トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

オモダカ花と実

2019-10-31 | 樹木 草花


オモダカ(面高)は、人の顔のように見える葉が高く伸びた葉柄に付くことからの名前

オモダカ科の水田や浅い沼などに生える多年草
地中に匐枝を伸ばし、先端に小さな球茎を作る。種子と球茎で増える
葉は根生し、若い株のものは水中にあるが、普通は長い柄が有って直立し水面に出る
葉身は基部が二つに裂けた矢じり型で10cm程の長さ

花茎は20~80cm程になり、8~10月に上部の節ごとに白い花を3個づつ輪生する
花序の上部には雄花、下部には雌花が付く いずれも花弁は白い
雄花は黄色の雄しべが良く目立つ
雌花は緑色の雌しべが多数集まって球形になっている(左の写真の花の下部に花弁の落ちた緑の雌しべが見える)
果実(右の写真)は3mm程の扁平なそう果が多数集まって球形になっている

お節料理に使うクワイはオモダカの変種で、球茎がオモダカ(大きさは親指の先くらい)の倍以上ある
オモダカは、若い葉は和え物に、球茎は秋から冬に掘り取り、煮物などにすると美味しい
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トネリコの実

2019-10-30 | 樹木 草花


トネリコの実がわんさと生った

モクセイ科トネリコ属の山地の湿地などに生える落葉高木 高さ15m程になる
日本固有種

葉は対生し奇数羽状複葉 葉柄の上面には浅い溝があり縮れた毛が生える
小葉は2~3対 広卵形で先端は尖り基部は広いくさび型で左右不対称 縁には浅い鋸歯があるが、葉形は変化が多い

花は4~5月 雌雄別株で、葉の展開と同時に開花し、新枝の先端や葉腋に円錐花序を付ける
花には花弁が無く地味で、雄花には雄しべが2個あり雌しべは無い
雌花には雌しべだけのものと、2個の仮雄しべが付くものがある

果実は翼果 3cm程の長さで倒披針形、ふつう鈍頭で翼は種子の長さの3倍ほどある
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イチイの実

2019-10-29 | 樹木 草花


赤いイチイの実が生った
イチイの名は、昔この材で笏を作ったことから 位階の正一位、従一位に因んでつけられた

イチイ科の常緑高木 亜高山帯や寒冷地に針葉樹と混生して生育する。高さ20m、直径1m程にもなる
葉は長さ2cm幅2mmの線形でらせん状に付くが、側枝ではやや2列に並ぶ
先端は尖っているが触っても痛くない

花は3~5月 雌雄別株で稀に同株に咲く
雄花は4mm程で、10個ほどの雄しべが球状に集まっている
雌花は緑色の胚珠が1個 数対の鱗片に覆われている

花の後、夏から秋にかけて赤い実が生る
赤いのは肥大して杯状になった仮種皮で、中に5mmほどの卵球状の種子が入っている

赤い実は甘くて、甘さの為べたつくほどで美味しい
中の種子は苦みがあり有毒で中毒を起こすことがある
種を除いた実を果実酒、砂糖漬け、又ブランデーなどにつけ込んでアイスクリームのソースやケーキの飾りなどにすると洒落ている
葉は乾燥してから煎じて飲むと利尿効果がある
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ナラタケモドキ

2019-10-28 | キノコ


公園などで株状になって群生していることが多い人里菌
ナラタケに似ているがつばを持たない

夏から秋にかけてサクラ コナラなどの広葉樹の枯れ木や立木の根際に群生する
小型のキノコで、最初丸山型から開いて平になり、中央が窪み長い繊維紋状の条線がある
色は黄褐色で中央付近を濃褐色の細かい鱗片が覆う 肉は淡褐色で脆い

ヒダはやや疎で柄に垂生する 色は淡褐色で褐色のシミが現れる
柄は中心性で上下同径 中実、ツバは無い
多くの地方で食用にされているが、食べ過ぎると消化器系の中毒を起こすことがある

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シワナシキオキナタケ

2019-10-27 | キノコ


シワナシキオキナタケ(皺無黄翁茸)の翁はオキナタケ属の多くのキノコが傘に皺があることによる
「皺無」は皺が少ないことによる

夏から秋にかけて公園に撒かれたチップや腐植の多い場所に発生する
傘は小型で、初め卵形から開いて円錐形となり長い溝線がある
表面は艶 粘性がありレモン褐色で皺は無い
肉は淡黄色で薄い

ヒダは幅広く密で柄に上生する
色は淡褐色から暗褐色になる
柄は細長く中心性で中空 色は傘と同じ
食毒不明
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カワラタケ

2019-10-26 | キノコ


どこへ行っても普通に見られるキノコ
サルノコシカケなどが持つ、抗がん性物質がどうしてキノコに含まれているか不思議
カワラタケから制癌剤のクレスチンが商品化されたが、現在では単独施用では有効ではないされている

通年、針葉樹や広葉樹の枯れ木や切り株に発生する
無柄で側着型 傘は小型で半円形~扇形縁は薄い

傘の色は灰色 藍色 褐色 黒色など変化に富み見分けがし難い
同心円状の色の違いによる明瞭な環紋がある
肉は類白色 革質で弾力性を持ち極めて薄い

管孔は短く、孔口は円形で極めて小さく平坦のように見え色は白い
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ウスヒラタケ

2019-10-25 | キノコ


だらだらいつまでも暑かったせいか、夏のキノコが残っている
ウスヒラタタケは、ヒラタケと言う優秀な食菌でシメジの名で売られているキノコの仲間で より小型で肉が薄く傘の色が淡い。ヒラタケは秋から冬にかけて出てくる

ウスヒラタケは春から秋にかけて広葉樹の枯れ木や倒木に生じる
ヒダは白く密~やや疎 柄に垂生する
柄が有るものからほとんど無いものまで居て、傘の中心から外れていることが多い
これを偏心生と呼んでいる

ヒラタケ同様食べられる
どんな料理にも向いている
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アカゲラ

2019-10-24 | 野鳥


今日は24節気の霜降
露が冷気で霜となる頃 そろそろ北風、木枯らしが吹き始める

都心の公園でアカゲラが見られた
今も昔もポピュラーなキツツキ 特に赤い部分が目立つと言うことでアカゲラと言う

本州と北海道に留鳥として分布する
平地から山地の広葉樹林に住む
昆虫類を好んで食べ、秋冬には木の実も食べる
枯れ木 生きている木のどちらにも穴を掘って営巣する
巣穴を掘ったその木を叩いてドラミングすることも多い

雌雄ほぼ同色 背中の逆八の字白斑 淡黄褐色で無斑の胸 黒い頭上
オスは後頭部に赤い斑が有り、メスにはない
大きさ24cm
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キビタキ

2019-10-23 | 野鳥


キビタキの名は、オスの黄色い部分が目立つヒタキ類の意味
囀りや姿が共に美しく 5月の新緑の森で見る姿は素晴らしくて人気は高い

夏鳥で10月中には南へ渡ってしまう
いつも秋の時期にはあまりオスを見ずに、メスが多いと思っていたが、実は若いオスはまだメスと同じ色をしているので茶色いキビタキに出会うことが多い 出会った個体もどうもオスの若鳥らしく見える

繁殖期以外は一羽で生活しているものが多い
葉や枝に居る昆虫類 クモ類などを採食し時には空中に飛び空中採食もする

オスは黒と鮮黄色の下面で美しい色彩 黄色の眉斑に翼には白斑がある
メスは全体にオリーブ褐色で喉と腹は淡色
大きさは14cm
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ハジロカイツブリ

2019-10-22 | 野鳥


まだ夏羽のハジロカイツブリがやって来た
飛翔時、翼上面は次列風切と初列風切の内側の羽の一部が白いことから名前になった

冬鳥 10月頃から渡って来て3月まで居る
主に海岸 河口に居て、湖沼や河川にも入る
群れが次々に潜水して小魚の群れを追い回して捕らえる

雌雄同色 赤色の目が目立つ
夏羽では頭から頸までは黒く、目の後方に金色と赤褐色の飾り羽が生える
冬羽では頭と上面は黒褐色、下面は汚白色 頭と顔の黒と白の境目は不明瞭
大きさは30cm
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キアシシギ

2019-10-21 | 野鳥


シギには青脚 赤脚 黄脚と足の色の違いをそのまま名前にしたものがいるが、名は体を表すで見事にマッチしている
脚に標識のある個体が居た 左脚に「A23」と書かれた青色のものと、下側に白いフラッグを付けていた
体色からみると今年生まれの若鳥のようだ

キアシシギ(黄脚鷸)は旅鳥 秋の渡りでは8~10月にかけて見られる
干潟や海岸の砂浜 岩場 河川や水田に居る
岸辺や浅い水の中で昆虫類 甲殻類を捕る 時には半開きの嘴を水面に付け魚を追うこともある
休息時には流木の上や石の上など少し高い所で好んで休む傾向がある

雌雄同色
夏羽では上面は灰褐色で、模様らしい模様は無くノベーとした感じ
冬羽では顔から下面の斑紋が無く、首や胸は灰褐色味を帯びる
幼鳥は背 肩羽 雨覆などの羽の白い羽縁がはっきりしている
大きさは25cm
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オバシギ

2019-10-20 | 野鳥


オバシギ(尾羽鴫 姥鴫)は尾羽が目立つ鴫という説が有力だが、特に尾羽が目立つとも思えない
動作が何となくおっとりしているので姥鴫と言う字を当てたと言う方がしっくりくると言う

旅鳥 全国に飛来し秋の渡りでは10月の中頃まで見られそろそろ最終者カモ
海岸の干潟 河口に居る 内陸に入ることは少ない
岩場や砂浜では貝類を好んで捕り、干潟や河口ではゴカイ類甲殻類貝類などなどを捕る

雌雄同色
夏羽では頭から頸、胸にかけて白く 黒褐色の縦斑が有る
冬羽では上面が黒灰色、肩羽 雨覆などには黒い軸斑と細くて白い羽縁がある
大きさは27cm
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オオヒラタシデムシ

2019-10-19 | 虫類


平地から山、林床や草原などの地面を歩いている
分布は広く市街地の公園でもよく見かける

シデムシ科の仲間でこの科には40種ほどが知られている
オオヒラタシデムシは成虫で越冬し4月から10月にかけて見られる
幼虫はワラジムシ型で黒く平べったく、土の中で羽化し、動物の死体を探し食べて育つ
成虫は名前の通り体が平で胸の部分が広い 青みのある黒色をしている
オスは翅端が丸く、メスは突出している
大きさは2cm程

食べ物は動物の死骸や糞 時に腐った植物を食べ土に戻す役目を果たしている
死んだ動物にすぐさま集まるシデムシは、自然界の掃除屋として重要な役目を果たしている
沢山の動物が暮らす豊かな森ほど多くの種類が居て、森が開けて行くに従い種類も数も減り、都市化した場所ではこのオオヒラタシデムシ1種類しかいなくなり、さらに都市化が進むとシデムシ類はいなくなってしまう。そこに住んでいるシデムシ類の種類数を調べればその場所の自然度が分かると言われる
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スッポン

2019-10-18 | 小動物 他


公園の池でスッポンが顔を出した
河川の中流域より下の流れの穏やかな浅い所や、水底が砂泥質の池沼に生息している
汚水にも比較的強く、地域により水底の泥内で越冬する
動物食で魚類や、水生昆虫 貝類 甲殻類 両棲類などを捕食するが、飼育下ではパンやイモなど植物質も食べる

顔は鼻孔の先端が突出している 首は長く、伸ばすと甲の2/3程に達する
甲は非常に扁平で鱗板は無く柔らかい皮膚で覆われている
四肢の水掻きは非常に発達しており泳ぎに適している
オスは尾が太くて長い、メスの尾は短い
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キョウチクトウアブラムシ

2019-10-17 | 虫類


ガガイモの蔓にキョウチクトウアブラムシがびっしり付いた
キョウチクトウにも発生するが、ガガイモでも見られる

アブラムシの生活環は複雑だ 種によっていろいろなタイプがある
寄主を変えるタイプ変えないタイプ、単性世代と両性世代 有翅型無翅型

キョウチクトウアブラムシは黄色のアブラムシで、無翅胎生雌虫の体長は2mmほど 角状管と尾片が黒い
周年単性生殖で生活する
寄主転換はしない
有翅虫が5月頃に出て分散をはじめ 6月 8月 9月に発生のピークがあり、秋に木が剪定され新梢が伸長すると冬でも高密度でコロニーが維持される 新梢が出ないと低密度になり死滅することもある
厳冬期には増殖はしないが、3月暖かくなると増殖を再開する
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