トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ツグミ

2020-12-31 | 野鳥


冬、ごく普通に見られる最もポピュラーな冬鳥
古くは重要な食用鳥であった

冬鳥として全国にやってくる
渡来直後は山地で群れているが、次第に農耕地、川原、市街地ンp公園などに出てくる
地上を数歩歩き、立ち止まっては胸を張る動作が特徴的
この動作を繰り返しながら、土中からミミズ類や昆虫類の幼虫などを採食し木の実も食べる

雌雄同色
個体変異が大きい鳥 上面はほぼ褐色で翼は茶褐色 眉斑は白っぽい
体下面は白っぽく黒い斑がある
大きさ24cm

わが心あやしくあだに春くれば 花につくみといかでなりけん(大友墨主)
今日は大晦日 良い年をお迎えください
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ベニマシコ

2020-12-30 | 野鳥


ベニマシコにやっと会えた
ベニは赤 マシコ(猿子)も赤い色を表す言葉で、それだけこの鳥の赤い色が印象的なのだろう

漂鳥
主に北海道の草原で繁殖して、本州以南では冬鳥としてやってくる
平地から低山の草原、湿原、灌木林などに居る
越冬地では林縁薬ややぶで、草木の種子や芽、昆虫類などを採食する

長くて外側の白い尾羽、翼に2本の白帯がある
オスは冬でも赤いが、4月頃にベージュ色がかった羽毛の先端が擦り切れて、夏羽では全体に赤みがさらに強くなる
メスは全体が淡黄褐色
大きさ15cm
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アトリ

2020-12-29 | 野鳥


アトリが群れて水浴びしている
アトリは時として大群れを作る鳥で「集まる鳥」が略されて、「あつとり」「あっとり」と変化してアトリに落ち着いた言葉
アトリ科の代表的存在の鳥ではあるが、この科にはヒワ類マシコ類など含まれ、アトリ類(アトリ亜科)は日本では2種のみ

冬鳥
渡来数が多い時は、数千~万を超す大群が現れることがある
平地から山地の林、農耕地や草原などに居て、群れでいるものが多い
地上では跳ね歩き、木の枝先にぶら下がったりして草木の種子を食べる

冬羽では雌雄ともに淡色になり、夏羽では黒かったオスの頭はパフ色っぽい
腰は雌雄年齢に関係なく白い 
大きさは16cm

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トキワサンザシ

2020-12-28 | 樹木 草花


陽を浴びてトキワサンザシの実が真っ赤っか
実付きの良い木であちこちでこんな真っ赤な実を見る
この仲間トキワサンザシ タチバナモドキ ヒマラヤトキワサンザシを総称してピラカンサと呼ぶことが多い
ピラカンサは属名

バラ科の西アジア原産の常緑低木で枝の変化した鋭い刺がある
葉は互生、幅が広く、長さ3㎝程の倒披針形~狭倒卵形
花期は5~6月 花は白色で花弁は5個
果実はナシ状果 鮮紅色に熟す

赤く熟して美味しそうだが、鳥が好んで食べることはなく、ほかに食べるものが無くなった年明けころから食べ始めることが多い
ムクドリ類 ツグミ類 レンジャク類などが食べメジロ カラス類なども食べる
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ヒメウズ

2020-12-27 | 樹木 草花


春に咲くはずの、小さい小さいヒメウズの花を見つけた
ヒメウズ(姫烏頭)は小さな烏頭(トリカブト)の意味 
烏頭の名はあるが、オダマキの仲間(オダマキ属)

キンポウゲ科の山麓の草地や道端に生える多年草
茎の高さは20㎝程 繊細で軟毛が生えている
根生葉は3出複葉で、長い柄がある。小葉は2~3裂し裂片はさらに浅く2~3裂する

花は3~5月 5mmほどのやや紅色を帯びた白い花を咲かせる
外側の花弁状の花びらは萼片で、花弁は内側で雄しべと雌しべを筒状に囲んでいる
果実は袋果で、2~4個が上向きにつく
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トベラの実

2020-12-26 | 樹木 草花


トベラの実が裂けて赤い種子がぶら下がった
枝や葉に臭気があり、節分に鬼除けとして扉にさしたことから、扉の木からトベラに転訛した

トベラ科の海岸に生える常緑低木~小高木 普通は高さ3mほど
日本で自生するトベラ科はトベラ1属のみ
葉は互生し、葉身は7㎝程の倒卵形~長倒卵形 先は丸く基部はくさび型で葉柄に流れる 縁は全縁でしばしば裏側に巻いている

花は4~6月 雌雄別株で本年枝の先に集散花序をだし、香りのよい2㎝程の白い花を多数つける
果実は蒴果 1.5㎝程の球形 12月ころ灰褐色に熟すと3裂して粘った赤い種子を出す
粘液質にまみれて美味しそうなので鳥が食べる。ところが柔らかく食べられるのは表面の赤い仮種子のみで、栄養価はほぼゼロ 鳥も騙される

花(5月のもの)

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ハゼノキにメジロ

2020-12-25 | 樹木 草花


実をたわわにつけたハゼノキ食堂にメジロがお食事にやってきた
ハゼの実は脂肪分が多いせいか小鳥がよく食べに来る

ハゼノキ:
ウルシ科の山野に生える落葉高木 高さ10mほどになる
葉は互生し、20㎝程の奇数羽状複葉で4~8対の小葉がある
小葉は10㎝程の広披針形~狭長楕円形で全縁 先端は尖る
花は5~6月 雌雄別株で、10㎝程の花序に黄緑色の小さな花を円錐状につける
果実は核果 9㎜程の扁球型で少し扁平、10月ころに淡褐色に熟す
果実からロウをとるため古くから栽培されていた

メジロ:
目の周囲(アイリング)が白いのでメジロ
留鳥、山地や北方のものは冬には暖地に移動し、市街地の公園や庭にも表れる
主に樹上で、昆虫類 クモ類 木の実や花の蜜を食べる
雌雄ほぼ同色 体は黄緑色で一般に言う鶯色に近い 胸から腹は白い
大きさは12㎝

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ハヤブサ

2020-12-24 | 野鳥


高い鉄塔とか電柱の上で辺りを睥睨している姿をよく見るが、何の用があったのか池のふちの砂地に降り立ったハヤブサ

名前は俗に「はやい・つばさ」と言われるが、正確には「はや(速)ふさ(総)であり、「ふさ」はまた「とぶさ(鳥総)=翼の語源」などの語を生んだ。 「早伏せ」が語源という異説もある
日本版レッドリスト絶滅危惧種Ⅱ類

留鳥として全国に分布し、冬は海岸や河口原野などの開けた場所でみられる
朝夕活発に行動して主に鳥類をとる
低空で飛んでいるものや、地上で休んでいるものを上空に追い出し追いかけたり、飛翔中の群れを散らし1羽を追いかけて足でつかみ取る
飛行速度が最も早い鳥は、ハヤブサの急降下で時速300km程との推定もある

メスはオスよりも少し大きく、色はほぼ同色
頭からの上面が暗青灰色で、頬に黒色のひげ状の斑がある
下面は白っぽく黒い横斑がある
大きさオスは42cm、メス49cm
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ジョウビタキ

2020-12-23 | 野鳥

冬の使者と勝手に呼んでいるジョウビタキ
ジョウビタキ(尉鶲)の尉(じょう)は翁の意味で、オスの頭が銀髪のようだから。ヒタキ(火焼き)はヒッヒッという声が火打石の音に似ていることからついた。また上等なヒタキ(上鶲)という解釈もある

冬鳥
10月ころから全国に渡来する
市街地から低山の花壇や植栽地多い公園 農耕地 川原 草原などにいる
雌雄とも別々に縄張りを持ち、入ってくるものは追い払う
道路のカーブミラーに映った自分の姿を攻撃しているのを見た事がある
主に昆虫類やクモ類を採食し、様々な草木の実も食べる

オスは頭頂から後頸までが灰白色で、顔から喉と上面は黒く次列風切り基部は白色で白斑になる。白斑を紋に見立てて紋付鳥の異名がある
メスは全体に灰褐色で、翼の白斑は有る
大きさは14㎝




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カワラヒワ

2020-12-22 | 野鳥


大きな松の木のてっぺんで、背筋をピンと伸ばしたカワラヒワ
川原や農耕地に住むヒワ類
ヒワはアトリ科の鳥の総称で、「ひはやか」(小さく繊細でたおやかなこと)からきた言葉 ヒワ類は体が小柄で鳴き声の印象も繊細なためと言われる

留鳥(漂鳥)または冬鳥
九州以北に主に留鳥としているが、北方のものは冬は暖地に移動する
川原や農耕地、樹木の多い公園や住宅地、草原 疎林などにいる
樹上や地上で主に草木の種子を採食し、ほかに昆虫類も捕る

ペアリングの時は、群れでオス同士が集まり強いものからペアーになって出てゆく。あぶれたオスはジュイーンジュイーンと大声でさえずり、ルーズコロニーの近くでうろつき、亭主があの世に行くのを待っている(ひどい話だが)という

雌雄はほぼ同色
オリーブ褐色の体、黒色で基部の黄色い風切羽
オスは黄緑色味の強い頭部で目先が黒っぽい
大きさは15㎝

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オオバン

2020-12-21 | 野鳥


群れになったオオバンが池から上がった草原で餌を啄んでいた
最近はどこの公園でも増えているような気がする

水田近くに住み、いつもいるので田の番をしている鳥という意味でバンと言う仲間の鳥がいて、それより二回りは大きいのでオオバンと呼ばれている

東北地方北部以北では夏鳥で、それより南では留鳥または冬鳥
クイナ科の鳥で警戒心は強く、あまり岸には上がってこない
潜って水草の根や葉を好んで食べ、昆虫類も捕る

雌雄同色
全体が黒くて、くちばしは白く額に盛り上がるような額板がある
足指にはヒレ状の特異な水かきがあり、弁足と呼ばれている
弁足があるので泳ぎはかなり達者で、バンより水上にいることが多く生活の違いになっている
大きさ39㎝
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コウテイダリア

2020-12-20 | 樹木 草花


初めて見たときは茎の長さといい、花の大きさといい立派で圧倒されたが、最近はあちこちで見かける
大きくなることから皇帝ダリアと名付けられた

キク科のメキシコ~中米原産の多年草で球根植物
この地域にはダリア属は27種あり、その中に茎が木質化する3種が、ツリーダリアと呼ばれていて、コウテイダリアは特に大きくなり5mほどにもなる

短日植物で昼間の時間が短くなると花芽を持つ
開花期は遅く11月下旬から咲き出す
花の大きさは20cmにもなる大輪で、茎頂につく

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ハハコグサの花

2020-12-19 | 樹木 草花


ハハコグサも春に咲く花なのだがすでに咲いている
ハハコグサは全体に綿毛が多く、冠毛がほおけだつことからホオコグサとと呼んでいたのが転化した
春の7草の一つでオギョウとも呼ばれる 
春の7草とは正月7日のおかゆに入れる7種類の野草や野菜の事

キク科の道端などに普通に見られる多年草
ロゼット状態で冬を越し、根生葉は花のころは枯れる
茎葉は4cmほどのへら型または倒披針形
茎の先は短く枝分かれして、枝先に黄色の小さな頭花を多数つける
花期は4~6月 両性花の周りに細い雌花がある
総苞片は乾膜質で淡黄色

開花期の全草を乾燥させてから煎じて飲むと、せき たんなどに効く
葉を茹でておかゆ 今ではヨモギにとって代わられたが餅につき込んでも美味しい ヨモギほどではないがよい香りがする
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シロバナタンポポ

2020-12-18 | 樹木 草花


春先に咲くシロバナタンポポがこの寒い時期に咲いている

キク科の西日本では人家周辺で普通に生える多年草
関東地方西部、四国、九州に分布している
四国や九州ではシロバナタンポポしかないところもある

葉は長さ15cmほどの披針形で、羽状に中~深烈する
他のタンポポに比べると立った感じがする

花茎は30cmほどになり、先端に白い頭花を1個付ける
花期は4~5月なのだが、12月に咲くとはどうしたことか・・・
頭花は4cmほど、総苞は淡緑色で外片は卵状長楕円形または卵形
セイヨウタンポポと同じように単為生殖をするので、各地のものは同じ遺伝子組成を持つ
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ヨモギトリバ

2020-12-17 | 虫類


木の幹に張り付くように止まっていたが、触ると翅をばたつかせた
トリバガ(鳥羽蛾)は類似種が多くぼんやり写真では識別が難しく、とりあえずヨモギトリバにした

トリバガの仲間(トリバガ科)は翅が2~4本に裂けて鳥の翼のような形をした小型の蛾で、日本には60種近く分布している

幼虫で越冬し、春から秋にかけて数回発生する
幼虫は淡黄緑~緑色の少し毛のある芋虫
葉を袋状にした巣で、内側から舐めるようにして食べる
ヨモギやヒヨドリバナなどのヨモギ属を食草にしている

成虫は羽状翅を、体に直角に畳み丁字型に止まり特徴的
大きさは2cmほどと小型

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