トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アマチャヅルの実

2023-10-31 | 樹木 草花

アマチャヅルの実が有った

実の下側に筋が見えるが、これは萼や花冠の跡が環状に残ったもの

7mmほどの球形で、熟すと黒緑色になる

名前は、生の葉を噛むとかすかに甘いので、4月8日の灌仏会の時のアマチャになぞらえたもの

 

ウリ科の山野や藪に多いつる性の多年草

茎は長く伸び、巻きひげにより他物に巻き付く

葉は鳥足状複葉で、普通5小葉だが、3または7小葉の事もある

小葉は鋸歯のある披針形~楕円形

花は8~9月、葉腋に約5mmの黄緑色の花を総状につける

雌雄異株で、花冠は5裂する

 

アマチャヅルの茎葉には 朝鮮人参と同じ成分が含まれており、アマチャヅル茶がブームになったこともあった

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タカサブロウ

2023-10-30 | 樹木 草花

名前がタカサブロウ(高三郎)で、人の名のようでちょっと変わった名前

由来は諸説あり、高三郎が茎や葉を使い字を書いた、とか

古くは皮膚のただれをタタラヒビと呼び、この草が治すことからタタヒビソウと呼ばれ、これが転訛した等々

 

キク科のやや湿り気のある道端などに生える1年草

弥生時代には有ったと言われる史前帰化植物

茎や葉には剛毛がありざらざらする、高さ20~60cm

葉は対生し、細鋸歯のある長さ3~10cmの披針形

 

花期は8~10月

葉の脇から対生して枝を2度分け、その先に1cmの頭花を付ける

周りに白色の舌状花が2列に並び、内側に緑白色~淡黄白色の筒状花がつく

果実はそう果・写真の緑色のものがそう果

冠毛は無く、舌状花のそう果は3稜形、筒状花のそう果はやや扁平な4稜形

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キンケハラナガツチバチ

2023-10-29 | 虫類

花にかぶりついてお食事中のハチ・キンケハラナガツチバチ

ツチバチ科のハチは巣を作らず、地面に潜ってコガネムシ類の幼虫に産卵する

したがって幼虫時の食べ物はコガネムシ類の幼虫

普通に見られるツチバチで数は多い

 

秋に多いが、春にも見られることがあるので、一部が成虫越冬していると言われる

普通見られる時期は7~10月

胸全体と腹の各節の後縁には黄褐色の毛が密生している

大きさは17~27mm

メスは第1~4腹節に黄褐色の毛の帯

オスは第1~4腹節の背板に黄色帯、頭楯は黄色

 

ハラナガツチバチの仲間のオスはメスに比べて体は小さく、触角は目立って長い

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ツチイナゴ

2023-10-28 | 虫類

土のような色をした大型のバッタで、イナゴ科又はバッタ科の虫

体色は幼虫が緑色で、成虫は淡褐色のものと暗褐色の個体が居る

背中に黄白色の筋の入る個体があり、セスジツチイナゴとも言われる

大きさは6cmほど

 

10月頃成虫になりそのまま越冬し、翌年の春から活動する

大型のバッタとしては国内で唯一成虫で越冬する

背の高い草の間に住んでいる

食べ物は、クズなど色々な植物の葉

鳴き声は「シャキシャキシャキ・・」と良く鳴く

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クビキリギス

2023-10-27 | 虫類

バッタの仲間でキリギリス科のクビキリギス

顎の力が強く、噛みついた状態で強く引っ張ると頭部が切れて抜けてしまう

大あごは朱色、頭部が前方に尖っている

体色は、緑色、褐色、稀に赤色と色々ある

大きさは5cm程

 

成虫で越冬して、春から10月まで見られる

春から初夏に交尾産卵し、7月中~下旬に孵化、9月下旬から10月に成虫となり越冬する

春先から「ジーー」と単調に鳴く

鳴くのはオスで、左前翅を上にしてこすり合わせて音を出す(コオロギとは逆)

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コノドジロムシクイ

2023-10-26 | 野鳥

久し振りにコノドジロムシクイが現れたと情報が有った

随分前・2008年1月に出会ったのを思い出してアップした

 

迷鳥・・数年に一度現れる感じだ

ウグイス科の鳥で、大きさは14cm

アシ原や枝や葉が込み入っている樹上などに好んで居る

草原や葉陰の間を声を出しながら動き回って採食する

 

雌雄同色

額から頭上までは灰色で、目先と耳羽には黒斑がある

後頸からの上面は淡茶褐色で、尾羽は茶褐色

喉からの体下面は白く、脇腹には黄褐色味がある

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カワラタケ

2023-10-25 | キノコ

切株に出ていたキノコ、カワラタケ

あちらこちらでよく見かける

 

通年で針葉樹、広葉樹の枯れ木や切り株に多数群がって発生するキノコ

無柄で側着型

傘は半円形、団扇形、扁平で縁は薄い

色は灰色、藍色、褐色、黒色など変化が多く、色の違いによる明瞭な環紋がある

表面は微毛に覆われてビロード状

肉は類白色で革質、極めて薄い

管孔は短く、孔口は円形で極めて小さく平坦のように見え色は白い

 

このキノコから制ガン剤のクレスチンが商品化されている

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コフキサルノコシカケ

2023-10-24 | キノコ

大きなサルノコシカケが有った

前はこの形のキノコはサルノコシカケと言っていたが、今は種類が幾つかある

茶色の胞子が傘や周辺を覆って一面に粉を吹いたよう

 

通年で広葉樹、稀に針葉樹、枯木または生木の樹幹上に発生する

側着型又は半背着型で、大型から極めて大型のキノコ

多年生なので50cmを超えるのもあるそうだ

 

始めは半球型や塊形から、馬蹄形や厚い半円形となる

色は乳白色から灰白色、又は灰褐色になるが、胞子が堆積して褐色に見える

表面は年を経るに従い、深い環溝の数が増える

肉は褐色で硬い木質

管孔は多層で長い、孔口は円形で小さく、乳白色から黄白色になり、傷つけると褐色に変る

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ツブラカラカサダケ

2023-10-23 | キノコ

まだ幼菌のツブラカラカサダケが有った

夏から秋にかけて、公園に撒かれたチップや厚く積もった落ち葉など腐植の多い所に生えてくる

傘は幼時釣鐘型から開いて丸山型、更に中高平らとなる

淡褐色の表皮が細裂して、粒状の鱗片になり、白く地を密に覆う

肉は白く、赤変性があり、幼時には赤い液を分泌する

 

ヒダは幅広く密で、柄に隔生する、色は白からクリーム色になる

柄は中心生で、下方に太まり、基部は棍棒状に膨らむが、地中で根状に細まり、中空

色、表面、肉は傘と同様

美味しそうだが、食毒不明

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ヤマドリタケモドキ

2023-10-22 | キノコ

夏から秋にかけて、シラカシ、コナラ、シデなどの広葉樹下に発生するキノコ

中型から大型のどっしりした感じのキノコで10cmはある

 

幼時半球型から開いて丸山型、更に平らになる

色は黄褐色からオリーブ褐色で、表面は湿っているときは少し粘性がある

裏の管孔は短く柄に上生する

孔口は蜜で、幼時白い菌糸に覆われ、後に淡黄色の孔口が現れ、やがてオリーブ褐色になる

柄は中心生で、下方に太まり基部は棍棒状に膨らみ、中実

 

食べられる

イタリアでボルチーニとよばれる最高級のキノコ、ヤマドリタケと近縁

モドキなどとついているが味も肉質も遜色ない美味しいキノコ

リゾットやパスタなど洋風があっているカモ

煮込み、炊き込みご飯、うまみが濃いのでソースにも向くかも

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キビタキ

2023-10-21 | 野鳥

遠くの枝にキビタキが居た

春、ゴールデンウィークの頃やって来て、割合秋遅くまで見られる

晩秋に黄色く鮮やかなオスを見ると、まだ見られたと感動もひとしお

オスの黄色い部分が目につくヒタキ類

 

夏鳥

平地から山地の林に居る

渡りの時期には、市街地の公園や庭でも良く見られる

林内の枝に垂直に止まり、あまり活発には動かず、葉や枝に居る昆虫類やクモ類などを捕食する

 

オスは上面が黒く、眉斑は橙黄色で腰は黄色い

喉は橙黄色で、胸から腹にかけて黄色く、下腹部は汚白色

繁殖期の囀りも変化に富んでいて美しい声で、姿も声も素敵な鳥

メスは全体にオリーブ褐色で、体下面は淡褐色、腰に緑色味がある

大きさは14cm

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エナガ

2023-10-20 | 野鳥

全長14cmの内、尾が長くて7cm程もあり、柄杓の柄のように見えることからエナガの名が付いた

体型、色彩とも独特の可愛さで人気がある

 

留鳥又は漂鳥

平地から山地の林、樹国の多い住宅地や公園などに居て、普通に見かける

何羽かの小群れが他のカラ類と混群を作っていることも多い

主に枝先近くで昆虫類、クモ類、木の実などを食べる

エナガはヘルパーが付くことで良く知られている

相手の見つからなかった独身のオスや、繁殖に失敗した他の番などが子育てを手伝いに来る

 

雌雄同色

嘴は非常に短く、長い尾羽、白い頭上と黒い過眼線、黒と紅紫色の背中

最近人気の北海道に居る亜種シマエナガは、黒い過眼線が無い

全長14cm

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カケス

2023-10-19 | 野鳥

「かけす」の言われは、鳴き声語源説が有力だが、巣を懸けるように作るからとも言われる

平安の頃から樫の実を食べるので「かしどり(樫鳥)」と呼ばれ、江戸時代からカケスとも呼ばれるようになった

大正時代からカケスに統一された

英名はJayで、鳴き声をそのまま名前にしている

 

留鳥又は漂鳥

カラス科の鳥で、低山の良く茂った林に居る、冬には暖地に移動するものもいる

都市部の公園などでも時折見られる

樹上と地上のどちらで見かける

主にドングリなどの木の実を食べるが、雑食性が強く動物質、植物質のどちらも食べる

初冬にはドングリを、木の隙間や地中に隠す習性がある

隠したドングリは後で食べるが、食べ忘れも多く、木の隙間から別の種が芽生えることもある

 

雌雄同色

頭頂は白く、黒い縦斑がある

体は灰色味を帯びた赤紫色で、翼は黒く、風切り外弁は白い

雨覆いには、青、白、黒の斑模様があり印象的

鳴き声は、ジェーイ ジェーイだが、他の鳥の声を真似ることがある

大きさは33cm

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オオモクゲンジの実

2023-10-18 | 樹木 草花

オオモクゲンジの実が沢山落ちていた

モクゲンジは、ムクロジの中国名「木患子」を音読みしたモクカンシが転訛したもの

ムクロジと本種を混同した事に由来する

 

ムクロジ科の中国雲南省原産の落葉高木、高さ20mほどになる

関東地方以南に植えられている

葉は互生し、50cm程の奇数2回羽状複葉

小葉は4~10cmの楕円形

縁は全縁、表面の脈上に毛が生え、脈腋に毛叢がある

 

花は9月に咲く

枝先に大型の円錐花序を出し、黄金色の小さな花を多数つける

果実は蒴果で、4cm程の楕円形の袋状

果皮は風船のように膨れ、10月過ぎに熟すと淡紅色になる

中の種子は7mmほどで、初め緑色から後に黒くなる

 

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アオノリュウゼツラン

2023-10-17 | 樹木 草花

夏の頃に花が咲いていたアオノリュウゼツランに沢山の実が生った

数十年をかけて成長して、一度だけ花を咲かせて枯れてしまうという変わった植物だ

棘のある葉を竜の舌に見立ててリュウゼツランと言う

 

リュウゼツラン科(又はキジカクシ科)のメキシコを中心に自生している植物

茎は短く太いためほとんど見えず、根からじかに葉が生えているように見える

葉は先が尖り、縁に刺を持つ厚い肉質で、大きなロゼットを形成する

ロゼットの中心から「マスト」と呼ばれる背の高い花茎を伸ばし、短い筒状の花を数多く付ける

 

開花時期は7~8月

日本では開花までに30~50年かかると言われる

花は下の方から咲き、雄しべの後から雌しべが成長する

開花、結実の後は植物は枯れてしまう(1回結実性)

種子以外でも、球芽を形成したり、茎の根元からヒコバエを密生させることで増えて行く

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