トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

コムラサキ

2020-09-30 | 虫類

コムラサキ(表翅(左)と裏翅(右)同じ個体

コムラサキは中型のチョウで、オスは表翅がルリ色に輝きとても綺麗
メスは淡い茶褐色

幼虫で越冬して、成虫は5月から10月初め頃まで見られる
幼虫は緑色の背中に1対の突起のあるナメクジ型イモムシ
食草はネコヤナギ カワヤナギ シダレヤナギなどヤナギ科の植物

平地から山地のヤナギ類の生えている樹林に居る
都市公園や街路樹でも見られる
樹林の高い位置を飛翔し、樹液や獣糞 人の汗などにも好んで集まる
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ヨツボシホソバ

2020-09-29 | 虫類


ヨツボシホソバのオスは、翅が灰褐色で胸から前翅基部が橙色
メスは翅が黄色で黒色点が4個、止まっている時は3個見える
雌雄でかなり模様が異なる

ヒトリガの仲間(ヒトリガ科)で、黄 白 赤 黒など目立った色彩のものが多い
日本には70~80種ほどが分布している
幼虫は長い毛で覆われ、繭を作りその中で蛹になる

ヨツボシホソバの幼虫は地衣類を食べて育ち
成虫は6~9月にかけて見られる
大きさは4cm程
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ツチイナゴ

2020-09-28 | 虫類


ツチイナゴは、体だが土のような色をした大型のバッタ
複眼の下に涙のように流れる黒い筋がある
幼虫は緑色をしている

成虫で越冬して、7~9月にかけて産卵、以後タマゴ 幼虫の時期を過ごし10月に新成虫となりそのまま越冬する
大型のバッタでは日本で唯一成虫越冬をする

平地から丘陵の草原の他林縁の植物上でも見られる
食べ物はクズなど、色々な植物の葉
大きさは5cm程はあった
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イオウイロハシリグモ

2020-09-27 | 虫類


平地から山地に広く生息している大型のクモ
幼体で越冬し、成虫は6~9月にかけて見られる
7~9月になると卵を産み、産んで卵嚢の形にしこれを抱えて守り、子グモが孵り団居している時期には小グモを保護する

網は張らずに徘徊性のクモで、草や低木の葉上で脚を広げて獲物を待つ
危険を感じると素早く草間に逃げ込む
色彩変異が著しく、全身が黄色いもの、腹部に帯模様があるものなど様々
大きさにもばらつきがある、オスは12~18mm メスは12~26mm
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アオモンイトトンボ

2020-09-26 | 虫類


オスの腹部先端(第8節)が鮮やかな淡青色をしたイトトンボ
メスは未成熟の時は全身赤っぽく、成熟すると緑色になる
大きさは3cm程

植物が茂る池沼 湿地などに生息している
移動分散性があり、池や湿地を作るとすぐにやって来る
4~11月頃まで見られる

長い交尾の後にメスは単独で水辺の植物の生体内に産卵する
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ツバメシジミ

2020-09-25 | 虫類

ツバメシジミ表翅(左)と裏翅(右)
オスの表翅はほぼ全体が青紫色で、メスは後翅下部に橙斑がある
裏翅はオスメスともよく似ていて外見での判別は難しい
後翅に尾状突起がある

幼虫で越冬して、成虫は4~10月にかけて見られる
丈の低い草地、公園や農地など様々な場所で見られる
都市部でも普通に見られ個体数も多い
日当たりの良い、ぬかるんだ湿った場所に吸水に来ることが多い
シロツメグサやキツネノマゴなど各種の花を訪れる

幼虫の食べる食草は、レンゲソウ シロツメグサ カラスノエンドウ ヤマハギなど各種マメ科植物

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スズバチ

2020-09-24 | 虫類


スズバチは鈴のような形をした巣を作るハチ
ドロバチ科の仲間で、この科は日本では50種以上が知られていて、いずれも単独生活を行う 巣は竹筒や茎の中を利用したり、泥を固めて作る。

幼虫で越冬して、成虫は7~9月にかけて見られる
巣は粘土で十数個の幼虫室を持つ壺状で、全体をさらに荒い砂の壁で覆う
上部さを保ち、中の幼虫を寄生バチから守るために二重にすると言われている
幼虫はウジ虫型で、親が巣に用意したチョウやガの幼虫を食べて育つ

成虫は体は黒色で、顔(頭楯) 胸(前胸背)腹に橙黄色の横筋がある
食べ物は花の蜜など
大きさは3cm程だった
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アレチヌスビトハギ

2020-09-23 | 樹木 草花


昭和15年に大阪で見つかり、その後荒れ地道端に広がった帰化種
マメ科の北アメリカ原産の一年性草本

茎は開出毛が多く、よく分枝して1m程になる
葉は3小葉からなり、小葉は狭卵形で7cm程、両面に伏せ毛が密生する
花は7~9月、7mmの帯青紫色の蝶形花
大きな旗弁が目立ち、基部に2個の斑がある

果実は4節ほどのくびれがある節果
くびれはヌスビトハギほど深くないのが特徴
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ツリフネソウ

2020-09-22 | 樹木 草花


今日は24節気の秋分 暑さが収まってだんだん秋に移行する頃
秋に彼岸の中日に当たり、昼と夜の長さがほぼ同じ日

ツリフネソウの名は、吊るして使う生花の花器で舟形をした、釣舟と言われるものに見立てた・・又は帆掛け船を吊り下げたように見えるからなどの説がある

ツリフネソウ科のやや湿ったところに生える1年草
高さは70cm程になり、茎はやや赤みを帯び節は膨らむ
葉は互生し、菱状楕円形で細かい鋸歯がある

花は8~10月に咲く 花序は葉腋から斜上し3cm程の紅紫色の花を数個付ける
花は花弁3個、萼片3個からなり、萼片も紅紫色で花弁のように見える
下の萼片は、大きく袋状になり、その先端は細長い距となってクルリと巻き、この部分に蜜を貯める
花を表面から見ると、花弁は下の2個が大きくて黄色の斑点があり蜜への誘導路
花弁の1枚は天井部分を覆い、雄しべ5本が融合したキャップ状で垂れ、マルハナバチが来るたび背中に花粉を付ける
花粉が無くなると雄しべは脱落して、陰にあった雌しべが見えるようになる

実は蒴果、熟すと弾けて種を飛ばす。触るとグニョッと破裂して面白い感触がする

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サンショウ

2020-09-21 | 樹木 草花


山椒の実が赤いとは知らなかった

ミカン科の丘陵や低い山地のやや湿り気のある林縁林内に生える落葉低木
高さは5m程になる
樹皮は灰褐色で、棘やコルク質のいぼ状突起がありごつごつしている
葉は互生で、5~18㎝の奇数羽状複葉 葉柄は1cmほどで上面に溝がありときに短い棘がある
小葉は1~4cmの卵状長楕円形で先端は鈍く、基部は鈍形又はクサビ形
縁には波状の鋸歯があり、凹んだ部分に明るい腺点がある

花は雌雄別株で4~5月に咲く 枝先に2~5㎝の円錐花序を出し、淡黄緑色の小さな花を付ける
果実は2個の分果に分かれ、分果は5mmの球形で、9~10月に赤褐色または紅色に熟し、裂開して種子を1個出す
種子は黒くて光沢があり、3mmほどの楕円状球形
種子には強い辛みがあり食べると舌がス-スーする

若葉は木の芽と呼ばれ、薬味として使ったり、和え物や田楽に利用される
若い果実は実山椒で佃煮にする 雄花も佃煮になる
熟した果実を粉末にしたものが粉山椒でかば焼きには欠かせない香辛料
果皮は七味唐辛子の香料の一つ
山椒は和風香味料の代表

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エンジュの実

2020-09-20 | 樹木 草花


エンジュ(槐)はマメ科の中国原産の落葉高木 高さ20ⅿ程にもなる
さやに納まった豆らしい実が付いた
古くから街路樹や庭木として植栽されている

葉は互生し、20cmほどの奇数羽状複葉 5対ほどの小葉が対生又は互生する
花は7~8月、枝先に30cm程の円錐花序を出し、黄白色の蝶形花をつける
旗弁の中央部が黄色を帯び、雄しべ10個は全て離生する
果実は豆果 4~7cm程有り数珠状にくびれる
肉質で裂開しない 中の種子は8mmほどで黒褐色になる

中国では高い官位に付くと庭に植える風習があり、高貴の木とされた
「延寿」は寿命を延ばすに通じ、敬老や長寿祝いの記念樹・・因みに明日は敬老の日だ

ルチンが含まれ、生薬名「槐花(かいか)」という漢方の薬で、槐花は槐の蕾の事
歯茎の出血・口内の出血に、蕾を日干しにしたものを炒り細かく粉末にしたものを患部にすり込むか煎じて飲むと良い
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センニンソウ

2020-09-19 | 樹木 草花


花が終わって出来るそう果の先に、花柱が伸びて白くて長い毛が密生する この花柱を仙人のヒゲに見立てて仙人草という

キンポウゲ科の日当たりの良い所に生える、つる性の半低木で多年草
茎はよく分枝して広がり、曲がりくねった葉柄で他の木や草に絡みつく
葉は対生し、3~7個の小葉からなる奇数羽状複葉
夏の終わりごろから秋にかけて、葉腋から円錐花序を出し、白い花を多数つける
花は2cmほどで、上向きに咲く
白い花弁のように見えるのは萼片で、4個あり十字型に開く
そう果は7mmほどの扁平な卵形で、花の後3cm程に伸びた白くて長い毛のある花柱が残る

牛も馬も食べないと言う毒草
皮膚に触れると発疱を起こす成分が入っている
また扁桃炎の薬としての効果がある
生の葉を良くもんで、手首の内側に張りガーゼを当てて包帯をしておく
一昼夜も経つと軽い痛みを感じるが、その頃になると扁桃炎の痛みが取れる
センニンソウは取り除き、その部分が発疱して赤くなっているので温水で洗う
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ムラサキシメジ

2020-09-18 | キノコ


秋も深まった頃各種林内の落ち葉が積もった地に発生する
落葉を分解する腐生菌

中型のキノコで傘は10cm程、幼時まんじゅう型から開いて平となるが、縁は永く内巻
色は初めは鮮やかな紫色で、開くにつれて褪せて褐色を帯びる
表面は平滑で肉は紫色で厚い
ヒダは幅狭く密で、柄に直生する 色は永く紫色を保つ

柄は中心性で基部が球根状に膨らみ、中実
色は淡紫色で表面は繊維状

生食は消化器系の中毒を起こすが、調理をすれば食べられる
肉が厚く食べ応えがある
汁もの、酢のもの、ソテーなどが良い
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モリノカレバタケ

2020-09-17 | キノコ


夏から秋にかけて林内の落ち葉の上に発生するキノコ

傘は初めは丸く開いて平となる小型のキノコで3㎝程の大きさ
色は赤褐色又は黄褐色で表面は平滑
肉は極めて薄い

ヒダは幅狭く極めて密で、柄に離生する
色は白か淡褐色
柄は中心性で細長く中空 色は傘と同じ、表面は平滑で基部に白い菌糸を生じる
このキノコはよく菌輪を作る
飛んできた胞子が発芽し、外側に生長しながら移動するため、輪状に広がるのを、菌輪又はフェアリーリング(仙女の輪)と呼んでいる

モリノカレバタケ属、クヌギタケ属、ホウライタケ属は、それぞれ小さいキノコだが、森の落ち葉や枯れ枝を強力に分解する落葉分解菌の御三家
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ミドリスギタケ

2020-09-16 | キノコ


夏から秋にかけて、針葉樹や広葉樹の材上に生えるキノコ
放置され日向に置かれ温度が高くなった材上でも耐えて生えてくる

傘は中型で、幼時丸く開いて平になるが縁は長く内巻き
色は明褐色、赤褐色などで、緑色のシミが現れる
表面はささくれ状の鱗片で放射状に覆われる
肉は黄色、軟質で厚い

ヒダは幅広く密で、柄に直生する。色は鮮黄色から橙褐色になる
柄は中心性で上下同径 中実
上部に黄色い膜状のツバがあるが、堆積した胞子で上面は橙褐色になる

不食 幻覚など神経系の中毒を起こす
毒キノコは数百種あると推測されている
循環器系、神経系、消化器系などの他、カエンタケのように触れただけで皮膚が刺激され後に皮がむけてしまうものもある

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