トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ウズグモ

2022-07-31 | 虫類


クモの網の中心付近にぐるぐると渦状の隠れ帯を作るクモが居る
ウズグモ科のクモは何種類か居るが、隠れ帯の向こうで姿がよく見えず、ウズグモ、トウキョウウズグモ、カタハリウズグモのどれかかなと思う

出現時期は6~8月
水平円網に直線状または渦巻き状の隠れ帯を付ける
ウズグモ類の横糸は、2本の糸の間に梳糸(そし)と呼ばれる極めて細い糸が絡まった特殊な構造をしており、粘球糸で横糸を張っているコガネグモ類などとは異なっている

渦巻き状の隠れ帯は引張が強くなり、小さな虫が掛かってもクモに振動が伝わり捕食することが出来る
カタハリウズグモではエサが十分にある時は直線状の、飢えると渦巻き状の隠れ帯をつけると言われている
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クサギ

2022-07-30 | 樹木 草花


クサギの花が咲いた
名前は枝や葉をちぎると強い臭気があって臭いことから付いた

クマツヅラ科の落葉小高木で高さ4~8mほどになる
葉は対生で、長さ8~15cmの三角状ハート形~広卵形でほとんど全縁

花は7月下旬から9月にかけて咲く
枝先や上部の葉腋から集散花序を出し、芳香のある花を多数つける
花冠は5裂し裂片は平開する
裂片は白色で1cm程の広線形、花筒は紅紫色で細く長さ2cm程

雄しべ4個と花柱は花冠から3cmほど大きく突き出る
咲き始めは雄しべが上に反り返り花粉を出す雄しべ先熟
その後下を向いていた花柱が上向きになり雄しべは下に垂れる
花の後、萼は濃紅色を帯び、深裂して星状に開き中央に果実を乗せる

果実は核果で6mm程の球形、10月過ぎに熟すと光沢のある藍色になる
核は4個で合着して球形になっていて、表面には網目状の隆起した模様がある

日干しした葉を煎じて飲むと息切れ、めまい、頭痛など高血圧に伴う症状に効果がある
煎じた液で患部を洗うと痔や腫れ物に効く
葉は茹でると臭みが消え、おひたし、各種あえ物、油いため等美味しい
藍色の果実は草木染に使う・・となかなか優れものだ

果実(9月のもの)

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アメリカフヨウ

2022-07-29 | 樹木 草花


直径が20cmはある大きな花が咲いていた
アオイ科で北アメリカ原産の園芸種の多年草
丈は1mほどと大きい

葉は互生し、先の尖った卵形で細かい鋸歯がある
花は7~9月に咲く
茎の頂部や上部の葉の脇から短い花柄をだし大きな花を付ける

花は一日花で夕方にはしぼむが、次々と咲いて長く楽しめる
花色は白、ピンク、赤と多彩
中心に多数の雄しべが融合して筒状になり、先端部分に雌しべが付き出る
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モモブトスカシバ

2022-07-28 | 虫類


後肢に毛が密生していて随分と変わった姿に見える
チョウ目スカシバガ科の蛾で、翅が透けて見える
スカシバガ科は翅が透けて見える種が多く、止まり方や模様がハチに似たものもいる
時折出会うオオスカシバという蛾が居るが、こちらはスズメガ科でやはり翅が透けて見える

ウリ科のアマチャズルに虫えいを作り、終齢幼虫で越冬する
アマチャズルの茎を辿ってゆくと虫えい(跡)が見つかる
成虫は6~8月に見られる
花を訪れて吸蜜する
大きさは2cm程だった
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アオモンイトトンボ

2022-07-27 | 虫類


アオモンイトトンボが交尾中
割合普通に見られるトンボ
植物が繁る池沼、湿地などに居る
オスの第8節が鮮やかな淡青色をしている

羽化水域をあまり離れずにいる
長い交尾後に、メスは単独で水辺の植物の生体内に産卵する
雌雄で体色が異なり、メスは未成熟では全身赤く成熟すると緑色になる

移動分散性が高く、池や湿地を作ると直ぐに飛んでくる
見かけによらず、他のイトトンボを襲うほど獰猛なところがある
大きさは3cm程で、4月から11月まで見られる
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アオドウガネ

2022-07-26 | 虫類


金属光沢のある緑色が映えるアオドウガネが数匹、葉に隠れていた
ドウガネブイブイの仲間
コガネムシ科の甲虫で、この科には450種ほどいる
植物食で夜行性の種が多い

幼虫は植物の根、成虫は広葉樹の葉を好む
公園や庭のサクラやアジサイ類でも見れ、しばしば大発生する
成虫は6~8月に見られる

夜間活動性で、夏には灯火に誘われて街灯や家の中に飛んでくる事があった
背面は緑色で、腹下面は一様に毛が生えている
大きさは2cm程とやや大きい
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キンシバイとビヨウヤナギ

2022-07-25 | 樹木 草花


どちらも同じ仲間(オトギリソウ科)の低木
左がキンシバイで右がビヨウヤナギ

キンシバイ:
中国中南部原産で、日本には1760年に渡来したと記録にある
高さ1m程の常緑又は半常緑の低木
葉は3cm程の卵状長楕円形で、対生と言うが写真のように十字対生になっているのをよく見かける
6~7月、枝先に3cm程のカップ状の黄色の花を付ける
雄しべは多数あり、約60個づつ5つの束になっている

ビヨウヤナギ:
名前は花が美しく葉がヤナギ似ていることに由来する
中国原産で古くから植えられ、現在は各地で栽培されている
高さ1m程の半常緑の低木
葉は4~8cmの長楕円形でキンシバイより大きく、十字対生状に付く
花は平開し、5cm程と大きく、雄しべは花弁より長く、約30個づつの5個の束になる
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ブラシノキ

2022-07-24 | 樹木 草花


ブラシノキの花が終わり実が生った
上の方の茶色の実が今年の実、下の褐色の実は昨年の実
瓶などを洗うブラシそっくりの花から名が付いた

フトモモ科の常緑低木~小高木
オーストラリア原産で日本には明治期に導入された
この仲間はオーストラリアでは約30種が自生し、日本ではブラシノキ、ハナマキ、マキバブラシノキなどが栽培されている

葉は互生し、3~15cmの線形~披針形、細く乾いた感じで乾燥に強く出来ているようだ
花は3~7月に咲き、花びらや萼は緑色で小さく退化していて開花時に落ちてしまう
枝の先に、10cm程度に赤い雄しべを広げた花がぐるっとブラシの様に付く
花が集まっている枝の中心から芽が伸びていて、ブラシの軸に当たる枝は花後もそのまま伸び続けて、翌年に同じ枝の先にまた新しい花を咲かせる

実は6mmほどの球形でそのまま何年も枝に残る
枝をたどると、前年、前前年、前前前年と過去の実が古い枝に残っている
木が生きている限り、ずっと種を閉じ込めたまま残っている
山火事に会うなどして枝が枯れたりすると、実の口が開いて種を散らす

花(赤い雄しべが目立つ)

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ハグロソウ

2022-07-23 | 樹木 草花


葉が黒緑色のハグロソウ(葉黒草)、花が可愛い

キツネノマゴ科の山地の木陰に生える多年草
茎はまばらに枝分かれして高さ20~50cmになる
葉は対生して暗緑色で、2~10cmの卵状長楕円形又は披針形、全縁

花は9~10月に咲くというが7月にもう咲いていた
枝の先または上部の葉腋に花柄をだし、その先に2個の葉状の広卵形の苞に包まれた紅紫色の花を付ける
花冠は2唇形で、下唇の方が幅が広く、上唇は先が反り返る
雄しべは2個、雌しべは1個ある

果実は蒴果で1cm程、中の種子は3mmほどでやや円形、多数の点状の突起がある

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ミズキンバイ

2022-07-22 | 樹木 草花


水辺に生え、黄金色の花がキンポウゲ科のキンバイソウに似ているので付いた名前
良く見ると面白い花だ

アカバナ科の水辺や水中に生える多年草
地中に長く伸びている地下茎から茎を伸ばし、しばしば水面を覆うほど群生する
茎は円柱形で柔らかく、上部は立ち上がり20~50cmになり、基部は地を這い白い呼吸根を出す出すこともある

葉は互生し、長さ3~7cmの倒披針形~長楕円形で、縁は全縁
葉の基部には心形の腺体が1対ある
花は7~9月に咲く
葉腋に約2.5cmの黄金色の花を1個つける
花柄は3cm程で、花弁は倒卵形で4~5個有り先端は凹む、花弁とか弁が重なり合っていることが多い
雄しべは8~10個有り、内外2列に並ぶ
雌しべは太く、柱頭は浅く4~5裂する

蒴果は下部が細くなった棍棒状で長さ2cm程
果実より長い柄があり、中に小さな種子が多数入っている
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ツルニガクサ

2022-07-21 | 樹木 草花

公園の池の周りにいつの間にやらびっしりと生い茂っていたツルニガクサ

シソ科の山地の木陰などに生える多年草
茎は30cm程になる
地下に細長い走出枝を出して増える

葉は1cm程の柄があり長楕円形で、長さ4~10cm
花期は7~9月
花序は4cm程で、密に淡紅色の唇形花を付ける
花冠は1cm程で下唇は長く突き出て、上唇はごく小さい
雄しべは4個

花後萼筒部分が球形となり、萼が果実つを包む
果実は4分果
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ミンミンゼミ羽化

2022-07-20 | 虫類


日本を代表するセミの一つ、ミンミンゼミの羽化が見れた
名前は鳴き声から付いた
鳴くのはオスでメスを呼ぶために鳴く
ミーンミンミンの声に合わせて腹を上下している

セミの仲間(セミ科)は日本では30種ほどいる
細長い体で翅は透き通ったものが多い
オスは鳴くための複弁を持ち、メスは卵を産む産卵管を腹の先に持つ

ミンミンゼミ:
メスは主に枯れ枝の中に卵を産む
翌年の梅雨の時期に孵化し、幼虫は自分で地面に落花して雨で柔らかくなった土の隙間から地中に潜る
土中で木の根から汁を吸って、栄養状態によって2~5年で地上に出て羽化して成虫になる
成虫の寿命は2週間から1か月ほど
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アオバト

2022-07-19 | 野鳥


羽毛が緑色系のハト
森に住むが海岸の岩礁地帯で海水を飲むことでも知られている

留鳥又は漂鳥
北日本のものは冬には暖地へ移動する
森林性の鳥で、開けた場所にはあまり出てこないが、初夏から秋にかけては塩分をとるために海岸に出て海水を飲む
山地のものは塩分のある温泉水や、醬油や味噌工場の塩分を含んだ排水を飲むものもいる
食べ物は主に木の実や新芽を樹上で食べる

オスは額から喉、胸は黄色から緑黄色で、頭頂から背は緑灰色
中小雨覆いは赤紫色で、大雨覆いは緑褐色
メスは全体にオスより淡色で、中小雨覆いに赤紫色はない
大きさは33cm
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コムクドリ

2022-07-18 | 野鳥


コムクドリは小型のムクドリ類
オスの色彩はムクドリの仲間とは思えないような上品さがある

夏鳥
平地から山地の林に居る
林内を枝移りして移動し、昆虫類や木の実を採食する
営巣には樹洞やキツツキの古巣を利用するが、人家や巣箱に営巣することもある

オスは大声の囀りで巣穴の近くにメスを呼び寄せ、メスが近づくと小声の囀りで求愛、あの手この手で引き付ける
オスはいくつもの巣穴を欲張って作るので、一時的に一夫二妻や三妻になってしまうことがある
メス同士は中が悪いので最終的には一夫一妻に落ち着くことが多いが、稀に一夫多妻で繁殖が進んでしまうこともある
オスは抱卵まではそれぞれの巣で協力するが、雛が生まれると手いっぱいになり他の巣の面倒は見れなくなる
メスが一人でヒナの面倒見を頑張るが、力及ばず餓死させたりすることもある・・オスが無責任!

オスは頭部が白く耳羽後方が茶色
上面は金属光沢のある紫色、紺色、黒色部分があり白斑がある
メスは頭からの上面が灰褐色で、体下面は淡いクリーム色
大きさは19cm
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オオヒラタシデムシ

2022-07-17 | 虫類


かなりの速さで地面を歩き回っていたオオヒラタシデムシ
名前の通り平べったいシデムシで地面を良く歩いている

コウチュウの仲間(コウチュウ目)で、シデムシ科に属する
シデムシ科は、日本では約40種居る

成虫で越冬して4月から10月まで見られる
体色は少し青味がかった黒色で、体はやや扁平で触角先端の4節は膨らむ
翅端が丸いとオスで、メスは突出している
大きさは2cmほど
しばしば道路上を歩いたりして、動物の死体や腐った植物などを食べて、土に戻す役目をしている

幼虫はワラジムシ型で平べったく、自分で餌を探して歩く
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