トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ハギマシコ

2015-02-28 | 野鳥


脇腹や翼の一部が紅紫色の美しいバラ色をしたマシコ類
英名は Rosy Finch
この色をハギの花に見立ててハギマシコ

主に冬鳥として本州中部以北に渡来し 山地の岩場や崩壊地 平地の草原 農耕地に現れる
数十羽の群で行動し地上で草の実などを食べる
北海道の大雪山では夏場でも雌雄で居るので繁殖しているかもしれない
全長16cm 雀より少し大きい 雄は顔の前面が黒く上面は黄褐色 体下面は黒褐色 雨覆いと腹に薄紅色の部分がある
雌は全体に淡色
居る場所はかなり限定的で都心では見たことが無い
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ヒメスミレ

2015-02-27 | 樹木 草花


石垣の間からヒメスミレが顔を出していた
スミレの花とくれば春間近のサインで嬉しくなる

東北から九州にかけて分布し人の手の加わった場所に生える小さなスミレ
主に人家周辺 道端 畑地 ゴルフ場 花壇 芝地やグランドなど人の手の加わった場所に生える
花がスミレやノジスミレよりはるかに小さい
花期は3月中~5月中頃なのでこの個体は早めの開花
葉身は細長く裏が淡緑色だが紫色を帯びるものもある
葉は花が終わり夏になると長三角形で名前と不釣合ほど大きくなる
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アズマヒキガエル

2015-02-26 | 小動物 他


ここのとこの暖かさに誘われてかヒキガエルが姿を見せた
啓蟄も近いしガマ合戦がそろそろ始まるか

ガマガエルの名で知られているカエル
日本だけに居るカエルで東日本で見られるアズマヒキガエルと西日本に居るニホンヒキガエルの2亜種に分かれる
目の斜め下の黒い点が鼓膜でアズマヒキガエルの方が大きいところが識別点
食べ物は昆虫類やミミズなどの動物食

「四-六のガマ」というが前肢の指は四本 後翅の指は五本である
実際は繁殖期のオスはメスを抱接するために 滑り止めに後肢にコブ(婚姻瘤)が出来るので それを六本目の指と間違えたと言われる

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フキノトウ

2015-02-25 | 樹木 草花


ほろ苦い早春の味フキノトウが顔を出した

フキは山野に生えるキク科の多年草
フキの名は用便の際の「拭き葉」からと言う説がある
苞に包まれた若い花茎がフキノトウで食用にされる

フキは地下茎を伸ばして増える
雌雄異株で葉が出る前に花茎を伸ばし散房状に頭花を付ける
雄株の頭花は黄色っぽくすべて両性の筒状花だが結実しない
雌株の頭花は白っぽく 細い糸状の雌花の中に両性花が数個混じるが花粉は出来ない
花の時期は3~5月頃

葉は大きく20cm前後は有り葉柄は「きゃらぶき」や煮物に 葉身は佃煮などにするほか 咳止め去痰などの民間薬に利用する優れものだ
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シロハラの色

2015-02-24 | 野鳥


このシーズンはシロハラにも随分出会った
気が付いたのだが羽の色がバラエテーにとんでいる
同じ種とは見えないほどの色の差がある
随分個体差のある鳥だ

冬鳥として全国に渡来し 積雪の少ない地方で越冬する
平地から低山の林に住み 暗い林床や笹薮などの茂みに居て開けた場所にはあまり出てこない
木の実も食べるが主に地上で昆虫などを食べる
広島県で繁殖記録がある
全長25cm 雌雄ほぼ同色
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ミヤマホオジロ

2015-02-23 | 野鳥


頭の黄色と黒の配色 頭の冠羽が特徴の美しいホオジロ類
低木林に生息するので 林縁や草原状の場所に多いホオジロと比べ深山の鳥と言う印象が有ってミヤマホオジロ(深山頰白)と言うらしい

冬鳥として渡来し平地や山地の明るい林に住み 地上で草の種子や昆虫類クモ類などを食べる 対馬では留鳥
関東以北では数が少なくバードウォッチャーには憧れの鳥
朝鮮半島からロシアのアムール川流域で繁殖し 日本海を渡って多くは西日本で越冬している
全長16cm 
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カンアオイ

2015-02-22 | 樹木 草花


カンアオイの花が咲いていた
山地の林内に生えるウマノスズクサ科の常緑多年草

茎は地を這い節が多く芳香がある
花は10月から2月頃にかけて咲き暗紫色で2cm程の大きさ
果実は液状果で熟すとくずれ 種子を出す
種子には多肉の種枕(エライオソーム)があり アリの好物
アリが種を運び散布している
千葉~静岡県にかけて分布している
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アカシデメムレマツカサフシ

2015-02-21 | 樹木 草花


植物の葉に「こぶ」がついたり 芽が異常に肥大していることが有り 内部に虫が見つかることが多い
そのためこのこぶを「虫こぶ」と呼んでいる
虫こぶは虫こぶ形成生物の何らかの刺激により 寄生となる植物の細胞・組織が異常に増殖・肥大して生じる
どういう刺激に寄るのかは今でも詳らかではない

虫こぶを形成する生物の多くは動物で 主要なものは昆虫で 次いでダニや線虫
昆虫ではタマバエなどのハエ目が全体の半数を占め 次いでタマバチなどのハチ目 アブラムシ キジラミなどのカメムシ目やアザミウマ目の順になる

アカシデメムレマツカサフシの虫こぶはフシダニの1種によって形成される
アカシデの枝が短縮し 枝に付く多数の芽が集まり松笠状になったもの
個々の芽は赤褐色で開芽することは無い

アカシデメムレマツカサフシを漢字で書けば 「アカシデ芽 群 松笠 附子」になるかな フシ(附子)は虫こぶのこと
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ウロコアシナガグモ

2015-02-20 | 虫類


ヤツデの葉の裏に小さな緑色の綺麗なクモが居た
アシナガグモの仲間でウロコアシナガグモの幼虫と思うがどうだろう
腹部にうろこ状の斑がある 驚かすとこの斑が収縮して全体が黒っぽくなる

人の高さくらいの木の葉の裏近くに8cm程の小さな水平から垂直の円網を張る
又網を張らずに枝上で近づいてくる昆虫を捕えることもある
都市部から山地まで広く分布していて時折出会う
体長は♂3~5mm ♀4~6mm
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アネハヅル

2015-02-19 | 野鳥


今日は24節季の雨水 雪が雨に変わる季節

アネハヅルの名前は目の後ろの飾り羽を姉御に見立てたのだろうか よく分かっていない

迷鳥として数年に一度くらいの間隔で渡来して越冬する
鳥の数としては世界で23万羽といわれ カナダヅルに次いで多い
昔は6月頃の渡来が多かったと聞くが最近はそうでもなさそうだ

行動は他のツル類とほぼ同じで畑や草地を歩きながら嘴で土を掘り草の根を食べる
雌雄同色で 全長95cmとツルの中では一番小さい
繁殖地のモンゴルで生活している個体群は 越冬のためインド方面に渡る際 8千メートル級のヒマラヤを超えることで有名なツル
気温-30度 且つ酸素は平地の3分の一という環境を乗り越えるのは大変だろう

世界のツルの仲間は14種 日本へはそのうち7種がやって来る
タンチョウ ナベヅル マナヅル ソデグロヅル アネハヅル カナダヅル クロヅルの7種
タンチョウは北海道で留鳥 ナベズル マナヅルは出水市や熊毛町に渡って来るが その他のツルは迷鳥でなかなか見られない
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ソデグロヅル

2015-02-18 | 野鳥


羽を畳んでいると白いツルだが 羽を広げると先端が黒いのでソデグロヅル

迷鳥 世界的に少ない鳥で日本には冬季まれに迷行してくる
植物の根や球根などを好み 長い嘴で地面を深く掘って採食する
写真の個体は土を穿り返していて嘴が泥だらけだった
植物の種子 昆虫類 魚類 貝類なども食べる
目の周りから顔の全面が赤い皮膚が露出していて とぼけたような特徴のある顔だ
全長135㎝ 雌雄同色

ツル:詩歌に用いられる雅語は「たづ(田津)」「あしたづ(葦田津)」でこれが和語
ツル(豆流)は蒙古語または朝鮮語からの外来語と言われる または連なって飛ぶので「つらなる」からツルになった または長寿の鳥 吉祥の鳥 優れものとして特別の存在だったのでスグル(優る)からの変化とも言われている
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マナヅル

2015-02-17 | 野鳥


マナ(真菜)は美味で賞味すべきものと言う語源説もあるが マナ(真名)は親愛の語で褒め称えるべきツルと言う説が有力
日本版レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類

冬鳥として出水市に渡来しそれ以外ではまれ 越冬中の生活はナベヅルと同じ
出水市には約2000羽が越冬している この数は世界の真鶴の半数近くに当たる
額から目の周りに赤色部が印象的 雌雄同色 ナベヅルよりずっと大きい(127cm)

ツル類は一度番になると片方が死ぬまで連れ添うというから大したものだ
越冬中も互いの絆を確かめ合うディスプレイを良く行っている

さしもこそ齢は長きまなづるの などけごろもの葦にとづかぬ(新撰和歌六帖)
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ナベヅル

2015-02-16 | 野鳥
 

埼玉にナベヅルがやって来た
関東地方でツルが冬を過ごすのは珍しい
体がなべの底のように黒いのでナベヅルと言う

冬鳥として主に鹿児島県の出水市 山口県熊毛町に渡来する
出水市では餌付けしており 約8000羽もやって来てその数は全世界の9割に当たるという
水田 畑 河口 河川などに居る
全長100㎝ 雌雄同色

若の浦に潮満ち来れば潟を無み 葦辺をさして鶴鳴き渡る(山部赤人)
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タンチョウ

2015-02-15 | 野鳥


タンチョウ(丹頂)は日本の野鳥の中の最大種(全長140㎝)の一つ ツルの代表格 「丹」は赤「頂」は頭頂の事 雌雄同色
国の特別天然記念物 日本版レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類

北海道東部に留鳥として分布する 春夏は湿原に住み 秋冬は周辺の給餌が行なわれている農耕地(釧路湿原近くの人里)などに集まる
魚類や穀類など何でも食べる
早春オスとメスが向かい合って飛び跳ねたり鳴き交わす求愛ディスプレイ「鶴の舞」が見られる
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サンショウバラの冬芽

2015-02-14 | 樹木 草花


サンショウバラの冬芽が面白い恰好だった
バラ科の落葉低木 5m位にはなる
葉や刺がサンショウに似ているのが名前の由来
神奈川 山梨 静岡県の富士箱根地方の特産で分布する範囲は狭い
別名ハコネバラと言う

花は6月頃に5㎝程の大きさで淡紅色に咲く
実は2㎝程の篇球状の偽果で針状の刺が多く先端に萼片が残る

サンショウバラの実 トゲトゲで変わっている
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