トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

カキツバタ

2021-04-30 | 樹木 草花
 

何れがアヤメ、カキツバタ・・水辺に涼しげにカキツバタが咲いた
カキツバタは、書き附け花の転訛で、書き附けとは、こすりつけることでこの花の汁で布を染める昔の行事に由来する

アヤメ科の湿地に生える多年草
アヤメの中では最も水湿を好み、水辺に群生していることが多い
葉は長さ30~60cm 幅2~3cmの剣型・・
因みに葉の幅は、アヤメ ノハナショウブ共に1cmほどで、ノハナショウブは中脈が隆起する

花茎は40~80cmになり、紫色の花を2~3個つける
外花被片の中央に白斑がある・・ノハナショウブは淡黄色の斑、アヤメは綾目模様がある
内花被片は立ち上がっている
外花被片の上に水平に伸びて小型の花弁のように見えるのは花柱で、裏側に雄しべがある
果実は蒴果で熟すと3裂する
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サワフタギ

2021-04-29 | 樹木 草花


サワフタギ(沢蓋木)は沢を覆うように茂るので付けられた名前

ハイノキ科の落葉樹林内や草原に生える落葉低木 高さ3mほどになる
ハイノキ科は多くの種がアルミニュウムを多量に含み、焼いて得られる灰は染料の媒染剤にもちいられ、灰を取る木からハイノキ(灰の木)になった
ハイノキ属1属からなり日本には21種が分布している


樹皮は灰褐色で縦に細かく裂ける
葉は互生で、葉身は4~8cmの倒卵形又は楕円形、両面に毛があってざらつく
花は5~6月に咲く 側枝の先に円錐花序を出して白色の花を付ける
果実は核果 6mm程の球形で秋には藍色に熟す
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シナアブラギリ

2021-04-28 | 樹木 草花


花の内側のオレンジ色の模様がしゃれて素敵な花のシナアブラギリ
花や果実がアブラギリより大きいのでオオアブラギリの別名がある

トウダイグサ科の中国原産の落葉高木 10mほどになる
葉は互生し20cmほどの卵形~広卵形
先は尖り基部はハート型 縁は全縁で上部が浅く3裂するものもある

花は雌雄同株で5月に咲く
枝先に円錐花序を出し白い花を咲かせる
雄花序には雄花が多く付き、まれに雌花が混じることがある
雌花は単生又は少数
花弁は5~10個 基部にはオレンジ色の筋がある

果実は堅果 4cmほどの球形で先端は尖っている
10月頃熟すが裂開はしない
中に種子が4~5個入っている

種子から桐油をとり、印刷用インキやペンキ ニス 油紙などに利用する
樹皮はタンニンを含み、染色や皮なめしに利用する


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シライトソウ

2021-04-27 | 樹木 草花

 

シライトソウ(白糸草)は白い花を見れば名前は納得する糸のような白い花

ユリ科の山地の林内や谷沿いに生える多年草
根生葉は放射状に展開し、倒披針形で10cmほど、縁は細かい波状になる
花茎は高さ15~40cm、線形の茎葉が付く
茎頂に15cmほどの総状花序を出し、花被片が糸のように細く白い花を多数つける

花は5~6月に咲く
花は下から順に咲き、花被片は線形で先が少し太い
上方の4個の花被片は長く10mmほどで、下方の2個の花被片は6個の雄しべと共にごく短い
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シマアシブトハナアブ

2021-04-26 | 虫類


ハナアブ類は毒針を持たないのに、一見ハチに似た姿で警戒色をしている
怖いハチに似せた姿で外敵をだまして居る ベイツ型擬態と言う
シマアシブトハナアブも色模様 背中の縦筋などキアシナガバチやセグロアシナガバチによく似ている

幼虫は水生で腐食物を食べて育つ
成虫は4~8月に見られる オレンジ色鮮やかなで目立つハナアブの1種
腹部背面は橙黄色で、中央に黒く大きく波打つ黒い条線がある
胸部の背面は黒く、2本の淡褐色の縦筋がある
食べ物は花の蜜や花粉
大きさは10mmほど
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アジアイトトンボ

2021-04-25 | 虫類


今シーズン初のトンボ、アジアイトトンボ
イトトンボ科は日本では27種、ほとんどが幼虫で越冬する

平地から丘陵地の植物が茂る池や沼、 水田など、どこでも見られるイトンボ
未熟なメスはかなり赤くて別種のように見える
成熟したオスは縄張りを張ってメスを待つ
交尾は長く、その後メスは単独で水辺の植物の組織内に卵を産む

アオモンイトトンボ属では最も小さく華奢 大きさは3cmほど
オスは第9腹節背面が青い・・第8複節が青いのがアオモンイトオンボ
メスは全体赤っぽく、第2腹節背面に全て黒色条があり、第1腹節に達する

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カケス

2021-04-24 | 野鳥


薄暗い林の中にチラチラとカケスが見られた
カケスの言われは鳴き声語源説が有力だが、巣を懸けるように作るからとも言われている

留鳥または漂鳥 冬には暖地に移動する
平地から山地の林に居るカラス科の鳥
樹上や地上を跳ね歩き、主にドングリなどの木の実を食べるが雑食性が強く、動物質や植物質のどちらも食べる
初冬の頃は、ドングリ類を木の隙間や地中に隠す習性があり、食べ忘れもあり芽生えることがある

雌雄同色
ぶどう褐色の体、頭上は白地に黒色縦斑があり、雨覆いには青と黒の斑模様がある
しわがれ声で、ジィやジェーなどと鳴き、他の鳥の声を真似るのが上手い
大きさ33cm
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カイツブリ親子

2021-04-23 | 野鳥


カイツブリの雛が生まれ、親と一緒に元気いっぱい、3兄弟の様だった
雛は生まれると直ぐに泳げるようになるが、よく親の背に乗って生活する

留鳥 北方のものは冬には暖地に移動する
主に平地の池や湖沼、河川の下流部に居る
水草の葉や茎で水面に浮いているような巣を作り、繁殖期には番で生活する
盛んに潜水をして主に魚類を捕り、水面や水草の上のの昆虫類も食べる

雌雄同色
日本のカイツブリ類の中で最小で首も短く、尾も殆どない
嘴の基部に白色部がある
夏には頬から首の上部にかけて赤褐色になる
足にヒレがあり、「弁足」と呼ばれている
大きさは26cm

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トビカズラ

2021-04-22 | 樹木 草花


トビカズラは別名アイラトビカズラという
中国南部に分布していて、日本で自生しているのは、熊本県の相良に1本だけで、国の特別天然記念物に指定されている
脇の説明文では・・昔、留学僧が中国から持ち帰り相良寺に植えた1本ではないかと言われている

マメ科の大型のつる性木本
幹は灰白色で太く、細かくひび割れる
葉は3出複葉、小葉は網状の脈が目立つ

4~5月、ブドウの房のような15cmほどの総状花序を垂らし、7cmほどの暗紫色の蝶形花を多数つける
蜜の多い花で溢れ出ていた
花弁は上側に1個、左右に1個づつ計3個で、中から細長い莢状のものが出ている
この莢状のものを開くと中に蕊が入っていた
蕊がこんな状態で包まれていたら、虫による送粉は難しいだろう
時期が来ると裂開するのか、虫以外のものが送粉するのか・・・
昔から今に至るまで、ここでの樹は1本しか育っていないのは繁殖しにくい樹なのかも・・・
豆果は長さ40cmほどで、種子は7個、毛が密生する
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チョウジソウの花

2021-04-21 | 樹木 草花


花の形がフトモモ科のチョウジの花に似ていることからの命名
純絶滅危惧種

キョウチクトウ科の川のそばのやや湿った草地に生える多年草
日本及び東アジア原産種
他のキョウチクトウ科植物と同様全草にアルカロイドを含み有毒
ただし触っても害はない

葉は普通互生し、8cmほどの披針形で先端は尖る
茎の先に淡青紫色の花を集散状につける
花期は5~6月
花冠は1.5cmの高杯型で上部は5裂して平開する
果実は袋果で円柱状
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キアシシギ

2021-04-20 | 野鳥


きょうは24節季の穀雨
植物の成長を助ける雨の事で、穀物の芽が伸びてくるころ

シギやチドリの渡来が本格的になってきた
貝だろうか、キアシシギが何かを咥えていた
名は体を表すで、文字通り足が黄色いシギ

旅鳥  
割合数の多いシギでよく見かける
干潟や海岸の岩場、水田 川岸などに居る
岸辺や浅い水辺で、昆虫類やゴカイ 甲殻類を捕る。半開きの嘴を水面につけ魚を追うこともある

雌雄同色
体の割には足がやや短く、黄色い
頭からの上面は褐色を帯びた灰色 夏羽では顔から首に縦斑、胸から脇に波状横斑がある
大きさ25cm

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コチドリ

2021-04-19 | 野鳥


今シーズン初お目見え・・ 目がクリッと可愛い
コチドリは小型のチドリ類
江戸期頃まではメダイチドリ シロチドリなどもまとめて、コチドリと呼んでいた

主に夏鳥として全国に渡来する 西日本以南の暖地では少数が越冬する
川原や砂浜、埋め立て地 干潟などに居る
歩き、走っては止まりを繰り返しユスリカ類などの小型昆虫類をよく食べる
地面に窪みを作って巣として繁殖する
チドリ類の親は卵や雛に天敵が迫ると、ケガをしたふりをして天敵を遠くに誘う偽傷をする

雌雄はほぼ同色
黄色く明瞭なアイリング 黒く太短い嘴 足は黄色い
大きさ16cm 日本で見られるチドリ類では最も小さい
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カンムリカイツブリ

2021-04-18 | 野鳥


夏羽に移行中のカンムリカイツブリ
夏羽の黒い冠羽が目立ち始めている
カイツブリの語源は、カキツムグリツ(掻いたり潜ったり)の略とか、カイは京畿の方言で「たちまち」の意味でツブリは水に潜る音からきている、又体型を表す語であるとか諸説ある

冬鳥 北海道では旅鳥 青森県では少数が繁殖している
雛は雌雄が共同で育てる
沿岸 湖沼や河川などに居る
今頃の渡りの時期には大群れになることもある
潜水して魚や小動物を捕る

雌雄同色
夏羽では頭部に黒と赤褐色の飾り羽がある
前頸は白く、後頸から上面は黒褐色
大きさ56cm 日本で見られるカイツブリ類では最も大きい

にほ鳥の潜く池水こころあらば 君にわが恋ふるこころ示さね(大伴坂上郎女)


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アーモンドの花

2021-04-17 | 樹木 草花


アーモンドはお菓子として食べるが、花を初めて見た

バラ科のイランから西アジア原産の落葉樹 3~8m程の大きさになる
葉は桃の葉に似て長さ20cm、幅6cmほどの長楕円形
葉の出る前に白色の5弁の花を咲かせる

桃に近い植物だが、果実は桃のように果肉が発達せず苦く、成熟すると割れて核(種子)であるアーモンドが1個出てこれは甘い
明治の初期に薬用目的で輸入され始めた

アーモンドには脂肪油50%、糖10%、たんぱく質20%を含むので、適当量をとれば滋養料として相応しい
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ギンランの花

2021-04-16 | 樹木 草花


ギンランがひっそり顔を出していた
ランの仲間でキンランに対して花が白色なのでギンランと言う

ラン科の山野に生える多年草
全体に小さくて茎は20cm程だった
葉は5cmほどの長楕円形で、基部は軽く茎を抱く

花期は5~6月 茎頂に半開きの白い花を数個つけ、半開きのまま終わる
唇弁は3裂し、中裂片は幅の広い楕円形で短く尖る
基部は筒状になり距があり、それぞれの花には小さな苞葉がある

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