トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

フクジュソウ

2023-01-31 | 樹木 草花

 

花壇にフクジュソウが咲いていた
花びらの形が違って、先端が丸っぽいものと、ギザギザとしているものがあった
園芸種が多いので種類によっていろいろあるようだ
福寿草とめでたい名前で正月に飾るが、これはハウス栽培したもの

キンポウゲ科の山地のやや明るい林内に生える多年草
春を告げる花の代表で、初春に咲き夏には地上部が姿を消すスプリングエフェメラル(春植物)

根茎は黒褐色で太く、多数のひげ根を束生する
茎は太く直立する
葉は長い柄があり3~4回羽状に細裂する

花は春先に咲く
枝先に黄色い花を数個上向きに咲かせる
花は3cm程で、花弁は十数個萼片より長く、黄色で金属光沢がある
花弁を使って陽の光を花の中心に集め、暖かくして虫を誘引している
花が終わると、茎葉は著しく伸びて30cmほどにもなる
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ヒイロタケ

2023-01-30 | キノコ


ヒイロタケ(緋色茸)は名前の通り緋色のキノコ
鮮やかな緋色で樹の幹などに群生し良く目立つ
比較的乾燥した環境に多い

通年見られ、サクラなどの広葉樹の生木、枯れ木、倒木などに重生する
側着型で小型から中型のキノコ 5cmほどあった
傘は半円形又は貝殻型で、基物の上側に出ると円形で有柄となる
色は鮮やかな緋色だが後に退色する

管孔は短く孔口は極めて小さく、色は長く緋色
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カワラタケ

2023-01-29 | キノコ


切株にカワラタケが出ていた
あちこちで良く見るキノコだ

通年発生し針葉樹や広葉樹の枯れ木や切り株に重なって生える
側着型で小型なキノコ、3cmほどあった

傘は半円形で縁は薄く、色は青っぽかったが、個体によっては灰色 藍色 褐色 黒色など変化に富む
同心円状の色の違いによる環紋がある
管孔は短く孔口は円形で極めて小さく平坦のように見える

このキノコから制ガン剤のクレスチンが商品化されている
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ヒラタグモ

2023-01-28 | 虫類


ヒラタグモの住居があった
成体は一年中見られる

人家など建造物に好んで生息しており、白色の平たい2cm程の住居を作る
住居からは受信糸が放射状に長く伸びており、昆虫がそれに触れると素早く住居から出てくる
大量の糸で獲物を絡め、住居の中に持ち帰って食べる
住居は2重になっていて、クモは上膜と下膜の間に潜んでいる
受信糸は下膜から出ていて、ゴミなどは上膜につけている

体が平たいのでヒラタグモと名付けられた
黒色の腹部に連続した白斑があるが、白斑のくびれには変異がある
大きさは、メス9mm オス7mmほど
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クモヘリカメムシ

2023-01-27 | 虫類


寒い中、木柵のうえをクモヘリカメムシがうずくまっていた

ホソヘリカメムシ科のカメムシ
成虫越冬して、4~11月にかけて見られる
体は細長く、翅が茶色で体は緑色をしている
頭部および前胸背前縁部の両側に黒い縦帯がある
大きさは16mmほど

オヒシバ、エノコログサ、メヒシバ、などのイネ科植物に寄生する
イネの穂を吸汁して、斑点米を産出するなどイネの重要害虫として知られている
時にはミカンの果実を吸汁加害することもある

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アリッサム

2023-01-26 | 樹木 草花


小さな花壇にアリッサムと札の付いた可愛い花が咲いていた
園芸種でこの仲間は種類が多い
横に広がって咲くのでグランドカバーや寄せ植えの引き立て役に人気があるらしい

アブラナ科の地中海沿岸原産の多年草
日本では、湿度に弱く夏を超せないため1年草扱いする
草丈は5~15cm 横に広がる性質を持つ
花の時期は10月~翌4月頃
小さな花が房状~段状に固まって咲く、香りは良い
花色は白 ピンク 紫 オレンジと多彩

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ウミアイサ

2023-01-25 | 野鳥


冬の海に居るアイサ類
数はあまり多くはなく見られればラッキー
アイサ(秋沙)は「秋早く」や「秋去る」の意味があるようで、秋早くに渡ってくる又は秋が去り冬が近いの意味と言われる

冬鳥 全国にやって来るカモ科の鳥
海岸近くの海上、河口、内海、河川や内陸の湖沼にもいる
潜水して魚類を捕る
潜る前に、水面に浮いたままで顔を水中に入れ魚を探す行動をする
嘴には歯状突起が並んでいて、捕えた魚は逃がさない

オスは頭部から頸上部まで黒く、緑色の光沢がある
頭頂から後頭には長い冠羽があり、ボサボサに見え特徴的
頸と胸の境が首輪状に白い
メスは頸上部から上は茶褐色
大きさ55cm
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ツルマサキ

2023-01-24 | 樹木 草花


ツルマサキの赤い実が生った
同属のマサキにそっくりなツル植物でツルマサキと言う
見た感じではマサキとは花や実も良く似て見える

ニシキギ科の山野の林内に見られる常緑ツル植物
気根を出して樹上によじ登る
葉は対生、稀に互生する
2~6cmの楕円形又は長楕円形で、縁には浅い鋸歯がある
幼木の葉は表面の脈に沿って白っぽくなる

花は6~7月葉腋から集散花序を出して、黄緑色の小さな花を10個ほどつける
花は5mmほどで4数性、花弁 萼片 雄しべは4個
花盤が発達して雄しべは花盤の縁に付く
果実は蒴果、5mm程の球形で10月頃から熟す
熟すと4裂し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出す
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イカル

2023-01-23 | 野鳥


立て込んだ枝の中にイカルがいた
古名は「いかるが」、奈良県の斑鳩に棲む鳥がその名前の言われ
斑鳩に因む鳥だけあって、聖徳太子に関連する言い伝えがある
17条憲法に「和をもって貴しとなす」とあるのは、イカルの仲睦まじい姿に太子が感じ入ったことがきっかけと言われている

留鳥又は漂鳥
北方のものは冬には暖地に移動する
平地から山地の落葉広葉樹林住む
樹上生活が主だが、時には地上で樹木の種子を採食する
苅田に残るモミを食べたり、畔などでジュズダマの実も食べる
硬い種子も食べるが、それより柔らかいムクノキの実や木の実を好んで採食する
キィーコーキィなどと囀る・コーヒーイレテーなどと聞きなす

卵を温めるのは雌だが、オスは給餌にやってきたり、メスが巣を離れる時は鳴き交わし一緒に出掛け、巣に戻るまでオスが送り届ける
ヒナが少し大きくなっても、一緒に出掛け揃って行動する
小鳥の中では仲睦まじさは一番と言われる

雌雄同色
頭上は光沢のある黒色、体は灰色、初列風切中央に白斑がある
嘴は太くて黄色く印象的
大きさは23cm


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カマツカ

2023-01-22 | 樹木 草花


まだカマツカの葉が数枚残っていた
黄葉のカマツカは見るが、赤くなった葉は初めて
材が丈夫で折れにくく鎌の柄に使われたのでカマツカ(鎌柄)の名になった

バラ科の落葉小高木で高さ6m程になる
落葉した後も葉柄の基部が残り、冬芽の基部を保護している
葉は長枝では互生で、短枝では輪生状に付く
長さ4~7cmの広倒卵形~狭倒卵形
洋紙質で縁には細かくて鋭い鋸歯がある

花は4~6月に咲く
短枝の先の複散房花序に1cm程の白い花を10個以上も付ける
花弁はほぼ円形で、雄しべは20個花柱は3個あり、基部は合着して白い軟毛が密生する

果実はナシ状果、1cm程の倒卵形又は楕円形で、10~11月に赤く熟す
果実はほんの少し甘い
種子は5mmほどの狭楕円形で背面が膨れている

花(4月のもの)

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コミミズク

2023-01-21 | 虫類


木柵の上をノコノコ歩いていた見慣れない虫・コミミズクだ
フクロウに似た虫が居てミミズクと言われている、その仲間なのでコミミズクという

カメムシ目ヨコバイ科の昆虫
幼虫で越冬して、成虫は4~11月に見られる
時期からしてこれは幼虫なのかもしれない
角はなく頭部が前方に伸びている
大きさは1cm程だった

植物食でアラカシやクヌギなどの樹木を好む
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トウネズミモチ

2023-01-20 | 樹木 草花


何処にでもある木だが、トウネズミモチの実が鈴なりだった

モクセイ科の常緑小高木、よく分枝し高さ10m程になる
中国原産で日本には明治初期に渡来した
葉は対生し、長さ6~12cmの卵状楕円形で、基部近くが最も幅が広い
似ているネズミモチは、中央部が最も幅広い
縁は全縁で先は次第に細くなって長く尖る
葉を日にかざすと脈が透けて見える

花は6~7月、新枝の先に10~20cmの大型の円錐花序を出し、小さな花を多数つける
花冠は3mmほどの筒状漏斗型で、中ほどまで4裂し裂片は平開する
果実は長さ1cm程の楕円形で、10~12月頃に黒紫色に熟す
種子は黒色で表面に大きなしわがある
果実は11月頃から鳥が食べだし、ほとんどヒヨドリが独り占めでほんの少しを、ムクドリ オナガ ツグミ類が採食する

漢方では果実を乾燥したものを、女貞と呼び強壮剤として使う
葉は腫れ物などの民間薬として使われる
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ワカケホンセイインコ

2023-01-19 | 野鳥


大きく綺麗な篭脱けの鳥が群れで飛び回っていた ワカケホンセイインコだ
観賞用やペットとして飼っていた鳥が逃げたり放たれたりして、野生化したものを篭脱けの鳥と呼んでいる
篭脱けの鳥は80種ほどいる

アフリカ中部からインド近郊にかけて生息する、ホンセイインコの1亜種
1970年頃から東京の世田谷区近郊で見られるようになり、その後繁殖して増加している
ここの公園でも10羽ほどはいるようだ
東京周辺で約1400羽は居ると言われている

オウム目インコ科の鳥
顔は青っぽく体は緑色、嘴は赤く印象的、首に輪をかけたような筋がある
鳴き声は大きくキーーッキーーッと良く響く
木の洞を利用して繁殖する
大きさは40cm

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ゴイサギ

2023-01-18 | 野鳥


木の枝に隠れるように大口を開けているゴイサギ
醍醐天皇が庭に居るサギをとるように家来に命じたところ、鳥は逃げずにおとなしく捕まったので、神妙であるとして五位を授けたのでゴイサギ(五位鷺)となった
夕方や夜間に飛びながらコアッ クワッ鳴くことから「夜鴉(ヨガラス)」の俗名もある

留鳥 東北地方以北では夏鳥
湖沼 河川 海岸などに居る
日中に採食するものもいるが、普通夕方や早朝に主に魚類を捕り、ザリガニやカエルなども捕る
獲物が近づくのをじっと待ち、素早く嘴で捕らえる

雌雄同色
頭、背が紺色で後頭に白くて長い、普通2本の冠羽がある
目は赤く、嘴は黒く、足は黄色い
幼鳥は黒褐色の体に黄白色の斑があり、ホシゴイと呼ばれる
大きさは57cm
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アオジ

2023-01-17 | 野鳥


青っぽい色の「しとと」、つまり「あおじとと」が変化してアオジとなった
「しとと」はホオジロ類全般の奈良時代の古名

留鳥(漂鳥)
東北中部以北で繁殖しており、繁殖期には山地や高原の明るい林や林縁に住む
冬には暖地に移動して、市街地の公園や庭にも現れる
繁殖期以外は小群れで生活するものが多く、薄暗い林道付近や竹藪、灌木の茂みなどに居る
シベリアから冬越しのため渡ってくるものもいて、秋には列島中かなりの数のアオジが南下する
地面を跳ね歩いて、昆虫類やクモ類、草の実などを採食する

オスは緑灰色の頭部、目先から嘴基部の暗色、黄緑色の下面と胸から脇の灰黒色の縦斑がある
メスは頭上と頬が灰緑色で淡黄褐色の眉斑と黒い顎線がある
大きさ16cm
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