トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ムベ

2015-04-30 | 樹木 草花


道端にムベ(郁子)の花が有った
アケビ科ムベ属の常緑つる性木本

葉は互生で掌状複葉 小葉が5~7個有る

花は雄花と雌花が同じ株に付く(雌雄同株)
葉腋から短い総状花序をだし淡黄白色の数個下向きに付け 内面には淡紅紫色の筋がある
花弁状の萼片が6個2列に並ぶ
外側の3個は披針形で内側の3個が線形 
雄花は外側の萼片は内側の萼片より短い 雌花は逆で外側の萼片の方が長い
写真の花は雄花で合着した雄しべが見える 雌花には雌しべが3個有る
花期は4~5月

秋10月を過ぎる頃に7cm位の実が生り紫色に熟す 果肉は白く裂開しない
果実は独特の味で美味しい 若葉はおひたしになる
つるや根 種子は薬用
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コケ

2015-04-29 | 樹木 草花


公園の道端にコケ(スギゴケの仲間・コスギゴケと思うがどうだろう)が(さく)を付けていた

コケ植物は小型で簡単な体制を持ち 胞子で増え 受精する時には水が必要な事や維管束を持たないことから今の陸上植物の中では最も原始的なグループと言われている
蘚類 苔類 ツノゴケ類に分けられ セン類にはスギゴケに代表される一番多くの種がある

スギゴケの一番下には仮根が有り上に葉が付いていて 合わせて配偶体という
更にその上に茎(柄という)が出て 先にと呼ばれる部分が付いている
柄とと 隠れて見えないが足と言う部分を 併せて胞子体と言う
の先には歯と呼ばれるギザギザが有り 胞子の準備が出来ると開いて胞子を飛ばす
胞子体は胞子を出した後も 足で配偶体に繋がっており朽ちるまで配偶体上に残る

小さな小さな生き物ではあるが そこらじゅうで良く見かけ じっくり見ると面白い

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シャガ

2015-04-28 | 樹木 草花


シャガの花が咲いた

アヤメ科アヤメ属の林内に群生することが多い多年草
古い時代に中国から渡来した

花はアヤメに似ているが小ぶりで朝開いて夕方しぼむ
外花被(萼)は中央部に橙黄色の斑とその周りに淡紫色の斑点がある
内花被(花冠)はやや細く白
外花被の上にとさか状の突起がありこれが花柱(雌しべ)
花期は4~5月

葉は見た所 裏表が無く花柄も無くいわゆる単葉面の造りとなっている
3倍体で実は付かず根茎が伸長して群生する
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セグロカブラハバチ

2015-04-27 | 虫類
 

気候が良くなってきて虫たちがブンブン飛び始めた
赤い虫が飛んでいたのでパチリ セグロカブラハバチだ
大きさは7mmほどでかなり小さい

幼虫は黒く10mm位で脇に黒斑が並んでいる
この幼虫はアブラナ科の植物を食害する
ハクサイ カブ コマツナ ダイコンなどの柔らかい野菜を食べる
幼虫はナノクロムシ(菜の黒虫・・かな)と呼ばれる
チョッと刺激を与えると丸くなって下に落ちる
(幼虫の写真はハグロハバチかもしれない)



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フトハサミツノカメムシ

2015-04-26 | 虫類


ツノカメムシの仲間(ツノカメムシ科)でオスの腹端には八の字状に短く太い突起がある
交尾の際にはこの突起でメスを押える

イヌザクラ ソメイヨシノなどバラ科の植物に寄生する
冬は落ち葉下で成虫越冬する
個体数の少ない種と言われているが都心の公園で出会えてラッキー

出会った個体は左の翅と脚が1本の半分無くなっている
危険を潜り抜けたのだろうか
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オバシギ

2015-04-25 | 野鳥


この時期シギやチドリの渡りの真っ最中

オバシギ(尾羽鴫・姥鴫)は尾羽が目立つのでこの名になったと言う説があるが見た感じでは特に目立たない
採餌など動作がおっとりしているので姥鴫と言う字を当てた と言う方がしっくりくる

旅鳥として海岸や河口の干潟に居る
数羽から数十羽の群いることが多い
水辺を歩きながら嘴を泥の中に差し込んでゴカイや甲殻類 貝などを食べる
脚が短くややずんぐりした体形をしている
雌雄同色 全長27cm
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オオルリ

2015-04-24 | 野鳥


冬鳥が北へ渡りまだ見られるのはツグミくらいだろうか
代わって夏鳥情報が賑やかだ ラッキーなことに都心近くの公園でオオルリ♂に出会った

オオルリはオスの鮮やかな瑠璃色(青色)から「るりてう」と呼ばれていたがコルリと区別のために 江戸時代から「おほるり」となった 瑠璃とは七宝の一つとして古代インドや中国で珍重された青色の宝石 鳥の名前で「ルリ」と言えば青色 「アオ」と言えば緑色を指す場合が多い

夏鳥として九州以北に渡来し 平地から山地の主に渓流沿いの林に住む
渡りの季節には市街地でも見られる事が有る
繁殖期には一定の縄張り内を動き回り 昆虫類 クモ類などを採食する
姿も美しいが鳴き声も素敵で ウグイス コマドリと共に3鳴鳥と言われる
全長16cm メスは喉と下腹部は白く 上面と胸から脇腹は淡褐色

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匂桜

2015-04-23 | 樹木 草花


一般に桜の花には匂いが無いのだが オオシマザクラ系の花は咲いた直後にクマリンと言う匂い成分が香るものがあり 「匂桜」「香桜」と呼ばれる

アマノガワ(天の川)左の写真・・匂桜では普及している 桜では珍しく花が上向きに咲き枝が上に伸びている

スルガダイニオイ(駿河台匂)・・荒川堤から出た栽培品種で 原木が千代田区の駿河台に有ったのが名前の由来
外側5枚の花弁に更に中央に小さな花弁が立ち上がっている花が混じる 半八重化しているらしい
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三春の滝桜

2015-04-22 | 樹木 草花


今年のお花見は福島県の三春の滝桜

日本三大桜の一つで樹齢は800年~1000年と言われている
樹高13mの上から多くの枝が垂れてまさに滝のよう
緩い斜面に一本大きくそびえ立っており四方からその姿を眺めることが出来る

エドヒガン系の枝垂桜でベニシダレザクラ
高さ13.5m 幹回り8.1m 根回り11.3m

三春の名は春先にサクラ ウメ モモの花が咲き揃うので付いた名とか・・
この家の庭にシダレザクラ ウメ ハナモモの3種が咲いていた


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普賢象と福禄寿

2015-04-21 | 樹木 草花


都心では桜がそろそろ最終段階で遅咲きの八重が真っ盛り

フゲンゾウ(普賢象)は花弁20~50枚の代表的なサトザクラの栽培品種
葉に変化した2本の雌しべと花弁の様子から普賢菩薩が乗る白象に見立てた

フクロクジュ(福禄寿)荒川堤から広がったサトザクラの栽培品種
福禄寿は7福神の一人
花弁は硬質で大きく捩じれるように波打つ

荒川堤から広がったと言われる品種は多い
江戸時代には武家屋敷で栽培されていた桜が 明治になって栽培する人が少なくなったため 江北村(今の足立区)長の清水謙吾が染井村の植木屋高木孫右衛門に依頼して 1886年江北村から西新井村にかけて78種類3000本の桜を植えたのが「荒川堤のサクラ」 1924年には国の名勝にも指定され サクラの栽培品種に関しては荒川堤は中心的な存在になった その後堤防の改修 戦時の伐り出しなどで1940年には絶えてしまった
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ウコンとギョイコウ

2015-04-20 | 樹木 草花
 

今日は24節季の穀雨 穀物の芽が伸びる頃で生長を助ける雨のこと

桜の花びらが黄色~黄緑色を帯びる品種は非常に少ない
ウコンとギョイコウの2種類がそうだったが フゲンゾウの枝替わり種でスマウラフゲンゾウと言うのが普及し始めていると言う そのうち見られる様になるかもしれないと楽しみにしている

ウコンもギョイコウもサトザクラの栽培品種で江戸時代には栽培されていた
サトザクラはオオシマザクラ ヤマザクラ等を元に作り出されたと見られる品種の総称
人が作り出した園芸品種を総称してサトザクラと言う場合もある

ウコン(鬱金)・・淡い黄色の花で稀に緑色部分がある花もある 花色をウコン染めの布の色に見立てた命名
ギョイコウ(御衣黄)・・花弁に緑色の筋が入る変わった花色をしている この花色を貴人が着用する衣服の色に見立てたと言われる

いやはてに鬱金ざくらかなしみの ちりそめぬれば五月はきたる(北原白秋)
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ノウルシ

2015-04-19 | 樹木 草花


河原や湿地に大群落を作るトウダイグサ科の多年草
茎を切ると乳白色の汁が出てウルシと同じようにカブレるのでノウルシの名がある

茎先に葉を5輪生し 逆傘状に枝を伸ばし杯状花序と言われる珍しい花序を持つ
花序の基部の卵円形の総苞葉は鮮黄色で遠くから見ると花びらのように見える
面白いのは花にある子房がゴロンと飛び出しており しかもいぼ状の突起がある
花期は4~5月
果実は果でいぼ状の突起が残り 中に種が3個入っている
絶滅危惧種 有毒植物
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鳥の渡り

2015-04-18 | 野鳥
 

葛西臨海公園で一時よりだいぶ減った感じはするが まだ海鳥が大群れを作っていた
目の子勘定で20000羽位かな
一番多い時期には40000羽にもなると言う

冠羽が有って大きい方がカンムリカイツブリ 白黒の小さい方がスズガモでその他の鳥もいるようだ

渡りは気温が高くなり日照時間が長くなると始まり この時期には北に向かって渡る
生まれた故郷への回帰願望が本能として遺伝子に記憶された衝動的な移動が渡りだと考えられている
長い地球の歴史で氷河期と間氷河期が繰り返され本能として記憶され季節移動になったのが渡り

カモなど日本で越冬していた鳥(冬鳥)は北に去り ツバメなど南に居た鳥たち(夏鳥)が日本にやって来て繁殖する 日本を通過して更に北を目指す鳥もいる(旅鳥)

渡りの際の方向判断は太陽説 星空説 視覚説 地磁気説その他色々有り 幾つかの方法を使って方向を見極めているとも言われている
足環調査 発振器を付け人工衛星で調査するなど研究が進んでいるが分からないことも多い 
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スズガモ

2015-04-17 | 野鳥


水辺でスズガモのオス(左)とメス(右)が日向ぼっこしていた

一斉に飛び立つときの羽音が 鈴の音に聞こえることからスズガモと言う

冬鳥として全国に渡来し 内湾 入り江 河口などにいる
北海道頭部では夏でも越夏している
渡来数の最も多い海ガモの一つで大群を作ることも多い
夜間に潜水して採餌を行い貝類を好んで食べるが甲殻類 海藻類も食べる
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ビロードキンクロ

2015-04-16 | 野鳥


黒いビロードのような羽色のカモ
オスは目の下に三日月型の斑がある 勝手にナイキ(マーク)鴨と言っている
嘴は赤く上部にコブがある
メスは全身黒褐色で目先と耳羽に白斑がある

冬鳥として九州以北の海上にやって来るが内湾や波の荒い海にもいる
潜水して貝や甲殻類を食べる
海ガモの中でも特に潜水能力に優れている
全長55cm
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