トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ガビチョウ

2021-01-31 | 野鳥


ガビチョウはペットとして飼われいた鳥が 放たれたり逃げ出し定着した篭脱けと言われるもの
江戸時代から観賞用に入ってきてはいたが、1970年代に飼い鳥ブームがあり大量に入れられたものが野生化し、1980年頃から関東を中心に増加している
裏磐梯で出会ったことがあり、東北南部辺りまでは進出しているようだ
色が地味、摺り餌が必要で手間がかかる、声が大きく騒音の元などあって、放たれたのかも知れない
特定外来生物に指定され、侵略的外来種ワースト100選定種にもなっている
勝手に連れてこられた上、悪者呼ばわりで、可哀そうな気がする

中国南部から東南アジア北部にかけて広く分布している
丘陵、平野の低木林や竹林に居る
鳴き声は大きくよく通り、他の鳥の声を真似て鳴いたりする
目の周りとその後方に眉状に伸びた白い文様が面白い
地上採食性で、走り回って昆虫や草木の実を食べる
大きさは25cmほど
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カシラダカ

2021-01-30 | 野鳥


冬羽のカシラダカ(頭高)に出会った
頭に冠羽がありそれを立てることが多いことが名前の由来

冬鳥
10月頃にやってきて5月まで居て、低木林 灌木のある草地 アシ原などでみられ、群れで行動しているものが多い
地上を跳ね歩きながら、草木の種子を採食する
この鳥は渡りのシステムの研究に使われ、それによると、約13時間の日照時間を境に、渡りの気分が高まってくるという
更に春の気温が18度を超えるとその衝動に拍車がかかるらしい

メスと冬羽のオスは、似ていて頭上と頬が褐色で、下面は白くて褐色の縦斑がある
オスの夏羽は、冬羽の羽縁が擦り切れ、頭や頬が黒くなり眉斑が白い
大きさは15cm
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オカヨシガモ♂

2021-01-29 | 野鳥


派手さはないが、細かい模様があり美しい
奇麗なカモのヨシガモに準え、内陸の湖沼に居ることから丘のヨシガモでオカヨシガモと名付けられたらしい

冬鳥
北海道東部で少数が繁殖している
湖沼や河川に居て、他のカモに交じっていることが多い
数は多くないが比較的普通に見られて人気は高い
逆立ちをして嘴が水底に届くくらいの浅瀬で、逆立ち採食や水面採食をして、イネ科植物や水草の実や種子を食べる

オスは胸に黒褐色の小紋模様がある 嘴は黒で足は黄橙色
メスはマガモのメスに似ているが、嘴は黄色に黒いまだら模様で翼鏡が白い
大きさ50cm
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ビンズイ

2021-01-28 | 野鳥


ビンズイはビンビンツイツイと聞こえる囀りが名前の由来
木から飛び立ってヒバリに似た声で囀るので「キヒバリ」の異名もある

漂鳥 北海道から本州 四国の山地で繁殖し、冬は暖地に移動して越冬する
灌木や岩の散在する高原、明るい林や林縁に居る
冬は特に林床のよく整理された松林を好む
セキレイの仲間(セキレイ科)の鳥で、尾羽を上下に振りながら地上を歩き、昆虫類やクモ類冬には草木の種子を食べる

雌雄同色
上面はオリーブ緑色 顎線は黒くそれに続く胸から脇に縦斑がある
目の後方に小白斑がある
大きさ16cm
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ウグイスカグラ

2021-01-27 | 樹木 草花


春先に咲く花だが早々と咲いていた
鶯がなく頃花が咲くので別名ウグイスノキとも言われ、又カグラは「カクラ」の転訛で狩り座・・ウグイスなどの小鳥を狩るところの意味だとする説もある

スイカズラ科の落葉低木で2m程になる
日本固有種
葉は対生し葉身は5cmほどの広楕円形~倒卵形 葉裏は銀白色

花は4~5月に咲き、枝先の葉腋に1~2cmの細い花柄をだし淡紅色の花を普通1個つける
花冠は1~2cmの漏斗状で先は5裂し裂片は平開する

果実は液果で1cmほどの楕円形、6月に赤く熟す
果実はほんのり甘く食べられる
中の種子は5mmほどの淡褐色の楕円形
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キンギョソウ

2021-01-26 | 樹木 草花



寒い中 豪華な花が咲いていた
色鮮やかな花を金魚に見ててキンギョソウという

オオバコ科の地中海沿岸原産の宿根草
夏の湿度や暑さに弱いため、日本では1年草として扱うことが多い
ヨーロッパで改良が進み、草丈は20cmの矮性種から1mの高性種まであり、花色は白 黄 桃 赤 紅紫 橙 複色と多種 葉もダークカラーの物も出てカラーリーフとしても楽しめる

花期は普通4~6月だが、品種によっては4期咲きのものもある
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スイセン

2021-01-25 | 樹木 草花


楚々とスイセンが一輪二輪咲いていた
名前は漢名の水仙を音読みにしたもの
古い時代に中国を経て日本に入ってきた

ヒガンバナ科の地中海沿岸原産の多年草 園芸品種も多く花形花色に変化に富んだものが栽培されている
地中に黒い外皮に包まれた卵球形の球根がある
葉は晩秋に伸びだし、粉白を帯びた緑色で20~40cmの線形

葉の中心から花茎をのばし、芳香のある花を横向きに開く
花の時期は12~4月で、花被片はわずかにクリーム色を帯びた白色で平開する。のどの部分には副花冠があり、黄色で杯型
果実は出来ない

グルコマンナンと一種のリコリン様アルカロイドを含み有毒植物だが、生の球根をすりおろし、小麦粉を加えクリーム状にしたものを塗ると、腫れものや肩こりに効く
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ラクダムシ幼虫

2021-01-24 | 虫類


松の木の樹皮の下にラクダムシの幼虫がいた
名前は成虫の頸が長く中胸が膨れていて、シルエットがラクダを思わせることからついた

アミカゲロウ目ラクダムシ科の昆虫
大きな括りで言えば、ウスバカゲロウの仲間
幼虫で越冬し、成虫は3月から8月にかけて見られる
完全変態をして、幼虫は体は扁平で大きな頭部と突き出た大顎をもつ
頭部と胸部の第1節は硬いが、他は柔らかい。小さな昆虫などを食べて育つ
終齢幼虫は蛹室を作るが、繭は作らない

成虫は黒色で細長く透明な翅がある 腹部には黄白色の斑紋列があり分かり易い。触角は糸状で足は黄色
メスには長い産卵管がある
大きさは♂15mm、♀20mm

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ウスキホシテントウ

2021-01-23 | 虫類


ケヤキの木の樹皮の下に居たウスキホシテントウ
越冬の邪魔をした

樹皮の下などで成虫で越冬する
出現時期は3月から11月まで見られる

前翅は黒い地に淡黄色の紋が10個ある
前胸背板の基部の黒色部は4つの指状の形をしている
食べ物は幼虫成虫ともにアブラムシ
大きさは4mmほどだった
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ガガイモの実

2021-01-22 | 樹木 草花


ガガイモの実がなり裂開して種が顔を出した
ガガは実の内側が白くて鏡のようだからとか 実がスッポン(ガガ)を思わせるとか諸説ある イモは根に小さな芋を作るから

ガガイモ科の原野に生えるツル性の多年草
地下茎をのばして増える
葉は対生し5~10cmの長さ 長卵状心形で先は尖る

8月に葉腋から花序をだし、淡紫色の花をつける
 花冠は1cmで5裂し、内側に長い毛が密生する
中心部にはずい柱があり、長く突き出ているのは飾り。図鑑には雌しべの柱頭と出ているが違うらしい 柱頭は外からは見えないずい柱の中にある

果実は10cmほどの袋果 表面にはいぼ状の突起がある
中に扁平な楕円形の8mmほどの種子があり、先端には種髪という長い絹糸のような毛がある。広げると5cmほどもあり、この手の種では最大級 

古事記には、種が飛び去った実の皮の部分を船に見立てて、スクナヒコナノミコトが「天の羅摩船」、つまりガガイモの船で海を渡ってやってきた。このミコトはオオクニヌシノミコトと協力して人々に医療やまじないを教えた・・と書かれている。日本で書物に登場する最古の植物ということらしい

ガガイモの花(8月のもの)


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ムクロジの実

2021-01-21 | 樹木 草花
 

今年はムクロジが豊作で木一杯に実がついていた

ムクロジ科の落葉高木 高さ15mほどになる
本州中部以南の暖地に自生していて、公園や寺社などにもよく植えられている
葉は互生し、50cmほどの偶数羽状複葉
小葉は4~6対あり、10cmほどの狭長楕円形 縁は全縁

花は雌雄同株で、6月 枝先に20cmの円錐花序をだし、黄緑色の小さい5mmほどの花を多数つける。
花弁と萼片は5個ほどで、雄花の雄しべは長く雌花の雄しべは短い
雌花の雌しべは約3mmで、心皮は3個あり多くは1個だけが成熟する

果実は核果 2cmほどの球形 果皮は袋状で半透明なあめ色をしている
基部に蓋のように付いているのは、実になるはずの袋(心皮)で、木の状態が良ければ時には実になる
果皮には天然の界面活性剤であるサポニンが10%も含まれ、洗剤や洗髪に使ったので、水場の近くにはこの木をよく植えた

中には黒くて丸い種が1個ある 羽根付きの玉や数珠に使われる
沢山集めて枕にした人もいる とても具合が良いと言っていた
炒ると硬い皮が破れ、中身は食べられる あまり味はしなかった

花(6月のもの) ハチが良く来る

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ヤマアイ

2021-01-20 | 樹木 草花

 
今日は24節季の大寒 もっとも寒さ厳しいころ
今年は雪が多く大変な年だ

光沢のあるピカピカの葉が一面に生えていた
茎は30cmほどになるが、まだほんの少し顔を出しているだけ

名前は山に生える藍の意味で、昔は染料として使われていた
ただ、タデ科のアイやキツネノマゴ科のリュウキュウアイのように青藍(インジゴチン)を含まず、葉緑素による緑色に染まる

トウダイグサ科の山地の林内に群生する多年草
葉は対生し、托葉があり有柄で鋸歯があり10cmほどの楕円状披針

枝先の葉腋から花柄をだし、小型の花を長い穂状につける
花は3~4月 雌雄異株で、雄花では萼は3裂して雄しべは束生して多数ある
雌花では2個の棒状体と1個の雌しべがある
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ストック

2021-01-19 | 樹木 草花

  

ストックは茎の意味で太くて丈夫な茎を持っている 
和名はアラセイトウ、葉の質感が毛織物の様で、ポルトガル語でラシャ布を意味するラセイタが転じ「葉ラセイタ」からアラセトウになった
 
アブラナ科の多年草・・日本では夏の暑さに弱く1年草として扱われることが多い
南ヨーロッパ原産で江戸時代に渡来した
草丈は20~80cm 葉は互生、長楕円形で全縁
花は地域によるが、暖地では11~3月に咲く
直線的な花茎に穂状に多くの花が付き、香りも高く艶やか
多くの園芸種があり、一重~八重咲、色は黄色 白 ピンク 紫色など多彩
タイプとしては、枝分かれしないものと、するもの(スプレー咲き)がある
果実は角果 八重咲は蕊が花弁に変化しているので生殖能力がない
アブラナ科植物で、ブロッコリーやカリフラワーと同じ科で食べられる
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ハボタン

2021-01-18 | 樹木 草花


ハボタンは葉を牡丹の花に見立てた名前
園芸植物できれいな葉を観賞する。
葉の色や形状などいろいろあって多彩で楽しい

アブラナ科の多年草
江戸時代から結球しない古い品種のキャベツや非球形のケールを改良して、観賞用に栽培した。寒さに強く明治以降冬の園芸植物として広まり、海外にも紹介され世界各地で栽培されている

花は4~5月に黄色く咲くが、あまり観賞の対象にはならず、トウが立つ前に刈られてしまうことが多い
刈らずにそのまま育てれば、枝を出してその先に小さなハボタンがついた姿(踊りハボタン)となる

キャベツの仲間なので食べられるが、食用の野菜と比べると味は落ちるという、食べたことはない
又園芸用の農薬が付いていることもあり、注意が必要
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オオジュリン

2021-01-17 | 野鳥


ちょっと後ろ向きだがオオジュリン
「チッチッ」「チュイーン」と聞こえる地鳴きが名前の語源と言われる

留鳥(漂鳥)
北海道 青森県 秋田県で繁殖している
アシ原 湿原 草原などに居る
冬には暖地に移動していて 越冬地では主にアシ原に居る
アシ原の茎から茎へ移動しながら、嘴でアシの葉梢を剥がしたり茎を割って中のカイガラムシ類や蛾の幼虫などを食べることが多い

この時期は雌雄とも似た色模様で、眉斑と顎線が白っぽく頭部は褐色
夏羽ではメスは変わらないが、オスの頭と喉は黒くなる
大きさは16cm
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