トリからキノコ 自然見て歩き

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カラクサナズナ

2023-09-30 | 樹木 草花

花はそろそろ終わりか、小さく目立たない花チラリと見える

若い果実が見える

 

アブラナ科のヨーロッパ原産の1年草

大正時代に入ったと言われ、関東地方以西の暖地に帰化している

茎はよく分枝して斜上する

葉は3cm程で羽状に全裂し、裂片は更に羽状に中裂して特徴的

 

葉腋から総状花序を出し、白い小さな花を付ける

花期は4~10月、花弁が小さく全く目立たない

果実は2個の球をくっつけたような形の短角果で、表面が網目状に窪んでいる

各室に1個づつ種子が入っている

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リョウブ

2023-09-29 | 樹木 草花

リョウブに花がそろそろ終わりかけている

リョウブ(令法)の名は諸説あり、救荒食品として育て蓄えることを法で決めたから、また花序の形から「竜尾」が訛ったという説もある

 

リョウブ科の落葉小高木、高さ10mほどになる

リョウブ科はリョウブ属のみからなる小さな科で、世界で約60種、日本に自生するのはリョウブ1種のみ

樹皮は表面がはげ落ちて、その後茶褐色で滑らかになり、サルスベリやナツツバキに似ている

葉は互生し枝先に集まって付く

長さ6~15cmの倒卵状長楕円形、先端は短く尖り、基部はクサビ形、縁には鋭く尖った鋸歯がある

 

花期は6~9月

枝先から15cm程の総状花序を出し、白い花を多数つける

花弁は5個、7mm程の長楕円形で、先はやや凹み、微細な歯芽がある

雄しべは10個、花弁より長い、雌しべは1個、柱頭は3裂する

果実は蒴果、約3mmの平たい球形で、毛が密生する

熟すと裂開し、1mmほどの小さい種子を多数出す

 

若葉はアクが無く生のまま食べられるが、普通は湯通して乾燥させたものを、ご飯や団子に混ぜて食べたりテンプラにする

トラフシジミの幼虫時の食餌植物

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アオチカラシバ

2023-09-28 | 樹木 草花

チカラシバは暗紫色の毛が生えているが、時に基部の毛が淡緑色のものがありアオチカラシバと言う

この場所では数年前から見かけるようになった

チカラシバは土にしっかり根を張り、簡単に引き抜けないほど丈夫であることで付いた名前

 

チカラシバ:

イネ科の日当たりの良い草地に普通に生える多年草

茎は叢生し高さ50~70cmになる

葉は30~70cmの線形で、基部は葉鞘となる

根生葉の基部は紫色をしている

 

花期は8~11月

茎頂に15cm程の円柱形の花序を出し、剛毛の生えた小穂を多数つける

小穂は7mm程の披針形で、小花が2個有る

下部の小花は雄性で雄しべが3個有り、上の小花は両性

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タラヨウ

2023-09-27 | 樹木 草花

今は花も終わって、実はまだ実っていない何もない時期

塩釜神社の境内に有ったタラヨウの木

樹齢500年、樹高22m、宮城県の天然記念物になっている

 

タラヨウの名前は、葉裏を細い棒でひっかくと、そこが黒く変色して浮き上がり、文字を書くことが出来る

この性質を、インドで葉に経文を書く多羅葉(ヤシ科のウチワヤシ)に見立てて多羅葉の名が付いた

 

モチノキ科の常緑高木、高さ10~20mになる

葉は互生し、葉身は10~17cmの楕円形

革質で厚く、表面は濃緑色で光沢があり側脈が見え、裏面は黄緑色で側脈は不明瞭

葉を傷つけると黒く変色する

 

花は5~6月に咲き、雌雄別株

前年枝の葉腋のごく短い短枝に黄緑色の小さな花を多数つける

雌花は、淡緑色の丸い子房の上に浅く4裂した柱頭が乗っている

雄しべは4個だが退化している

雄花は完全な雄しべ4個と、退化した雌しべがある

果実は核果で、8mmの球形、11月に赤く熟す

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アオバハゴロモ

2023-09-26 | 虫類

ハゴロモはセミに近い仲間

ハゴロモ(羽衣)には、鳥や虫のはねと言う意味があり、青緑の綺麗な前翅が和名の由来

 

卵で越冬して、成虫は7~10月にかけて見られる

卵は各種の植物の枝の中に産み込まれる

春先に孵った幼虫は、成虫に似た姿で、ロウ質綿状の分泌物に覆われている

 

成虫は淡緑色の翅で、ピンク色に縁取られていてなかなか綺麗

大きさは1cmほど

街中でも普通に見られ、庭木や垣根などでも良く見られる

敵が近づくと、横に這って枝の反対側に逃げる

手をそっと近づけると横に逃げ、反対側から近づけると元に戻り、行ったり来たりで遊ぶと面白い

食べ物は、柑橘類、クワ、チャなどの広葉樹の汁を吸う

農作物の害虫とされている

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クモヘリカメムシ

2023-09-25 | 虫類

クモヘリカメムシが番になっていた

 

成虫で越冬して、4月から11月にかけて見られる

体は細長く、翅を除いて全身が緑色、秋以降は橙色味がかかる

頭部および前胸背前縁部の両端に黒い縦帯がある

触角第1節の外側は黒褐色になることが多い

体長は15mmほど

 

オヒシバ、メヒシバ、エノコログサ、イヌビエなどイネ科の植物に寄生する

チカラシバなどの穂にある小さな花やもみから吸汁する

稲の穂を吸収して、斑点米を産出するなどイネ科植物の害虫として知られているが、

時にミカンの果実を吸汁加害することもある

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クビキリギス

2023-09-24 | 虫類

頭部が尖ったやや大型のキリギリス

顎の力が強くて、噛みついた状態で強く引っ張ると頸が抜けてしまう

噛みついたら離さない

 

成虫で越冬して、4月から10月頃まで見られる

春~初夏に交尾産卵し、7月中~下旬に孵化、9月下旬~10月に成虫となり越冬する

街中の公園や、人家の庭などでも生息している

 

体色は緑色、褐色、稀に紅色も出現する

大あごが朱色で、頭頂が前方に鋭く尖っている

大きさは5cmほど

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キマダラカメムシ

2023-09-23 | 虫類

確か初夏の頃にも出会ったカメムシ

市街地、都市部の街路樹や庭木でも普通に見られるカメムシ

 

成虫で越冬して、4月から11月頃まで見られる

台湾~東南アジア原産の外来種

1770年代に長崎の出島で最初に見つかり、その後各地に分布を広げた

東京では2010年に生息が確認されている

 

体は黄色い小点が散らばり、脛節には黄色部がある

食草は、サクラ、カキノキ、フジ、ニセアカシア、クワなど多くの樹木で、カキは果実も吸汁する

大きさは20mmほどで、国内のカメムシ亜科では最大種

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メダイチドリ

2023-09-22 | 野鳥

メダイチドリがゴカイだろうか、引っ張り出した

目がくりっとしたチドリ類の中でも、特に目が大きく見える鳥

 

旅鳥で、春秋に渡来する

春は4~5月、秋は8~9月に見られる

海岸の干潟、砂浜、河口、河川、水田や湿地などにも入る

潮の干満に左右されて行動し、群れで居ることが多い

ゴカイ類を好んで食べ、ゴカイの体を切らずに上手に引っ張り出す

他に貝類、甲殻類、昆虫類なども捕る

 

オスの夏羽では、白と黒の顔と橙色の胸が目立つ

冬羽では橙色味はなく、下面は淡褐色

メスはオスよりも全体に淡色

大きさ19cm

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イソシギ

2023-09-21 | 野鳥

特に磯に多いわけではなく、むしろ河原などで多く見る印象がある

江戸時代の古名は、「かはちどり」「ぴいぴいしぎ」でこちらの方がしっくりくる

 

留鳥

中部地方北部以北では夏鳥

北海道、本州、九州で繁殖するが、北へ行くほど繁殖例は多い

繁殖は河川中流域の河原や湖沼畔の草地で行い、草の根元などに枯草などで簡単な巣を作る

今っごろの非繁殖期には、一羽で居ることが多い

北方のものは冬には暖地へ移動する

浅い水辺で、腰を上下に振りながら歩き、ユスリカや水生昆虫の幼虫をとる

時には魚類やトンボ、ハエなどの昆虫類も捕る

 

雌雄同色

体下面は白く、白色は翼付け根・胸側部分にまで食い込むのが特徴的

歩くときは上下に尾羽を振る

全長20cm

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コガモ

2023-09-20 | 野鳥

いよいよカモの渡りが始まった

先陣を切るのはコガモで、コガモの渡りの時期は他のカモ類より早い

他のカモより小型なのでコガモ

 

冬鳥

中部地方以北では少数が夏鳥

湖沼、河川など淡水域に居る

日中は安全な場所で休息し、夕方から活動を始める

市街地の池に居るものは日中でも活動している・・人慣れするのかな

主に草の実を食べ、浅瀬で石に付いた藻類、水田の落穂、畑でイネ科植物の種子などを食べる

 

オスは頭部が茶褐色で、目の周りから後頸にかけて緑色

メスは全体褐色で黒褐色の斑紋がある

大きさは38cm、日本のカモ類では最小で大きさでも見分けがつく

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クサシギ

2023-09-19 | 野鳥

主に草原に住むので「草鴫」だが、実際は水田や湿地状の淡水域に生息している

 

旅鳥

関東地方以南では、少数が冬鳥

河川、湖沼などの泥地、水田地帯の小川や用水路、湿地などにいる

渡りの時期も越冬中でも、一羽で居ることが多く、数は少ない

水深の浅い場所で、昆虫類、甲殻類、タニシなどを採食する

 

雌雄同色

夏羽では、頭頂から頸まで白地に灰褐色の縦斑が密にある

上面は灰褐色で白と黒褐色の斑が点在する

下面は白く、顔から胸にかけて黒褐色の縦斑がある

大きさは22cm

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ハシカグサ

2023-09-18 | 樹木 草花

ハシカグサの名は、葉が乾くと赤褐色になる様子が、はしかの発疹の症状の変化に似ているので付けられた

アカネ科の道端の木陰などに生える一年草

茎は柔らかく、枝分かれして地に広がり30cm程になる

各節から根をだし、先の方はしばしば斜めに立ち上がる

葉は対生し、2~6cmの卵形又は狭卵形で柔らかい

 

花期は8~9月

茎の先端や葉腋に小さな白い花を数個束生する

花は2mmほど、花冠は筒状で4裂する

花筒内に雄しべ4個、花柱が2個有る

果実は蒴果、3mm程の球形で萼に包まれている

花の頃も果期も大きな4個の萼片が目立つ

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サルスベリ花

2023-09-17 | 樹木 草花

木肌が滑らかで、猿も滑り落ちる、と言うことからの命名

7月から10月にかけて、百日近くに渡って咲くので、ヒャクジッコウの別名がある

あちこちでよく見かける

 

ミソハギ科の落葉高木、大きいものは10mにもなる

中国南部原産で、江戸時代以前に渡来して各地に植えられている

葉は対生又は互生で、時には左右交互に2個づつ並び、コクサギ葉序になる

葉身は2~5cmの倒卵状楕円形、先は鈍く縁は全縁

 

花は4cmほどで、ピンク、紅色、白色、淡紫色などある

花弁は6個でうちわ型、下部は細くて長く、上部はほぼ円形で縁は縮れて波打っている

雄しべは多数あり、外側の6個は特に長く葯は紫色、内側の雄しべの葯は黄色い

 

果実は蒴果

7mm程の球形で、熟すと6裂する

種子は5mmほどで広い翼がある

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キンエノコロ

2023-09-16 | 樹木 草花

エノコログサは、花穂を子犬の尻尾に見立てたもの

花穂で猫をじゃらすので、別名ネコジャラシともいう

漢名は狗尾草、又英名は花穂を狐のしっぽに見立てたFoxtail grass で発想が似ていて面白い

仲間も多くあり、見分けは花穂の長さ、垂れ方 花穂の色などがポイント

 

キンエノコロ:

イネ科エノコログサ属で、小穂の基部の剛毛が黄金色をしている

日当たりの良い道端などに生える一年草、高さは30~80cmになる

茎は叢生し、基部の節で曲がり、あまり枝分かれしない

葉は長さ15~30cmの長い線形でややかたく、基部に長い毛がまばらにある

表面は光沢が無くざらつくが、裏面はなめらかで光沢がある

葉舌は発達せず、毛状になっていて、葉梢は扁平

 

花期は8~10月

花序は長さ3~10cmの円柱状で直立し、中軸に短毛がある

小穂は長さ3mmほどで、この仲間では最も大きい

小穂の基部には黄金色の剛毛が密生する

剛毛は長さ1cmほどで、上向きの微針があってざらつく

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