トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ナガエミクリの実

2019-11-30 | 樹木 草花


湧水の川の流れの中にポッカリとナガエミクリの実が見えた

ミクリ科の湖沼や河川などに生育する多年生の抽水植物 特に湧水河川に多い
ミクリ科はミクリ属1属だけの科で日本には約10種ある
準絶滅危惧種
水の中で立っていることもあるが、しばしば流れにたなびく沈水型になる
葉は幅1cm程で長さは1mにもなる

花期は6~9月 雌雄同株で、花は小さく多数集まって球形の頭花を作る
雌頭花は成熟すると2㎝程の集合果になる
果実は堅果で紡錘型 先端には花柱が残る
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ガガイモ花と実

2019-11-29 | 樹木 草花


ガガイモの花があり、すぐ下にまだ小さな実が生っていた

ガガイモ科の日当たりの良いやや乾いた山野に生えるつる性の多年草
地下茎を長く伸ばして増え、根に細い芋が出来る 
茎葉を切ると白い乳液が出る
葉は対生し長卵状心形で、長さ5~10cm先は尖る

8~9月 葉腋から花序を出し、淡紫色の花を付ける 11月でも咲いていた
花は1cm程で5裂し、内側に長い毛が密生する
図鑑には、花の中央に長く伸びているのが柱頭と有るが、実はこれは単なる飾りで、柱頭は花の内部の雌しべの横腹にある ということらしい
実は袋果 紡錘型で10cm程 中の種子には種髪と言う絹毛が頭に付いて風を受けて飛んで散布される

6月頃までの若芽や若い果実を摘む つる先はやや成長しても食べられる
生で漬物、テンプラ 茹でて和え物など美味しく食べられる
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リュウノウギク

2019-11-28 | 樹木 草花


リュウノウギク(竜脳菊)の名は、葉や茎に竜脳のような香りの揮発性の油が含まれていることによる
竜脳の香りと言われても分からないが、樟脳の香りに似ていると言う

キク科の日当たりの良い丘陵や山地に生える多年草
茎は細く40~80cm程で毛が密生する
葉は6cm程の卵形~広卵形で、普通3中裂し縁には大きな鋸歯がある

10~11月 茎頂に3~5cmの頭花を付ける
舌状花は白色 時に淡紅色を帯びる 中心の筒状花は黄色
総苞は7mmの半球形で、総苞片は3列に並び全てほぼ同じ長さ

乾燥させた茎葉を風呂に入れて使用すると、腰痛 冷え性 リュウマチ 神経痛に効果がある
葉をすりつぶし、ショウガを混ぜたものは肩こりや腰痛に良い
5~6月の若芽、7~10月の葉はおひたしや胡麻和えで美味しい
花は甘酢や天ぷらにしても美味しい
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ウラジロノキの実

2019-11-27 | 樹木 草花


ウラジロノキに赤い実が生っていた
バラ科の海岸近くの山地から深山に生育する落葉高木 15m程になる

葉の裏面や葉柄に白い綿毛が密生するので、ウラジロノキと言う
葉は互生で葉身は6~13cmの卵円形 縁には欠刻状の鋸歯があり 10対ほどの側脈が目立つ
花は5~6月 短枝の先や葉の脇から複散房花序を出し、1cm程の小さい花を多数つける
花弁はほぼ円形で5弁

果実はナシ状果 1cm程の楕円形で11月にかけて赤く熟し白い皮目が目立つ
中に種子が4個 種子は6mm程の卵状楕円形
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エビガラスズメ

2019-11-26 | 虫類


道端の看板に大きなガが止まっていた
大きさは10cm近くあった
スズメガ科の蛾でエビガラスズメ、腹がエビ殻模様

スズメガ科の蛾は一般に大型で、体が太く翅が厚い
筋肉が良く発達していて飛ぶ力は強く、1秒間に35回もの羽ばたきをして空中にホバリングする
花に止まらずに蜜を吸うので、花にとっては迷惑かも・・

蛹で越冬して成虫は4~11月にかけて見られる
幼虫はサツマイモ ヒルガオ アサガオなどの葉を食べる
特にサツマイモの害虫として知られる
体色は緑色から褐色まで変異が大きい

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コスズメ幼虫

2019-11-25 | 虫類


大きなガの幼虫が居た 8cm位あった
コスズメと可愛く聞こえるがスズメガ科の蛾である

出会った幼虫はこれから蛹になり蛹で越冬する
幼虫は褐色の胴体の亜背部に黄白色の眼状紋が4つ有る
食草はノブドウ ヤブガラシ ツタなどブドウ科の植物

成虫は5~9月にかけて見られる
腹の背面に不明瞭な線 翅の黒色や白の模様も不明瞭

コスズメ成虫(6月のもの)
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トホシテントウ幼虫

2019-11-24 | 虫類


成虫は明るい赤地に黒い斑紋が10個ある馴染みの模様のテントウムシ
平地から山麓の広葉樹林や草地で見られる普通種

成虫か幼虫で越冬し、幼虫で越冬するものは落ち葉の下などで冬を越し、5月頃に蛹になる
成虫は4~10月頃まで見られる
幼虫はイモムシ型で全身に棘があり長い足を持つ 蛹にも棘がある

多くのテントウムシはアブラムシ類などを食べるが、
このトホシテントウは食植性で成虫 幼虫共にカラスウリ類の葉が食べ物
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オオアオイトトンボ

2019-11-23 | 虫類


金緑色に輝く綺麗なイトトンボ
5~11月にかけて見られるが、特に秋湿地帯など水位の浅い水辺でよく見かける

アオイトトンボの仲間(アオイトトンボ科)の仲間は3属7種いるが、オオアオイトトンボが最大種
平地から丘陵地の水際に木立の有る池沼 湿地などに居る
羽化後は森などに移り、暗い場所で過ごす
夏を過ぎると水辺に戻り、相手を探す
産卵は午後、連結したまま水辺上に伸びた樹木の当年枝などの皮の中に行う

止まる時は翅を広げたまま止まる
大きさは5cmほど
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ムラサキシジミ

2019-11-22 | 虫類


小型のチョウで、表の翅色は淡青色~紫青色で褐色の縁取りがある

成虫で越冬する
越冬は枯葉で1~数個体程度で行われる
越冬の前や後には、日中に翅を広げて日光浴をする
4月に卵を産み、5~6月に幼虫から蛹になり6月終わりころから成虫が見られる

食草はコナラ クヌギ カシワなどブナ科の樹木
幼虫は淡黄緑色2cmほどのイモムシで、枝先の若葉を丸めて潜む扁平な形をしている

森林 林縁 公園 人家など 平地から山地の照葉樹林や落葉広葉樹林などに居る
都市部の公園でも割合見られる
地面で吸水するほか、樹液やアブラムシの分泌液を吸う
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アカボシゴマダラ越冬幼虫

2019-11-21 | 虫類


エノキの幹にアカボシゴマダラの幼虫が居た
10月に出会った個体はまだ青々としていたのだが、この時期の個体は薄茶色で少しケバケバしている
幼虫で越冬するので、枯葉の下に隠れるか 地面に潜るか越冬体勢準備中と言う所らしい

要注意外来生物 
中国原産種で、1998年に神奈川県藤沢で見つかって以来、分布を拡大して今では南関東を中心に山梨県静岡県でも確認されている
在来種のアカボシゴマダラは、奄美大島周辺のみ

森林 農地 公園など低地から山地の樹林に居る
食草はエノキ 市街地でも多い木で 孤立木や幼木も利用するので適応性は高いと言われている
成虫は5~10月頃まで見られる

成虫(9月のもの)
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シュウメイギク

2019-11-20 | 樹木 草花


シュウメイギク(秋明菊)は菊と付いているが、キンポウゲ科の草本
秋に菊に似た花を付けるのでこの名がある

中国原産で古い時代に入ってきた栽培品が野生化したものと言われている
人里近い林縁や、庭によく植えられている多年草

根生葉は3出複葉で長い柄がある
小葉は3~5裂し不揃いの鋸歯がある
花は9~11月に咲き 5cm程で花弁は無い 花弁状の萼片が約30個ある
外側は厚くて淡緑色を帯び、内側のものは紅紫色又は白色で花弁状
普通果実は出来ず、地下匐枝を出して増える
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ミクリの実

2019-11-19 | 樹木 草花


ミクリ(実栗)はとげとげの果実を栗のイガに見立てた名前
絶滅危惧種

ミクリ科ミクリ属の池や沼 溝に生える多年草
ミクリ科は1属だけの科で、日本には10種ある

茎は長さ50~100cm
葉は直立して茎よりも長く線形で、裏面中央に低い稜がある
花は6~9月 上部の葉腋から枝を出し、それぞれの枝の下部に1~3個の1cmほどの球形の雌頭花、上部に6mm程の球形の雄頭花を多数つける。どちらにも柄は無い
雌頭花は成熟すると2cmほどの集合果になる
果実は堅果で1cm程の広倒卵形、先端には花柱が残る
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イチゴノキ

2019-11-18 | 樹木 草花


イチゴノキと言う変わった木が実を付けていた
実がイチゴの実に似ているのでイチゴノキと言う
馴染みのない木だが最近園芸店で売っている

ツツジ科イチゴノキ属の常緑低木 高さ10mほどになる
地中海地方からアイルランドにかけて自生している
同じ仲間は15種類ほどある

葉は濃緑色で艶があり、長さ5~10cm 縁に鋸歯がある
花は秋口 20花程からなる円錐花序を出し、5mm程で鐘形の白色の両性花を咲かせる
年を越した翌秋に果実は、緑から黄 オレンジ色から赤に変化し晩秋に熟す
赤い漿果は2cm程で、表面はざらつき 食べられるが美味しくない
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ノガリヤス

2019-11-17 | 樹木 草花


ノガリヤスは、染料植物として知られるススキ属のカリヤスに似ていて、野に生えることから付いた名前
カリヤス(苅安)は刈りやすいの意味

ノガリヤスはイネ科の山野の草地や藪などに生える1m程の多年草

イネ科は世界に10000種以上ある大きな科で、人とも関わりの深いものが多い
イネ科の花は、普通雌しべ1個雄しべ3個があり、花被片はごく小さく退化していて、鱗被と呼ばれる
花は1個づつ外花頴、内花頴と呼ばれる2個の鱗片に抱かれている
これを小花と言い、小花の集団を小穂と呼ぶ

ノガリヤスの茎は細くて硬い
葉は40cm程有る線形で、途中から表裏が反転する
花期は9~12月 花序は30cm程の円錐状で 淡緑色を帯びた小穂を付ける
小穂は長さ5mmほど 外花頴の基部から途中で捩じれた長い芒が突き出る
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ヤブツルアズキ

2019-11-16 | 樹木 草花


ヤブツルアズキはそのまんま、藪に生えるつる性のアズキの意味
アズキはこのヤブツルアズキを改良したものと言われる

マメ科の草地に生えるつる性の一年草
茎はつるになり長く伸びて他のものに絡みつく
葉は卵形の3小葉からなり 小葉は3~10cm

8~10月葉の脇から花軸を出し黄色い花を付ける
花の竜骨弁は2枚が合着して筒状になり、らせん状に捩じれる
竜骨弁はクルリと捩じれ、左側の翼弁がかぶさり 右側の翼弁は竜骨弁を抱くように突き出ている
果実は4~9cmの線形の豆果で、黒褐色に熟する
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