トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ガマ合戦

2021-02-28 | 小動物 他

メスの上にオスが乗ってラブラブのペアー
ガマ合戦は早春の風物詩 公園の小さな池が賑やかだった
小さな池や沼に多くのヒキガエルが集まって産卵する光景を、ガマ合戦とかカエル合戦と呼んでいる
時期は平地では2月下旬から4月下旬で、山地では5月なって行われるところもある 大雑把には啓蟄の頃と言われる
この場所でも昨年は暖冬だったせいか、2月初めに行われていた。
合戦の時期は定かには決められていない

連絡手段を持たないヒキガエルたちは、どうやって同じ時期に集まれるのだろうか
検証の結果では、深さ5cmの地中の温度が6度以上に上がると始まるという
そして、ほんの数日で解散して、まだ寒いので繁殖後1か月ほど春眠を続ける
卵は紐状の卵塊で5m以上にもなり卵数は1500個以上
春にオタマジャクシになり、6~8月に変態してカエルになる

この池に集まったのはアズマヒキガエルで日本固有亜種
変態して、成体になったときは7mmほどの大きさで、その後体長は4~16cmほどになる
跳躍力は弱く、我が家の庭でもノソノソと歩いている
繁殖期にはオスの背面は全体が黄褐色に、メスは明るい褐色に変化する
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キタテハ

2021-02-27 | 虫類


この冬初めてのヒラヒラもの・キタテハが飛んでいた
暖かそうな枯草で一休みか 啓蟄も近いし虫類の本格的出番も間近

タテハチョウ科の中型のチョウで、表は橙色で黒斑が広がる
成虫で越冬して、3月頃から11月まで見られる
食草はカナムグラ、カラハナソウなどクワ科
幼虫の食草は荒地などに生えるカナムグラなどであるため、分布は街中~山にかけてと広い
明るい草地の空間やなどでよく見られる
日中草地上を低く穏やかに飛び、葉に良く止まる
各種の花を訪れるほか、樹液 腐果などにも集まる
開張は5cmほど
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シレネ

2021-02-26 | 樹木 草花


春近しなのだろう あちこちで花が咲き始めた
花壇で楚々とした可愛い花があった

ナデシコ科の北半球や南アフリカ 南アメリカ原産の1年草~多年草
シレネの仲間は約300種が知られ、多くは北半球に分布して、高山の岩場 や砂礫地 海岸などに自生しているものが多い
一つの花に雄しべ雌しべを持つ両性花の種
雌花雄花が別の株にある雌雄異株の種
両性花を持つ株と雌花しかつけない株が混在する種
等々多様な植物

常緑多年草/秋撒き一年草
草丈は10~50cm
花は4~7月に咲く 今頃咲いているのは園芸種の温室育ち・・かも
花の色は白~ピンク


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオキバナカタバミ

2021-02-25 | 樹木 草花


道路脇に綺麗で目立つ花があった
オオキバナカタバミ(別名キイロハナカタバミ)で花も大きくて見栄えがする

カタバミ科カタバミ属の多年草
南アフリカ原産で、今では世界各地の温帯地域に帰化植物として定着している
日本には1890年代に観賞用に入ってきたものが逸出し、1961年鹿児島で帰化状態にあることが確認された
地中に鱗茎を伸ばしその周囲に根が伸びる
株元に6㎜程の長卵形の子鱗茎を多数つけ、栄養繁殖を行って増える

葉に紫褐色の斑点があるので他のカタバミ類との識別点になる
花は3~9月に咲く
20cmほどの花茎を伸ばし先端に10個ほども花をつける
花は3cmほど、黄色で花弁は5個
他のカタバミ類と同様に、葉も花も陽が差すと開き、曇ると閉じる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フクジュソウ

2021-02-24 | 樹木 草花


春を告げる花の代表 庭のフクジュソウが咲いた
元日草や朔日草(ついたちそう)の別名もあるが、正月に咲くものはハウス栽培のもの 園芸種が多い

キンポウゲ科の山地のやや明るい林内などに生える多年草
根茎は黒褐色で太く、多数のひげ根を束生する。
茎は太く直立する 葉は長柄があり、3~4回羽状に細裂する

花は3~4月に咲く
まだあまり伸びていない苞に包まれた短い茎の上に3cmほどの黄色い花を上向きに開く
花弁は10~20個あり、金属光沢があり中央が窪んだ凹面鏡になっている
光を花の中心に集めて温めている
蜜は出さないが、沢山ある雄しべの花粉を食べに来る虫も熱で誘引し温めて活発な花粉散布を期待しているのだろう
花びらは虫を温めるだけではなく、雌しべも温めて生理反応を高め、種の出来る率を上げているという
次第に茎が伸びてきて、太陽の動きに合わせて花を開閉したり回したりする

夏には地上部が枯れて無くなるスプリングエフェメラルで、林内の木木が葉を茂らせると地上に光が届かず、光合成が出来ず実も種もできないのでその前に全てを終わらせている

そう果は倒卵形で5mmほどの大きさ、中の種にはエライオソームと呼ばれる
アリの好きなたんぱく質があり、アリがあちこち運んで散布する
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フキノトウ

2021-02-23 | 樹木 草花


早くもフキノトウが顔を出した 春を感じる
フキの名は用便の際の「拭き葉」からという説がある

キク科の山野に生える多年草
地下茎を伸ばして増える
葉はまだ出ていないが、幅20cmほどの腎円形で基部は深い心形
葉が出る前に花茎を伸ばし、散房状に頭花をつける
花の周りに並行脈の目立つ苞が多数ついている
淡緑色の苞に包まれた若い花茎がフキノトウ ほろ苦い早春の味

花期は3~5月
雌雄別株で、雄株は高さ10~25cmになり黄白色の頭花を多数つける
全て両性の筒状花だが結実しない
雌株は初め蜜に白い頭花をつけるが、後に45cmほどに伸びる
細い糸状の多数の雌花の中に雄花と同じ形の両性花が何個か混じる この両性花は花粉ができない
果実はそう果、3.5mmほどの円柱形で冠毛は1cmほど

フキノトウは陰干しにして煎じて飲むほか、調理しても咳やたんに効き、健胃 食欲増進に効果がある
花茎は2~5月、葉柄は5~10月に採取する
花茎は油いためやみそ汁の実、茹でて酢の物などに
葉柄は茹でてキャラブキや煮物
葉身はつくだ煮などにするほか、咳止め 去痰などの民間薬にも使う
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コミミズク

2021-02-22 | 野鳥


久しぶりに遠くだけどほんのチラッと見られたコミミズク
羽角が小さなミミズクと言う意味の名前 小さなミミズクと言う意味ではない

冬鳥
平地から山地の草原 農耕地 川原などの草地に居る
定期的にやって来るものとしては唯一の草原性のフクロウ類
見通しの利く草原に生息し昼間も活動するなど、目につき易い
羽音を立てずに飛び回り、主にネズミ類を捕る
ネズミを畔の窪みや草むらに隠す貯食習性がある

雌雄ほぼ同色
羽色にはかなり個体変異があり、特に顔の変異は著しい
耳羽はほとんど目立たない 目は黄色で周囲は黒い
大きさは38cm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミヤコドリ

2021-02-21 | 野鳥

ミヤコドリの名前は奈良時代からあるが、今のミヤコドリを指しているのかユリカモメを指しているのかはっきりしない
大友家持の万葉集にある歌で、都の川に居るいる鳥ということでミヤコドリの名がつけられそう呼ばれるようになった

チドリ目ミヤコドリ科の鳥で、普通チドリ類に含める
冬鳥だが稀に越夏する 東北地方以北では旅鳥
干潟や砂浜 磯などにいる
少し前までほとんど出会うことはなかったが、最近は三番瀬や葛西などでもよく見られるようになった
縦に扁平な特異な嘴で、貝を上手にこじ開けて食べる
その他カニやシャコ ゴカイ類なども食べる

雌雄同色
頭部から首 体の上面は黒く、下面は白色
嘴と足は赤く、全体の色模様は特徴的
大きさは45cm

船競う堀江の河の水際に 来いつつ鳴くは都鳥かも(大友家持)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トモエガモ

2021-02-20 | 野鳥


大好きなカモの一つトモエガモ
顔の独特な模様から名がついた
奈良時代からの古名は「あぢ」で肉が美味しいらしい

冬鳥
渡来数は多くはないが、北陸地方では比較的多くみられ、都心周辺では稀に見られる
湖沼や河川 湿地などにいる
朝夕や夜間に水辺や水田に移動してイネ科植物などを採食する

顔に複雑な模様があり、この模様を巴形に見立てた
オスはこの模様がはっきり見え、胸から脇腹に白い縦線がある
メスは全体褐色で、ぼやけて殆ど模様は見えず、嘴の基部に白斑がある
大きさは40cm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハマシギ

2021-02-19 | 野鳥


瀬にハマシギの大群れが休んでいた
日本全土で最も普通に見られるシギの一種
古語ではチドリとの区別はなくハマチドリと呼ばれていた

冬鳥または旅鳥
海岸や河口 干潟 入り江 湖沼 湿地などにいる
普通は群れで行動し、多い時は千羽を超えることもある
干潟などの砂泥地を動き回って、貝類ゴカイ類などを捕る
淡水域では陸生貝類や甲殻類、ミミズ類昆虫の幼虫などを捕る

雌雄同色
嘴は比較的長くやや下に曲がっている
冬羽は上面が灰褐色で、褐色の軸斑があり羽縁はわずかに白っぽい
夏羽では腹が黒くなる
大きさ21cm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オジロビタキ

2021-02-18 | 野鳥

 

今日は24節季の雨水 雪が雨に変わるころ 鶯もそろそろ鳴くかも・・
東京の桜の開花予想は3月17日でいつもより早そう

オジロビタキ(尾白鶲)のヒタキは、ジョウビタキのヒッヒッという鳴き声が火打石を叩く音に似ているので、火を焚くもの・という意味でヒタキと名付けられた

旅鳥または冬鳥
冬鳥として越冬する個体は少なく、その多くはメスか第1回冬羽の個体
平地から山地の落葉広葉樹のある明るい林に居る
1羽で生活しているものが多い
枝から枝を飛び回り、時には地上に降りたり空中採食して、昆虫類クモ類木の実などを食べる

オスの上面は灰褐色で、尾羽は黒く外側3枚は基部側が白い
喉は橙色、胸から脇は灰褐色で、腹は汚白色
メスは上面が淡い灰褐色、尾羽はオスと同じで、喉は白く胸から脇腹はオスより淡色
大きさは12cm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒレンジャク

2021-02-17 | 野鳥


日本で見られるレンジャク類はヒレンジャクとキレンジャク
尾の先端が赤いのがヒレンジャクで黄色いのがキレンジャク
レンジャク(連雀)は数多く連なる(群れる)小鳥で、「雀」は小鳥の意味で使われている

冬鳥
日本を中心とする極東アジアの狭い地域にのみ生息するので、学名にも英名にもJapanの名が入っている
年によって渡来数に幅があり見られない年もある、数が少ない上可愛い鳥で人気は高い

市街地から山地の林などにいる
普通群れで行動する
主に樹上で生活しているが、地上の木の実や水を飲みに来るときは下に降りていることもある
ヤドリギ イボタ ヤツデ キズタその他いろいろな木の実を採食し、昆虫類を空中採食もする

雌雄ほぼ同色
全体はベージュ色っぽい、長い冠羽があり 冠羽の下まで黒い過眼線が続く
尾羽の先端は赤い
大きさは18cm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツグミとハゼノキ

2021-02-16 | 樹木 草花


ハゼノキにツグミがやって来て実を啄んでいた

ハゼノキ:ウルシ科の山野に生える落葉高木 たかさ7~10mになる
別名 ハゼ、リュウキュウハゼ
本州のものはロウを採取するために栽培していたものが野生化したもの、との説がある
葉は互生し、25cmほどの奇数羽状複葉で4~8対の小葉がある
小葉は5~12cmの広披針形~狭長楕円形で全縁 先端は長く尖り、綺麗に紅葉する
花は雌雄別株で、5~6月に黄緑色の小さな花を円錐状に多数つける
実は核果 1cmほどの扁球形で少し扁平 秋に淡褐色に熟す
実に味らしいものはない
後に外果皮が剥がれて、縦筋のある白いロウ質の中果皮が露出する
中果皮を剥がすと硬い核が出てきて、中に種子が1個入っている
実は脂肪分があり鳥たちに好まれている
キツツキ類ツグミ類カラ類メジロ カラスその他いろいろな鳥がやってくる

ツグミ:冬鳥
冬、ごく普通に見られるポピュラーな冬鳥
秋の渡来直後は山地で群れているが、冬には平地の農耕地や市街地の公園にもやって来る
地上を跳ね歩いては、立ち止まりしてミミズ類や昆虫の幼虫を捕え、木の実もよく食べる
雌雄同色だが個体変異がある
灰黒褐色の上面、黄白色の眉斑、胸から脇にかけて黒斑がある
大きさ24cm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザクロの実

2021-02-15 | 樹木 草花


公園でザクロの実が落ちていた
割ってみると中に種子が多数入っていた 何十年ぶりかで一粒食べてみたら甘酸っぱくも懐かしい味がした

ザクロ科ザクロ属の落葉小高木 5m程になる
ザクロ科は1属2種の小さい科
西南アジア原産で日本には平安時代に渡来した

葉は対生で2~5cmほどの長楕円形で全縁
花は6月に咲く
枝先に5cmほどの朱赤色の花をつける
花弁は6個、薄くて皴がある 萼は筒状で上部は6裂する 花弁が落ちて残っている萼が花びらに見えることがある

果実は5cmほどの球形で先端に萼片が宿存する
果皮は厚く、熟すと不規則に裂開して多数の種子を出す
種子の外皮は淡紅色で、リンゴ酸クエン酸を含む甘酸っぱい液で美味しい 

幹や根の皮にはアルカロイドが含まれていて、民間では体内の寄生虫の駆除に使われた
果皮にはタンニンが含まれており、日干しにしたものを煎じ、これでうがいをすると口内のただれに良い

花(6月のもの)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒイラギナンテン

2021-02-14 | 樹木 草花


早々とヒイラギナンテンの花が咲いていた
ヒイラギに似た刺のある葉が特徴的

メギ科の常緑低木 高いもので3m程になる
中国~ヒマラヤ・台湾の原産で17世紀(江戸時代)に渡来した

葉は互生30cmほどの奇数羽状複葉で、小葉は5~9対
小葉の縁には先端が針状の粗い鋸歯がある
花は3~4月に咲く
枝先に10cmほどの総状花序を数個出し、黄色の花を多数つける
花は7㎜程で、花の中心に緑色の雌しべがあり、雄しべは花びらに沿って6個あり、触れると内側に曲がって雌しべ側に動いて面白い
虫が来たら何が何でも花粉を着けてしまおうとの仕掛けだ
果実は液果、7㎜程の球形~楕円形で6~7月に粉白を帯びた黒紫色に熟す
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする