トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

モグラ

2021-06-30 | 小動物 他


どうした事か道路脇にモグラがごろんとひっくり返っていた
はっきり見るのは初めての事だった
昼間でも地上で行動することはあると言うが、体が何かに触れていないと落ち着かずパニックになりエサを探せず死ぬことがあるという
エネルギー消費が激しく、数時間以上食料がないと死ぬ

日本のモグラは主なものは7種類で、亜種や別種とされる種類がいる
多くは日本固有種で、絶滅危惧種もいる
出会ったモグラはアズマモグラらしい

アズマモグラは主に東日本に生息する日本固有種
ずんぐりとした胴体で鼻は尖っていて、前足が平たく大きく爪は鋭く横を向いている
目はどこか良く分からず、耳も見つからない 尻尾は短い
大きさは17cm程だった

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クロアゲハ

2021-06-29 | 虫類


ボタンクサギの花でクロアゲハが吸蜜をしていた
クロアゲハは脚も長く口吻も長いので、体が花から離れとても花粉を運んでもらえる様子はない
脚や口吻に少しは花粉が付くかもしれないが受粉の期待は薄く、蜜をただご馳走しただけに終わりそう

クロアゲハ:大きさは10cm程の大型のチョウ
蛹で越冬して成虫は5月から10月まで見られる
平地~低山地の森林や都市部の公園 人家などで幅広く見られる
樹木の茂ったやや日当たりの悪いような場所を好む

オスはチョウ道を形成し、同じ場所を巡回するほか路上でも給水する
食草はサンショウ カラスザンショウ 栽培ミカン類などミカン科
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クサギカメムシの幼虫

2021-06-28 | 虫類


この春生まれのカメムシがもう歩き回っている
ミズキの葉の上にクサギカメムシの幼虫が居た

成虫で越冬して、4~10月頃まで見られる
越冬のためしばしば家屋内に浸入する
特に刺激すると強烈な悪臭を放ち、不快害虫として問題になることがある
多食性で大豆などの豆類、ミカン カキ ウメ ナシその他の果樹の果実を吸収加害する

卵は食べ物となる木の葉裏に20個ほど産み付けられる
幼虫は成虫と似た姿で、出会った個体は4齢幼虫で大きさは7mmほどだった
成虫は16mmほどの大きさで、暗褐色の地に不規則な黄褐色の斑紋がある
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イオウイロハシリグモ

2021-06-27 | 虫類


葉の上でデンと構えていたイオウイロハシリグモ

出現時期は6~9月
広く生息している大型のクモ
池や沼、水田 河川 草地林の周囲などあちこちで見られる
草や低木の葉の上 草間で脚を広げて獲物を待つ
徘徊性のクモだが、小さな幼体時には葉の上に棚網状の網を張る

産卵期は7~9月、球形の卵のうを抱え、口に咥えて保護をする
孵化して子グモが卵のうを出ても、子グモが分散するまで見張りを続けるという

色彩変異が著しく、全身が黄色いもの、腹部に帯模様があるものなど様々で、イオウイロ型 スジボケ型 スジブト型 コハシリグモ型などの型がある
体長:オス14~18mm メス18~28mm
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オオヨシキリ

2021-06-26 | 野鳥


目の前のヨシにひょいと来て止まったオオヨシキリ
今年も出会えてラッキーでした
ヨシキリ類は、ヨシなどの茎を切って中の虫を食べることからの命名
大型種がオオヨシキリ

夏鳥
以前はウグイス科の鳥だったが、今はヨシキリ科に分類されている
主にヨシ原に居るが、灌木のある草地に居ることもある
大きな声でギョギョシ ギョギョシと昼だけでなく夜もなき鳴き、別名行行子で夏の季語にもなっている
草地を動き回り、昆虫類 クモ類 草木の実などを採食する

雌雄同色
頭からの上面が灰褐色で、汚白色の眉斑がある
喉からの体下面は白っぽいが、胸から脇は淡褐色味がある
口の中は橙赤色で鳴くとよく見える
大きさ18cm

行行子暮れねば顔の定まらず(加藤楸邨)

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セッカ

2021-06-25 | 野鳥


草原でセッカが盛んに鳴いていた
囀り飛翔をする草原性の鳥
セッカの名は、鳴き声語源と言われるが詳細不明

留鳥又は漂鳥
積雪の多いところでは冬には暖地へ移動する
平地の川原 草原 農耕地などに居る
繁殖期のこの時期には、オスは独特な声で上昇しながらヒッヒッヒッ 下降しながらチャチャチャチャと囀り、居るのがすぐわかる
草地で昆虫類やクモ類などを採食する
オスはクモの巣を使って、イネ科植物の葉を縫い合わせ求愛用の巣を作る

雌雄同色
頭からの上面が黄褐色で、黒い縦斑がある
体下面は白っぽく、脇腹は褐色味がある
大きさは13cm
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ホオアカ

2021-06-24 | 野鳥


夏の草原で見ることが多いので、夏鳥のように感じる
ホオアカは名の通りで、頬の部分が赤茶色のホオジロ類

留鳥(漂鳥)冬は暖地に移動して越冬する
平地から山地の草原 川原 農耕地などに居る
草原を特に好み、灌木や草の先端で鳴く程度であまり高いところには止まらない
繁殖期には昆虫類やクモ類などを主に採食し、非繁殖期には草の種子などを食べる

雌雄ほぼ同色
赤茶色の頬の色と胸の横帯で他のホオジロ類と見分けられる
メスは頭の灰色が多少薄く、胸の茶色も淡色
大きさ16cm

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ホトトギス

2021-06-23 | 野鳥


初夏の代名詞で親しまれている鳥ホトトギス
語源は鳴き声からきているといわれ、ホトトキと言う聞きなしに鳥を示す接尾語スを付けたもの

夏鳥 5月から10月ころまで見られる
平地から山地の高原 草地 林などに居る
林内で見られることが多いが、林の上空を飛ぶ姿も良く見る
主に蛾の幼虫などの昆虫を食べる

托卵習性があり、主に鶯に托卵して育雛させる
自分で子育てをせず、ズルいとも言われるが、自分で育てられない哀れさが染みるのか、独特の声が胸を打つのか多くの和歌に読まれている
鳴く声は独特のイントネーションがあり、聞きなしは「てっぺんかけたか」「特許許可局」などが有名

雌雄同色
胸と腹に太くて粗い黒色横斑がある
メスには稀に上面全体が赤茶色の赤色型の個体がいる
大きさ28cm 仲間のカッコウ ツツドリより小さい
 
古に恋ふらむ鳥は霍公鳥(ホトトギス) けだしや鳴きしわが念(も)へる如 (額田王)
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モクゲンジ

2021-06-22 | 樹木 草花


大きなモクゲンジの木が花いっぱい
ムクロジの中国名(木患子)を音読みにしたモクカンシが転訛してモクゲンジになった ムクロジと混同した事による
別名センダンバノボダイジュは、葉がセンダンに似ていて、種子がボダイジュ同様数珠になることから付いた名前

ムクロジ科の日当たりの良いところに生える落葉高木 高さ10m程になる
葉は互生し、30cm程の奇数羽状複葉
小葉は3~7対 卵形で縁には不揃いな粗い鋸歯があり特徴的

花は7~8月に咲く
枝先に15~40cmの大型の円錐花序を直立し 黄金色の小さな花を多数つける 大きな木に枝いっぱいの花は見応えがある
花は1cm程で、花弁の基部には赤いハート型の付属体がある

果実は蒴果 5cm程の三角形卵状で風船のように膨らみ、熟すと3裂する
中には約7mmの種子が入っていて、黒色で硬く数珠に使う
果実(10月のもの)

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ハナシノブ

2021-06-21 | 樹木 草花


ハナシノブの名は、葉をシダ植物のシノブに見立てたもの

ハナシノブ科の山地の草原に生える多年草
分布域は九州で、阿蘇地域にのみ生息していて、園芸採取のため減少している
更に外国から似た植物が入って来て、交雑も心配されている
絶滅危惧ⅠA類(CR)

茎は稜があり高さ80cm程になる
葉は互生し柄は無く、奇数羽状複葉で小葉は披針形で2cmほど、先は尖る
茎頂の円錐花序に、青紫色で1cmの可憐な花を開く、背が高く良く目立つ
花期は6~8月
花冠は合弁で放射状に深く5裂し、雄しべは5個、雌しべの柱頭は3裂する
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タチアオイ

2021-06-20 | 樹木 草花


アオイの仲間で茎が真っ直ぐに立っていることからタチアオイと言う

アオイ科の一年草または2年草
中国原産で古くから観賞用に植えられている

茎は直立して2mにもなり毛を密生し、葉は互生しほぼ円形で基部は心形 5~7に浅裂する
花は6~8月 
茎の下側から順次咲き上がり、直径約8cmと大型で、紅 淡紅 白 紫色など多彩

花の中心に雄しべが筒状に合着し、粒粒に覆われたクリーム色の柱になって立っている この時期は雄性期で盛んに花粉を出している
丁度ハチが食事に来ていて、体中花粉だらけだった
翌日になると、筒状の雄しべの真ん中から白い糸状の雌しべが出てくる
この時期に花粉まみれのハチが来てくれれば受粉出来て万々歳

だが、雌しべは更に伸び続け、先がカールして先端が雄しべの中に潜り込む
つまりは受粉できていない場合は、同花受粉をしてしまう
同花受粉は雄しべが動いて行う種はあるが、雌しべが動いて受粉するのは珍しいという

花や根は、開花期に採って、煎じて飲むと利尿効果がある
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ウリノキ

2021-06-19 | 樹木 草花


葉の形がウリに似ている木なのでウリノキと言う
花の形が独特で面白い

ウリノキ科の山地の林内に生える落葉低木 3mほどの高さになる
ウリノキ科はウリノキ属1属のみで、20種ほどの小さい科

葉は互生し、葉身は長さ幅共に7~20cmで、浅く3~5裂し裂片は長く鋭く尖る
同じ仲間のシマウリノキ(日本固有種)は葉に切れ込みがない

花は6月に咲く
葉腋から出た集散花序に白い花が付く。
花弁は6~8個、長さ3cmほどの線形で外側にゼンマイのように強く巻き上がる変わった形をしている
雄しべは6~8個、長さ約3cm
花糸とほぼ同じ長さの黄色い葯が目立つ
雌しべの花柱は1個、雄しべより少し長く突き出る

果実は核果 7mm程の楕円形で藍色に熟す 中の核は1個で不規則な溝がある
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ザクロの花

2021-06-17 | 樹木 草花


公園のザクロが花盛り・・秋になる実が楽しみ・・

ザクロ科の落葉小高木 高さ5m程になる
ザクロ科はザクロ属1属2種の小さい科
西南アジア原産で日本へは平安時代に入ったと言われる

樹皮は褐色で不規則に剥がれる
葉は対生、長さ2~5cmの長楕円形で全縁
6月、枝先に約5cmの朱赤色の花を付ける
花弁は6個、薄くて皴がある。 花弁の落ちた後、上部が6裂した筒状の萼が残り実の先端に宿存する

果実は5cmほどの球形で先端に萼片が残り、果皮は厚く熟すと不規則に裂開する
中に多数の種子があり、外皮は淡紅色で甘酸っぱく美味しい

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ウミネコ

2021-06-16 | 野鳥


ほぼ全国的に繁殖している中型のカモメ
ミャーオ ミヤーオと猫に似た声で鳴く
青森県蕪島など5か所の繁殖地が、天然記念物に指定されている

留鳥または漂鳥
海辺 干潟 河口に多く、河川や池にも入る
雑食性で、他の海鳥から餌を奪うこともある
海岸に近い池などで、水浴びをして体についた塩分を落とすなどする

雌雄同色
嘴は黄色で、先端に赤と黒の斑紋がある
飛ぶと見えるが尾羽に黒帯があり、日本のカモメで成鳥で黒帯があるのはウミネコだけ
脚は黄色い 虹彩は淡黄色で赤いリングがある
大きさ47cm 開張120cm
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シロエリオオハム

2021-06-15 | 野鳥



首が白いオオハム、実際の首の色はオオハムとそれ程違っていない
オオハムのハムは「食む」から来た名で、昔はアビを「こはむ」と言って、「おほはむ」と区別していた

シロエリオオハムはアビ目アビ科の鳥、この科の鳥は大型の海鳥で日本では全て冬鳥
他のアビ類と比べて比較的陸に近い海上に居るが、海が荒れたり体が弱っているときなどは、内湾や湖沼 河川などにも入る
この時期に彩湖に現れたのは不思議・・成鳥2羽と若鳥1羽が居るので 誰かの体調が悪く一家してここで休憩しているのかも・・・

飛ぶときは水面で助走が必要、陸には上がらない
潜水して魚類を捕る・・すぐに潜ってばかりで写真が撮りづらかった
広島県の瀬戸内海の海域では、アビの群れが追いやったイカナゴの群れに集まるタイやスズキを釣る「アビ漁」が1986年まで行われていた、このアビ漁に使われたのがシロエリオオハムだったが、アビ類の減少によって300年続いたこの漁も幕を閉じた

雌雄同色
出会ったのは夏羽で、肩羽と背に白斑が並び、喉脇と胸に白線斑がある
冬羽では上面は黒褐色で斑点はなく、下面は白い
大きさ65cm、開張112cm
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