トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ナガメ

2019-05-31 | 虫類


ナガメ(菜亀虫)は黒い体に赤い縁取りが目立つ可愛いカメムシ
大きさは1cm程

成虫で越冬して4~8月にかけて見られる
アブラナ科の植物が好きなカメムシで、アブラナの花や実に良く集まって汁を吸う
野草ではナズナ コンロンソウ 作物ではダイコン アブラナなどが食べ物

卵は春にはアブラナやダイコン、夏はナズナなどに2列に並べて産みつけられる
幼虫は成虫に似た姿をしている
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ハグロハバチの幼虫

2019-05-30 | 虫類


中々素敵な色模様のイモムシ ハグロハバチの幼虫だ
背面はやや青味色があり、各節に黒斑がある

ハバチの仲間(ハバチ科)は多くて約500種もいる
幼虫の多くは葉や茎 材を食べる植食性

ハグロハバチの幼虫はギシギシ スイバ イタドリなどを食べる
多化性で5月~10月まで見られる
食痕のある葉をひっくり返すと結構見つかる

親が食草に卵を産み付け、その葉を食べて育つ幼虫の暮らしはチョウやガの幼虫と何の変りがなく姿形もよく似ている
いずれも前側にある3対6本の胸脚は同じで、この脚が成虫になっても残る 形は爪状
違いはその後ろにある腹脚の数・・ハバチの幼虫は5対以上 チョウやガの幼虫は4対以下 形は吸盤状
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セグロアシナガバチ

2019-05-29 | 虫類


近づくと刺されそうな感じのハチが巣作りの最中
セグロアシナガバチで市街地でも時折見かける

スズメバチ科のハチで、刺されると痛みと腫れが出るので注意が必要
成虫で越冬し、時に人家の屋根裏で集団で群れて越冬することがある
パルプ性でハスの花床型の巣を、木の枝や軒下に作られる
1つの巣は、10~数十個体からなる
チョウやガなどの幼虫のアオムシなどを捕り、その場でかみ砕いて団子状にして巣に持ち帰る
その他ヤブガラシなどの花の蜜を吸うこともある
幼虫はウジ虫型で、肉団子を小さく切って食べさせてもらって育つ

国内のアシナガバチの仲間では最大種で、大きさは25mm程有る
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オオアカマルノミハムシ

2019-05-28 | 虫類
 

小さくて赤い真ん丸の可愛い虫 オオアカマルノミハムシがセンニンソウにいた

コウチュウ目ハムシ科ノミハムシ亜科の昆虫で仲間は160種ほどいる
センニンソウやボタンズルの葉を好み、葉裏に数個の卵をゼリー状に産み 孵った幼虫は潜葉性で葉肉を食べて育ち、成長すると土中で蛹になる

成虫は4~8月に見られる
色は橙赤色~明赤褐色で、触角は黒く基部が橙赤色
後肢腿節が肥大していて、ノミのように跳躍して逃げるのでノミハムシの名がある
大きさは5mmほど
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イチモンジカメノコハムシ

2019-05-27 | 虫類


ムラサキシキブの葉に居たイチモンジカメノコハムシ

メスは葉面に1個づつ卵をを産んでゆく
孵った幼虫は葉を食べて成長し、糞とともに自分の脱皮殻を背負って行動する
葉の裏で蛹化し、成虫となって越冬する
成虫の出現時期は4~10月

ムラサキシキブやヤブムラサキの葉を食べる
大きさは8mm程でこの仲間では大型
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コガラ

2019-05-26 | 野鳥


平安の頃からコガラと呼ばれていた小型のカラ類
あまり人怖じせず馴れやすい鳥で、昔はバーダーの手から餌をとる探鳥地もあった

九州以北に留鳥として分布している
冬でも山に残って過ごすことの多い鳥
10月に採った餌の9割近くを蓄えていて、冬の食料に利用していることが山で冬を乗り切れる秘訣
樹木の幹に近い枝で昆虫やクモ類を捕り、草木の種子や実も採る
ヨモギ類やアザミ類など草の種子を沢山食べたり蓄えたりするのはカラ類の中ではコガラだけ

雌雄同色 頭から後頸までと喉は黒く、胸から腹は白い
大きさ13cm

み山べの嵐にうつるこがらめは 時雨にのこる木のはとぞ見る(土御門院御集)
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コルリ

2019-05-25 | 野鳥


オスの上面の青色が特徴の小鳥
地上近くの茂みに居て地面を歩くことが多いので、「ちはひるり(地這瑠璃)」とも呼ばれた

夏鳥 以前はツグミ科だったが今はヒタキ科に分類されている
本州中部以北に渡来し、平地から山地の草原 林床にササや低木が生える落葉広葉樹林にすむ
主に茂みの中で活動するため中々姿を見せてくれない
地上で昆虫類 クモ類 ミミズ類などを採食する
普段はあまり直立はしないが、メスの前のオスは頭と尾を真上に伸ばし、体をU字型にしてジグザグに歩くディスプレイをする 喉から下面の白さをアピールしている?

オスは頭からの上面が暗青色で、下面は真っ白 オオルリとは一味違った渋いルリ色で人気は高い
メスは全体がオリーブ褐色で、腹は白い。 肩羽や腰 尾羽に青みがある
大きさは14cm
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クロジ

2019-05-24 | 野鳥


オスは全身墨黒色のホオジロ類
出ていると言う情報はあちこちで聞くが中々出会えない鳥だ

留鳥(漂鳥)
本州中部以北の山中の落葉広葉樹や、亜高山帯の針葉樹林で繁殖している
冬は暖地に移動して主に関東以西の丘陵地の常緑広葉樹林で越冬する
ホオジロの仲間(ホオジロ科)で下草の多い林に居て、暗い所が好きですぐに藪に逃げて遠ざかり観察しにくい鳥だ
草の種子や昆虫類 クモ類などを採食する

オスは全体が灰黒色で、背 肩羽 雨覆には黒色の縦斑が有る
メスは全体にパフ色味のある褐色で、頭央線 眉斑 顎線は黄白色
大きさは17cm
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セイヨウトチノキ

2019-05-23 | 樹木 草花


日本のトチノキ(日本固有種)にそっくりなセイヨウトチノキ
🎵花はマロニエ シャンゼリゼ・・🎵と歌われパリの街路樹で有名

トチノキ科のギリシャ~小アジア原産の落葉高木 20m程になる
別名マロニエ
葉は掌状複葉で小葉は5~7対 長さ25cm程の倒披針形で縁には重鋸歯がある
花は5~6月 枝先に10cm程の円錐花序を直立し、白色に少し赤味の有る花を多数つける
果実は蒴果 球形で5cm程の大きさ 果皮に短い棘があるのが特徴

果実(9月の写真)
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ベニバナトチノキ

2019-05-22 | 樹木 草花


淡いピンク色をしたベニバナトチノキが綺麗だ

トチノキ科の落葉高木 10mを超える大きさになる
アカバナトチノキとセイヨウトチノキの種間雑種

葉は対生 掌状複葉で小葉は6個くらい 縁に粗い重鋸歯がある
花は5~6月
枝先に長さ15cm程の円錐花序を出し、紅色~朱色の花を多数つける
花色は、濃い赤色のアカバナトチノキとほぼ白色に見えるセイヨウトチノキのちょうど中間の色具合
果実は蒴果
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コデマリ

2019-05-21 | 樹木 草花


球形の花序を小型の手鞠に見立ててコデマリと言う
可愛い花でこの仲間(シモツケ属)では最も庭木などでよく見かける

バラ科の落葉低木 高さ1.5m程
中国中部原産で古い時代に渡来し江戸時代にはコデマリと呼ばれていた
枝先は垂れ下がり、若い枝は赤褐色で無毛
葉は互生し、菱形状楕円形で縁の上半部には欠刻状の鋸歯がある

花は4~5月 枝先に3cm程の散房花序をだし、1cm程の白い花を多数つける
果実は2mm程の袋果で6月過ぎに熟す
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オトコヨウゾメの花

2019-05-20 | 樹木 草花


変わった名前だが由来の定説はない
ガマズミ類をヨソゾメと呼んで、実が熟すと子供達が食べる地方がある
ガマズミに比べてこちらの方が実が痩せていて食用にならないので、男を冠してオトコヨウゾメになったと言う見解がある

スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木 高さ3m程になる
日本固有種

若い枝は赤褐色
葉は対生で秋には赤く色付き綺麗だが、乾燥すると黒くなる
花は4~5月に咲く
枝先に散房花序を出し、白い小さな花を付ける 紅色を帯びることが多い
花序の柄は3cm程有り紅色を帯び、基部に葉が1対付く
花冠は7mm程で5中裂して斜開する

果実は核果 7mm程の楕円形で9~11月に赤く熟す
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マルバアオダモ

2019-05-19 | 樹木 草花


マルバアオダモと言うが葉が丸いわけではなく、縁の鋸歯が目立たないため

モクセイ科の落葉高木 5~15m程になる
葉は対生で15cm程の奇数羽状複葉 小葉は1~2対 稀に3対ある

花は雌雄別株で4~5月に咲く
新枝の先に円錐花序を出して白い花を多数つける
花冠は4全裂し裂片は6mmほどの線形

雄花は2個の雄しべがある
両性花には雌しべ1個と雄しべ2個がある 柱頭は赤みを帯び子房は黒っぽい
自分の花粉では受精できないので、結実には他の花の花粉が必要

果実は翼果 長さ2cm幅5mmの倒披針形で薄紫色にぶら下がる
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ヒメコウゾ花

2019-05-18 | 樹木 草花


古くは和紙や織物の原料にされたと言うヒメコウゾ
和紙の原料のコウゾは、ヒメコウゾとカジノキの交配種

クワ科の落葉低木 高さ2~5mになる
葉は互生し、歪んだ卵形だが切れ込みの無いものから2裂3裂するものまでありヤマグワの葉と似ている
花は4~5月に咲く
雌雄同株で、新枝の基部に雄花序 上部の葉腋に雌花序が付く
雄花は1cmほどの球形
雌花は5mm程の球形で赤紫色の糸状の約5mmの花柱が目立つ

果実は集合果
1cmほどの球形で6月頃に橙赤色に熟す 甘くて美味しいが舌や喉がイガイガして口当たりは良くない
ヒヨドリもよく食べて、赤い果皮ごと糞で出す

枝葉を乾燥したものを刻んで日干しにして煎じて飲むと、むくみの場合の利尿に良い
果実をレモンと一緒にして果実酒にすると、滋養になる
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ホオノキの花

2019-05-17 | 樹木 草花


ホオノキの高い木の上に花が咲いていた
花は日本の樹木では最大級

モクレン科の落葉高木 高さ30m程になる
冬芽も大きく3cm以上はあり、2個の托葉と葉柄が合着したキャップ状の芽鱗に包まれる
葉は互生で、枝先に集まって付く 40cmもの大きさでこれも日本の樹木では最大級

花は5~6月 枝先に15cmもの大きさで咲き黄白色で芳香がある
雄しべと雌しべは多数らせん状に集まって付く
雌しべ群を取り巻き、雄しべは2cm程で赤い花糸の先に、黄白色の葯が付き色の取り合わせが綺麗
開花すると間もなく雄しべはパラパラと落ちてしまう
果実は袋果が集まった集合果 長さ10cmを超える長楕円形で、9月過ぎに赤褐色に熟す

大きい葉は味噌を乗せ炭火で焼いて食べる朴葉味噌が岐阜の高山の名物として有名
樹皮から製した生薬は他の生薬と併せて使われ、せき つわり 神経性胃炎 便秘などに効果がある
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