トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ヒシモンナガタマムシ

2017-12-31 | 虫類


ケヤキの樹皮の下で越冬中のヒシモンナガタマムシ
全体に赤茶色で微毛に覆われているが 前翅の中央付近では毛が無く菱形の紋に見える

成虫で越冬して4月頃から見られる 秋に羽化して成虫となって冬を越す
幼虫はエノキを主に ケヤキ ムクノキの枯材を食べ
成虫は同じ種の木の葉を食べる
大きさは7mmほどでかなり小さい
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ヨツボシテントウ

2017-12-30 | 虫類


寒さがきつく虫もすっかり姿を消したが この時期の定番 ケヤキなどの樹皮めくり
ヨツボシテントウが居た

成虫で越冬し4~10月頃まで見られる
幼虫はイモムシ型で全身に突起があり長い足を持つ
食べ物は幼虫 成虫共にアブラムシ類

模様は前翅が赤地に2対の黒い斑紋が入る
前翅が合わさった中央部分も黒い
大きさは3mm程と小型
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キチジョウソウの花

2017-12-29 | 樹木 草花


厳しい寒さの真っただ中だと言うのにキチジョウソウの花が咲き残っていた
名前は吉事が有ると開花するという伝説に由来する 暮れになって何か良い事が有ったかな

ユリ科の暖地の林内に生える常緑の多年草
葉は約20㎝の広線形
葉に囲まれるように 約10㎝の花茎を出し総状に花をまばらに付ける
花被片が反り返るので雄蕊が目立つ
花期は9~10月
果実は赤く熟す球形の液果
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ケヤキ

2017-12-28 | 樹木 草花


見事なほどに左右対称のケヤキが有ったが 葉がほとんど落ちた木と黄葉しているが葉がほとんど残っている木
同じくらいの大きさ太さなので一緒の時期に植えられたようだ
ケヤキの名ははケヤケキ木(目立つ木)からの変化
名前の通り日本の代表的な落葉高木で各地に天然記念物に指定された巨木 名木がある

ニレ科の25m程になる落葉高木
樹皮は老木になると鱗状に剥がれ小さな丸い皮目がある
花は雌雄同株で新枝の下部に4~5月に付く
果実はそう果 稜角のあるゆがんだ篇球形
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ヒクイナ

2017-12-27 | 野鳥


胸 腹などが赤褐色なので緋色のクイナの意味でヒクイナ(緋水鶏)と言う

東北地方以北では夏鳥で それより南では留鳥又は漂鳥
平地から山地の湖沼 池 湿地 河川などにいる
アシ原などで警戒しながら出て来て物音がすると隠れてしまう
魚類 昆虫類 甲殻類などの他イネ科やタデ科の実種子なども食べる

雌雄同色 上面は暗緑褐色で喉は白い 額 顔 頸から腹までは赤褐色
鳴き声はキョッ キョッ キョッキョッキョッ・・・と初めはゆっくり次第にテンポを上げてけたたましく鳴く
鳴き声は クイナが戸を叩く と人々に親しまれていた

ただならじとばかりたたく水鶏ゆえ あけてはいかにくやしからまし(紫式部)
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アカハラとオオアカハラ

2017-12-26 | 野鳥
 

本州中部以北の山地で繁殖し 冬は山麓や暖地に移動して市街地の公園などにも現れる
地上を数歩跳ね歩いては立ち止まり 落葉をかき分けたり土をほじって昆虫類やミミズを捕る
秋には草木の実もよく食べる

雌雄ほぼ同色 オスは頭部と上面が暗オリーブ褐色で顔と喉は黒っぽい
メスはオスと同じ色の個体もいるが 普通は全体に淡色で喉は白い
亜種オオアカハラは全体には色が濃く 頭部はかなり黒っぽい 右の写真は頭部全体が黒っぽいのでオオアカハラと思う
最近冬に見られる個体の多くはオオアカハラではないかと言われている
大きさは24cm
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トラツグミ

2017-12-25 | 野鳥


主に留鳥で全国に分布しているが北方のものは冬は暖地に移動し市街地の公園などでも見られる
平地から山地の林に居て繁殖期以外は一羽で生活しているものが多い
越冬地ではミミズ類の他木の実も食べる
雌雄同色 大きさ30cmで大型ツグミ類では最も大きい

採食などは昼間行うが夜中ら明け方にかけてヒーヒョーと口笛のような声で鳴く
古くはこの恐ろしげな鳴き声から「ぬえ」と言う妖怪として扱われてきた
ぬえは源頼政が紫宸殿で退治した怪物で 頭は猿 手足は虎 体は狸で尾は蛇と言う姿をしている
江戸時代になって妖怪の声がツグミと分かり 「オニツグミ」「ヌエツグミ」などと呼ばれ 更にトラ模様からトラツグミと呼ばれるようになった

近代になっても山林から夜な夜な聞こえる怪音がUFOではないかとか 女子大の寮の回りで聞こえる口笛がけしからんと警官まで出動したと言う話がある
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クビキリギス

2017-12-24 | 虫類


道端の枯葉の上に寒いせいかヨタヨタとクビキリギスがいた
キリギリスの仲間で あごの力が強く噛みついた状態で引っ張ると首が抜けると言うのが和名の由来

平地から山 草原に居るが 街中の公園や人家にも居る
成虫で越冬し春から初夏にかけて交尾産卵する 7月頃に孵化し9~10月に成虫となりその後越冬する

キリギリスの多くは秋に鳴くがキリギスは春先に越冬が終わって鳴く
鳴き声は「ジーーー」と単調
体色は緑 褐色 赤といろいろある 幼虫の育った環境で決まる
大きさは6cmほどもあり頭部が尖った大型のキリギリス
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チャバネアオカメムシ

2017-12-23 | 虫類
 

寒さで参ってしまったのだろうかチャバネアオカメムシが引っ繰り返っていた

ごく普通に居る緑色のカメムシ
成虫で越冬し4月から12月初めころまで見られる
色々な植物で生活する広食性でサクラ クワ ミズキなど寄生植物は117種に及ぶ
果実の汁花の蜜などを好み 時に異常発生してミカン カキ ブドウなど多くの果実を食害する

触ると身を守るため悪臭を放つが 触らなければ悪臭は出さない
大きさは1cmほど

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ベニトウジ

2017-12-22 | 樹木 草花


今日は24節気の冬至 夜が最も長くなる日 日の出は6時47分 日の入り4時32分
ゆず湯に入ったり 冬至カボチャを食べる習慣がある 今夜はカボチャを頂きました

ベニトウジ(紅冬至・コウトウジともいう)は梅の園芸品種
ウメは普通は2~3月に咲くがベニトウジは早咲きの花でもう咲いていた
12月下旬から1月にかけて葉の展開前に咲く
花は2cmほどで淡紅色の一重

枝垂れ生の品種で3~5m程になる
ウメの園芸品種は野梅系 紅梅系 豊後系 杏系に分けられるがベニトウジは野梅系の品種
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テイカカズラ種子

2017-12-21 | 樹木 草花


天の岩戸の昔 アメノウズメノミコトはヒカゲノカズラでたすきをかけ テイカカズラを頭や肩に巻き付けて舞ったと言う

キョウチクトウ科の常緑樹林に林に生える常緑のつる性木本
茎から気根を出し樹幹などをよじ登る

樹幹をよじ登り伸びている葉は革質で表面に光沢があるが 林床を這うつるの葉は小型で脈沿いに斑が入る
5~6月に枝先や葉腋に集散花序を出し2cmほどの芳香のある白い花を付ける

果実は袋果 20cmほどの長さで熟すと裂開する
中に1cmほどの種子が入っていて先端に3cmの冠毛がある

茎葉を刻んで日干しにしたものを煎じて飲むと解熱に効く
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イチョウ

2017-12-20 | 樹木 草花


同じ場所に並んで立っているイチョウの木だが 葉の落ち方がこんなに違う
太さも同じくらいなので同じ時期に植えられたものと思うが 個体差と言えばそれまでだが何か原因があるのだろうか

イチョウは中生代のジュラ紀に最も栄えたグループで 現生種ではイチョウだけが残っている
中国原産と言われているが自生地は不明
葉はイチョウ型と言われる独特の形で切れ込みのあるもの無いものと変化が多い
葉裏に見える葉脈は二股分枝を繰り返しながら伸びている
花は雌雄別株で4~5月に咲き 雄花の花粉は雌花の胚珠内に入り花粉室で発芽して精子ができる
イチョウに精子が出来るのを発見したのは明治時代の日本人で欧米諸国を驚かせたと言う

イチョウの実生
10月頃に銀杏と呼ばれる実が生るが 今は採るものも食べるものもいないので親木の下に落ちて春になると芽が出る
親木の下では育つことが出来ず皆枯れてしまう
新しいイチョウが育たないので無くなりそうなものだが 人は銀杏が好きだと見えて今でもよく見る
因みに高木街路樹で一番多いのはイチョウで約57万本もあるそうだ



老木の枝に乳と呼ばれる気根の一種が出る 空気を取り入れる役目と聞いていたが そうではないと言う話も有りどういうことをしているのか不明
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カンムリカイツブリ

2017-12-19 | 野鳥


この時期の冬羽は頭の冠羽が黒く短いが 夏羽では長くなり顔に黒と赤褐色の飾り羽が出るのでカンムリカイツブリ

冬鳥 青森県と滋賀県では少数が繁殖している
越冬期には沿岸 湖沼や池 河川などに居る 湖沼を好む傾向が強い
潜水して小魚や小動物を捕る

雌雄同色 冬羽では白と黒がはっきりしている
大きさは56cm 翼開長85cm 日本に5種いるカイツブリ類の中では最も大きい

カンムリカイツブリ夏羽(4月のもの)
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コブハクチョウとユリカモメ

2017-12-18 | 野鳥


コブハクチョウの後ろに生徒よろしくユリカモメが整然と並んで見守っていた
実はコブハクチョウの前にエサ台がありユリカモメはこれを狙って後ろに控えている
コブハクチョウが少し離れたり後ろを向くと一斉にエサ台に群がっていた

コブハクチョウ:飼育されたものやその子孫が野生化して留鳥として生息している
野生のものが日本に渡来しているかどうか良く分かっていない
水草やその根 陸地の草などを食べる
雌雄同色だが嘴の上の黒い瘤がメスの方が小さい
大きさ152cm

ユリカモメ:冬鳥 数は多く河 沿岸 湖沼など水辺に居る
採餌法は多彩で 急降下して水面で小魚やゴカイ類を捕らえるほか浮いている死んだ魚や昆虫類も食べる
雌雄同色 全国で見られる小型カモメの多くはユリカモメ
大きさ40cm 翼開長92cm
東京都の鳥に指定されている

コブハクチョウとユリカモメ
 
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クイナ

2017-12-17 | 野鳥


クイナの名はクイクイと鳴くからクイナ 小魚やカエルを食べて鳴くので「食い鳴き」の意味とか諸説ある

本州北部と北海道で繁殖して冬は本州以南で越冬する 東北以北では夏鳥 それより南では冬鳥

水辺の草地 アシ原 水田などに居る
警戒心が強く中々姿を見せないが 朝夕や曇っている時など見られることが多い
昆虫類 甲殻類 軟体動物 魚類などの他植物の実なども食べる

雌雄同色 腹から脇にある白黒模様が目立つ 嘴はやや長く赤いが冬は黒っぽくなる
大きさ29cm
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