トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ヒメウズ

2024-02-29 | 樹木 草花


ヒメウズの小さな花が咲いた
名前は小さいウズ(烏頭・トリカブトの事)の意味
烏頭の名はあるが、オダマキの仲間(オダマキ属)
有毒植物

キンポウゲ科の多年草、高さ10~30cm
山麓の草地や道端、石垣の隙間などに生える
茎は繊細で、軟毛が生えている
根生葉は3出複葉で長い柄がある
小葉は2~3裂し、裂片はさらに浅く2~3裂する
茎葉の柄は短く、基部は茎を抱く

花期は3~5月
茎先に花柄をだし、5mm程のやや紅色を帯びた白い花を下向きに咲かせる
周りの花弁状のものは萼片で、内側で花弁は雄しべと雌しべを筒状に囲んでいる
花弁の基部は小さく膨らんだ距になり、蜜を溜めている
果実は袋果で、3個ほどが上向きに付く
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アズマイチゲ

2024-02-28 | 樹木 草花


アズマイチゲが数輪咲いた
アズマイチゲの仲間(イチリンソウ属)は、早春3月に芽生えて、4~5月に花を開き、6月には姿を消す、僅か3か月間の地上生活を送る典型的な春植物

キンポウゲ科の多年草 高さ20cm程になる
落葉樹林内や林縁、草地などに生える
根茎が横に這っている
茎葉は3個輪生し、3出複葉で小葉は先に鋸歯があり長さ3cm程、柔らかく垂れ下がる

花は3~5月に咲く
大きさ3cm程で、1個が頂生する
花弁状の萼片が、8~13個有る
色は白色で線状長楕円形、基部と裏面は少し紫色を帯びる

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クサノオウ

2024-02-27 | 樹木 草花


早々とクサノオウが咲いた
クサノオウは、茎や葉を切ると黄色の乳液が出るので、「草の黄」だという説がある
又、皮膚病にも効くので、「瘡(くさ)の王」
乳液には鎮静や鎮痛の作用もあり、薬草の王様と言う意味で「草の王」など諸説ある
但し、乳液には有毒なアルカロイドが含まれていて注意が必要
有毒植物

ケシ科の2年草 高さは30~80cm
日当たりの良い道端や草地、林縁などに生える
葉は1~2回羽状に裂ける
花は鮮黄色で2cmほどの4弁花
多数の雄しべの間から、身をくねらせるように雌しべが見える

蒴果は3cm程の細長い円柱形
種子の出来が悪く、未熟のままの胚珠が多くある
種子は熟すと黒くなり、白いゼリー状の種枕が付いていて、アリが好む


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キタキチョウ

2024-02-26 | 虫類


ヒラヒラもの第2段は、キタキチョウ
昔は黄色い蝶はキチョウだったが、今ではキタキチョウ、ミナミキチョウに分類されている

シロチョウ科のチョウで、この科には約40種が知られ、本州~九州に約20種が居る
4cm程の大きさで、翅色は白色や黄色系のものが多い

キタキチョウ:
平地から山地の樹林の周辺や草地など食草の生える幅広い環境に居る
都市部の公園などでも良く見られる
日中、林縁部や草地上を穏やかに飛翔し、ハギ類やアザミ類など各種の花を訪れる
オスは湿った場所や河原などで好んで吸水し、時に集団も見られ獣糞にも集まる

食草は、メドハギ、ミヤギノハギなどのハギ類、ネムノキ、ハリエンジュなどのマメ科植物
幼虫は緑色の3cm程のイモムシ
ネムノキなどの葉脈や葉柄に沿うように潜んでいる
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キタテハ

2024-02-25 | 虫類


数日前の暖かい日にキタテハがヒラヒラしていた
その年の最初に出会うチョウはキタテハの事が多い

成虫で越冬して3月頃から現れる
主に平地~低山地のカナムグラがよく生えている草地
人家、公園、荒地、林縁などの明るい草地で良く見る
日中、草地上を低く穏やかに飛翔し、葉上によく止まる
ヒメジョオン、オカトラノオなど各種の花を訪れ、樹液や腐果にも集まる

食草はカナムグラ、カラハナソウ(クワ科)、ホソバイラクサ(イラクサ科)など
幼虫は荒地のカナムグラなどに生息し、葉裏を内側にした巣を作る
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ヒイラギナンテン

2024-02-24 | 樹木 草花


庭木で植えられているのを、あちこちでよく見かける
ヒイラギナンテンの花が少し開き始めた

メギ科の常緑低木、高いものでも3mほど
中国~ヒマラヤ・台湾原産で、17世紀に渡来して庭木としてよく植えられている
葉は互生、30cmの奇数羽状複葉で、小葉は5~9対
小葉の縁には先端が針状の粗い鋸歯がある

花は3~4月に咲く
枝先に10~15cmの総状花序を数個出し、黄色の花を多数つける
果序は先が垂れて、花は7mm程
雄しべは6個有り、触れると内側に曲がって面白い
果実は7mm程のほぼ球形で、6~7月に粉白を帯びた黒紫色に熟す

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マンサク

2024-02-23 | 樹木 草花

マンサクの名は、枝いっぱいに花を咲かせるので、満作
また春先に「まず咲く」が訛ったという説もある

マンサク科の落葉小高木又は低木、2~5mほどになる
葉は互生し、葉身5~10cmの菱形状円形
左右不対称で、基部は少し歪み上半部は三角形
縁には波状の粗い鋸歯がある

花は、葉が展開する前、3~4月に咲く
前年枝の葉腋から出た短い柄の先に、黄色の花が数個集まって付く
花弁は4個、鮮やかな黄色の線形で2cm程
萼片も4個、卵形で普通は暗紫色、完全な雄しべ4個の他、小さな線形の仮雄しべが4個有る
果実は蒴果
1cm程の卵状球形で、表面に褐色の毛が密生する
熟すと2裂し、黒い種子を2個出す
種子は8mmの長楕円形で光沢がある

マンサクの花色々(順に、アカバナマンサク、アテツマンサク、シナマンサク、ニシキマンサク、ハヤザキマンサク)
      
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フキノトウ

2024-02-22 | 樹木 草花


ほろ苦い早春の味フキノトウが顔を出した
フキノトウは、フキの淡緑色の苞に包まれた若い花茎の事
フキの葉柄がきゃらぶきや煮物に、葉身はつくだ煮などにするほか、咳止め去痰などの民間薬にも利用する

フキは山野に生える多年草
地下茎を伸ばして増える
葉は15~30cmの腎円形で基部は深い心形

3~5月、葉が出る前に花茎を伸ばし、散房状に頭花を付ける
花は雌雄異株
雌株の頭花は、大半が白い糸状の雌の小花からなり、全体に白く細く見える
細かく見ると頭花の中心に、星形の小花が少数混じっている
これは蜜を出して虫を呼ぶダミーの雄小花

雄のフキノトウは、白い星型の花びらを持つ雄の小花が集まっていて、華やかに見える
雄の小花にも形だけの雌しべがあるが、昨日は退化して結実しない
雄のフキノトウは花が終わると間もなく枯れる

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セツブンソウ

2024-02-21 | 樹木 草花


旧暦の節分の頃に咲くのでセブンソウ
初夏には地上部が枯れるスプリングエフェメラルの一つ

キンポウゲ科の高さ5~15cmの多年草
地中に球形の塊茎がある
根生葉は花茎とは別に出て長柄があり、掌状で幅は4cm程
茎葉は花序の上部に2個対生し、3深裂し長さ幅共に3cm程

2~3月、茎先に2cmの白い花を開く
花弁状の部分は萼片で5個有り、卵形で長さ1cm程
花弁は2~4裂して、先端は黄色の蜜腺に変化し先端は2裂している
真ん中の雄しべは葯が紫色で多数ある、雌しべは2~5個

果実は袋果で長さ1cmの半月形
種子は数個付き球状で褐色をしていて滑らか
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アカバナミツマタ

2024-02-20 | 樹木 草花


アカバナミツマタはミツマタの園芸種で、花が赤い
赤いのは萼片の内側(花弁は無い)
ミツマタは枝が3つに分かれることからの名前

ミツマタ:
ジンチョウゲ科の落葉低木 高さ2m程になる
本年枝は必ず三つ又になって出る
葉は互生し、5~20cmの長楕円形
先は鋭形、基部は長いクサビ形、縁は全縁

花は3~4月、葉の展開前に咲く
枝先の頭状花序に、小さな花が30個ほどつく
花は両性で、花弁は無く萼が目立ち、先は4裂する
萼片の内側は鮮黄色

果実は核果
6~7月に熟し、緑色で有毛、萼筒が宿存しており周りを包む
種子のように見えるのは、硬い内果皮に包まれた核
核は紡垂形で5mmほど、中に種子が1個入っている

ミツマタの花

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アカゲラ

2024-02-19 | 野鳥


キツツキは古語ではケラで、「けらつつき」「てらつつき」の略だが、
ドラミングの音が語源、又は「ケラ(虫)」を突いて捕食するからなどの説がある

留鳥、少数が漂鳥または冬鳥
平地から山地の林に居る
1羽かつがいで生活する
林内の生活が多いが、背丈の低い草地や農耕地に下りて採食することもある
昆虫類を好んで食べ、秋冬には木の実も採食する
枯れ木、生木、どちらでも自分で穴を掘って営巣する
キツツキ類は、前後2本づつの足指と鋭い爪、硬い尾羽を使って木の幹で体を支えている

木の幹を叩いて音を出すドラミングは、声の代わりにつがい相手の募集や縄張り宣言をしていると言われている
近距離のコミュニュケーションでも使われているらしい

雌雄ほぼ同色
白、黒、赤色の色彩が独特で特徴的
背中の逆八の字の白斑
淡黄褐色で無斑の胸
オスは後頭部が赤い
全長24cm
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モズ

2024-02-18 | 野鳥


(^^♪モ~ズが枯れ木で鳴いている♪
歌の文句のように、モズ♀が枯れ木に止まっていた
2月にはメスは、そろそろ冬の自分のなわばりを離れ、オスの縄張りを訪問し始める
モズ(百舌鳥)の語源は諸説あるが、「も」は鳴き声「す」は鳥を表す接尾語
と言う説が有力
鳴き声の「も」は、鳴き声そのものではなく、色々な鳥の声を真似るので「諸々の」もしくはモモトリ(百鳥)の意味

漂鳥または留鳥
九州以北で繁殖し、北方のものは冬には冬には暖地へ移動する
平地の集落周辺の林や農耕地、河原、公園などに住んでいる
繁殖期には番で縄張りを持ち、非繁殖期には一羽で強い縄張りを持ち異性でも中に入れない
主に昆虫類、カエル、ミミズ、魚類などを食べる肉食・・冬時期は食べ物が無くて苦労しただろう
時に小さな木の実を食べることもある

頭部が大きく、嘴は太くてかぎ状、尾羽は長くゆっくり回すように動かす
オスは過眼線が黒く、初列風切りの基部に白斑がある
メスは過眼線は褐色で、初列風切りに白斑はなく、下面に鱗模様が見える
全長20cm
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ヒクイナ

2024-02-17 | 野鳥


腹などが赤褐色なので、緋色のクイナの意味
昔は夏鳥で「なつくいな」と呼ばれていた

東北地方以北は夏鳥で、それより南では留鳥又は漂鳥
湖沼、池、湿地、河川、水田などに居る
草むらの中で生活していることが多い
アシ原や草地の隙間から、辺りを伺うように出て来る
魚類、昆虫類、甲殻類の他、イネ科やタデ科の種子なども食べる

雌雄同色
頭頂から尾羽までの上面は暗緑褐色で、喉は白い
額、顔、頸から腹までは暗赤色か濃紫赤色
全長23cm
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アリスイ

2024-02-16 | 野鳥


アリスイはキツツキの仲間(キツツキ科)なのだが、木を突くことはしない変わり者
他のキツツキが掘った穴を利用する

北海道と本州北部で繁殖し、冬は本州中部以南の暖地に移動する
渡りの時期や冬には、農耕地、河原、公園などでも見られる
地上や朽ち木などで、長い舌を使ってアリ類を好んで食べる変わった食生活
アリの出現に合わせて行動しているらしい

雌雄同色
体は褐色と黒、灰色の複雑な斑紋がある
頭上から背中の中央を黒線が走る
喉から胸には褐色の横斑がある
全長18cm
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トラツグミ

2024-02-15 | 野鳥


古くは、夜鳴く恐ろし気な鳴き声からもっぱら「ぬえ」と言う妖怪として扱われていた
江戸時代になって、この妖怪の声の主がツグミと分かり、「おにつぐみ」「ぬえつぐみ」などと呼ばれ、大正時代になってようやくトラツグミに統一された

主に繁殖期の夜間から明け方、ヒィーイと言う声を5~10秒間隔で繰り返し囀る
この声で、その昔、UFO騒ぎや、女子寮に警察が出動した話まで残っている
体重はツグミの2倍もあって、足は鳩より太いずんぐりがた
大型のツグミ類で最も大きい

留鳥又は漂鳥
北方のものは冬には暖地に移動し、市街地の公園でも見られることがある
冬の時期には1羽で暮らしているものが多い
暗い林や藪のある林の地上を歩き、昆虫類の幼虫やミミズ類、陸生貝類等を採食し、冬には木の実なども食べる

雌雄同色
体は黄褐色で、うろこのような黒色の横斑や三日月状斑がある
翼下面に白と黒の帯がある
全長30cm
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