トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

コアジサシ

2022-05-31 | 野鳥


エサの魚を探しているのか、コアジサシ(小鯵刺)がゆっくり海面を飛んでいた
魚を食べるため空中から急降下して嘴から水中に突っ込み捕える様は刺すように見える
日本版レッドリスト絶滅危惧2類

夏鳥
カモメ科の鳥で、カモメ科はカモメ類とアジサシ類がいる
コアジサシは本州で繁殖する唯一のアジサシ類
海岸や大きな河川に居る
海岸や川原の砂地や礫地にコロニーを作って繁殖する
浅い窪みを作り、貝殻などを敷き詰めた簡単な巣で、外敵が近づくと一斉に飛び立ちモビングする

雌雄同色
夏羽では額が白く頭上は黒い、嘴は黄色で足は橙色
冬羽では額の白色が頭頂まで広がり、嘴は黒く足は暗黄褐色になる
大きさは24cm
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オオヨシキリ

2022-05-30 | 野鳥


オオヨシキリが大きな声でギョギョシと叫んでいた・・夏を感じる
ヨシキリ類はヨシなどの茎を切って中の虫を食べることからの命名で、大型種がオオヨシキリ
俗名ギョウギョウシ(行行子)は鳴き声からで、夏の季語
行行子暮れねば顔の定まらず(加藤楸邨)

夏鳥 5月頃から10月まで見られる
平地から山地の主にアシ原に居る、灌木の点在する草原などにもいる
あまり広くない縄張りを持って、オスは数か所のソングポストを移動しながら
鳴き、昼に鳴くが夜も少し鳴くものもいる
アシ原や草地を飛び回り、昆虫類、クモ類、草木の実などを食べる

雌雄同色
体はオリーブ褐色、姿勢が直立した止まり方をする
囀る時の口の中は橙赤色で目立つ
大きさは18cm
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カルガモ

2022-05-29 | 野鳥


この時期の風物詩と言ってよいカモ、カルガモの親子
カルガモ(軽鴨)はマガモなどに比べて色が黒っぽいということで、古名「くろがも」から転じたらしい 重さは最大級で軽いわけではない

留鳥 北海道ではほとんど夏鳥
カモ類は少数が越夏するが、多くが冬鳥で春には北へ渡る 中でカルガモは日本で繁殖する数少ないカモ
湖沼、河川、沿岸海域、水田地帯など広い地域に居る
日中は休み、夜に活動するのが普通だが、最近増えてきた市街地の公園などでは、昼間でもよく採食している
植物の種子などを食べる

水辺近くの草地に、枯草などで皿形の巣を作り、産座には自分の腹部の羽毛を敷く

雌雄、若鳥共にほぼ同色
強いて識別すると、オスはメスより体が少し大きく、顔の羽色がはっきりしていて、上下尾筒がメスより濃い、なのだが難しい
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コゴメウツギ

2022-05-28 | 樹木 草花

 

ウツギに似た小さな花を、小米に見立てた名前

バラ科コゴメウツギ属の落葉低木、叢生し高さ1~2mになる
コゴメウツギ属は日本には2種自生する

葉は互生し、葉身は3cmほどの三角状広卵形
形状は変異が多く、浅裂又は中裂する、先端は尾状に尖り基部は切型又はハート形、縁には重鋸歯がある

花は5~6月にかけて咲く
円錐状又は散房状の花序に、5mm程の白色の花を付ける
花弁はへら型で5個、萼片も白色で花弁のように見える
雄しべは10個花弁より短く内側に曲がる
萼筒の内側が黄色いので、離れて見ると花は黄白色に見える
果実は袋果、3mm程の球形で、萼に包まれ表面に軟毛があり9月頃熟す
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ヤマブキショウマ

2022-05-27 | 樹木 草花


茎の先に小さな白い花がいっぱいに咲き誇っているヤマブキショウマ

バラ科の山地に生える多年草
高さ30~90cm程になる
葉は2回3出羽状複葉で、小葉は3~10cmの卵形
先は尾状に尖り、欠刻と鋸歯があり、ヤマブキに似た多数の並行脈がある

花は6~8月に咲く
茎頂に円錐花序を出し、各枝に総状に白い小さな花を多数つける
雌雄異株で、雄株は太くて派手で、雌株はほっそりして地味に見える

今頃の時期に伸びたばかりの若芽を摘み採る
独特の歯ごたえがあって美味しい
茹でて各種あえ物、油いため、汁の実、煮びたしなどが美味しい
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ウツギ

2022-05-26 | 樹木 草花


枝が出てすぐに中空になるのでウツギ(空木)の名になった
別名ウノハナは旧暦4月(卯月)に咲くことからついた

ユキノシタ科の落葉低木、株立ちで高さ3m程になる
葉は対生で、4~9cmの楕円形
先は長く尖り、基部は円形~くさび形、縁には微細な鋸歯がある
質はやや厚く、星状毛がありざらつく

花は5~7月に咲き、枝先に円錐花序を出し、白色の花を多数下向きにつける
花弁は5個で平開しない、雄しべは10個で花糸の両側に翼があり、上部は広がって先端は歯芽状に鋭く突出する
花柱は3~4個有り、花弁とほぼ同長
果実は蒴果で5mmほどの椀形で先端に花柱が残り、10月過ぎに熟す
中の種子は褐色で3mmの楕円形、片方に膜質の翼がある

葉や果実は利尿効果がある
葉は6月ごろ採り、果実は9月頃採りいずれも日干しにの後に煎じて飲むと良い
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イボタノキ

2022-05-25 | 樹木 草花


名前の由来は、いぼをとることから「いぼとりのき」と呼ばれ、詰まってイボタノキになった

モクセイ科の山野の林縁に見られる落葉低木、暖地では冬も葉の落ちないことがある
葉は対生し、2~7cmの長さの長楕円形で、全縁
先は尖らず丸みを帯び、基部はクサビ形で質は薄く光沢はない

花は5~6月、新枝の先に総状花序を出し白い小さな花を付ける
花冠は1cm弱の筒状漏斗型で、先は4裂する
雄しべは2個で葯は花筒から少し突き出る、雌しべは短い
果実は6mmほどの楕円形で、10月頃から紫黒色に熟し、冬でも残っていることが多い

この木にはイボタカイガラムシ(イボタロウムシ)が寄生する
メスが暗褐色で1cm程の球形のカイガラを作り、5月頃卵を産み付ける
6月に孵化し葉から枝に移り、白蝋を分泌して群生し、この中で蛹になり成虫になると、9月頃蝋に小穴を開けて飛び出す
残った蝋を採取したものは、生薬虫白蝋でいぼ取りに使われる
融点が高く、夏でもべとつかないので、敷居の滑りを良くし、家具の艶出しにも使う
蝋を強壮、利尿などに使うのは疑問という説もある

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シモツケ

2022-05-24 | 樹木 草花

丸く赤い小さな花が目を引いた
シモツケは下野(栃木県)産のものが古くから栽培されていたのでそう呼ばれている

バラ科の落葉低木、高さ1m程で株立ちになる
葉は互生し、3~8cmの狭卵形~卵形
先端は尖り基部は円形~クサビ形、縁には不揃いな重鋸歯がある

花は5月から8月に咲く
枝先に半球形の複散房花序を出し、5mm程の小さい花を多数つける
花弁はほぼ円形で、色は淡紅色~濃紅色で変異がある
雄しべは30個ほどあり花弁より長い、雌しべは5個ある

果実は袋果
3mm程の卵形で、5個集まって付く
頂部に花柱が残り、9月過ぎに熟すと裂開し、細かい種子がこぼれる




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ハコネウツギ

2022-05-23 | 樹木 草花


箱根の低地に自生しているハコネウツギ
花が咲き始めは白いが、後に赤くなる
日本固有種

スイカズラ科の落葉小高木、高さ5m程になる
葉は対生して、葉身は6~16cmの楕円形~広卵形
先は鋭き尖り、基部は円形~広いクサビ形、縁には細かい鋸歯がある

花は5~6月に咲く
枝先や葉腋に2~3個づつ花を付ける
花冠は3cmほどの漏斗状で上部は5裂する
花筒は上半部で急に鐘状に広がる
雄しべは5個で花筒とほぼ同長、花柱は1個で花筒から少し突き出る

果実は蒴果
3cm程の円筒形で11月頃に熟し、裂開する
種子は2mm程の楕円形で回りに翼がある
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スイカズラ

2022-05-22 | 樹木 草花


白と黄色の色模様も良く咲いていたスイカズラ
子供が花の根元にある蜜を良く吸ったことから付いた名前
別名キンギンカは、初め白かった花が黄色く変わることからの名前
中国名忍冬(ニンドウ)は冬でも葉が緑色を保つことから付いた

スイカズラ科の暖地では冬でも葉の落ちない半常緑のツル性木本
葉は対生で長さ5cm程の長楕円形
縁は全縁で先端はあまり尖らず、基部は切型又は広いクサビ形、葉の形には変異が多い

花は5~6月に咲く
枝先の葉腋に芳香のある花を2個づつ付ける
芳香は昼より夜の方が強くなる、夜行性の蛾を呼ぶためではないかと言われる
花は初めは白だが、次第に黄色に変わる
花冠は唇形で3cm程、細い花筒の先が唇状に大きく2裂する
上唇は浅く4裂し、下唇は広線型、雄しべは5個花柱は1個で花冠から長く突き出る
果実は液果、5mm程の球形で2個づつ並んで付き、9月以降黒く熟す
中の種子は暗褐色の3mmほどの広楕円形

若い葉はそのまま食べられ、乾燥して忍冬茶にもする
茎や葉や花を酒に漬けて忍冬酒も美味しい

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コシアキトンボ

2022-05-21 | 虫類


コシアキトンボが羽化の真っ最中
羽化したては、オスは腹の部分が初め黄色いが成熟すると純白となり良く目立つ
メスは黄色い色が残る
4cm程の中型のトンボ
ヤゴの大きさと羽化した成体の大きさが随分違うのでチョッと驚いた

木陰にある池沼から市中の公園、寺社の池などにも生息している
羽化後は木陰などに移り、小空間で旋回飛翔を繰り返す
成熟すると水辺に戻り縄張りを張る

交尾は水面を飛びながら、数秒の短さで終わる
メスの産卵は単独で、水面や浮遊物などに腹先を打って行う

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イオウイロハシリグモ

2022-05-20 | 虫類


大きなクモが葉の上でじっとしていた
徘徊性のイオウイロハシリグモだ

7~9月頃産卵し、メスは卵のうの形のものを抱えて保護する
卵のうから出てきた子グモは暫く一緒に過ごし・団居と言う・この時期まで母親は見守っている
幼体で越冬して、その後脱皮し成体は6月頃から見られる

平地から山地の池沼の周囲、水田、草地、林の周囲などあちこちでよく見かける
狩猟行動は待機型で、草や低木の葉上、草間で脚を広げて獲物を待つ
色彩や斑紋、大きさには変異があり、数種のタイプがある
大きさはオス14~17mm メス19~28mm
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ガガンボ

2022-05-19 | 虫類


蚊を少し大きくしたような形のガガンボ
「蚊(か)の姥(うば)」から転じてつけられた名前
ガガンボは似た種が多く、はっきりしないが出会ったのはマドガガンボかもしれない・・4月から11月に見られる

分類ではハエ目ガガンボ科でハエの仲間
ガガンボ科は日本で約700種ほどが知られており、この数倍は居ると考えられている

春から秋にかけて産卵し、春先に蛹から成体になる
幼虫は土や水の中その他さまざまな環境で育つ
土中で育つ種は植物の根などを食べ、時に害虫となる
成虫の食べ物は花の蜜で、人を刺したりはしない
大きさは2cm程

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アズマヒキガエル

2022-05-18 | 小動物 他


今日は暑かったせいか、庭のカエルが石の上で休んでいた
2時間ほどたって見たら、同じ場所にじっとしていた  何してるの?
毎年何匹かが庭でうろついている、今は家の表側と裏側に1匹づついる

大きさは10cm程もあって、今年生まれかどうかわからない
2月の終わりころ卵が産みつけられ、孵化しオタマジャクシとなって2~2.5か月で変態して成体になる
孵ったばかりのカエルは1cmほどの大きさ

成体は陸上生活するもの多い
肉食で主に地表昆虫を食べる・・我が家の庭は虫だらけ
跳躍力は弱くノソノソ歩く方が多い
アズマヒキガエルは日本固有亜種
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ナナフシ

2022-05-17 | 虫類


ナナフシはナナフシ目で全てナナフシ科に属する
日本には15種が知られる小さいグループ
翅のあるものと無いものが居る
名前のナナフシは7つの関節と言う意味、実際は7つ以上の関節がある
触角が短く正式名をナナフシモドキとする説もある

細長い棒状の体と脚が特徴で樹木の中でじっとしているとなかなか見つからない
雌のみの単為生殖が多い ナナフシの雄はまだ4匹しか見つかっていないそうだ

食べ物は広葉樹の葉など
卵で越冬し、成体は6月から11月まで見られる
体の色は茶色型と緑色のものが居る
大きさは雌で8cm程
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