トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

トサミズキ

2019-03-16 | 樹木 草花


土佐(高知県)に特産することからトサミズキと言う

マンサク科トサミズキ属の落葉低木 4m程になる
トサミズキ属は日本には4種が自生する
トサミズキ ヒュウガミズキ コウヤミズキ キリシマミズキの4種

葉は互生し長さ8cm程の卵円形で 左右不対称
花は3~4月に葉の展開前に咲く
前年枝の葉腋から垂れ下がった穂状花序に黄色の花が10個近く付く
花序は4cm 花は1cm程で 暗赤色の葯が見える
花柱は2個で花弁よりやや長い

果実は蒴果
1cmほどの球形で先端に2個の花柱が角状に残る
熟すと2裂して4mmほどの楕円形で黒く光沢のある種子を2個出す
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フキノトウ

2019-03-15 | 樹木 草花


ほろ苦い早春の味 フキノトウが顔を出した

フキはキク科の山野に生える多年草
地下茎を伸ばして増える
葉は20㎝を超える大型で、形は腎円形で基部は深い心形
葉柄は長さ60cm程

葉が出る前に花茎を伸ばし、散房状に頭花を付ける
花茎には平行脈の目立つ苞が多数付く
雌雄異株で 雄株は黄色っぽい頭花を多数つける、すべて両性の筒状花だが結実しない
雌花は頭花が白っぽい 細い糸状の花柱を持つ多数の雌花がある

花茎をフキノトウと呼んで食べる 油いためやみそ汁の実 茹でて酢の物も美味しい
葉柄は茹でてキャラブキや煮物 葉身は佃煮にする
またフキノトウはまだ蕾のうちにとって日陰干しにして、煎じて飲めば咳止めに効果がある
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ニワトコ

2019-03-14 | 樹木 草花


ニワトコの蕾が開きかけてきた

スイカズラ科の庭木や山野の林縁に生えるラクヨウ低木 6ⅿ程になる
下部からよく分枝して枝は放物線を描くような独特の樹形になる
葉は対生で奇数羽状複葉
花の付く枝の小葉は2~3対 花の付かない枝の小葉は3~6対

花は3~5月 新枝の先に数センチの円錐花序を出し、4mm程の小さい花を多数つける
花は普通黄白色、時には淡紫色を帯びる
果実は核果 4mm程の卵球形で6月過ぎに暗赤色に熟す
ニワトコは変異の多い木でオオニワトコ マルバニワトコ キミ(黄実)ノニワトコ ダイダイミノニワトコ等々

別名セッコツボク(接骨木)は漢名の音読み
昔の接骨医は、ニワトコの枝の黒焼きにうどん粉と食酢を加えて練ったものを患部に塗り、副木を当てて治療したのでこの名がある

花を乾燥したものを煎じて飲むと、発汗 解熱 むくみ 利尿に効く
接骨木末 黄柏末を等量混ぜて練り 打ち身打撲に塗ると効果がある
乾燥した枝葉や花300g木綿袋に入れて煮立たせ、沸騰したら袋ごと風呂に入れて入浴すると神経痛リウマチに効く
葉 枝 花 民間薬として色々薬効がある優れもの
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タブノキグンバイ

2019-03-13 | 虫類


タブノキの葉裏に居たグンバイムシ
定かではないがタブノキに居たので、タブノキグンバイ
グンバイムシの名は、翅の形を軍配に見立てたもの

グンバイムシ科の仲間は70種ほどいる
前翅や胸の表面はレースのように見えて独特の構造をしている
特定の植物に依存して生活していて、名前も植物の名を付けているものが多い
ツツジグンバイ プラタナスグンバイ クスグンバイ(クス科植物)等々

大きさは3~4mmものが多い
卵で越冬するものや成虫越冬するものがいる
植物の葉の汁を吸う
成虫は4~10月頃に見られる
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ヒゲナガサシガメ幼虫

2019-03-12 | 虫類


タブノキの葉裏にヒゲナガサシガメの幼虫が日向ぽこ

平地から山地の樹上で生活し、冬の間は幼虫で越冬
幼虫は背中に赤い斑が有りとても綺麗
食べ物は他の昆虫類の体液を吸う
大きさは10mm程だった

成虫は5月~10月に出現する
本州四国九州に分布している
胸の中央や脚は黄色で鮮やかな色彩のサシガメ
食べ物は幼虫と一緒で昆虫の体液を吸う
大きさは15mm
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花粉光環

2019-03-11 | 日記


山間の杉の木に囲まれたダム湖
時折吹く風に杉の木から花粉が舞うのが見られた
目は痒くなるし、マスクをしていてもくしゃみが出る始末

目をあげると、晴れているのに太陽の周りに丸く虹がかかっていた
大気中の花粉が太陽の光を曲げるので見られる「花粉光環」というもので
花粉が大量に飛散した時に起きる現象とか・・
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ヤマセミ

2019-03-10 | 野鳥


独特のまだら模様 鹿の子模様から カハンチョウ(華斑鳥) カノコショウビン
大きな冠羽から カブトドリなどと呼ばれていたが、昭和になってヤマセミに統一された

留鳥又は漂鳥
山麓から山地、低山の河川 湖沼などに居る
昔と比べて出会うのが難しくなってきた鳥 久し振りに見られた

縄張りを持ち一定の採餌場で とまり場から直接水中に頭から突っ込んだり 停空飛行して魚を捕らえる
捕らえた魚は岩や枝にたたきつけてから頭から飲み込む
川岸などの垂直に近い土の崖に 20日もかけて1mもの水平な長い巣を掘る

雌雄ほぼ同色 オスは顎線と胸に黄褐色味があり メスには黄褐色の下雨覆
大きさ38cmでかなり大きく、日本のカワセミ類では最大
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オシドリ

2019-03-09 | 野鳥


少し前までは都心の公園のあちこちで見られたのだが、最近は新宿御苑でしか見られなくなってしまった
オシドリ(鴛鴦)は雌雄の仲睦まじい様子や、オスの銀杏羽のある美しさから親しまれてきた淡水ガモ
「をし(愛)」(=いとをし)が語源

留鳥又は冬鳥 東北以北ではほぼ夏鳥で 冬は暖地に移動する
北海道 本州 九州 沖縄で繁殖していて 繁殖には樹洞を使う
湖沼 河川 渓流など淡水域で、樹木が水辺に覆いかぶさっているようなところが好み
カシやナラなどのドングリが好物
「鴛鴦の契り」と言うが、繁殖後抱卵やヒナの世話はメスがして、次のシーズンには別の新しい番になるのは他のカモたちと一緒

オスの体の色模様は複雑で綺麗 帆状の三列風切りは銀杏羽と呼ばれる
メスは灰色味が強く、目の後に白線がある
大きさ45cm
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タヒバリ

2019-03-08 | 野鳥


野焼きのあとにタヒバリが地面を漁っていた
ヒバリに似ているがヒバリではなく、冬枯れの田畑に多いのでタヒバリ

冬鳥 東北地方の中部以南で越冬する
農耕地 川原 草地 海岸などに居る
セキレイ科の鳥だが、セキレイ類とは言わずビンズイなどと共にタヒバリ類などと言う
尾羽を上下に振りながら草丈の低い所を歩き、昆虫類 クモ類 草の種子などを食べる

雌雄同色
頭からの上面が灰褐色で、不明瞭な縦斑が有る
下面は汚白色か淡いパフ色で黒褐色の縦斑が有る
大きさは16cm
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タシギ

2019-03-07 | 野鳥


湿地にタシギが居た
シギの名は羽を良くしごくので「しごき」が転じた、しきりに羽ばたくので「しきり」が転じたなど諸説ありはっきりしない

旅鳥 本州中部とそれより南では越冬する
水田 蓮田 湿地 川原等に居る
タシギはタシギ類の中では最も水気の有る所を好む

主に夜間に活動するが 安全な所では昼間も活動する
長い嘴を泥の中に差し込んでミミズ類や貝類 甲殻類 昆虫類の幼虫などを採食する

雌雄同色 長く真っすぐな嘴 側頭線が明瞭 過眼線と頬の線 上面に黄白色の線がある
似ているタシギ類4種の識別の基準になる鳥
大きさ26cm
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河津桜

2019-03-06 | 樹木 草花


ワオー!
満開の河津桜 サクラは華やかだ

今日は24節気の啓蟄 暖かくなって冬ごもりしていた虫が穴から出てくるころ
公園でユスリカが盛んに飛んでいた

河津桜:カンヒザクラやオオシマザクラの自然交配により生じ、1950年頃見つけられた若木が河津町の民家に植えられ、これが広まって河津桜とと呼ばれるようになった。町の花として河津駅と河津河畔を中心にに8000本以上が植えられて、早春の風物詩になっている
川から少し離れた民家に大きな原木があり沢山の花を付けている

早咲き品種では花が大きく華麗 ピンク色で色むらがありほぼ平らに開く
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クサイチゴ

2019-03-05 | 樹木 草花


早々とクサイチゴの花が咲いて春近しの感じがする
背丈が低く草のように見えることからクサイチゴと言う

バラ科キイチゴ属の山野に普通に見られる落葉小低木 50cm程有った
茎や枝には短い軟毛と腺毛が生え、細い棘がまばらにある
葉は互生 奇数羽状複葉で小葉は1~2対ある
葉や葉軸には毛や小さな刺がある

花は4~5月 4cm程の白い花が上向きに咲く
花柄や萼には軟毛と腺毛が混生している
果実は集合果で1cmほどの球形 5月頃に赤く熟し結構美味しい
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サンシュユ

2019-03-04 | 樹木 草花


早春の息吹を感じさせてくれる花だ
サンシュユ(山茱萸)は中国名の山茱萸を音読みにしたもの
別名ハルコガネバナ(春黄金花)は、代わりに牧野富太郎が提唱したもの

ミズキ科の落葉小高木 3m程になる
中国朝鮮半島原産 日本へは江戸時代に薬用植物として渡来した

枝は斜め上向きに生える 若い枝は細くて4個の鈍い稜がある
葉は対生 枝先に集まって付き縁は全縁
花は3~4月 葉の展開前に咲く
短枝の先に2cm程の散形花序を出し、淡黄色の小さな花を多数つける
花の基部にあるのは総苞片で4個ある
果実は核果 1.5cm程の楕円形で10月頃に赤く熟し渋み酸味がある

秋に熟した実を取り、熱湯に暫く浸したのち半渇きにして種子を取り出して果肉だけを日干しする
これでサンシュユ酒を作り2~3か月後に布でこして飲めば疲労回復 強壮に効く

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ギンヨウアカシア

2019-03-03 | 樹木 草花


葉が銀色がかっているので銀葉アカシアと言う
ギンヨウアカシアやフサアカシアなどのアカシア属の俗称で、ミモザとも呼ばれる
イギリスで南フランスから切り花として輸入された花をミモザと呼んだことから呼ばれている
フランスのカンヌでは、3月にミモザの花祭りがあると言う
日本へは明治の末期に渡来した

ギンヨウアカシアはオーストラリア原産の落葉小高木 10m程になる
葉はらせん状に蜜に互生し、2回偶数羽状複葉
羽片が3~5対付き、羽軸の上面の羽片の付け根に円形の目立つ腺体が1個ある

花は2~4月 枝先に黄金色の頭状花序を総状につけ とても綺麗だ
花弁は小さくて 雄しべが目立つ
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紅千鳥

2019-03-02 | 樹木 草花


ウメもそろそろ終盤の時期に紅色の可愛いウメが咲いていた
紅千鳥と言う緋梅系(枝の木質部が赤色のもの)の、中型で開花がやや遅い(2月下旬~3月上旬)品種
一重の明るい紅色で人気品種の一つ

この品種の雄しべが花弁化しやすく、これを千鳥に見立てて紅千鳥の名がある
花弁化したものを旗弁と言っている

ウメは種類が多い上どれも似ていて見分けに苦労するが、この花は独特の色合いで見分けが割合と容易
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