トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ナガメ

2018-04-30 | 虫類


黒い体に赤い縁取りが目立つナガメ(菜亀虫)
名前の通りアブラナ科の植物を好むカメムシで アブラナ科の花や実に良く集まる

成虫で越冬して4月から8月に草地や畑で見られる
アブラナ科の植物の汁を吸う 野草ではナズナ コンロンソウ 作物ではダイコン アブラナなど

春はアブラナやダイコンなどに産卵し 夏はナズナなどに産卵する
卵は茎に2列に産み付けられる
幼虫は成虫に似た姿をしている
大きさは8mmほど
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アシブトハナアブ

2018-04-29 | 虫類


後ろ足の腿節部が太いハナアブ
黒い背中に黄色の縦線 腹部の背には三角形の紋がある洒落た色模様

幼虫は水生で長い呼吸管があるので姿からオナガウジとも呼ばれ 下水溝など流れのある水中に住み 腐植物を食べて育つ
アブの仲間は幼虫と成虫が全く違うものを食べるものが多い
成虫は3~10月まで見られ 花の蜜を求めて飛び回るうち花粉を体につけて送粉する
花粉を媒介する優秀な送粉者

花に集まる他のアブやハエを追い払ったりするので 縄張り意識の強い虫と言われている
大きさは13mm程
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ホオジロ

2018-04-28 | 野鳥


久し振りに聞いたホオジロの声
囀りは「一筆啓上仕り候」「源平ツツジ茶ツツジ」と言う聞きなしで有名な身近な鳥
一羽のオスは十数曲のレパートリーを持っている
ペアーになれたオスはもうあまり囀らず 必死に悲痛に囀っているのは独身者

目の下あたりが白いので「ホオジロ」というのが定説
それに対して「ほほしろ」の語源はホホ(頬)イチヂロシ(著し)だと言う説もある 頬を膨らませて囀る様子から来ていると言う

留鳥又は漂鳥
平地から山地の低木林 林縁 草原などに居る
日本中どこにでもいて 国土の64%で繁殖しているとも言われる
開けた場所を好み暗い林などにはあまり入らない
繁殖期には主に昆虫類 非繁殖期には主に草の種子などを食べる

オスは黒色の過眼線と頬 顎線に囲まれた白色部 白い眉斑と喉 体は茶褐色
メスはオスに比べて色が鈍い 顔は褐色と白の模様
大きさ17cm
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ヒバリ

2018-04-27 | 野鳥


ヒバリ(雲雀)の名は 晴れた日に囀るのでヒハル(日晴)の意味と言う
一説には鳴き声ピーパル又はヒーパルが語源とも言われる
漢字の雲雀は雲に届くほど高く舞い上がる小鳥を示す

九州以北に主に留鳥として分布するが 北方のものは冬には暖地に移動する
平地から山地の農耕地 草原 河原に居る
繁殖期には空中に舞い上がり囀って縄張り宣言をする
地上での行動が多く 植物の種子 昆虫類やクモ類を歩きながら啄む

雌雄同色 オスは頭頂の羽を良く立てるが メスはオスほど立てない
大きさ17cm

うらうらに照れる春日に雲雀上がり 情(こころ)悲しも独しおもえば(大伴家持)
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サンショウクイ

2018-04-26 | 野鳥


ヒリヒリ辛い山椒を食べたので ヒリヒリン ヒリヒリンと鳴くと言われ名付けられた
実際は昆虫食の鳥 日本版レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類
昔は東京でもチョッとした雑木林や鎮守の森にはいた鳥だと言うが 今では都心周辺で見られるのごくごく稀な鳥になった

本州以南では夏鳥 宮城県南部以南では留鳥
平地から低山の林の中に居て 樹木の高い所を飛び 止まる枝も高い場所が多く見難い鳥だ
地上にはほとんど降りて来ない
昆虫類を樹上の枝や葉で捕らえたり空中採食する

オスは額と喉からの体下面が白い
メスはオスより額の白い部分が小さく上面が灰色
大きさ20cm
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シイサルノコシカケ

2018-04-25 | キノコ
 

シイサルノコシカケの表と裏

広葉樹枯れ木上に発生する多年生のキノコ
枯れ木の表面にべったり張り付いているカビか膏薬でも張ったよう
サルノコシカケの仲間は傘を作らず 木の表面に張り付いたような子実体(キノコの事)を作る

表面は淡褐色から暗褐色 ビロード状~無毛
古い物ではしばしばヒビが入る
管孔は暗褐色で孔口は微細
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コフキクロツチガキ

2018-04-24 | キノコ


よく知られているツチグリの仲間(復菌類)のキノコでコフキクロツチガキ

キノコの形は大きく分けて5つある
普通のキノコの形をしているキノコ(ハラタケ類)
ゼリー状のキノコ(キクラゲ類)
ヒダの無いキノコ(ヒダナシタケ類)サルノコシカケのように裏に管孔があるものなど
中に胞子が詰まっているキノコ(復菌類)
子嚢の中に胞子を作るキノコ(子嚢菌類)チャワンタケなど

出会ったコフキクロツチガキは復菌類のキノコ
林内地上の落葉層の多い地店に出てくる
熟すと外皮が星形に裂開しついには反転する
内皮は紙質で鉛色の粉を吹いたように見える
雨滴が内皮に当たると頂孔より胞子を放出する
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春もみじ

2018-04-23 | 樹木 草花


桜の花もチラリと見える山に モミジが赤色 オレンジ色 黄色に色付いて素晴らしい
春先の芽生えに葉が色付く木々を春もみじと呼んでいる
種類も多くカエデでは 出猩々 千染(ちしお)紅セイガイ 清玄 等々その他色々ある

春に芽生えて光合成が本格化するまでの間 葉緑素が十分でないのでまだ緑色が薄く 木々本来が持つ黄色や赤の色が見える
時が進んで夏になると緑色になる そして秋には紅葉する
春の色 夏の色 秋の色と楽しめる
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サクラ色々その2

2018-04-22 | 樹木 草花


関東では遅咲きの桜もそろそろ終盤
10月に早咲きの桜が出てくるまで暫くのお別れ
ブログ観楼会ご覧ください 

鬱金(ウコン):珍しい淡い黄色の花が咲く栽培品種で人気抜群 ウコン染めの布の色に見立てた名前
福禄寿:大木が満開で見事 花は淡紅色の大輪八重 硬質の花弁は捩じれるように波打っている
普賢像:2本のメシベが葉のように葉化し 白色の花弁と併せて普賢菩薩が乗る白象に見立てている
八重紅枝垂:枝が下向きに垂れ花が色濃く小輪の八重咲き 江戸時代中期には記録がある
梅護寺数珠掛桜:新潟県の梅護時に原木がある 親鸞聖人にまつわる伝説がある 菊咲性品種
天の川:花も枝も上向きに伸びる この樹形を天の川に見立てた 花は淡紅色の大輪八重で香りが良い香り桜
太田桜:サクラの画家太田洋愛が見出した桜 原木が岐阜県の本覚寺にある
千島桜:標高の高い所に咲くミネザクラの変種 択捉島から採取された 桜前線の最後を飾る桜
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サクラ色々

2018-04-21 | 樹木 草花


今シーズンの桜は開花が早くもう青森でソメイが満開だそうだ
折角出かけて行った三春の滝桜は見事な枝ぶりだけを見て終わってしまった

関山:鮮やかな紅色で八重咲きの代表的な桜 開きかけの花を塩漬けにして桜湯で頂く
兼六園菊桜:金沢の兼六園に伝わる栽培品種 花弁の数が多く300枚以上になることもある
御衣黄:花弁に緑色の筋が入る変わった桜 貴人が着用する衣服の色に見てた名前
紅枝垂:エドヒガンのうち枝が枝垂れる変種がシダレザクラで 花の色が紅色で濃いものが紅枝垂
高遠の小彼岸:高遠城址公園の小彼岸 盛りは終わっていて残った数輪をやっと見た
佐藤錦:我が家の桜 サクランボの実桜だが他家受粉の木なので 近くにサクラは無く実が付かない
枝垂桜:近くの公園の枝垂桜 枝の成長が速く下向きに垂れる栽培品種 ベニシダレほか幾つかの品種がある
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ヒマラヤスギの芽生え

2018-04-20 | 樹木 草花


今日は24節気の穀雨 穀物を潤す雨が降る頃

小さなかご型の芽生え ヒマラヤスギの実生だ
芽が出てほんの少しの間 種の殻が先端に付いていて伸びた葉がかごのように見える
自然の妙

ヒマラヤスギとスギの名があるがマツの仲間
ヒマラヤ北部からアフガニスタン原産で日本には明治の初めに入ってきた
材は香りがあって自生地では建築用に使われるが 日本ではほとんど利用されていない

花は雌雄同株で花期は10~11月
雄花は3cm程の円筒形で多数の雄しべがらせん状に付き 地面が黄色に染まるほど大量の花粉を飛ばす
雌花は1~2㎝の大きさで円筒形 冬を越し翌年の秋から晩秋に球果が熟し10cm程の大きさになる
雌雄同株と言うが 個体によっては全く実を付けないものもあって不思議

球果は10cm程の卵形で 種鱗と呼ばれる5cm程の扇型の台に種子を2個付けて軸から外れて落ちる
種子は膜質の大きな翼があり風に飛ばされて散布する
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ボタンの花

2018-04-19 | 樹木 草花


爛漫と牡丹の花 高貴 富貴 壮麗 風格と言われ愛される花

ボタン科ボタン属の落葉低木
中国原産で 日本へは平安時代に空海によってもたらされたと言われる
中国の原種は5種と言われるが 今では多くの園芸種があり色も白 赤 紫 ピンク 黄その他有り豪華
出回っている物の多くは同じ仲間のシャクヤクの台木に接ぎ木したものと言う

立てば芍薬座れば牡丹・・と言うが昔のボタンは草丈が低く葉を座布団に見立てたもの
春の彼岸にお供えするのが「牡丹餅(ぼたもち)」で秋のお彼岸では「お萩」
根皮に鎮痛 鎮静 消炎効果があり 元々は薬草として育てていた

一輪の牡丹かがやく病間かな(高浜虚子)
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イカリソウの花色々

2018-04-18 | 樹木 草花


あちこちで色々なイカリソウの花を見た
イカリソウの名は花の形を船の碇に見立てたもの
花期は4~5月

イカリソウ:メギ科の多年草 葉の基部に距がある 種子にエライオソーム(種枕)がありアリが散布する
キバナイカリソウ:日本海側の山地に生える多年草 花は淡黄色で距は長い
トキワイカリソウ:葉が常緑なのでこの名がある 日本海側の多雪地の山野の林内に生える多年草
バイカイカリソウ:梅に似た花で山地の林内に生える常緑多年草 花は白色で距はない
ヒメイカリソウ:イカリソウとバイカイカリソウの雑種起源と考えられている 白色の花で1cm程の距がある
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アトリ

2018-04-17 | 野鳥


昨シーズンはどこへ行ってもアトリだらけで一生分見たと思っていたが 
今年はさっぱり出会えずダメかと思っていたが シーズン終わりにやっと会えた

冬鳥 群れで生活すものが多いが春先には小群れで生活すものが多くなる
地上で跳ね歩き 木の枝先にぶら下がったりして草木の種子を採食する

冬羽では雌雄共に淡色でオスの頭部はパフ色っぽい
大きさ16cmでスズメより大きい
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クロツラヘラサギ

2018-04-16 | 野鳥


毎年来ているクロツラヘラサギが 今年はまだ残っている

顔の前面が黒いヘラサギで 世界的希少種 日本版レッドリスト絶滅危惧種
サギと名は付いているがトキの仲間(トキ科)

冬鳥又は旅鳥
世界的に数が少ない貴重な鳥で 日本では九州から沖縄にかけて良く見られる
飛翔時にはサギ類と異なり必ず首を伸ばしている
浅瀬に嘴を入れて左右に振りながら歩き回り魚を捕らえて食べる

雌雄同色 目先から嘴まで黒い
大きさ74cm
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