トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ニホンイシガメ

2020-07-31 | 小動物 他


カメ類は爬虫綱カメ目に分類され、ニホンイシガメはイシガメ科に属する
日本固有種で、公園の池などでミシシッピーアカミミガメを駆除しているせいか増えたように感じる

大きさは甲長:最大でオス14cm、メス21cm
背甲はやや扁平で成体では中央部のみにキールがある
背甲は黄褐色で腹甲は黒色、口縁部はのこぎり状のギザギザがあるが、老齢個体では目立たない
食べ物は雑食性

半水生で水底の堆積物内、岸辺に近い水中の穴の中、陸の土中や石の下などで冬眠する
秋から春に水中で交尾、産卵は5~8月にかけて行う
2~3か月で孵化し、子亀は背甲が明褐色で「ゼニガメ」の名で、昔は縁日で売られていた
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アズマヒキガエル

2020-07-30 | 小動物 他


我が家の庭に代々住み暮らしているアズマヒキガエル
今年は同じくらいの大きさのものが3匹にもなった
プラスして2cm程の、多分今年生まれのものがやはり3匹ほどいて大賑わい
池は無いし近所でも池は見ないのだが、どこからやって来るのかいまだ不思議

カエルは両生類(両生綱)の仲間で無尾目に分類される
アズマヒキガエルは無尾目ヒキガエル科の日本固有亜種
エサは地表昆虫が主だが、ヘビの幼体なども捕食する(ヘビを睨むカエル?)
跳躍力は弱く、ほとんどノソノソと歩き回っている

冬眠は地中に穴を掘り行う
東京辺りだと、2月の終わりころ繁殖行動をしてから、1か月ほど冬眠の続き(春眠)をする
繁殖は通常1週間ほど
地中の温度が5度程になると池などで、まずオスがやって来てメスを待ち、大きな集団になり、1っ匹のメスに多くのオスが群がり、「ガマ合戦」を繰り広げる
卵はひも状の卵塊で、孵化幼生(オタマジャクシ)から6~8月頃に変態(カエルの形)する
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ニホントカゲ

2020-07-29 | 小動物 他


昼行性で日当たりの良い所が好きなトカゲが日向ぼこ

トカゲの仲間(トカゲ属)は体全体が滑らかで、各部位に規則正しく鱗が並んでいるのが特徴
ニホントカゲの体鱗列数は24~28列
艶のあるずんぐりした体で四肢は短い 四肢の爪は細く鍵爪がある
危険に出会うと尾を自切する
食べ物は落ち葉の下や草地に居る無脊椎動物を食べる

オスは繁殖期には喉や腹部がオレンジ色になる
メスは石の下などに巣穴をほり産卵し、孵化まで卵の世話をする
交尾は4~5月、7月には孵化した幼体が見られる
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アメリカデイゴ

2020-07-28 | 樹木 草花


マメ科の南アメリカ原産の落葉低木
枝や葉柄には棘がある
葉は3出複葉で、小葉の基部には蜜腺状に退化した小托葉がある
小葉は長さ8~15㎝の卵状長楕円形で、裏は白色を帯びる

花期は6~9月
花柄が捩じれて旗弁が下向きになって開く
翼弁は小さく、萼に隠れて外からは見えない
旗弁が他の花弁に比べて著しく大きい、と言う特徴がある
鹿児島県の県木になっている

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コヒルガオ

2020-07-27 | 樹木 草花


ヒルガオは昼間咲くことからの名で、比べて花や葉が小さいのでコヒルガオと言う

ヒルガオ科の草地や道端に普通に生えるつる性の多年草
地中に白色の地下茎を伸ばして増え、つるは他のものに絡みついて伸びる
葉は互生し、長さ3~7cmのほこ型で基部は耳のように横に張り出す
この張り出した部分が2裂するものが多い

花は6~8月に咲くが、今年は5月早々に咲いていた
葉腋から3cm程の花柄を出し、淡紅色の花を1個付ける
花柄の上部には縮れた狭い翼があり、花柄に翼の無いヒルガオとの区別点になっているが、よくよく見ないとわかりずらい
花冠は3cm程の漏斗形、萼は5裂し大きな苞に包まれていて見えない
普通結実しない
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アカメヤナギの托葉

2020-07-26 | 樹木 草花


新葉が赤いのでアカメヤナギの名がある 葉に丸みがあるのでマルバヤナギの別名もある
アカメヤナギは托葉が見られ、大きな葉の脇に付いている小さい葉が托葉

一枚の葉の作りは、葉身と葉柄と托葉からできている
葉身は葉の本体で、光合成を行う主要な部分、葉柄は維管束が通っていて茎と葉身の間の養水分の通路になっている
托葉は通常葉身より早く成長し、葉身や腋芽を保護している
植物によっては元々托葉を欠くものもあり、有っても早くに脱落するものが多く、成熟した葉で見られる事は少ない

アカメヤナギ:
ヤナギ科の川沿いに見られる落葉高木 大きいもので20m程になる
葉は互生し、葉身は10cm程の楕円形
縁には先端が腺になった小さな鋸歯がある
托葉は円形で大きく、遅くまで残り良く目立ち、縁には鋸歯があり特徴的
花は雌雄別株で葉の展開後、5月頃咲く
雄花序は7cm程の長い円錐形 葯は黄色
雌花序は3cm程の円錐形 花柱はほとんど無く柱頭も小さい
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キキョウ

2020-07-25 | 樹木 草花


キキョウの名は漢名の桔梗を音読みにしたもの
万葉集にある山上憶良の「秋の7草」に出てくる朝貌の花は、この桔梗の事と言われている

キキョウ科の日当たりの良い草地に生える多年草 栽培もされている
茎は高さ50~100cm程
葉は互生し、長さ5cm程の狭卵形で鋭い鋸歯がある

花は7~9月に咲く
根茎は太く黄白色で、深く地中に入る
茎の先に5cm程の青紫色の鐘形花を付ける 花冠の先は5裂する
開花直後は、黄白色の雄しべ5個が雌しべを囲んでいる
花粉を出し終えた雄しべが倒れてしまうと、花柱の先が5つに開き受粉する 自家受粉を避ける仕組みで雄しべ先熟と言う
果実は先が5裂する蒴果

日干しした根は、扁桃炎、気管支炎、せき、痰などに効果がある
生の葉を絞り、その液を患部に付けると、ウルシのかぶれに効く
葉は茹でて各種和え物、おひたしで美味しい
根はアクを抜いて、きんぴらで食べられる


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ノカンゾウ

2020-07-24 | 樹木 草花


ノカンゾウ(野萱草)は漢名の萱草を日本語読みにした名前
野原に生える萱草の意味

ユリ科のやや湿ったところに多い多年草
葉は幅1cmほどで細く、2列になって根元から束生する
葉間から伸びる花茎は高さ80cm程
先は2分枝して、それぞれに7cm程の花を付ける
花は7~9月に咲く
一重の花被片は6個で反り返り、元は筒状に合着し、色は橙赤色~赤褐色

花を焼酎につけ込んだ花酒は、滋養強壮 疲労回復に効果がある 又甘酢、三杯酢も美味しい
若芽は3~5月頃摘み、さっと茹でて、おひたし、和え物、煮物、炒め物と幅広く使え 甘みがあって美味しい

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ボタンクサギ

2020-07-23 | 樹木 草花


小さな花が半球状に咲き、遠目ではアジサイ風
花全体が牡丹のような咲き方をして臭気があるので、この名になった

クマツヅラ科の中国南部原産の低木 高さは1m程
枝葉は強い臭気がする
葉は対生で葉身は10cm程の広卵形、裏には腺毛が密生する

花は7~8月に咲く 花は良い香りがする
枝先や上部の葉腋から10cm程の集散花序を出し、淡い紅紫色の花を沢山つける
小花は高杯型で先から5裂しやや反りかえる

若葉は山菜やお茶として利用できる
薬用としてリュウマチ 高血圧 下痢の他、殺菌作用があることから腫れ物や痔の治療にも利用した
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マメコガネ

2020-07-22 | 虫類


コガネムシの仲間で、1cmほどの小さなマメコガネ 腹周りの白黒模様や赤茶色の翅色が洒落ていて可愛い

イモムシ型の幼虫で越冬する
幼虫は土の中の植物の根を食べて育つ 農作物、苗木などに被害を与えることもある
卵から成虫になるまで1~2年で、成虫は5~10月にかけて見られる

林縁や草地 畑地 果樹園など、都心の公園でもよくで見られ、ダイズ、イタドリやクズなどマメ科植物やブドウ クヌギなどの葉を食べるので害虫とされている
1920年代にアメリカに渡り果樹に大被害を与え、ジャパニーズビートルと呼ばれ恐れられたことがある


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テングチョウ

2020-07-21 | 虫類

 

ヒラヒラと地面に降りて吸水中

中型の蝶で、表翅は黒褐色で橙斑と前翅の翅頂部近くに白い小斑がある
裏翅は褐色の枯葉模様
頭に突起がある

成虫で越冬し3月頃から見られる
都市近郊の公園や神社から雑木林、自然林にかけて広く見られる
日中高い所を敏速に飛び、各種の花や樹液などを訪れる
羽化直後は吸水行動を盛んに行うため、地上に降りているのをよく見かける

幼虫の食草はエノキなど
4月に産み付けられた卵は、5月にかけて25mm程の緑色のイモムシ幼虫から蛹になる
イモムシは葉表で前半身を持ち上げ背を丸めた姿勢で居ることが多い

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トウキョウヒメハンミョウ

2020-07-20 | 虫類


甲虫の仲間でオサムシ科のハンミョウ類
トウキョウヒメハンミョウは分布が局地的で、東京周辺や北九州で見られる

初夏地中に卵を産み付け、孵った幼虫は地面に穴を開け、通りかかったアリやミミズを捕食して生長する
幼虫で越冬して、その年か翌年に成虫になる

成虫は4~10月に見られる
平地から丘陵、都市部の公園や墓地などに生息する
赤紫色を帯びた銅色で、前翅に小さな斑紋がある
多少生息域が違う、似た色模様の種が何種か居る
鋭い大あごを持ち、ほかの昆虫類を捕食したり、死骸も食べる
大きさは1cm程

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カナブン

2020-07-19 | 虫類


樹液を食べにカナブンがクヌギ食堂に集合
コガネムシの仲間でよく見かける普通種

卵は朽ち木の中に産み付けられて、イモムシ型の幼虫で越冬し、朽ち木を食べて育ち、1~2年で成虫になる
成虫は6~8月に見られる
色はメタリックで銅色から暗緑色まで変化が多い
頭部が4角で長く、大きな三角形の小楯板が特徴的

雑木林のような広葉樹林に居て、クヌギやコナラなどの樹液を好む
大アゴが短くブラシ状の毛が密生していて、樹液を取り込みやすい構造をしている
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ショウジョウトンボ

2020-07-18 | 虫類

 

真っ赤かなトンボ 顔まで赤いのだが見えず残念

ショウジョウトンボのオスは成熟すると、全身鮮やかな赤色に変わり、腹部の側稜が目立つがっしりしたトンボ
メスと未熟なオスは地味な色彩をしている
平地~丘陵地の池沼 水田 都市公園の池などに生息する
ヤゴから夜中に羽化し、林縁や草地で過ごした後、成熟すると水辺に戻る
成虫は5~10月頃まで見られる

交尾は飛びながら短く行われ、その後メスは打水産卵を繰り返す
大きさは5cm程
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ホシミスジ

2020-07-17 | 虫類


関東では少ないと言われるホシミスジが都心の公園に居た

幼虫で越冬して、成虫は6~9月にかけて見られる
主に丘陵から山地の疎林、林縁 露岩地が本来の生息地だが、コデマリやユキヤナギなどの植裁により市街地や公園で見られるようになってきた
日中やや低い位置を飛翔し、各種の花を訪れる 路上で吸水したり獣糞にも集まる
食草はシモツケ類 コデマリ ユキヤナギなど

ミスジチョウ類は何種か居て似ている
表翅の一番上の白斑模様が少しづつ違う
コミスジ:白斑が2つに分離
ホシミスジ:白斑が細かく分離している
ミスジチョウ:白斑が線状
オオミスジ:白斑が線状でギザギザがある
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