トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アワフキムシ

2016-05-31 | 虫類


この時期植物の茎や枝に白い唾のようなものをよく見かける
欧米ではcuckoo spit(カッコウの唾)と言っている

この泡はアワフキムシの幼虫の住処
アワフキムシも種類が多い 多分シロオビアワフキかもしれない
ちょっと泡から出て貰ってパチリ 撮影会が終わったらすぐに泡に戻ってもらった
大きさは7㎜位だった

アワフキムシの幼虫は下向きになって植物の導管液を吸い始める
導管液はほとんどが水分で栄養分を吸収すると どんどん排泄される
お尻から排泄された液体は中に含まれる酵素の働きで 腹部から分泌されるロウ質の脂肪を脂肪酸に変え やはり排泄液に含まれるアンモニアと反応して石鹸水のようなものになる
これが気門(虫の空気の出入りする穴)から出る空気よって泡立つ

この泡は乾燥と天敵から身を守る役割があると考えられている
泡から出て成虫になると泡は作らない

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ルリタテハ

2016-05-30 | 虫類


ルリタテハの幼虫がいた
黄白色の棘状の突起に覆われとても近寄る気がしない 棘の効果抜群
大きさは4㎝程もあり大型のイモムシ
食草はサルトリイバラ ホトトギス ヤマユリなどタテハチョウの仲間では珍しいユリ科食のトゲイモムシだ

3月に出会った成虫
外中央部に青色の帯が有り全体もわずかに瑠璃色で素敵な蝶
ホトトギスの植栽で都市部でも結構見られる
クヌギやコナラなどの樹液や腐果などに良く集まる
成虫で越冬する

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ヘリグロテントウノミハムシ

2016-05-29 | 虫類


ヘリグロテントウノミハムシの幼虫がいた

成虫は黒地に二つの赤斑紋がありテントウムシにそっくり 特にヒメアカホシテントウにそっくり
ハムシの仲間ではテントウムシに擬態しているものが幾つかいる
テントウムシは襲われると関節から苦い汁を出して身を守るので鳥などは食べないと言われている
テントウムシに擬態することで身を守っていると考えられている

動きはノミの様にピョンピョン跳ねて逃げたりする
成虫の大きさは3㎜程とかなり小さい

メスは葉の表面に一個づつ卵を埋め込み 幼虫は葉肉内に潜入して育つ
生長した幼虫は地中で蛹化する
ヒイラギモクセイ ヒイラギネズミモチ キンモクセイなどを食べる
成虫は4~11月に出現し 成虫で越冬する
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オオメダイチドリ

2016-05-28 | 野鳥


メダイチドリ(19cm)より一回り大きいオオメダイチドリ(24㎝)

旅鳥 南西諸島では少数が越冬している
稀に渡来して干潟 河口 砂浜などに一羽で居ることが多い

干潟で潮が引くとチゴガニ コメツキガニなどカニを主に食べている
潮が満ちて来ると休憩に入る
夏羽ではメダイチドリによく似ているが 喉の白い部分を囲む黒線が無い
嘴や足が長い 胸の赤褐色が淡いなど違いがある
全長24㎝ 雌雄同色
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メダイチドリ

2016-05-27 | 野鳥


干潟にメダイチドリ(目大千鳥)が歩き回っていた
目の大きなチドリ類の中でも特に目が大きく見えるチドリ

旅鳥として春秋に渡来し 干潟や海岸の砂地生活している
潮の干満に左右されて行動し ゴカイ類を主に他に貝類や甲殻類昆虫類も捕る
成鳥夏羽では顔の黒線 頸側から胸は赤褐色が目立つ
雌はオスに比べ全体に淡色
全長19cm
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ヒバリ

2016-05-26 | 野鳥


歌にもよく出て来るなじみの深いヒバリ
空似舞い上がって囀っていたヒバリ(雲雀・告天子)が降りてきて一休み
晴れた日に囀るので「ひはる(日晴)」の意味と言う
漢字の雲雀は雲に届くほど高く舞い上がる小鳥の意味で 告天子も天に昇るほどと言う意味を込めた漢語

留鳥又は漂鳥 北方のものは冬には暖地に移動する 農耕地 草地 川原等に居る
繁殖期には空中に舞い上がって囀り 縄張り宣言をする 囀り飛翔を「揚げ雲雀」という
営巣は地上の草地にする
地上での行動が多く 植物の種子 昆虫類やクモ類などを歩きながら啄む

雌雄同色 オスは前頭の羽を良く立てるが メスはオスほど立てない
全長17㎝ 
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ヤセウツボ

2016-05-25 | 樹木 草花


緑に覆われた草地に異様な感じで茶色のヤセウツボがあった

ハマウツボ科のヨーロッパ原産の寄生植物
ハマウツボ科の植物は葉緑素を持たず 寄生生活をする
根を宿主の根に食い込ませて養分を吸収する

ヤセウツボはマメ科のシロツメグサなどに寄生する
花はややまばらに付き淡黄褐色で1.5㎝程の大きさ
花期は5~6月
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フデリンドウ

2016-05-24 | 樹木 草花


茎の先に付く花の様子を筆に見立ててフデリンドウ
紫がかって見えたのだが写真を見ると随分と青っぽい

リンドウ科の2年草 山野の日当たりの良い所に生える
落ち葉に隠れているが茎は10㎝程で上部に葉が密生して付く
葉裏は赤紫色になっている
茎の先に青紫の花が付く
花冠は2㎝程の釣鐘型 緑色の萼が見える
花期は4~5月

リンドウ科は苦味配糖体(ゲンチオピクリン)を含み苦味があり薬用にされるものが多い
根を掘り取り水荒いしてから日干しにして使う
苦味が舌を刺激して 大脳反射により胃液の分泌を盛んにする健胃剤
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マロニエ

2016-05-23 | 樹木 草花


和名 セイヨウトチノキ(西洋栃の木)だが 別名マロニエの方が有名かもしれない
♪花ーはマロニエ シャンゼリゼ(^^♪ と歌われていて旅情を誘われる
シャンゼリゼ通りの木は同じ仲間のベニバナトチノキ(アカバナトチノキとセイヨウトチノキの種間雑種)だと聞いたことがあるがホントかどうか

トチノキ科の落葉高木 20ⅿ程にもなる
5~6月 枝先に20㎝程の花序を直立して出し 白色に赤か黄色の斑のある小花を多数つける
黄色の斑は赤色が変化したものか これから赤くなるのか 元々黄色なのか不明

実は球形の5cmほどの果で表面に短い棘がある
腫れを取り痛みを和らげる薬用効果もある
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チゴユリ

2016-05-22 | 樹木 草花


薄暗い林の中で咲いていたチゴユリに思わず足を止めた
小さな花を稚児(子供のこと)に見立てたもの

ユリ科の山野に生える多年草
多くは茎が一本で分枝せず 大きさは40㎝にもなる
茎先に白い花を下向きに付ける
花被片は1.5㎝程と小さく6個ある
果実は球形の液果で黒く熟す
本州から九州に分布している
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フクラスズメ

2016-05-21 | 虫類


色の綺麗なイモムシ フクラスズメの終齢幼虫だ
薄黄色に黒い横縞が入り 腹部の気門周辺に赤色斑が有る
大きさは7㎝程もあり大型
カラムシやヤブマオなどイラクサ科を食草とする
成虫になる時は 右側の3対の胸脚が残り それが6本の足になる

ヤガ科の蛾で 成虫で越冬し3~10月に姿を現す
成虫はこげ茶色に黒い「く」の字状の波線があり 付け根に青色の点が散らばる 地味だけど模様豊かな蛾だ
全国の平地から山地に居て 夜間樹液に集まる
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テナガエビ

2016-05-20 | 小動物 他


公園のインフォメーションセンタでテナガエビが飼われていた
センターの前の川で捕獲したものだそうだ

オスは名前の通り体長の倍ほどもある 第2脚の長いはさみあしを持つ
メスはオスに比べかなり短い
雑食性だが肉食が多く水生動物や魚の死骸などの有機物を食べる

川の中流から河口 湖沼などに居る
テナガエビの仲間は多く南西諸島までで15種類もいて 多くは回遊型
卵から孵った幼生は海へ 少なくとも汽水域まで降河しないと成長できない
地方によっては残留型となり湖やダムで繁殖する個体群もいる

から揚げなどにして食用にされる
大きさは10㎝程だった
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クサギカメムシ

2016-05-19 | 虫類


窓にクサギカメムシがいた
うっかり掴むと臭い匂いをまき散らす厄介な奴だ

大きさや色彩にかなりの変異がある 見たのは15㎜程だった
成虫で越冬し 4~10月に現れる
里山などでは越冬のため屋内によく入ってくる不快害虫
多食性で大豆などの豆類 ミカンや柿など多くの果実を吸収する害虫で嫌われ者
幼虫は主にスギやヒノキの球果に集まる
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オオヨシキリ

2016-05-18 | 野鳥


ヨシキリ類はヨシなどの茎を切って中の虫を食べることからの命名で大型種がオオヨシキリ
大きな濁った声でギョギョシギョギョシと囀るので 俗名で「行行子(ぎょうぎょうし)」という

俳句の夏の季語・・行々子暮れねば顔の定まらず(加藤楸邨)

夏鳥 平地から山地の主にヨシ原に居る
ヨシ原や灌木のある草地を動き回り昆虫類 クモ類 草木の実を採食する
あまり広くない縄張りを持ち 橙赤色の口の中を目立たせて オスは昼だけでなく夜にも鳴くものもいる
時には一夫多妻で繁殖する
雌雄同色 大きさ18cm
 

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モズ若鳥

2016-05-17 | 野鳥


まだ嘴の黄色いモズの若鳥が木の枝でモズモズしていた
この季節色々な若鳥がジャンジャン孵っている
モズの名は「も」は色々な鳥の声を真似るので「諸々の」又は「モモトリ(百鳥)」の意で鳴き声
「ず」は鳥を表す接尾語と言う説がある 百舌鳥と書くこととも関連している

漂鳥又は留鳥 九州以北で繁殖し 北方のものは冬は暖地に移動する
平地から山地の開けた環境 集落周辺の林や農耕地 河原 公園などに居る
主に昆虫類 カエル ミミズ 魚類などを食べ 小さい木の実を食べることもある
モズの「はやにえ」はよく知られている

縄張り意識の強い鳥で非繁殖期には異性を含め誰も縄張りに入れない
一転して他の種より早く 2月頃から始まる繁殖期にはメスは縄張りを離れ オスの縄張りを訪問する
オスも大歓迎で求愛ダンス 他の鳥を真似て小声で囀るなど色々ディスプレをして頑張る
決定権はメスにあるが 雛の10%程度は他のオスの子だそうだ メスの不道徳が暴露された・・


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