トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ヤマハギ

2024-11-01 | 樹木 草花


山野では最も普通なハギ
花が1個残り、その下に若い実が生っていた

マメ科の高さ1~2mの落葉低木
草地や林縁で普通に見られる
いわゆる「萩」は、ハギ属の内のヤマハギ亜属の総称で、日本産の木本のハギ属の大部分を占める

小葉は3cmほどの広楕円形又は広卵形で先は丸い
秋に黄葉して、冬には枝の大部分は枯れて春には新しい枝が伸びて来る

花期は7~9月
葉腋に総状花序を出し、蝶形花が2個づつ対になって付く
花は紅紫色で長さ約1.5cm
豆果は裂開しない
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イイギリ

2024-10-31 | 樹木 草花


木一杯にイイギリの実が生って見事
葉が桐の葉に似ていて、昔ご飯を包んだことから、飯桐の名がある

イイギリ科イイギリ属の落葉高木、高さ15mになる
イイギリ属はイイギリ1種からなる東アジア特産の属

果実は液果で、10mm程の球形
10月頃から赤色に熟し、翌年まで残っていることが多い
冬の間の野鳥たちの貴重な餌となる
ナンテンに似ているので別名ナンテンギリもある
中の種子は果実1個に80個ほども入っている
種子は2mm程の卵状楕円形で、紫褐色をしている

葉は互生し、10~20cmの卵心形
先は鋭く尖り、基部は浅いハート形か切形、縁に粗い鋸歯がある
葉は乾くと黒くなる
葉柄の先端に普通蜜腺が2個有る

花は雌雄別株、時に雌雄雑居性
4~5月、枝先に20~30cmの円錐花序が垂れ下がり芳香のある花が多数つく
雄花は1.5cm、雄しべが目立つ
雌花は約8mm、子房は球形で花柱は3~6個

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タンキリマメ

2024-10-16 | 樹木 草花


タンキリマメの赤い実が裂開した
種子を食べると痰を止める、と言う俗説に由来して名が付いた

マメ科のつる性の多年草
茎は左巻きで下向きの毛がある
葉は3小葉からなり、やや厚く、裏面は黄褐色の腺点と毛が多い
小葉は3~5cmの倒卵形

花は夏に咲く
総状につき、淡黄色で9mmほど
果実は豆果
長さ1.5cm程で、熟すと赤くなって裂開する
中には黒い種子が2個入っている


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イヌマキ

2024-10-15 | 樹木 草花


イヌマキの実が生った
昔、スギを真木(本当の木の意味)と呼び、スギより劣ると考えて犬マキと呼んだという説がある

マキ科の常緑高木、高さ20m程になる
葉は互生し、長さ10~15cm 幅5~10mmの広線形
表面は深緑色、裏面は淡緑色
縁は全縁で、主脈が目立つ

花は雌雄別株で、5~6月に咲く
雄花も雌花も葉腋に付く
雄花は3cm程の円柱形
雌花は1cm程の花床の上に付く
花床は10~12月に熟すと赤色になる
花床は甘みが有り美味しく食べられる

膨らんだ花床の上に、青白い胚珠が付く
成熟するにつれて鱗片が肥大し種子を包み込む
種子は約1cmの歪な球形の核果状で、緑色の皮を剥くと黄色の種子が出て来る
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ムクゲ

2024-10-14 | 樹木 草花


ムクゲの花がまだ咲き残っていた

アオイ科の落葉低木 高さ4m程になる
中国原産説と、原産地不明説がある

葉は互生し長さ4~10cmの卵形~菱形状卵形で、3本の脈が目立つ
縁には不揃いの粗い鋸歯がある
浅く3裂するものもある

花期は8~9月
本年枝の葉腋に5~10cmの鐘形の花を付ける
花弁の色は、紅紫色、白色、桃色など様々で、中心部が紅色になるものが多い

果実は蒴果
2cm程の卵形で、黄褐色の星状毛が密生する
10月頃熟すと5裂する
種子は5mm程の腎臓形で、長い褐色の綿毛がある
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クサボケ

2024-10-13 | 樹木 草花


庭のクサボケに実が生った
ボケの名前は、中国名の木瓜(モッカ)の音が変化したものと言われている
ボケに似ていて、小型の低木なので草の名が付いた

バラ科の落葉小低木 高さ30~100cm程になる
ボケ属はアジア東部に4種が分布し、日本ではクサボケ1種が自生している
明るい雑木林や草原などに生える

幹は地面を這うか斜上する
小枝は刺になる
葉は互生し、葉身は2~5cmの倒卵形~広倒卵形で鈍頭又は円頭
基部はクサビ形、縁には鈍い鋸歯がある

花期は4~5月、両性花と雄花が混生する
葉腋に3cm程の朱赤色の花を2~5個ずつ付ける
花弁は円形~広倒卵形で、基部は細く爪状になる
雄しべは40~60個、花柱は5個有り共に無毛

果実はナシ状果
3cm程の歪んだ球形で、果肉は木化して硬くて渋く酸味がある
リンゴ酸、クエン酸、酒石酸を含み、よい香りがする

果実酒が香りに酸味が加わって、とても美味しい
塩漬けや焼酎漬けにして食べる

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イヌアワ

2024-10-12 | 樹木 草花


粟に似ているが食用にならないのでイヌアワの名になった

イネ科の多年草
エノコログサの仲間(エノコログサ属)だが花序は全く似ていない
草地や林の縁などに生え、長い根茎を伸ばし、高さ50~90cmになる
葉は長さ15~30cmの線形

花期は8~10月
花序は長さ20cm程で短い枝をだし、ややまばらに小穂をつける
小穂は2mm程の卵形
数は少ないが、小穂の基部に芒状の刺毛が有り、小穂の落ちた後にも残る
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ハイビスカス

2024-10-11 | 樹木 草花


黄色い色のハイビスカスがあった

現在ハイビスカスと呼ばれているのは、フヨウ属の多くの野生種から作出された園芸種の総称で、3000種以上あると言われている

アオイ科の熱帯や亜熱帯地域を代表する花木
マレーシアの国花、ハワイの州花、沖縄市の市花になっている

花は普通鮮紅色だが、多くの色があり、八重咲や半八重のものもある
雄しべの筒が長く花から突き出て、葯が上部に固まって付き、葯の間から花柱が突き出ているのが特徴
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アカバナ

2024-10-10 | 樹木 草花


アカバナは秋に葉が紅紫色に染まることから付けられた

山野の水湿地に生える多年草
葉は対生し2~6cmの卵形~卵状楕円形
基部はしばしば茎を抱く
茎や葉は赤味を帯びることが多い

花期は7~9月
葉腋に紅紫色の花を付ける

雄しべが盛んに花粉を出している
雌しべの柱頭の形は、頭状のもの、太い棍棒状、4裂するものなど幾つかのグループに分けられている

蒴果は3~8cmの細長い棒状で、熟すと4裂する
中の種子は種髪と呼ばれる毛が有り、風に乗って飛び散る
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ハンカチノキ

2024-09-24 | 樹木 草花


花は10cm程の白い総苞片が目に付くので、これをハンカチに見立てた名前
実が生っていた

分類体系よって、オオギリ科、ハンカチノキ科、ミズキ科、ヌマミズキ科など様々に分類されている

落葉高木、高さ15~20m程になる
葉は互生して、9~15cmの広卵形
先は尖り基部はハート形、縁には粗い鋸歯がある

花は雌雄同株で、5~6月に咲く
約2cmの球形の花序が垂れ下がる
花序の基部には白いハンカチのような総苞片が2個付く
総苞片は長さ6~15cm

果実は核果
直径3~4cmの長卵形で、9~10月に淡褐色に熟す
中の核は長さ2~3cmで、深い縦の溝がある
中の種子は数個、黒く細長い
核は木質状で、翌年2月頃地に落ちたものはザクザクになり手で簡単に千切れる
手で千切って食べると、甘酸っぱくてとても美味しい
種子の散布を小動物に依存しているのかもしれない

花(5月)

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ハチジョウキブシ

2024-09-23 | 樹木 草花


一括りに言えばキブシなのだが、キブシは地域によって葉や実に変異が有り、その地域の名前などが付いている
ナンバンキブシ(大隅半島)、ハチジョウキブシ(八丈島)、エノシマキブシ(江の島)、ナガバキブシ(小笠原)、コバノキブシ(箱根)等々
キブシは日本固有種

キブシ科の雑木林や林縁、山地の道端などに生える落葉低木
キブシ科はキブシ属1属からなり、ヒマラヤから日本にかけて6種が自生している
普通2~4mになる
葉は互生し、葉身は6~12cmの長楕円形~卵形

花は雌雄別株で3~4月、葉の展開前に咲く
長さ3~10cmの総状花序が垂れ下がって付く
花は6~9mmの鐘形、花弁は4個、外側の2個は小さく内側の2個は大きくて花弁状
雄花序は長く、雄花は淡黄色
雌花序は短く、雌花は淡黄緑色

果実は硬く乾いた液果
7~12mmの楕円状球形、7~10月に黄褐色に熟す
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ヒガンバナ

2024-09-22 | 樹木 草花


今日はお彼岸の中日、ヒガンバナが1輪咲いていた
秋の彼岸の頃に咲くのでヒガンバナという
その他マンジュシャゲ、ハミズハナミズ、シビトバナなど、地方名が500以上あると言われている

ヒガンバナ科の田の畔や土手などに群生する多年草
葉は花の終わった晩秋に伸び始め、冬を越して翌年の春に枯れる
長さ30~60cmの線形、深緑色で光沢があり中脈沿いは白っぽい

花は9月に咲く
40cm程の花茎を伸ばし、鮮紅色の花を散形状に5~7個つける
花被片は4cm程の狭披針形で6個有り、強く反り返る
雄しべ6個と雌しべは花の外に長く突き出る
3倍体でほとんど結実はせず、種子が出来ても発芽しないと言われる
だが、18912株の花を観察したら、479個の種子が出来、蒔いたところ22個の芽が出た、と聞いたことがある

鱗茎で増える
鱗茎はアルカロイドを含み有毒
昔飢饉のときに水に晒して食用にした・・というがそのような記録はないという説もある
アルカロイドのリコリン利用の薬品で、咳、痰、吐剤に効果ある
肩こりには鱗茎をすりつぶして、足の土踏まずに貼って寝ると良いという
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ミズアオイ

2024-09-21 | 樹木 草花


ミズアオイ科の植物で、この科はミズアオイ属2種・(ミズアオイとコナギ)、が自生し、ホテイアオイ属1種・(ホテイアオイ)が帰化している
水湿地に生え、葉の形がカンアオイの仲間に似ていることからの名前
絶滅危惧種

水田や沼、湿地に生える30cm程の1年草
根生葉は10~20cmの長い柄が有り、葉身は長さ幅共に5~10cmの
心形で厚く光沢がある
茎葉の柄は短い

花期は9~10月
花序は葉より高く伸びて、青紫色の花を総状に多数つける
花は3cm程
花被片は6個有り、内花被片の方がやや幅広い
雄しべは6個有り、1個は長くて花糸にカギ状の突起が有り、葯は青紫色
他の5個は短く、葯は黄色い

果実は蒴果で、1cm程の卵状楕円形で、先端に角状の花柱が残る
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ザクロソウ

2024-09-20 | 樹木 草花


ザクロソウは、葉がザクロの葉に似ているので付けられた名前
ツルナ科の道端や畑に多い20cm程の1年草

葉は3~5個ずつ偽輪生し、長さ1~3cmの披針形~線状披針形
花は7~10月に咲く
直径3mm程で、まばらな集散状に付く
花には花弁は無く、萼片が5個有り花弁のように見える

果実は蒴果で球形
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コケオトギリ

2024-09-19 | 樹木 草花


コケオトギリは、野原や休耕田などの湿ったところに生える小型の多年草
オトギリソウ科の仲間で、この科は茎、葉、花などに腺体があるのが特徴
腺体は普通赤い色素を含んで黒く見えるので、黒点、黒線と呼ぶ
色素を含まない場合は明点又は明線という

茎は4稜形で高さ3~10cmになり、上部で分枝する
葉は1cm程の広卵形で、日に透かすと半透明の明点が散らばっているのが見える
秋には紅葉する

花は7~9月に咲く
直径5~8mmで、雄しべは5~10個と少なく、束にはならない
果実は蒴果で3mm程
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