トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

カンザクラ

2024-01-31 | 樹木 草花


サクラ好きが多いせいか、秋の頃から咲く桜をあちこちで見かける
秋から咲く桜を除くと、最も早く咲き始める栽培品種

カンヒザクラとヤマザクラの種間雑種と考えられている栽培品種
江戸時代末期から栽培されている

花は、苞があり、中から花柄、その先が萼筒、萼片、花弁と続いている
花弁はごく淡いピンク色でほぼ円形、小型で10mmほど
萼片は幅が中央で最大、長さ5mm程で紅色、縁に鋸歯は無く先端は尖る
萼筒は太く丸みを帯びた釣鐘型、小型で長さ6mmほど
苞は広いクサビ形、縁はやや内側に巻き込み、細かい鋸歯がある

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ウメ

2024-01-30 | 樹木 草花

春の訪れの象徴の梅の花があちこちで咲いている
別名、異称が沢山ある愛される花だ
百花の魁、春告草、花の兄(花の弟は菊)、匂草、香栄草(かはえぐさ)、清友、その他多数ある
観賞するには、探梅、賞梅(観梅)、送梅(惜梅)、・・探梅は早咲きを探す、で冬の季語、賞梅は中咲をめでる、送梅は遅咲きを惜しむ

バラ科の中国中部原産の落葉小高木、高さ5m程になる
奈良時代に日本に渡来した
葉は互生し長さ4~9cmの倒卵形
先端は急に細くなって尖り、基部は広いクサビ型、縁には細かい鋸歯がある
蜜腺は葉身の基部又は葉柄の上部にある

花は2~3月、葉の展開前に咲く
前年枝の葉腋に3cm程の花が1~3個付く
芳香があり、白色、紅色、淡紅色、などがある
花弁は普通5個だが、品種によっては6~8個のものや八重咲のものなどがある
雄しべは多数あり花弁より短い、雌しべは1個で子房に毛が密生する

果実は核果
2~3cmのほぼ球形で、6月頃に黄色に熟す
中の核は、約1cmの扁平な球形で、表面に小さな穴が多い
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ムレスズメ

2024-01-29 | 樹木 草花


これも春に咲く花なのだが、一輪だけだけどもう咲いていた

マメ科の中国原産の落葉低木で、高さ1~2mになる
枝の各節に鋭い刺が2個づつある
葉は偶数羽状複葉で、小葉は2対ある
小葉は長さ1~3cm程

花は4~6月に咲く
葉腋に2cm程の黄色の蝶形花を付ける
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フクジュソウ

2024-01-28 | 樹木 草花


嬉しいことに、早々と福寿草が咲いた
花期は初春なのだが、暖かいせいなのか1月に咲いた
名前も縁起が良いので正月に飾られているが、それはハウス栽培のもの

夏までには地上部は枯れてしまう典型的な「スプリングエフェメラル(春植物)」

キンポウゲ科のやや明るい林などに生える多年草
根茎は黒褐色で太く、多数のひげ根を束生する
葉は長柄があり、3~4回羽状に細裂する
花が終わった後に茎葉は著しく伸びて、30cmほどにもなる

花は3~4月
当初は茎が伸びず、苞に包まれた短い茎の上に花だけが付くが、次第に茎や葉が伸びて幾つかの花を咲かせる
花は3cm程で黄色く、花弁は10~20個、萼片より長く、金属光沢がある
萼片は帯暗紫緑色で数個有る
花弁の光沢で日光を中心に集めて温め、虫を誘引している
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タヒバリ

2024-01-27 | 野鳥


野焼きの後に餌を求めてやってきたタヒバリ
ヒバリによく似た色彩で、刈り入れ後の田んぼなどに多く見られるのでタヒバリと言う

冬鳥
東北地方の中部以南で越冬する
農耕地、草地、河原、海岸などに居る
一羽で縄張りを持って生活するものもいるが、群れで生活するものが多い
尾羽を上下に振りながら、草丈の低い場所を歩き、昆虫類、クモ類、草の種子などを採食する

雌雄同色
頭からの上面が灰褐色で、不明瞭な縦斑がある
喉からの体下面は汚濁色か淡いパフ色で、黒褐色の縦斑が目立つ
大きさは16cm
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ウソ♀

2024-01-26 | 野鳥


ウソ(鷽)のメスが枯れ木の中を飛び回っていた
フィーフィーと口笛のような声で鳴くので、口笛を吹くことを九州の方言で「うそぶく」と言うのが名前の由来

1月に各地の神社で「鷽替えの神事」が行われる
ウソを嘘に例えて、木彫りのウソを取り換えることで厄払いする

留鳥又は漂鳥
本州中部以北の亜高山帯の針葉樹林で繁殖し、冬は各地の低山や丘陵地の落葉広葉樹林は移動する
小群れで活動して、昆虫やクモ類、木の実や葉、花芽などを食べる
春先にかけて、梅園や桜の名所で、特にソメイヨシノなどの花芽を食べるので、有害鳥獣として駆除されることもある
舌と嘴を使って、芽の芯の部分だけをより分けて食べる

オスの頭は黒く、頬から喉にかけて紅色、体は灰色で、全体上品で特徴的な色彩をしている
メスは頭部は黒く、頬も含めた体は灰褐色
大きさは16cm
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キクイタダキ

2024-01-25 | 野鳥



針葉樹の中を、キクイタダキが飛び回っていた
頭に黄色い羽毛があり、これを菊に見立てての名前

留鳥又は漂鳥
本州中部以北の亜高山帯の針葉樹林で繁殖し、冬は低山の針葉樹林へ移動する
冬鳥として渡来するものもいて、年によって見られる数は変化する
針葉樹林が好きで、梢をせわしなく動き回って、昆虫類やクモ類を採食する
短いホバリング飛行をしたり、冬はカラ類と混群でいることも多い

雌雄ほぼ同色
オリーブ緑色の小さな体、翼に白い羽縁がある
目の周囲は白く、何より頭に黄色の羽毛がある
オスはこの黄色の部分に、隠れるように赤い頭央線があるが、あまり見えない
繁殖期初期に縄張り争いで、冠羽を扇形に立てるし、メスへのディスプレイの時も冠羽を立てて、菊の花を開く
大きさ10cmで日本で最も小さく、体重は6gで最も軽い
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ホオジロ

2024-01-24 | 野鳥


目の下あたりが白いのでホオジロ、と言うのが定説なのだろうが、
これに対して、「ほほしろ」の語源は、ホホ(頬)イチジロシ(著し)だという説がある
頬を膨らませて著しく囀るからと言うことで、シロし「著し」は声であって色ではないという説だ
千葉県の県鳥

留鳥又は漂鳥
日本中あちこちにいて、国土の64%で繁殖していると言われる
草原、農耕地、河原、疎林などほうぼうにいる
開けた場所が好きで、時々灌木の茂みに入る程度で、暗い林内に入ることはほとんどない
繁殖期には主に昆虫類、非繁殖期には主に草の種子を採食する

囀りは、チョッチピッチチョチョピとか、チーッツツピチッチョピリンなどはねる感じで早口
聞きなしは、「一筆啓上仕り候」とか「源平つつじ、白つつじ」など色々ある
一羽のオスは十数曲のレパートリーをもっている

オスは、黒色の過眼線と頬、顎線に囲まれた白色部、白い眉斑と喉
メスはオスに比べて色が鈍く、顔は褐色と黒の模様がある
大きさは17cm

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メジロ

2024-01-23 | 野鳥
 
 

ビワの木にメジロが終日入れ代わり立ち代わりやって来ている
食べ物の少ないこの季節、もう薄茶色になった花に頭を突っ込んでいる
まだ蜜が少しは出るのだろうか
目の周囲(アイリング)が白いので、室町時代からメジロと呼ばれている
花の蜜が好きなので「はなすい」などの方言名もある
和歌山県、大分県の県鳥

目白押しと言う言葉があるが、メジロのように体をつけて並ぶ鳥は向触型と呼ばれている
ツバメやムクドリなど離れて止まる鳥は、離間型という

留鳥又は漂鳥
丘陵から山地の林に住む
暖地の常緑広葉樹林には特に多く住む
山地や北方のものは冬には暖地へ移動し、市街地の公園や庭にも現れる
移動は大群れで、多くの小鳥は夜に渡るが、メジロ、ヒヨドリは日中に渡る
主に樹上で昆虫類やクモ類、木の実、花蜜などを採食する

雌雄ほぼ同色
体は暗黄緑色で、ほぼウグイス色・・この鳥をウグイスと思っていた人が居た
オスは腹中央と下尾筒が黄色く、メスは淡色が普通
大きさ12cm
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ロウバイ・ソシンロウバイ

2024-01-22 | 樹木 草花

ロウバイとソシンロウバイの花が揃って咲いた
ロウバイの名は、ロウ細工のように見える花の姿から付けられた
他の花に先駆けて花が咲くので、庭木や花材として珍重される

ロウバイ:
ロウバイ科の落葉低木、2~5mになる
中国原産で日本へは江戸時代初期に渡来した

花は1~2月に咲く
花は約2cmで、芳香のある黄色いで、花被片は多数らせん状に付く
内側の花被片は小さくて暗褐色、外側の花被片は黄色で光沢がある
雄しべは5~6個、雌しべは壺型の花床の中に多数つく

花が終わると花床が大きくなって、3cm程の長卵形の偽果になる
偽果の表面は木質化し、先端に雄しべなどが残っている
中にそう果が数個入っていいぇ、種子のように見える
そう果は長さ1.5cm程

ソシンロウバイ:
ロウバイの栽培品種
ロウバイより花が大きく見栄えがする
内側の花被片が黄色い
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ソテツ

2024-01-21 | 樹木 草花


ソテツに実が生った
衰弱して枯れそうになった時に、鉄くずを与えたり、鉄くぎを刺すと元気を取り戻すと言われることからソテツ(蘇鉄)の名がある

ソテツ科の常緑低木、高さ4m程になる
ソテツ科は9属80種あるが、日本にはソテツ1種のみが自生している
幹には葉柄の基部がらせん状に残り、うろこ状になる

葉は幹の先に輪生状に付く
羽状複葉で長さ50cm以上ある
小葉は約10cmの線形、濃緑色で光沢があり、主脈がはっきりしている

花は夏に咲く
雌雄別株で、雌雄とも幹の先端に花が付く
雄花は50cm程で、小苞子葉が多数集まっていて、裏面には丸い葯が沢山ついている
雌花は切れ込んだ大胞子葉が束生し、下部に2~6個の胚珠が付く
胚珠は子房に包まれず裸出しており裸子植物と言われる
種子は4cmほどのやや扁平、秋に朱赤色に熟す
漢方で薬用に使う

幹や種子にでんぷんを含むが、有毒成分も含むため、これを砕き水に晒して毒抜きをして、飢饉のとき非常食として食べたという
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キダチアロエ

2024-01-20 | 樹木 草花

 

今日は24節季の大寒
寒の真っ最中で、寒い一日だった
寒い中キダチアロエの花が咲いていた
良く見ると花の先端から蜜が溢れ出ていた・虚を突かれた感じだった

ツルボラン科アロエ属の多年草多肉植物
南アフリカのカナリア諸島原産
日本へは江戸時代以前に中国から渡来した

茎は多数分枝して多肉質のマルチヘッドの低木状になる
葉は枝の先に輪生状に多数つき、灰緑色 多肉質 鎌型で長さ30cm
葉縁には先が刺状になった三角状の歯がある
噛むととても苦い

花は11~3月に咲く
枝先の直立する円錐状の穂状花序に多数つく
ユリに似た形の円筒形で、長さ4cm 色は橙紅色~濃橙色
花被片は6個、外側の3個はやや小さく色が濃い

棘の有る葉は食用とされたり、胃薬や火傷に薬効があるとされ、俗に医者いらずとも呼ばれている

クロヒラタアブ・・らしい・・蜜を吸っていた

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アトリ

2024-01-19 | 野鳥


「集まる鳥」が略されて「あつとり」「あっとり」と変化してアトリになった
奈良時代から時として大群を作る鳥として知られていた
年によって多かったり少なかったりする

冬鳥
山地の林に群れですんでいて、春先には開けた農耕地や河原などにも現れる
種子食・植物食を主とするアトリ類(ヒワ類、マシコ類)の代表的存在
木の実や種子のほか、草の種子や穀物を食べる

模様は複雑だが、雌雄共に喉から下面の橙色が目立ち見間違うことは無い
腰は雌雄、年齢に関係なく白い
夏羽のオスは頭が黒くなる
夏羽メスは頭が淡い青灰色
大きさは16cm
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カシラダカ

2024-01-18 | 野鳥


頭に冠羽があり、それを立てていることが多いことからカシラダカという
タカと付いているが頭高で、鷹ではない

冬鳥
低木林や林縁、農耕地、河原などにすむ
近くに木や灌木林のある開けた場所を好む
群れで行動しているのが多い
地上を跳ね歩きながら、時折短い冠羽を立てて草木の種子を食べる

メスと冬羽のオスは、頭上と頬が褐色で、下面は白くて褐色の縦斑がある
夏羽のオスは、冬羽の羽縁が擦り切れて、頭上と頬が黒くなる
5月の渡りの頃に、頭と頬の黒い個体が見られる

カシラダカは渡りのシステムの研究に使われてきた
それによると、葯13時間の日照時間を境に、渡りの気分が高まって来るという
又春は気温18度を超えると、その衝動に拍車がかかるらしい
日の長さが変わるとホルモン分泌が変わり、渡りたい気分になって来るらしい
体に脂肪が付き、旅支度が始まる
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ビンズイ

2024-01-17 | 野鳥


ビンズイの名は鳴き声由来
ビンビンツイツイと聞こえる囀りが語源
ヒバリに似た声で囀るのでキヒバリ(木雲雀)の異名もある

漂鳥または夏鳥
北海道から本州、四国の山地で繁殖し、明るい林や林縁、木がまばらにある草原などに居る
冬は暖地に移動して越冬し、松林で良く見る
尾を振りながら地上を歩き、昆虫類やクモ類を採食し、冬には草や木の種子なども採食する

雌雄同色
頭からの上面は緑褐色で、黒褐色の縦斑がある
顎線は白く、顎線に沿って黒線がある
目の後方に白斑がある
体下面は白く、胸と脇腹に黒褐色の縦斑がある
大きさは16cm
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