トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

オオヒラタシデムシ

2016-10-31 | 虫類


公園の園路にオオヒラタシデムシが歩いていた
体は黒く名前の通りやや扁平 林床や草原で地面を這いつくばるように歩いているのを良く見るが 街中の公園でも出会う
シデムシの仲間(シデムシ科)は約40種ほどもいる

動物の死体や糞を食べて土に戻す役目をしている 言わば自然界の掃除屋さん
成虫で越冬し 4月から秋口まで見られる
幼虫はワラジムシ型で平べったく自分でエサを探して歩く

北海道から九州まで分布している
多くの動物がすんでいる森ほど種類が多く 都市化した公園などではこのオオヒラタシムシ1種しかいなくなり さらに都市化するとシデムシ類はいなくなってしまう
大まかな自然度のバロメーターと言える
大きさは2㎝程
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ダンゴギク

2016-10-30 | 樹木 草花


花の中心部が盛り上がっているのでダンゴギクと言う

北アメリカ原産で観賞用に栽培されるキク科の多年草
茎は多数株状に出て直立し 上部で分枝し高さ1mほどになる
茎には翼がある
葉は上部のものは無柄で互生し 葉身の基部は茎に流れて翼になる

夏から秋にかけて茎の頂に3㎝程の頭状花を多数付ける
舌状花は先端が3~5裂し反曲し 筒状花は球状に集まってともに色は黄色
園芸種も多く暗赤色や黄褐色などもある

花壇に栽培されるが逸出し野生化する
今では帰化植物の扱いになっている
毒成分を持ち切り口から出る茎液には特に触れない方が良い
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ダンギク

2016-10-29 | 樹木 草花


花が段々になって咲いているのでダンギク(段菊)と言う変わった花があった

キクと名があるがクマツヅラ科の日当たりの良い草地に生える多年草
茎は直立し下部は木質化する
対生した葉の葉腋から集散花序を出し 紫色の花を密集して付ける
花序は茎に輪生状に段をなして 花は下から上部に順に咲き上がる
花冠は7㎜程の大きさで 先は5裂し裂片の下側の1個は大きく縁が細かく裂けている

九州北部 対馬に分布している
花期は9~10月
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オトギリソウの花

2016-10-28 | 樹木 草花


オトギリソウ(弟切草)とは変わった名前だが 「和漢三才図絵」に この草を鷹の傷を治す秘薬としていた鷹飼いが その秘密を洩らした弟を斬ったという物語から付いた名前と記してある
その時飛び散った血が葉や花に付いて黒点になったと云う
鷹に効くくらいだから人にも効いて 葉を油に浸したものを切り傷 神経痛 関節炎に使う
生薬名は小連翹(しょうれんぎょう)と言い 乾燥した全草10~20gを煎じ幹部塗れば止血 腫れものに効く また月経不順や鎮痛には 全草2~4gを一回量として300ccの水が半量になるまで煎じて飲むと良い

オトギリソウ科の日当たりの良い山野に生える一年草
花は黄色で2㎝程 朝開いて夕方しぼむ一日花
花弁と萼には黒点と黒線があるが 葉の形や黒点の有無などに変異が多く 多くの変種や品種がある
日本全国に分布している
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オオハナアブ

2016-10-27 | 虫類


ハマギクにオオハナアブが来てお食事でした

ハナアブの仲間はその名の通り良く花を訪れて 花粉や蜜を食べながら花粉をよく運ぶ
アブはハエの仲間に近いが 黄色と黒の縞模様のものが多くハチに似ている
同じようによく花を訪れる毒針を持ったハチに擬態して天敵から身を守っている

全国の平地から亜高山までに居る普通種で 都心でも見られる
暖地では冬でも成虫が飛んでいる

幼虫は水生で水中の落ち葉などを食べている
幼虫が育つような池や湿地の多い場所で良く見られる
大きさは15㎜程有った 3月から12月頃までが出現期
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エゾビタキ

2016-10-26 | 野鳥


今年も出会えたエゾビタキ
蝦夷(北海道)から来たヒタキのように聞こえる名前だが もっと北の千島列島・サハリン以北からやって来る

旅鳥 平地から山地の林縁や明るい林に居る
都心の公園でも見られるが 春よりも秋の渡りの時期によく出会う
体を垂直にして枝に止まり 空中採食で昆虫類を捕らえる
秋の渡りではミズキやモッコクの実もよく食べる

雌雄同色 喉から下の胸と脇腹に暗褐色の縦斑が有り よく似たサメビタキやコサメビタキとの見分けのポイント
大きさは15㎝
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イヌコウジュの花

2016-10-25 | 樹木 草花


イヌコウジュはシソ科の山野の道端に生える一年草
イヌコウジュ(犬香薷)は役に立たない香薷(ナギナタコウジュのこと)の意味

枝先に花穂をだし淡紫色の小さな唇形花を多数つける
花冠は4㎜程 萼は3㎜程で 上唇の裂片の先は鋭く尖る
花のあと萼は4㎜程になり底に丸い分果が4個入っている
日本全土に分布しており 花期は9~10月

よく似ているヒメジソは 葉が粗い鋸歯のあるひし形で全体に毛が少ない
イヌコウジュは 全体に細毛が多く 葉の鋸歯は浅く目立たず 額の上唇の先が鋭く尖る
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アキノノゲシ

2016-10-24 | 樹木 草花


アキノノゲシの薄黄色の花が目を引いた

キク科の日当たりの良い草地などに生える1~2年草
春に咲くノゲシに似ていて秋に咲くのでアキノノゲシ
ノゲシは葉がケシの葉に似ていることから付いた名前

丈が高く1m以上になる
茎の上部に2㎝程の頭花を円錐状に多数付ける
色はふつう淡黄色だが白花 淡紫色もある
昼間開き夕方にはしぼむ
花期は8~11月
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ササキリ

2016-10-23 | 虫類


小型(2㎝程)のキリギリス科の仲間のササキリが居た
小型だががっしりした体つきをしている
キリギリスは鳴く虫の代表だがササキリは小さな声でジリジリと鳴く
鳴くのはオスで左右の前翅をこすり合わせて音を出すが 翅の重ね方がコオロギとは逆で 左前翅が上になっている

卵で越冬し春に孵化して 成虫は8月から秋遅くまで現れる
キリギリスの幼虫は初めは草の葉や花粉などを食べるが 生長するに従って次第に肉食が強くなる ササキリも肉食性が強く 前足や中足に棘が生えていて獲物を捕まえ易くなっている
草食性の種類では足の棘が小さい
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ワタラセツリフネソウ

2016-10-22 | 樹木 草花


つい最近2009年に新種として認められたワタラセツリフネソウ
左2枚の写真がワタラセツリフネソウで右は普通のツリフネソウ

渡良瀬遊水地で最初に見つかったのでワタラセツリフネソウ
この地にあるツリフネソウは全てこの種だそうだ

ツリフネソウは花弁3個 萼片3個あり 萼片も花弁と同じ紅紫色で花弁のように見える
一番下の萼は大きく袋状で 先端は細長い距になっていてクルリと巻いている
その袋状の中に左右2個の花弁がある(小花弁と呼んでいる)

その2個の花弁がワタラセツリフネソウでは長く伸びず先端はやや黒ずんでいる
ツリフネソウではこの花弁は細長く尖っている 写真では八の字型に見える

見過ごしてしまうような僅かな違いを追いかけて新種に結び付ける研究者に只々感服
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セスジスズメの幼虫

2016-10-21 | 虫類


芝生の上をセスジスズメの幼虫がお散歩中

スズメガ科の蛾でこの仲間の幼虫は イモムシ型で腹の端に突起(尾角)があるので分かり易い
よくハチに見間違えるオオスカシバやホシホウジャクもこの仲間の蛾

大きさは8cmほどもあり大型で 全体に黒色で脇に眼状紋のある堂々とした洒落たイモムシ
食草はサトイモ ヤブガラシ ホウセンカなどで初夏から秋にかけて現れる
その後蛹になって越冬する

成虫は腹の背面に白色線 翅に黒色や白色の模様が有って色模様が中々のもの
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ゴキヅルの花と実

2016-10-20 | 樹木 草花


星形をした可愛い花と 面白い形の実が生った

ゴキヅルはウリ科の水辺に生えるつる性の一年草
以前は農村の厄介な雑草だったが 最近は少なくなった

葉腋から花序を出し 小さな黄緑色の花を咲かせる
雌雄同株で 花序の上部に雄花が総状に付き 基部に雌花が1個付く
萼が5個花弁が5個同じ形なので 花弁が10個のように見える
花期は8~11月

実は1.5㎝程の蓋果で熟すと横に割れる
割れた上半部が かぶせふたの容器のふたのように取れることから ゴキヅル(合器蔓)と言われる 中には黒褐色の種子が縦に2個並んで入っている
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オジロトウネン

2016-10-19 | 野鳥


トウネンとオジロトウネンが一緒に居た
トウネン(当年)は今年生まれのように小さいの意味 大きさは15㎝でほぼスズメ大
オジロトウネン(手前の個体)は外側尾羽の2枚が白い

旅鳥または冬鳥
最近はあまり見られなくなった鳥だ
水田 池や沼の湿泥地にいる
浅い水のある場所や湿泥地で 嘴を地に付け乍ら昆虫類の幼虫 貝類 甲殻類などを食べる

雌雄同色 小型のシギではこのオジロトウネンとヒバリシギが足が黄色い
大きさは14㎝
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コウガイビル

2016-10-18 | 虫類


ニョロニョロとコウガイビルが這っていた
湿った場所に居るミミズに似た生き物だ

頭部が半月形なので 昔の女性が使っていた笄(こうがい)に見てた名前が付いている
ヒルと名前がついてはいるが ヒトの血を吸うヒルとは別の生き物で害はない
ただ体が粘液で覆われていて 触ると纏わりついてベタベタして拭っても落ちない感じがする

茶色に筋のあるもの 黄色いもの 今回出会った黒いものなど何種類かいるようだ
大きさは10㎝位だったが 30㎝を超える大きいものを見た事もある
食べ物は肉食で ミミズ ナメクジ カタツムリなど

雌雄同体の生き物
プラナリアの仲間で 体の再生能力が高く 千切れても再生する
退治する積りで切ったりすると 逆に増えてしまうらしい
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カニノツメ

2016-10-17 | キノコ


変わった形のキノコと言うと名前を挙げられる不思議な形のキノコ
その形からカニノツメという

初夏から秋にかけて公園に撒かれたチップや草地に発生する
幼時は白い卵型で 裂開して2本の腕(托枝)が伸びて天辺で繋がる
托枝の上部内側に 暗緑色の粘液(クレバ)が付き胞子が入っている
クラバは悪臭を放ち ハエやハチなどを呼び寄せ胞子を散布させる

大きさは5㎝程で公園に撒かれたチップに散存していた
腐生菌 食毒不明
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