トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

巨樹イチョウ

2021-09-30 | 樹木 草花


麻布の善福寺にある巨樹のイチョウを見に行ってきた

巨樹は地上130cmの幹の太さが3m以上ものを言う
環境省ネットにも載っていて各地の巨樹を検索できる

脇の説明版では:
樹高20m、幹回り10.4m、推定樹齢750年
1232年、親鸞聖人が京都の旅の途中に立ち寄り、枝を地にさしたところ枝葉が繁茂したと伝えられている
都内で最大のイチョウの木

離れて見ると枝葉が生い茂り、幹も堂々として立派だが、近寄ると東京大空襲に遭ったとかで幹に焼け焦げた所もあり、えぐれている所もあり、750年と言う長い月日には色々なことあっただろうと偲ばれる
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ジュウガツザクラ

2021-09-29 | 樹木 草花


楽しみにしていたジュウガツザクラが、もう5分咲き程になっていた
名前の通り10月頃から春まで八重咲の花が咲く

マメザクラとエドヒガンが関与したとされる二期咲き性の栽培品種
江戸時代末期にはすでに栽培されていた

花は淡紅色の小輪八重で、花弁は細長く1cmほどで、縁が裏側に反り返るものもある
雌しべは1~2本で長く突き出す
萼片は3mm程で先端はやや鈍く尖る
萼筒は短い壺型で約4mmの長さ
苞は楕円形で小型、長さ5mm
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シャチホコガ幼虫

2021-09-28 | 虫類


シャチホコガの幼虫は、反り返りポーズが得意でこの姿をシャチホコに見立てて名前になった

シャチホコガの仲間(シャチホコガ科)は、日本には100種余りもいる
幼虫は一部のものを除いてはほとんど毛が無く、又尾脚が無くなったり変形したりして、変わった形のものが多くいる

シャチホコガは蛹で越冬して、成虫は年2回発生し4月から現れる
幼虫の食草ははカエデ類、ケヤキ クルミ クリ サクラなど多食性

写真で、右の太くて持ち上がっているのが尾で、先端に棍棒状の尾脚がある
その下の第7~9腹節は肥大して太くなっている
左の先端は顔で、顔の下細長く伸びているのは、中・後脚
刺激を受けると真ん中の4対の胸脚を開いてワナワナ振動させる
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サンコウチョウ♀

2021-09-27 | 野鳥


そろそろ渡りの末期、そちこちから情報はあるのだがなかなか出会えなかった
チーチョホイ ホイホイと言う鳴き声を、日、月、星と聞きなして、三つの光としてサンコウチョウ(三光鳥)と名付けた

夏鳥 本州以南の良く茂った暗い林に渡来し4~10月にかけて見られる
主に杉やヒノキのある暗い林を動き回り、体を垂直に近い状態で止まることが多い
空中採食や葉先で停空飛行などして昆虫類を捕える

雌雄共に、アイリングと嘴は青い
オスは頭から頸、胸までと尾羽が紫黒色で、中央尾羽は長く体の2倍もある
メスの頭部はオスとほぼ同じだが、上部は全体に茶褐色
大きさは♀で18cm (オスは45cm)
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ミソハギ

2021-09-26 | 樹木 草花


ミソハギ(禊萩)がまだ咲き残っていた
お盆の頃咲き、仏前に供え祭事に使うことから付いた名前

ミソハギ科の山野の湿地に生える多年草
茎は細長く高さ50~100cm
葉は十字状に対生し、2~6cmの広披針形で基部は楔型で茎は抱かない

花期は7~8月
葉の脇から集散花序を出し、1.5cmほどの紅紫色で花弁4~6個の花を咲かせる
雄しべと雌しべには、長中短の3種あり、例えば長雌しべには中雄しべと短雄しべが付く
自家受粉を避けるシステムと言われる

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クサギ

2021-09-25 | 樹木 草花


クサギの花もそろそろ終わり、実が生り始めた
クサギ(臭木)の名は枝や葉をちぎると強い臭気があることによる

クマツヅラ科の日当たりの良い林縁に生える落葉小高木 高さ4~8mになる
葉は対生し、葉身は8~15cmの三角状ハート形~広卵形でほとんど全縁
裏面に微小な腺点と少数の大きな腺点がある

花は7月下旬~9月に咲く
枝先や上部の葉腋から集散花序を出し、臭気のある葉とは違い、白色で芳香のある花を多数つける
萼は紅紫色を帯び5浅裂し、花の後濃紅色になり深裂して星状に開き、中央に果実を乗せる

咲きたての花は、4本の雄しべを前方に突き出して花粉を付ける体制で、雌しべは下に曲がって花粉を受ける状態にはなく、言ってみればオスの状態(左の写真)
翌日になると、雌しべはまっすぐに伸びて先端も開き、花粉を受ける体制が整う、一方雄しべはクルクルと巻いてしまって虫に花粉が付かなくなる(中の写真)
つまりは、オスからメスに性転換したと言える

果実は核果で6mm程の球形
花の基部を包んでいた萼は、赤味を増して星形に開き、実は熟すと光沢のある藍色に輝く
赤と藍の2色効果で鳥の目を引く作戦

若葉は茹でると臭みは消えるので山菜、果実は草木染、葉を枝ごと日干しにしたものを煎じて飲むとリュウマチ 高血圧 下痢に良い


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クロウリハムシ

2021-09-24 | 虫類


前翅が黒く、ウリ類を食べることからクロウリハムシと名が付いた
黄褐色の体と、光沢のある黒い黒い前翅は印象的
ハムシの仲間(ハムシ科)は約800種と多く居て、
植物食で日中に活動するものが多く、クロウリハムシは公園などでも良く見られる普通種

枯草の間で成虫越冬し、5~10月に姿を現す
卵は土中に産み、幼虫は芋虫型で、土中でウリ類などの根を食べて育つ

成虫はウリ類のほか、大豆などの葉も食べ、野菜の害虫として有名
野生では特にカラスウリ類の葉に良く付く
体長は6mm程と小型のハムシ
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メハジキ

2021-09-23 | 樹木 草花


メハジキの名は、子供が短く切った茎を瞼に張り付けて、目を開けて遊ぶことから付いた
いろいろな人に聞いてみたが、そういう遊びをした人に出会ったことがない・・昔の話なのだろうか
別名はヤクモソウ(益母草)で、乾燥したものを産前産後の保健薬したことからそう呼ばれる

シソ科の野原や道端に生える多年草
高さは1m程になり全体に白い毛が密生する
根生葉は卵心形で長い柄があり、花期には枯れる
茎葉は5~10cmで深く3裂し、裂片は更に羽状に切れ込む
上部の葉は小さく披針形または線形

7~9月、上部の葉腋に淡紅紫色の唇形花を数個づつつける
花冠は1cmほどで、外側に白い毛が密生する
下唇は3裂し、中央裂片は更に2裂する 赤い筋が目立つ


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ドウガネブイブイ

2021-09-22 | 虫類


背面の色が銅~銅褐色なのでドウガネブイブイの様だ
街中の公園や広葉樹林 果樹園などで普通に見られる

大きさは2cmほどの中型のコガネムシ類
前翅に隆起線はなく、腹部の下面に長い毛が密生する
灯火に良く飛来する

甲虫でコガネムシ科の昆虫
幼虫で越冬して成虫は5月から10月にかけて見られる
幼虫は草や木の根を食べ、成虫は栗の花やブドウの実 サクラ類の葉など広葉樹類の葉を好む



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中秋の名月

2021-09-21 | 日記

 

今日9月21日は中秋の名月
今年はこの日が満月に当たり、8年ぶりの満月の中秋の名月だそうだ

中秋は旧暦の8月15日の事
旧暦では7~9月を秋として、その真ん中の8月15日を中秋と呼んだ

空気が澄みお月見に適したころなのだが、残念ながら雲が掛かってしまい、
切れ目から少し顔を出したところをパチリ 撮れたての満月をどーぞ!
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ツバメシジミ

2021-09-20 | 虫類


裏面は白っぽく赤色部があり、後翅に尾状突起がある人気の可愛い蝶
開張2~3cmの小型のチョウ

幼虫で羽で越冬して、成虫は4~10月にかけて見られる
平地から山地の丈の低い草地に居る
公園や農地、牧草地、採草地など様々な環境で見られる普通種
都市部でも普通に見られ個体数も多い

食草は、レンゲソウ シロツメグサ カラスノエンドウ ヤマハギなど各種マメ科植物
日中、草原上を活発に飛翔し、シロツメグサやキツネノマゴなど各種の花を訪れる
オスは地面で吸水も行う 
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ルドベキア

2021-09-19 | 樹木 草花


花壇でルドベキアと名札が出ていたがは園芸店での呼び名らしい
和名はアラゲハンゴンソウと言う ルドベキアは属の名前

キク科の北アメリカからカナダにかけての原産で、各国で花卉として栽培されている2年生草本
戦前から北海道の牧場では知られており、近年では山岳道路沿いに普通に見られる
茎はまばらに分岐して、高さ90cmほどになり、葉と共に粗い剛毛が密生する
葉は長楕円形で低い鋸歯があり、基部のものは長い柄があり、上部のものは無柄で互生する

夏から秋にかけて、長い花茎の先に7cmほどの頭状花をつける
舌状花は黄色で14枚前後、筒状花は暗紫色で円錐形の花床に付く
そう果は3mmほど、黒色で冠毛はない
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クマバチとセンニンソウ

2021-09-18 | 虫類


満開のセンニンソウにクマバチが食事にやってきた
クマバチは体が大きくて花に潜り込めず盗蜜名人なのだが、大きく開いたセンニンソウでは正面からのご入場

クマバチ:大きさ23mm
成虫で越冬して4~10月に姿を見せる
ずんぐりした体形で、メスの顔は黒く、オスは頭楯(顔の真ん中部分)が黄色
攻撃を仕掛けなければ人を襲うことは普通しない
食べ物は花の蜜や花粉

センニンソウ(仙人草):
果実の先の毛の多い花柱を、仙人のひげに見立ててセンニンソウと言う
キンポウゲ科の日当たりの良い道端や林などに生える、ツル性の多年草
葉は卵形~卵円形の小葉3~7個からなる奇数羽状複葉
8~9月に葉の脇から円錐花序を出し、花弁状の白い4萼片を付ける
果実はそう果、7mmの扁平な卵形で、花の後3cmほどに伸びた白くて長い毛のある花柱が残っている
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ツツドリ

2021-09-17 | 野鳥


ポポ ポポと言う鳴き声が、筒を叩く音のように聞こえるのでツツドリ(筒鳥)という
鳴き声は良く響き、居ることは分かるが、木の陰に隠れて姿はなかなか見せてくれない

夏鳥でカッコウ科の鳥

4月頃に渡来し10月初めまでには渡ってゆく
山地の林などに居る、カッコウのように開けた場所にはあまり出ず、林内の行動が多い
渡りの時期には市街地の公園で見られることもある
採食は朝夕に林縁に出てガの幼虫を好んで捕る
托卵性で、主にウグイス類のセンダイムシクイに托卵して育雛させる

雌雄ほぼ同色
上面は暗青灰色で風切りは黒褐色
胸から腹に太くて粗い黒色横斑がある
虹彩は淡い橙色、黄色のアイリングがある
大きさ33cm

これも又さすがにものぞあはれなる かた山かげのつつどりの声(寂蓮)
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ヒガンバナ

2021-09-16 | 樹木 草花


今年はいつもよりかなり早く、数日前から庭の彼岸花が咲き始めた
20年以上前に球根を貰ってきて植えたものだが、不思議なことに植えてから数年後に白花が何本か出てきた
初めから白花の球根が混じっていて、栄養状態が良くなって花が咲いたのか、突然変異なのか?・・・不明

彼岸の頃に咲くのでヒガンバナ(彼岸花)というが、他にマンジュシャゲ ハミズハナミズ シビトバナなど地方名が500以上ある

ヒガンバナ科の田の畔や土手 道端に咲く多年草
古い時代に中国から渡来した帰化植物

葉は花の終わった後で伸び始め、長さ30~60cmの線形
深緑色で光沢があり、中脈沿いは白っぽい 冬を越して翌年春に枯れる

花茎は40cmほどで、頂に鮮紅色の花を輪状に5~7個つける
花被片は6個で、細長く縁は縮れて4cmの狭披針形で強く反り返る
雄しべ6個と雌しべは外へ長く出る
日本のものは3倍体で、ほとんど結実しない。 地下の球根が分かれることで繁殖する

アルカロイドのリコリンを含み有毒だが、リコリンを利用した市販薬があり、咳や痰 又吐剤の治療薬として使われる
鱗茎をすり下ろしたものを、足の土踏まずに貼って寝ると肩こりに良い

飢饉の時には、鱗茎を水に晒して食用にした‥と言うが中国の文献でもそのような記録はなく、日本ではシタマガリといって食べて中毒したことから出た方言などがあり、食用にしたことに疑問視する向きもある


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