白くて素敵な花の形をツルに見立てものだろうか・・ツルラン
九州南部から沖縄に分布する
環境の劣化や園芸採取で減少し絶滅危惧種になっている
ランは日本には250種あると言われている
生態的に見ると着生種 地生種 腐生種がある
着生種は樹木の幹や枝 岩などに付着しているものでセッコク フウランなどがある 寄生と違って付着物から栄養は取らない
地生種は地面に生える種類でシュンラン エビネ クマガイソウなど
腐生種は葉も葉緑体も無いものが多く 地中の腐ったものから栄養を取る トラキチラン ショウキランなどがある
ツルランはラン科エビネ属の常緑広葉樹林内に生える大型の地生種
花期は7~9月 花茎は葉腋から出て60㎝程にもなり 上部に30個ほどの花を付ける
唇弁は深く3裂し 中裂片はさらに2裂して見る角度では大の字に見える
野原や道端どこでも見かけるので あまり関心を持たれない花だが中々優れもの
繁殖力が旺盛で垣根を通して伸びるのでカキドオシと言う
シソ科の高さ5~25cmの多年草
花のあとに茎がツル状になり ツルの節から根を出して増える
シソ科の植物に多いがカキドオシも茎や葉を揉むと スパイスのタイムに似た良い香りがする
葉腋に可愛い2㎝程の淡紫色の唇形花を1~3個ずつ付ける
花期の全草を良く水洗いすれば美味しく食べられる
柔らかい葉と花を指で摘み取りテンプラも美味しい 葉はスパゲティや肉料理のスパイスとしても美味しい
陰干しにして煎じて飲めば 糖尿病や子供の虚弱体質 癇の虫に効く
癇に良いので別名カントリソウという
オシドリ
2017-06-20 | 野鳥
山の池にオシドリの番(つがい)
この時期は山間部の渓流や林に囲まれた湖沼に住み 林内の大木の洞に巣を作り繁殖の最中
国内で繁殖する数少ないカモの一つ
林の中ではドングリなどの木の実などを好んで食べる
留鳥又は漂鳥で東北以北ではほぼ夏鳥
繁殖地では雌雄で行動し メスが産卵する頃まで見守るが メスが卵を温め始めるとオスは去り番は解消してしまう
その後オスは水辺でオスだけの群れで生活し 繁殖期のカラフルで美しい色彩の羽の色もメスと同じ地味色に変わる
大きさ45cm
木の洞で約1か月で孵った雛は 産毛に覆われていて 間もなく歩けるようになりすぐに巣立つ
時に10mもの高さから飛び降り 結構な道のりをヨチヨチ歩いて水辺にやって来る スパルタ教育でなかなか大変だ