トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アメリカキササゲの花

2017-06-30 | 樹木 草花


アメリカキササゲはノウゼンカズラ科の落葉高木 高さは10mほどになる
北アメリカ原産で明治時代に渡来した 最初に新宿御苑に植えられたと言う

花は6~7月に枝先に30cmもの大きな円錐花序を出し白い花を多数つける
花冠は3cmほどの漏斗状で上部は5裂し裂片の縁は縮れる
内側に紫色の斑紋がある

実は蒴果 長さが30㎝もあり幅約5㎜の線形
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツルランの花

2017-06-29 | 樹木 草花


白くて素敵な花の形をツルに見立てものだろうか・・ツルラン
九州南部から沖縄に分布する
環境の劣化や園芸採取で減少し絶滅危惧種になっている

ランは日本には250種あると言われている
生態的に見ると着生種 地生種 腐生種がある
着生種は樹木の幹や枝 岩などに付着しているものでセッコク フウランなどがある 寄生と違って付着物から栄養は取らない
地生種は地面に生える種類でシュンラン エビネ クマガイソウなど
腐生種は葉も葉緑体も無いものが多く 地中の腐ったものから栄養を取る トラキチラン ショウキランなどがある

ツルランはラン科エビネ属の常緑広葉樹林内に生える大型の地生種
花期は7~9月 花茎は葉腋から出て60㎝程にもなり 上部に30個ほどの花を付ける
唇弁は深く3裂し 中裂片はさらに2裂して見る角度では大の字に見える
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムラサキシジミ

2017-06-28 | 虫類


鮮やかな紫青色のシジミチョウの仲間ムラサキシジミ

成虫で越冬し4月頃から11月頃まで見られる
平地から山地の照葉樹林や落葉広葉樹林に生息している
日中はやや不活発で 夕方樹幹や林縁部を活発に飛翔する

食草はコナラ クヌギ カシワなどのブナ科の樹木
シジミチョウの幼虫の多くは小判型で 蛹はダルマ型をしている
ムラサキシジミは枝先の若葉を丸めて潜んでいる扁平なイモムシ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コスズメ

2017-06-27 | 虫類


名前はコスズメと可愛いが7cmもある大型の蛾でギョッとする

蛹で越冬し5~9月に現れる
食草はヤブガラシ ノブドウ エビヅルなどブドウ科の植物
ヤブガラシなどはどこにでもある草だがその割には見かけない・・気が付かないだけかも・・
幼虫はイモムシ型で褐色の個体と緑色の個体が居て 4つの眼状紋がある

成虫は口吻が長く花の奥にある蜜を吸う
全国の平地から山に分布していて里山に多い

幼虫(10月のもの)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スジグロシロチョウ

2017-06-26 | 虫類


子供の頃は白い蝶が飛んでいればモンシロチョウと言っていたのだが 白い蝶にも色々いる
最近都心でよく見かけるのがスジグロシロチョウ
食草が都心の公園でよく見かけるショカツサイがその一つと言うから増えているのかもしれない

3~10月にかけて平地から山地の林縁部や渓流沿い 都市近郊でも見られる
食草はタネツケバナ イヌガラシやアブラナ ショカツサイなどアブラナ科の植物

幼虫はアオムシ型で 蛹は帯を掛ける帯蛹 蛹で越冬する
成虫は55mmほどの大きさ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハナシノブの花

2017-06-25 | 樹木 草花


ハナシノブとは素敵な名前 シダ植物のシノブに葉が似ているので付けられた

ハナシノブ科の草本で 世界には15属300種があるが日本にはハナシノブ1属のみで20数種ある
山地の草原に生える多年草 絶滅危惧種

茎には稜があり高さ60~90cmにもなり草原では良く目立つ
茎頂に円錐花序を出し青紫色の1cmほどの花を開く
花冠は放射状に深く5裂する
花期は6~8月で九州に分布している
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シラネアオイ

2017-06-24 | 樹木 草花


シラネアオイ科シラネアオイ属 一科一属一種で日本の被子植物中唯一の固有科
本州中部地方以北の多雪地の山地に生える多年草で日本固有種

茎葉は3個 下の2個は掌状に切れ込み上の一個は鋸歯縁
高さは花期には20cmで花後には60㎝程にもなる

花期は5~7月 青紫色で5cmほどの花を付ける
4個の花弁状の萼片があり中に無数のオシベと2個のメシベがある
果実は方形の袋状 メシベの合着部が伸びて四角い形になる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カキドオシ

2017-06-23 | 樹木 草花


野原や道端どこでも見かけるので あまり関心を持たれない花だが中々優れもの
繁殖力が旺盛で垣根を通して伸びるのでカキドオシと言う

シソ科の高さ5~25cmの多年草
花のあとに茎がツル状になり ツルの節から根を出して増える
シソ科の植物に多いがカキドオシも茎や葉を揉むと スパイスのタイムに似た良い香りがする
葉腋に可愛い2㎝程の淡紫色の唇形花を1~3個ずつ付ける

花期の全草を良く水洗いすれば美味しく食べられる
柔らかい葉と花を指で摘み取りテンプラも美味しい 葉はスパゲティや肉料理のスパイスとしても美味しい
陰干しにして煎じて飲めば 糖尿病や子供の虚弱体質 癇の虫に効く
癇に良いので別名カントリソウという
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アワブキの花

2017-06-22 | 樹木 草花


泡を吹いたように咲くので中国では「泡花樹」と呼ぶそうだ
和名は 生木を燃やすと切り口から泡が出るので「あわふき」が訛ってアワブキと呼ばれる

アワブキ科の丘陵の雑木林や林内に生える落葉高木 10m位になる
葉は枝先に集まって付き 新葉はだらりとぶら下がった独特は感じで良く目立つ
真っすぐな側脈が20対以上もあり 縁には先が芒状の小さな鋸歯がある

花は6~7月 本年枝の先に20cmほどの大きな円錐花序だし 小さな淡黄白色の花を多数つける
花はほんのりと良い香りがする
果実は5mmの核果で秋に赤く熟す 多数付く花の割には実は少なくまばら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カルガモ

2017-06-21 | 野鳥


近くの公園の小さな池でカルガモが子育ての真っ最中
ヒナは10羽ほどもいる
日中は人も見に来て賑やかでよいが 閉めた夕方からカラスがやって来て雛を捕ってしまう
毎年半分くらいはやられている 日に日にヒナが減って行くのは寂しいのもがある

留鳥又は冬鳥 北海道では多くは夏鳥
標識調査では千葉県とシベリアを移動した記録がある
都心部でも身近に繁殖の様子が見られる唯一のカモ

真冬に決まった番もメスが卵を抱くころには解消し 雛を連れているのは常に母親だ
雛が孵ると間もなく立って歩けるので 母親が水面へ誘導する
母親から一刻も離れたがらない様子はかなりの不安があるのだろう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オシドリ

2017-06-20 | 野鳥


山の池にオシドリの番(つがい)
この時期は山間部の渓流や林に囲まれた湖沼に住み 林内の大木の洞に巣を作り繁殖の最中
国内で繁殖する数少ないカモの一つ
林の中ではドングリなどの木の実などを好んで食べる

留鳥又は漂鳥で東北以北ではほぼ夏鳥
繁殖地では雌雄で行動し メスが産卵する頃まで見守るが メスが卵を温め始めるとオスは去り番は解消してしまう
その後オスは水辺でオスだけの群れで生活し 繁殖期のカラフルで美しい色彩の羽の色もメスと同じ地味色に変わる
大きさ45cm

木の洞で約1か月で孵った雛は 産毛に覆われていて 間もなく歩けるようになりすぐに巣立つ
時に10mもの高さから飛び降り 結構な道のりをヨチヨチ歩いて水辺にやって来る スパルタ教育でなかなか大変だ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アジサイハバチ

2017-06-19 | 虫類


アジサイの花が見ごろなのだが
場所によっては葉が無残に食い荒らされている
何種かの虫たちのご馳走なのだろうが アジサイハバチの幼虫もそのうちの一種

幼虫は4~月頃に現れる
最初は葉に丸く穴をあけて食べ 最後は葉脈だけ残して食べ尽くす
黒くてつぶらな目が可愛い(単眼)
目の下にある3個(3対)の脚は成虫になっても残る
その後ろの腹部にある6個の脚と尾脚1個は消えてなくなる
腹部の脚が5個以上あるのがハバチで 4個以下の場合はチョウやガの仲間 

成虫は肉食で葉は食べない
ハバチでハチの仲間ではあるが針は無く刺さない
成虫は大きさは2㎝ほど
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオナミモンマダラハマキ

2017-06-18 | 虫類


アジサイの葉の上に綺麗な模様の蛾が動いていた
近づくと少し下がりながら頭を中心にしてグルリと回って避ける変わった動きをする

ハマキガ科マダラハマキ亜科のガ
6月から7月頃に現れる
大きさは1cm弱 真ん中の白い腺が印象的だった
幼虫はホウノキの実を食べる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユウマダラエダシャク

2017-06-17 | 虫類


葉の陰に4cmほどもあるユウマダラエダシャクが休んでいた
シャクガの仲間で幼虫は俗に尺取り虫
幼虫の食べ物(食草)はマサキやコマユミ ツルマサキ
名前は 夕方に活動する斑模様の枝に擬態するシャクガの意味

昼間もマサキの木の辺りをユラユラ飛ぶが夜明かりにも飛んでくる
成虫は5~10月頃まで普通に見られる
成虫の模様は乳白色の地に灰黒色の斑紋がある
鳥の糞に擬態しているという話も有る 似てなくもないとは思うが・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリンソウ

2017-06-16 | 樹木 草花


仏塔の九輪のように花が段になって咲く水辺のサクラソウ

サクラソウ科の山地の湿り気のある所に咲く多年草
葉は大型で根際に集まって付き表面に皺が多い
花が付くころには花茎がグンと伸び大きいものは80cmにもなる
花茎の先に紅紫色の花を数段輪状に多数咲かせる
30cmもの葉に比べ 花は2㎝程と可愛い
花期は5~6月
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする