 小動物 他


干潟の砂に先端がチョコンと出ているのがゴカイの巣だと言うので掘ってみた
かなり長く20cmほど有った

ゴカイは生態的には海底を這いまわったり堀穴するものと 砂粒などを粘液で固めた管の中で過ごすものが居る
前者は主に肉食性で 後者の多くは堆積物食性

この砂ゴカイ類は砂の中で生活し砂の中の堆積物を食べている
陸で言えばミミズのような存在で海底の砂から有機物を取り除いている

昔釣りが趣味だった頃 エサにゴカイを買って随分と使った
アオイソとか呼んでいた薄緑のゴカイは持ちが良く食いも良かった
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アカクラゲ

2015-06-19 | 小動物 他


磯にアカクラゲが打ち上げられていた
日本近海の北海道以南に広く分布しているオキクラゲ科のクラゲ
クラゲは腔腸動物で大きなくくりで言えばサンゴやヒドラの仲間

体の主な部品は傘部 触手 口晼で
傘の大きさは10cm位 上から見ると放射状に褐色の縞模様が16本見える
傘の縁は48弁に分かれ感覚器は合計8個で そこから5~7本ずつの触手を出す
触手の数は40~56本で1~2m以上あって長い触手だ
触手にはかなり強い刺胞毒があり刺されると強い痛みを感じる
このクラゲが乾燥すると毒を持った刺糸が舞い上がり鼻に入るとクシャミを引き起こすので「ハクションクラゲ」の別名もある
口腕は海中のプランクトンや小魚を捕食する

毒クラゲの代表のように身近なクラゲだが命の危険にまで至ることは無いそうだ
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ナギナタホオズキ

2015-06-18 | 小動物 他


海辺で海酸漿を見つけた
細長いホオズキでナギナタホオズキらしい
親はアカニシ(赤螺)と言う貝
この貝は肉食で二枚貝を食べるので アサリ ハマグリなどの養殖の害敵
産卵期は夏で細長い形の卵のう(ナギナタホオズキ)を多数産む

昔は縁日や海水浴場で海酸漿を売っていたが今はどうなのかな
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ルリタテハ幼虫

2015-06-17 | 虫類


トゲトゲのイモムシ ルリタテハの幼虫だ
逆光で色が分かりずらいが 地色は紫黒色で橙色の斑紋と横線がコントラストをなしている
目立つトゲトゲは黄白色

食草はサルトリイバラ ホトトギス ヤマユリなどユリ科
タテハチョウの仲間でユリ科が食草は珍しい

ルリタテハ成蝶
表翅の外縁に青色の帯が有り綺麗なチョウ

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イタドリハムシ

2015-06-16 | 虫類


オレンジ色と黒の体色が緑の葉の上で良く目立つ
イタドリなどの葉を食べるハムシでイタドリハムシ

背中のオレンジ色の斑紋は個体によって変異がある
成虫が土中で越冬し越冬明けに地上に現れ土中に産卵する
イモムシ型の幼虫は土中に入って蛹になり1週間で成虫になる
分布はほぼ全国 大きさは7mm位
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