主に留鳥で全国に分布しているが北方のものは冬は暖地に移動し市街地の公園などでも見られる
平地から山地の林に居て繁殖期以外は一羽で生活しているものが多い
越冬地ではミミズ類の他木の実も食べる
雌雄同色 大きさ30cmで大型ツグミ類では最も大きい
採食などは昼間行うが夜中ら明け方にかけてヒーヒョーと口笛のような声で鳴く
古くはこの恐ろしげな鳴き声から「ぬえ」と言う妖怪として扱われてきた
ぬえは源頼政が紫宸殿で退治した怪物で 頭は猿 手足は虎 体は狸で尾は蛇と言う姿をしている
江戸時代になって妖怪の声がツグミと分かり 「オニツグミ」「ヌエツグミ」などと呼ばれ 更にトラ模様からトラツグミと呼ばれるようになった
近代になっても山林から夜な夜な聞こえる怪音がUFOではないかとか 女子大の寮の回りで聞こえる口笛がけしからんと警官まで出動したと言う話がある
同じ場所に並んで立っているイチョウの木だが 葉の落ち方がこんなに違う
太さも同じくらいなので同じ時期に植えられたものと思うが 個体差と言えばそれまでだが何か原因があるのだろうか
イチョウは中生代のジュラ紀に最も栄えたグループで 現生種ではイチョウだけが残っている
中国原産と言われているが自生地は不明
葉はイチョウ型と言われる独特の形で切れ込みのあるもの無いものと変化が多い
葉裏に見える葉脈は二股分枝を繰り返しながら伸びている
花は雌雄別株で4~5月に咲き 雄花の花粉は雌花の胚珠内に入り花粉室で発芽して精子ができる
イチョウに精子が出来るのを発見したのは明治時代の日本人で欧米諸国を驚かせたと言う
イチョウの実生
10月頃に銀杏と呼ばれる実が生るが 今は採るものも食べるものもいないので親木の下に落ちて春になると芽が出る
親木の下では育つことが出来ず皆枯れてしまう
新しいイチョウが育たないので無くなりそうなものだが 人は銀杏が好きだと見えて今でもよく見る
因みに高木街路樹で一番多いのはイチョウで約57万本もあるそうだ
乳
老木の枝に乳と呼ばれる気根の一種が出る 空気を取り入れる役目と聞いていたが そうではないと言う話も有りどういうことをしているのか不明
コブハクチョウの後ろに生徒よろしくユリカモメが整然と並んで見守っていた
実はコブハクチョウの前にエサ台がありユリカモメはこれを狙って後ろに控えている
コブハクチョウが少し離れたり後ろを向くと一斉にエサ台に群がっていた
コブハクチョウ:飼育されたものやその子孫が野生化して留鳥として生息している
野生のものが日本に渡来しているかどうか良く分かっていない
水草やその根 陸地の草などを食べる
雌雄同色だが嘴の上の黒い瘤がメスの方が小さい
大きさ152cm
ユリカモメ:冬鳥 数は多く河 沿岸 湖沼など水辺に居る
採餌法は多彩で 急降下して水面で小魚やゴカイ類を捕らえるほか浮いている死んだ魚や昆虫類も食べる
雌雄同色 全国で見られる小型カモメの多くはユリカモメ
大きさ40cm 翼開長92cm
東京都の鳥に指定されている
コブハクチョウとユリカモメ