トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アオジ

2023-03-31 | 野鳥


公園で人が近づいても逃げないアオジが居た
その距離50cm
冬の間この人の多い公園で暮らしてすっかり人慣れしてしまい、野生をなくしてしまったようだ
名前は、青っぽい色の「しとと」つまり「あおじとと」が変化してアオジとなった
「しとと」はホオジロ類全般の奈良時代の古名

留鳥(漂鳥)
本州中部以北で繁殖している
冬は暖地に移動して、市街地や公園、庭などにも現れる
又、冬鳥として大陸から渡って来る個体も多い
繁殖期以外では、薄暗い林道近くや竹藪、灌木の茂みなどに居る
地上を跳ね歩き昆虫類、クモ類、草の種子などを採食する

オスは夏羽では、頭部は緑灰色、黄緑色の下面と胸から脇に灰黒色の縦線がある
メスは頭上と頬が灰緑色で、淡黄褐色の眉斑と黒い顎線がある
オスの冬羽は、メスの夏羽に似ていて全体の淡い色をしている
大きさ16cm
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アオサギ

2023-03-30 | 野鳥


よく見かける大型のサギのアオサギ
背が青灰色なのでアオサギと言う

九州以北に留鳥として分布している
水田、湿地、河川、湖沼、干潟など水辺ではどこにでもいるようだ
非繁殖期では日中は休息していることが多く、主に夕方から朝まで採食する
水辺を歩いたり待ち伏せしながら、魚類、両生類、爬虫類、小型哺乳類、鳥類の雛など色々、何でも食べる感じだ
嘴で挟み捕るだけでなく、突き刺すことも多い

雌雄同色
体は細く、足も頸も長いスマートな体で大きく、よく鶴と間違える人もいる
前頸に黒色の縦斑がある
成鳥は後頭に長い冠羽がある
大きさ93cmで日本のサギ類で一番大きい
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オオジュリン

2023-03-29 | 野鳥


オオジュリンがヨシの中に見え隠れしていた
名前は「チッチッ」や「チュイーン」という地鳴きが由来

留鳥(漂鳥)
北海道と青森県、秋田県では繁殖している
冬は暖地に移動して、小群れで居る
越冬地ではヨシ原に生息し、ヨシに縦どまりする
ヨシの茎から茎へ移動しながら、嘴で葉梢を剥がしたり茎を割って中のカイガラムシ類やガの幼虫などを採食することが多い

冬羽では、雌雄とも似ていて、眉斑と顎線が白っぽく頭部は褐色
夏羽ではオスは頭部と喉が真黒くなる
大きさは16cm
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シメ

2023-03-28 | 野鳥


シメが公園の草っぱらからノコノコ出てきた
イカルに似ていてイカルより小さいので、奈良時代にはヒメと呼ばれていた
江戸時代からシメと呼ばれ、「し」は地鳴きのシッで「め」は小鳥を表す接尾語と言う説が有力

冬鳥
中部以北の本州と北海道では少数が繁殖しており夏鳥
平地から山地の林、樹林の多い公園などに居る
樹上や地上で草木の種子を採食する
カエデ、ヤマハゼ、エノキなどの種子を好んで食べ、硬い種子を主食にする嘴は30kgもの力を出す
繁殖期には昆虫も食べるが、柔ら過ぎて食べた気がしないかも・・

尾は短くずんぐりした体形
嘴は太くて淡灰褐色だが、繁殖期には鉛色になる
背は暗褐色で下面は淡褐色
メスは色が鈍い
大きさは19cm
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シュンラン

2023-03-27 | 樹木 草花


両手を広げてハグするようなシュンラン(春蘭)
最も一般的な野生ランの一つ
名前は漢名に由来する
唇弁の斑点をホクロに見立てて別名ホクロという
関東地方ではジジババの名前で親しまれている

ラン科の乾燥した林内に生える多年草
太い紐状の長い根を沢山出し、地表近くに鱗茎が横に連なる
葉は30cm程の細くて硬い線形、縁にはかすかに鋸歯があり、根際から生えている
花茎は肉質で太く、20cm程になり膜質の鱗片に覆われる

花期は3~4月
花は普通1個付き、萼片は帯緑色~帯黄緑色で長さ3cm程、側花弁はやや小さい
側花弁は背萼片の下の緑色の帽子状のもの
後ろの緑色の萼片は背萼片、左右に手を広げてような萼片は側萼片
唇弁は白色で濃赤紫色の斑点がある

3~4月に花と花茎を摘み採り、焼酎に漬けてシュンラン酒として飲めば強壮効果がある
又、塩漬けにしたラン茶や、茹でて甘酢、酢味噌和えなどにして食べる
風雅を楽しめる
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ノウルシ

2023-03-26 | 樹木 草花


写真になって気が付いたが、ホソヒラタアブらしきアブが止まっていた
ノウルシは、茎を切ると乳白色の汁が出て、ウルシと同じように被れるので付けられた名前
絶滅危惧種 有毒植物

トウダイクサ科の川原などの湿地に生える多年草
茎は太く高さ30cm程になる
葉は互生し、長さ4~9cmの狭長楕円形~披針形
茎の先に倒披針形の葉を5個輪生し、それぞれの葉腋から放射状に枝をだし、枝先に杯状花序を出す

花期は4~5月
花序の基部の卵円形の総苞葉は鮮やかな黄色で、花びらのように見える
苞と腺体は黄色い
ゴロンと飛び出た子房には円錐状のイボのような突起が多数あって、蒴果になっても残り面白い形
蒴果は6mmほどで、3室に分かれ約3mmの種子が1個づつ入っている
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アマガエル

2023-03-25 | 小動物 他


アマガエルがピョタンピョコタン出てきた
正式にはニホンアマガエルという

地域によるが冬眠時期は11~3月
落葉の下や浅い土中、樹洞などの陸上で冬眠する

普通、鼻から頭側面に黒色の条線が入り、この模様の無いアオガエル類と識別できる
体色は緑色や灰褐色に環境によって変化し、個体によっては暗褐色の不規則な模様が入る
まれに色素の一部が欠乏した空色や黄色、時にある尾の個体も見つかっている

四肢の指先に吸盤があり、ガラス面や低木も登る
皮膚から毒性物質が分されており、目に入ると重度の結膜炎になることもあるので注意が必要
オスは喉の鳴き袋(鳴嚢)を膨らませて、繁殖期や雨の降り始めに良く鳴く
大きさは2~4cm



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アシブトハナアブ

2023-03-24 | 虫類


クサイチゴの花でアシブトハナアブが食事中
アブはハエ目の虫でハナアブ科ではハチに似ているが針はなく刺すことはない
ハナアブの仲間は、ハチと共に花粉の運び手で植物にとっては大事なパートナー

平地~亜高山に3~10月に出現する
胸背の2本の縦じまが特徴的で、後ろ足の腿節が太い
縄張り意識が強いのか、花に来る他のアブやハエをよく追い払う
観察では順位があるようで、1位ハナアブ 2位アシブトハナアブとシマハナアブ
大きさは13mmほど

幼虫は水生で長い呼吸管があり、ナミハナアブと同じオナガウジ型
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バイモ

2023-03-23 | 樹木 草花

 

バイモの品の良い花がうつむいて咲いた
茶道家が茶花に選んだのももっとも、と思わせる

ユリ科の中国原産の多年草
日本へは薬用植物として入ってきた
地下に鱗茎があり、2枚の厚い貝状の鱗片が対応しており、貝母(ばいも)と名付けられた
葉は細長く線形で、先端は巻きひげ状になる

花は早春3~4月に咲く
50cm程の茎頂に、2個ほどの花を下向きに咲かせる
花径3cmほどの鐘状花、花被片は淡緑色で6個有り、内側に黒紫色の網目状の斑がある
花冠は編み笠そっくりで、内側に網目模様があるので、別名アミガサユリと言う

鱗茎はじめ全草にアルカロイドを含む
鱗茎は生薬名「貝母」として使われ、貝母湯に配合されている
咳止め、痰切、排膿、催乳などに効果がある
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ラショウモンカズラ

2023-03-22 | 樹木 草花


ラショウモンカズラは、花冠の様子を羅生門の筋骨隆々な鬼の腕に見立てた名前

シソ科の山地のやや明るい林内に生える多年草
花茎は直立し高さ30cm程になり、長毛がまばらにある
花後長い走出枝が伸びる
葉は対生し、心臓状卵円形で長さ2~5cm、鈍鋸歯がある

花は4~5月に咲く
花冠は紫色で長さ5cmほど、下唇の中央裂片は大きく下方に反り返り、
濃紫色の斑点があり、先端に開出する長毛があり目立つ

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カタクリの花

2023-03-21 | 樹木 草花


うつむき加減にカタクリの花
芽吹き前の広葉樹林に咲き、他の植物が茂る前に地上から姿を消す春植物(スプリングエフェメラル)

ユリ科の林内に生える多年草
種子から発芽して、地下の5cm程の鱗茎が年々下に重なって大きくなり、開花株では地下深く潜る
発芽の年は茎だけで、その後葉はずっと1枚で過ごす
およそ7~8年後の花期には葉は2枚出す
長い柄があり10cm程の長楕円形、質は柔らかく紫褐色の斑紋がある

花は3~5月に咲く
30cm程の花茎の茎頂に、1個の花を下向きにつける
花被片6個は淡紅紫色、5cm程の披針形で基部近くにW字型の濃紫色の斑紋があり、上方へ強く反り返る
雄しべは6個あり、3個は短く遅れて伸びる3個は長い、葯は濃紫色で下垂する
雌しべの柱頭は3裂する

2cm程の蒴果は裂開すると、かなりの数の種子を出す
種子にはアリの好むエライオソームが付いていて、運ばれ散布する
鱗茎から採った澱粉が真正の片栗粉
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アケビの花

2023-03-20 | 樹木 草花


アケビの花が咲いた
アケビは果実の色に由来する朱実(あけみ)
又は果実が熟すと口を開くことから、開け実など諸説ある

アケビ科の山野に普通に生える落葉ツル性木本
ツルは右巻きになる
葉は互生、掌状複葉で小葉は5個
小葉は長さ3~6cmの長楕円状倒卵形で先端は窪み基部はクサビ形、縁は全縁

花は4~5月に咲く・・最近は花は一体に早い
雌雄同株で、葉の間から花序が垂れ下がり、先端に雄花が数個、基部側に雌花が1~3個付く
花は淡紫色で花弁は無く、花弁状の萼片が3個有る
雄花は1.5cm程でまだ開いてないが、雄しべは6個有り、葯は花糸の外面に2個並んで付く
雌花の方が大きくて3cmほどあり、円柱形の雌しべが数個ある

果実は液果
5~10cmの楕円形、9~10月に紫色に熟して裂開する
果肉は白く、中の種子は6mmほどで褐色から黒褐色を帯びる
果肉や厚い果皮は食用になり、ツルはアケビ細工に使う
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ツバキカンザクラ

2023-03-19 | 樹木 草花


ソメイヨシノの開花宣言もあって、いろいろな桜が咲いている
気になる桜を幾つかボチボチとアップ
名前が気になるツバキカンザクラ・・ツバキとは関係ないらしい

カラミザクラの種間雑種と考えられる栽培品種
愛媛県松山市の伊豫豆比古命神社(通称 椿神社)に原木があるので付けられた名前
愛媛県を中心に栽培されている

花弁は濃いピンクの中輪一重で、幅1cm以上
萼筒はほぼ無毛のサカズキ型で、長く伸びた雄しべがよく目立つ
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アトリ

2023-03-18 | 野鳥


アトリが何羽か群れていた
アトリは「集まる鳥」が略されて、「あつとり」「あっとり」と変化して「あとり」に落ち着いた名前
種子食、植物食を主とするアトリ類(ヒワ類、マシコ類)の代表的な存在

冬鳥
渡来数が年によって大きく変わり、多い年には数千~万の大群が現れることもある
山地の林に群れで棲み、早春には開けた農耕地や河原などにも現れる
地上を歩き、木の枝先にぶら下がったりして、草木の種子を食べる
ねぐらは山地の林で、夕暮れに大群になることがある

模様は複雑だが、喉から下の橙色が目立つ
オスの夏羽では頭部が黒いが、冬羽では雌雄とも淡色になる
写真では左が雄で右が雌
大きさ16cm

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ミヤマホオジロ

2023-03-17 | 野鳥


低木林に生息するので、林縁や草原に多いホオジロと比べて、深山の鳥と言う印象があってミヤマの名が付いたらしい

冬鳥
大陸から渡ってく時に西日本を目指しているようで西日本では割合多い
東日本ではちょっとした山に登らないと中々見られず憧れの鳥
平地から山地の明るい林に居る
林内や林縁の少し開けた場所の地上を跳ね歩きながら、草の種子、クモ類、昆虫類などを採食する

オスは頭頂、顔、胸は黒く、眉斑と喉は黄色
上面は茶褐色で灰色の部分がある
メスは頭頂、顔、胸が褐色で、眉斑と喉は淡黄色
上面はオスよりわずかに淡色
大きさ16cm
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