トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ウラナミシジミ

2017-10-31 | 虫類
 

裏翅が灰黄色で白色の波状紋があるシジミチョウの仲間

成虫 幼虫 蛹で越冬し越冬態は不定 春から秋にかけて見られる
越冬出来るのは九州以北関東南部の沿岸部の温暖地で 発生を繰り返して分布を北に広げ 長野県では秋以降に成虫が見られ 北海道でも秋には見られるという この小さい蝶が海を越えるらしい

食草はソラマメ エンドウ アズキなどマメ科の栽培種を好むが クズ ハギ類などマメ科の野生種も利用する
平地~丘陵地のマメ科植物の生える農地や 秋にはマメ科の野生種が生える荒れ地 公園 路傍などで見られる
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キタテハ

2017-10-30 | 虫類


台風一過 青空が眩しいが 風が吹き荒れ木枯らし1号だそうだ
 
日本ではチョウは240種以上見られるが 世界では約2万種が知られている
日本はチョウ小国かも

キタテハは色彩 斑紋 翅型が特徴的な中型のチョウ

成虫で越冬し3月頃には現れ 11月頃まで居る
春先一番に翅が痛んだ個体によく出会う
平地から低山地のカナムグラが良く生えているような草地に居て 街中でも見かける
ヒメジョオンやキクの仲間の花などをよく訪れ 樹液 腐果などにもやって来る

食草はカナムグラなどクワ科植物やホソバイラクサ(イラクサ科)など
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ヤマガラ

2017-10-29 | 野鳥


ヤマガラは山地を好むカラ類の意味
市街地の公園でも良く見られる
ドングリを咥えていたが 貯食する習性があるので何処かへ隠すつもりかもしれない

全国に留鳥として分布している 主に常緑広葉樹林に住む
木の枝から枝へ飛び移りながら 昆虫類を捕ったり木の実を採食する
秋から冬にかけては木の実を土中や樹皮の隙間に隠して越冬中の食料として貯蔵する習性がある
隠した所は 場所を覚えていると言うよりも 近くの何らの目印を記憶しているらしい

スズメは人家周辺に居る割には人馴れしないが 人家周辺に居ないヤマガラは人に慣れやすい
その上賢い性質を利用して 昭和の前半頃まで「おみくじ引き」などの芸をしたが 野鳥保護の理由からかほとんど絶えてしまったらしい

雌雄同色 大きさ14cmでスズメ大
雌雄の仲はとても良く 生きている限り2羽がずっと離れないとも言われる つがいの絆の固い鳥
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ヒガラ

2017-10-28 | 野鳥


ツッピンツッピンと鳴くので「ひんと鳴く」カラの意味で「ひんから」と言っていたものがヒガラになった
又この鳥が首をかしげる様子から斜視を意味する「ひがらめ」をこの鳥の名にしたとも言う

留鳥 山地の針葉樹林に住む 北海道では平地でも見られ 他の地域でも冬には低山の針葉樹林で見られる
カラ類の中では最も木の高い所にに居て 針葉樹の枝先に居ることが多い
樹木の特に枝先付近を動き回り 昆虫類 クモ類 種子などを採食する
秋には貯食行動もする

一声づつ星を吐きだすようだとも言われる囀りは シジュウカラより細く澄んでいてはねる感じがある
「つめてぇつめてぇ」「貯金貯金」「シーチキンシーチキン」などと聞きなしされる

雌雄同色 全長11cm
カラ類では最も小さく尾羽も短い 頭が黒く短い冠羽がある
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カワガラス

2017-10-27 | 野鳥


一年中渓流に住み 全身黒褐色のカラス色なのでカワガラスの名になった

留鳥 上流から中流の河川 山間の渓流や沢などに住む
白い瞬膜を水中メガネ代わりにし 足の裏のスポンジのような指だこで 水中を歩き回る珍しい能力があり トビゲラ類 カゲロウ類 カワゲラ類などの幼虫や小魚を探す

時期を過ぎると川虫たちは羽化をして飛んで行ってしまうので 羽化直前の時期がちょうど子育ての時期になるように 繁殖の時期はかなり早い
2月頃には巣作りを始め 他の小鳥が繁殖時期を迎える4月には もう2回目の繁殖に取り掛かっていることもある
巣は滝の裏側や砂防ダムの水抜き穴に作る

雌雄同色 尾羽が短く小太りの体で成鳥は黒褐色だが 幼鳥には喉から腹にかけて鱗模様がある
大きさは22cm
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アオバト

2017-10-26 | 野鳥


全身の羽毛が緑色系のハト類

留鳥又は漂鳥 北日本のものは冬には暖地に移動する
海岸から山地の良く茂った広葉樹林に住む森林性の鳥で 開けた場所にはあまり出てこず出会える機会の少ない鳥
初夏から夏にかけて塩分を取るために海岸に出て海水を飲む変わった行動をする

鳴き声はオーアーオー オ アオーなどと尺八のように鳴き独特の声だ
雌雄ほぼ同色 オスは栗茶色の小雨覆があり メスは全体に淡色で小雨覆いに栗茶色は無い
大きさは33cmでキジバト大
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スミレ閉鎖花と実と種

2017-10-25 | 樹木 草花
閉鎖花
 
実と種


秋真っただ中の今頃に何スミレだろうか スミレが真っ盛りと言ったら可笑しいだろうか
道端のコンクリートの割れ目に生えて葉は青々とし 実を沢山つけて裂開し種がこぼれていた

スミレ達は春に花を咲かせるが 花後に閉鎖花を付ける
以後今日に到るまで延々と閉鎖花を付け実を生らせ種を飛ばし続けてけていた
春の花(開放花)はハナバチの仲間やチョウが 他の株の花粉を運び受粉する
その後の閉鎖花には オシベとメシベがくっついてあり 成熟すると自分の花粉で受精してしまう(自家受粉)
種子が育てばクローンということになる
クローンを大量に作って量を確保し 春には他家受粉で遺伝子の違う個体を作り 環境変化が起きてもを乗り越えられるように保険をかけている生きている

スミレは葉を張るか 絞り汁を付けると腫れ物に良い
柄ごと葉を採りおひたしや和え物に使える 花はサラダの飾りやゼリーに入れても綺麗
生の葉は即席漬けも出来 花酒も美味
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パンパスグラス

2017-10-24 | 樹木 草花


パンパスグラスは英名をそのまま使った名前で 和名はシロガネヨシだがパンパスグラスの方が通りが良い

ブラジル アルゼンチン チリなどの南米原産で日本には明治時代に渡来した
南米大陸の草原(パンパス)に生えるグラス(芝)の意味

イネ科の多年生植物 草地では大きくて目立ち公園などでよく見かけるようになった
2~3mほどの大きさで 細長い葉が根元から密生して伸びる

9~10月に茎の先にフワフワした花穂を付ける
雄株と雌株があり 雄花は長細く 雌花は幅広く綿毛がでる
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マルバシャリンバイの花

2017-10-23 | 樹木 草花


今日は24節気の霜降 霜が降りる頃なのだが 今朝大型台風が過ぎ去り 久し振りに陽が出て暖かい日だった
陽気もおかしいが どうしたことか5月頃に咲くマルバシャリンバイの花が今頃咲いていた

バラ科の常緑低木 大きさは60cmほどだった
シャリンバイの名は 葉が車輪状に集まり 花がウメに似ているので付けられた
花は5月頃に枝先に円錐花序を出し 1㎝程の花を多数つける
実はナシ状果で1cmほどの球形 11月にかけて黒く熟す 実は硬くて苦い
樹皮は奄美大島で大島紬を染める染料として使う

葉が細くて縁全体に鋸歯があり 幹が直立して小高木状になるのをシャリンバイと言い 樹形が低く株立ち状で葉が丸くわずかに鋸歯のあるものを変種でマルバシャリンバイと言う ただ中間型もあり区別は難しいので 一律にシャリンバイと言うこともある

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アマドコロの実

2017-10-22 | 樹木 草花


アマドコロの名は 黄白色の太い根茎がヤマイモ科のトコロ(別名オニドコロ)に似ている上 根茎 若芽 花が甘くて食用になることによる

ユリ科の山地に生える60㎝程の多年草
茎には稜があり上半部は弓状に曲がる
葉腋に先が緑の白い筒状の花が1~2個たれ下がって付く
花期は4~5月
果実は液果で秋に黒紫色に熟す

根茎は生薬名を萎蕤(いずい)と言い 日干しにしたものを煎じて飲むと滋養強壮に良い
粉末にしたものを食酢で練り患部に貼ると打撲傷に効く
春の頃には若菜を摘んでテンプラ 熱湯でさっと茹でて味噌和え おひたしが美味しい

花(4月のもの)
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ヤマブキの実

2017-10-21 | 樹木 草花


庭木や公園樹に多く植えられているヤマブキ
個体によるのか花は咲くけど実の付かない株が多い
我が家のヤマブキも実を見た事がない

太田道灌の故事で有名な「ななへやえ・・・」の和歌に出てくるヤマブキはヤエヤマブキで 古くから植えられているヤマブキの八重咲きの園芸品種 雄しべが花弁に変化して雌しべも退化しているので実を付けない

ヤマブキはバラ科ヤマブキ属の落葉低木でヤマブキ属はヤマブキ1種からなる
花は4~5月 新しく出た短い側枝の先に鮮黄色の花を1個づつ付ける

果実はそう果 4mm程の広楕円形 9月に暗褐色に熟す
暗褐色の果皮を剥がすと半円形の淡褐色の種子が出てくる
実の数は1~5個集まって付くと言うが 公園で見た株は3~7個も実を付けたものがあった
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コシロシタバ

2017-10-20 | 虫類


蛾はよく見かける昆虫の一つだが 似たものが多く種を特定するのに大汗を書く
世界で9万種 日本でも5千種と言われている

コシロシタバはヤガ科シタバガ属の蛾
ヤガの仲間(ヤガ科)は ガの仲間では最も種数の多いグループで世界で2万種 日本では1000種以上いる

シタバガ属は日本では29種 卵で越冬して5月頃から現れ10月頃まで見られる
前翅が樹皮の模様に似ていて見分けがつかないこともある

コシロシタバの幼虫はクヌギを食べて育ち 成虫もクヌギ林で見られる
昼間もかなり活発に飛び 夜 樹液に集まったり 灯火にもよく来る
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ハサミムシ

2017-10-19 | 虫類


カラスウリの実が落ちていたので割ってみたらハサミムシがお食事中のようだった

ハサミムシは幼虫や成虫で越冬し 4~11月まで見られる
名前の通り腹の先にハサミを持っていて 交尾や巣作り 威嚇や外敵と戦うときに使う
子供の頃の経験では挟まれても痛くはない

日本にはハサミムシは20種ほどいて ハサミの形は雌雄でまた種類によっても違う
中には翅が有って飛ぶものもいるそうだ

食べ物は植物の葉 果実 動物の死体や腐敗した物など多彩
大きさは3cmほどだった
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モンキアゲハ

2017-10-18 | 虫類


飛んでいる時は大きな白色紋が見えたのだが 止まったら前肢の陰になって見えずクロアゲハとそっくりで往生している

蛹で越冬して4~10月まで見られる
平地から丘陵地の森林 林縁 農地 公園などに居る
関東では少なかったが 最近は都市部でも良く見られる
次第に分布を北に広げていると言われている

日中林の周囲のやや高い所を飛び各種の花を訪れる
食草はカラスザンショウ ミカン類など
大きさは10cmと大型
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アオクサカメムシ幼虫

2017-10-17 | 虫類


模様の綺麗なアオクサカメムシの4齢幼虫
成虫より素敵な模様だ
5齢幼虫になると緑色が出てくる
大きさは7mm位で小さかった

成虫で越冬し4~11月まで見られる
成虫はあちこちでよく見かけるカメムシで 触ったりすると青臭い匂いの液を出す
広食性でイネ科 マメ科 キク科の植物から汁を吸う
種々の果実 野菜やイネの穂を吸収加害する

成虫(もしかしたら似ているミナミアオカメムシかもしれない)
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