トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

キイロスズメバチ

2015-09-30 | 虫類


今年はスズメバチがとても多いような気がする
どこへ行ってもスズメバチによく出会う

キイロスズメバチは黒字に黄色の筋が入って飛び方も早く見た目怖い感じがする
スズメバチの中でも最も刺傷事故の多いハチで9~10月に多発する

造巣直後は樹洞などの閉鎖空間に巣を作るが 手狭になると軒下などの開放空間に引っ越して短期間で大きな巣を作る
巣は直径40~80cmのパルプ性の球形

主にアブやハエ ミツバチなどの小昆虫 クモなど数十種を狩り 花や樹液 ジュースの飲み残しにも来る
大きさは25㎜ほど 成虫で越冬する
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ミノムシとガマの穂

2015-09-29 | 虫類


ミノムシがミノから体を乗り出してガマの穂(ガマの雌花)をカジカジしていた
穂の表面を天辺から3㎝程も食べ進んでいる
ミノの大きさが5cm近くあって大きいのでオオミノガと思う
オオミノガは日本のミノムシでは最大で4~5cmの大きさがある

ガの幼虫であるイモムシは鳥が大好き そこでミノムシは枯葉などで巣を作り枝にぶら下がりその中に籠って暮らしている この巣が蓑に似ているのでミノムシという

ミノムシは何種類かあるが一般的には大きくてよく目立つオオミノガやチャノミガの幼虫である
ガの幼虫なので時々顔を出して周りの葉を食べて暮らしている
オオミノガの場合の食草はソメイヨシノ ウメ オニグルミ イチジクなど多食性だが ガマの穂を食べるとは新発見
ガマの穂は水の中に生えているのでここまでどうやって来たか不思議

ミノムシのオスは時期が来ると成虫の蛾となって飛び出す
一方メスのミノムシはミノの外には出てこないで一生をミノの中で過ごす
翅もなくウジ虫型でミノから顔を出してフェロモンでオスを呼び寄せる
蓑の中で卵を産み静かに生涯を閉じる

卵から孵った幼虫は蓑から出て風に乗って飛ばされてゆく
そして新たな場所で新しい蓑を作って蓑の中で過ごす
飛んできた幼虫がたまたまガマにたどり着いてしまったのかも・・
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ウラギンシジミ

2015-09-28 | 虫類


チョウチョのウラギンシジミが指の先に止まった 汗を給水のようだ

オスの表翅は橙赤色の斑がある メスは白い斑
裏の翅は一様に銀白色 飛んでいるときも銀白色が良く目立つ
表と裏の翅色の違いが際立っていて意表を突かれる

クズ フジ ハリエンジュなどマメ科の植物が食草
春から初夏は 主にフジ類が食草のため渓流沿いの樹林や公園などで発生する
秋にはクズを主な食草にするため 林縁部や河川堤防 都市部の荒れ地などクズの繁茂する場所によくみられる
花にはほとんど来ず 腐果や獣糞 湿った路上で給水する
口吻の先を手の肌に沿わせてしっかり汗を給水していた
成虫は常緑樹の葉裏で越冬する
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コモチシダ

2015-09-27 | 樹木 草花


コモチシダは葉の表面に付く無性芽に由来した名前
夏から秋にかけて葉の表面に無性芽を作る 
この芽は地面に落ち条件が良ければそのまま発芽し生長し親株となる
一方で胞子でも繁殖するので子だくさんのシダである
明るい崖地に垂れ下がって生える

シダには花も実もない植物
コケなどと同じ胞子で増える隠花植物
それでもコケとは違い地上に葉を伸ばせるのは
顕花植物と同じく水分や養分を運ぶ維管束がありそれが体を支えているからである
今から4億年ほど前の恐竜が闊歩していた時代に生まれたシダは
植物の歴史の中で維管束を持った最初の種で画期的な進化だった
 


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モズ

2015-09-26 | 野鳥


モズ(百舌)の高鳴きが始まった メスが木の天辺で盛んに囀っていた
秋に入り始めに時期にはオスもメスも縄張り宣言で盛んに鳴く

名前の由来は諸説あるが 「も」は(もろもろの)鳴き声 「す」は鳥を表す接尾語と言われている
春先や小春日和に つぶやくようにメジロ ウグイス コジュケイなど他の鳥の声をまねて鳴く
漢字で百舌は色々な鳥を真似て鳴くことから来ている

漂鳥又は留鳥 平地から山地の開けた所にいる
非繁殖期の今の時期には強い縄張りをもって生活する
縄張りを持つために秋にはよく鳴いたり争ったりする
主に昆虫類 カエル ミミズ 魚類などを食べ 小さい木の実を食べることもある
大きさは20㎝

秋の野の尾花が末に鳴く百舌の 声聞くらむか片聞く吾妹(万葉集)
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カリガネソウ

2015-09-25 | 樹木 草花


花の形を雁(カリガネ)に見立ててカリガネソウ
クマツヅラ科の多年草でかなり臭気がある

茎は四角形で直立し高さは1mほどになる
葉腋から長い柄を持つ集散花序をだし青紫色の花をまばらに付ける

花は飛ぶ雁に見立てたと言う通り特異な形をしている
花冠は長さ1㎝程の筒部があり先は5裂し裂片の下側の1個は特に大きく湾曲し斑がある
雄しべは長短2種類あり 花柱と共に花外に突き出る
花期は8~9月
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ガガイモ

2015-09-24 | 樹木 草花


ガガイモ(蘿摩)の小さな花が咲いていた
あまり研究されていないのか見る本や図鑑によって違うことが書いてあり素人は戸惑う

ガガイモ科のつる性の多年草
葉がガガ(スッポンのこと)に似ている 又は実の内壁が鏡のような光沢があるので鏡から転嫁してガガになったとも言われる

地下茎を長く伸ばして増え 根には細い芋が出来る イモの名はここから来ていると思ったが実を指しているという話もある

花は8~9月葉のわきの花序をだし 淡紫色の花で1㎝ほどの大きさ 内側に長い毛が密生する
中心にずい柱があり柱頭が突き出していると書いてある図鑑もあるが 柱頭は外からは見えない花の内部 雌しべの横腹にあり 中央に伸びているのは単なる飾りと言っている本もある

実は10㎝程で一見ゴーヤ風 熟すと縦に避ける 中の種が飛び去ると皮の部分がカヌーのような形で残る
古事記にスクナヒコナノミコトが「天の蘿摩船」つまりガガイモの船で海を渡ってきたと書かれている

種は8㎜ほどで平たく 2.5㎝の白い毛(種髪という)が付いていて広がり径5㎝のふわふわしたボールになり風で飛ぶ

若い葉は美味しく 種子の絹毛は綿の代用のほか止血効果 強壮強精作用もある
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マヤラン

2015-09-23 | 樹木 草花


早暁窓を開けるとひんやり心地よい風が入ってきた 秋ですねー
今日は秋分の日 昼夜の長さがほぼ同じでこれからは日に日に夜が長くなる
秋の夜長 秋の7草が咲き揃う頃でもある

マヤランが咲いていた
神戸の摩耶山で最初に見つかったのでマヤラン
ラン科シュンラン属で 常緑広葉樹林に生える多年草腐生ラン
腐生ランは葉も葉緑素もないものが多く 葉は有ってもほとんど目立たなく 地中の腐ったものから栄養分を取って育つ

茎は直立し高さ10~30㎝ 下部に膜質鞘状の鱗片葉を数枚つける
茎頂に数個の花をまばらに咲かせる
花はやや上向き 白色で花被片の中脈付近と唇弁の先端は紫色を帯びる
花期は7~8月だが9月に入って見られてラッキー
関東南部以西 四国 九州 沖縄に分布
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キバラヘリカメムシ

2015-09-22 | 虫類


マユミの葉にお腹の黄色いカラフルなカメムシ キバラヘリカメムシだ
背中は地味色だが 腹部周辺からはみ出た部分は黄色と黒の縞模様
足は付け根が赤くその先が先が真っ白で関節近くから黒い
触角の先は赤っぽく中々の配色だ

成虫幼虫共にニシキギ マユミ ツルウメモドキなどの実を好みほかの植物にはあまりいない
成虫で越冬し卵を産む
カメムシの多くの卵は円筒形で上端に丸い蓋があり 片側に蝶番が付いていて孵化した幼虫は押し開けるようにして出てくる
幼虫は親とは形が同じだが色模様が違っている 
蛹にはならず羽化する不完全変態をする

最大の特徴の一つは捕食者に襲われ時に出す臭い
後胸の腹面にある臭腺から悪臭を分泌する
TVでみたがカメムシを瓶に入れ臭いを出さて蓋をすると死んでしまうこともあると言う強烈さだ
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トビイロトラガ

2015-09-21 | 虫類


チラチラ飛んでいた茶色の蛾が眼の前に止まった
肩から薄茶色のぼろきれを掛けたような変わった模様が目立つトビイロトラガだ

トラガの仲間は日本には6種が分布しており美しい羽根を持つものが多い

成虫は年2回発生し5月から現れる
幼虫はブドウやツタを食べ 蛹で越冬する
普通種だが街中では減っている
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ギンヤンマ

2015-09-20 | 虫類
 

ギンヤンマの番が産卵行動だった

翅胸がほとんど無斑で緑色
オスは腹の付け根が空色をした大型(75mm)のヤンマ
平地から低山地の開放的で挺水植物が茂る池や沼などに生息している
水草のある池があれば都心の公園でも産卵 発生する

羽化後は樹林地の草地などに移って成熟を待ち 成熟すると明るい水辺に戻り パトロールを行い 他のオスの侵入にスクランブルをかけて追い払ったりする
交尾後の産卵は連結したままで行う
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ツノハシバミ

2015-09-19 | 樹木 草花


面白い形をしている実がぶら下がっていた ツノハシバミの実だ
カバノキ科ハシバミ属の落葉低木 高さ3mほどで株立ち状になる
ハシバミ属の果実はいずれも古くから食用にされている
ヘーゼルナッツの名で親しまれているのは ヨーロッパ原産のセイヨウハシバミの果実

花は3~5月頃に咲き雌雄同株
雄花は3~13㎝で枝から垂れ下がり 
雌花は数個づつ頭状に付き芽鱗に包まれて開花するので赤い柱頭だけが芽鱗から覗く

果実は堅果で9~10月が果期
果苞は3~7㎝で先がくちばし状に細くなる
ハシバミ同様食べられる
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ウリクサ

2015-09-18 | 樹木 草花


果実の形がマクワウリに似ているのでウリクサと言う
ゴマノハグサ科の一年草
畑や空き地 庭の隅などに普通に生える

茎はよく分枝して広がる
葉は対生し1~2㎝の卵形で荒い鋸歯がある
日当たりが良いと茎や葉は紫色を帯びる

上部の葉腋に淡紫色の花を一個づつ付ける
花冠は唇形で1㎝弱小さくて可愛い
雄しべが4個あるが 2個は下唇の側に付き基部に棒状の突起がある
花期は8~10月
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ヒメキンミズヒキとミズヒキ

2015-09-17 | 樹木 草花
 

キンミズヒキ(映像右)には良く出会うが ヒメキンミズヒキ(映像左)も近くにあった
キンミズヒキの名は細長い花序をタデ科のミズヒキにたとえたもの

ヒメキンミズヒキは山地の谷沿いなどに生える高さ40~80㎝程のバラ科の多年草
茎は細く 葉は3~5小葉の羽状複葉で小葉は楕円形 鈍鋸歯がある 葉裏の腺点は少ない
花は5㎜ほどで 花弁は細い 夏期は7~9月
果時の萼筒も小さく 倒円錐形で萼裂片は反り返る

キンミズヒキは山野に普通に生える40~90㎝のバラ科の多年草
全体に多毛で 葉は大きく鋭鋸歯があり 裏面の腺点が多い
花は6~10㎜ほどで花弁は幅が広く ふっくらして見える 夏期は7~10月
果時の萼筒は大きく5個の縦脈があり カギ状の棘が萼筒のふちを取り巻き この棘が動物に付着して種子散布を行う
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オバシギの交雑種

2015-09-16 | 野鳥


三番瀬で謎のシギに出会った

オバシギと思って写真を撮ったのだが 嘴の色がオバシギは黒いのにこの個体の基部は黄色味がかって しかもオバシギより短くコオバシギくらいの長さだ 体形は少し寸詰まりに見える 足は黄色だった
コオバシギも嘴は黒い

教えて貰ったのだが昨年のこの時期にもこの手のシギがいたそうだ
仲間内では謎のシギで知る人ぞ知る存在だった

確定はされていないが アライソシギとオバシギの交雑種ではないかと言われいる
アライソシギはアラスカのツンドラ地帯で繁殖し 南米で越冬している
日本にはまだ渡来記録はない

さてホントのところはどうなのか??
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