トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ツバキキンカクチャワンタケ

2024-05-31 | キノコ


春に厚く積もったツバキの落花落葉中に出来た菌根から発生する
特異的にツバキの落花、落葉に菌核を作るキノコ
腐生菌

チャワンタケ型の1cm程の小さいキノコ
幼時ワイングラス型から、茶碗型になり、ついには中央がへそ状に凹む皿形になる
上面の色は淡黄土褐色で、表面は平滑
肉は軟骨質で脆い

頭部が子のう盤で、上面に子実層(胞子が作られる部分)がある
柄は細長い紐状で地中に伸びて、黒褐色米粒大の菌核に繋がる
色は濃褐色で表面は平滑、肉は軟骨質で硬い
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カミウロコタケ

2024-05-30 | キノコ


まだ若い個体だろうか、カミウロコタケ(紙鱗茸)が倒木に有った
春から秋にかけて、クヌギなど広葉樹の倒木、切株上に発生するキノコ
白色腐朽菌

背着型又は半背着型
傘は背着部の上部がわずかに反転して、棚状に張り出して傘になり、縁は薄く鋭い
傘の色は淡褐色から褐色、更に黒褐色になり色の濃淡が環紋になる

子実層托(胞子が作られるところ)は背着部分及び傘の裏にあり平坦
色は幼時紫色から紫褐色になり、更に淡褐色になる
表面はビロード状で凹凸がある
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ツリバナ

2024-05-29 | 樹木 草花


花柄が長く下垂し、名前の通り吊り下がった花が咲く

ニシキギ科の落葉低木、高さ1~4mになる
花は5~6月に咲く
葉腋から集散花序を下垂し、淡紫色の花を数個~30個ほどつける
花は8mm程で、花盤が発達している
花弁、雄しべ、萼片は5個で、雌しべは1個、花柄は2~4cm

葉は対生し、葉身は3~10cmの長楕円形
縁には細かくて鈍い鋸歯がある
両面とも無毛

果実は蒴果
1cm程の球形で、9~10月に紅色に熟す
熟すと5裂し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が5個顔を出す
木全体に赤い実が吊り下がっていてとても見栄えがする
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トベラ

2024-05-28 | 樹木 草花


トベラは枝や葉の臭気が鬼除けの効果がある、ということで節分に枝を扉に差して邪気を払ったので、「扉の木」から扉が転訛してトベラの名になった

トベラ科トベラ属の常緑低木、2~3m程になる
日本に自生しているトベラ科は、1属1種トベラのみ

花は雌雄別株
4~6月に、本年枝の先に集散花序を出し、2cmほどの白い花を多数つける
花の色は初めは白色だが、古くなるとクリーム色になって綺麗だ
左の写真が雄花、雌しべは不稔、花色はクリーム色になっている
右は雌花、雄しべは葯の発達が悪く見える

葉は互生し、葉身は5~10cmの倒卵形
先は丸く基部はクサビ型で葉柄に流れる
縁は全縁で、しばしば裏側に巻いている

果実は蒴果
1~1.5cmの球形で、11月頃灰褐色に熟す
熟すと3烈して、粘った赤い種子を10個ほど出す
種子は6mm程の歪んだ腎臓形で、赤い粘液質に包まれている
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ポピー

2024-05-27 | 樹木 草花


ケシ科の春の代表花とも言われる
赤いポピーが絨毯のように一面に咲いて風に揺れていた

ケシ科のヨーロッパ原産の一年草
多くの品種があるが、名前も色々あって、
和名はヒナゲシ、他に虞美人草、シャーレーポピー、コクリコなどとも呼ばれる
開花は5~6月
花色は赤、オレンジ、ピンク、複合色など多彩

ああ皐月 仏蘭西の野は火の色す
君もコクリコ 我もコクリコ  (与謝晶子)
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ブーゲンビリア

2024-05-26 | 樹木 草花


ハーブ園へ行って色々な花を見た
ブーゲンビリアが豪華に咲いていた

オシロイバナ科ブーゲンビリア属
中央~南アメリカ原産
花は5~10月に咲く

色々な品種があり花色も艶やかで、赤、ピンク、オレンジ、紫、白、黄色などがある
八重咲きのタイプもあり、他にも分け方で、
葉を一年中つける品種、葉を落とす品種、他より早く咲く品種、他より遅く咲く品種など4タイプがある
咲く時期や花の姿も色々なので、あちこち探すのも面白いかもしれない
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ガマズミ

2024-05-25 | 樹木 草花


ガマズミの花があった
名前は、ガマズミの漢名「莢迷」の音読みのキョウメイがカメに転じ更にガマとなり、酸実と結びついてガマズミとなった
日本固有種

スイカズラ科の落葉低木 5mほどになる
葉は対生で、葉身6~14cmの卵形から円形
縁には浅い鋸歯がある
裏面には前面に細かい腺点があり、葉身の基部付近には大きい腺点が2~3個有る

花は5~6月に咲く
枝先に8cm程の散房花序を出し、白い小さな花を多数つける
花冠は5~8mmで、5深裂して平開する
雄しべは5個有り、花冠から突き出す

果実は核果
7mmほどの広卵形で、9~11月に赤く熟す
核は5mmほど
酸味が強いが、鳥が良く啄んでいる
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コバノズイナ

2024-05-24 | 樹木 草花


コバノズイナの花が咲いた
ズイナ(瑞菜)と比べて、葉がずっと小さいのでコバノズイナと言う
ズイナは日本固有種だが、コバノズイナは北アメリカ東部原産
明治の初期に日本へ渡来した

ユキノシタ科ズイナ属の落葉低木
株立ち状になる
葉は互生し、葉身は4~8cmの楕円形
先は尖り基部はクサビ形、縁には細かい鋸歯がある

花は5~6月に咲く
枝先に10cm程の総状花序を出し、白色の小さな花を多数つける
花弁は4mmの線形
果実は5mmほどの蒴果
花弁や萼片は花の後落ちてしまって、実の時期には残っていない
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ナメクジ

2024-05-23 | 虫類


ブロック塀をゆっくり移動していたナメクジ
春先に卵から孵化して、5~11月にかけて見られる

巻貝類だが殻を持たない
移動の際は粘液を出しながら歩行するので、這った跡がキラキラ白っぽく光る
1日の歩行距離は4mほど
口器におろし金のような多数の歯の有る舌を持ち、植物を削り取るように食べる
植物を食い荒らす農業害虫
その他、家屋に浸入する不快害虫、寄生虫や病原菌の宿主としての衛生害虫とも言われる

駆除:
体は外套膜は無く、水分85%なので、塩、砂糖(もったいない)、シャンプーなどの界面活性剤、洗浄剤などを掛け水分を失わせる
肺呼吸しているので水につけ込む
再生能力は無いので押しつぶす、切断する、刺殺する・・残酷だなー
ビールに誘引される・・酒に強い個体もいて飲み逃がされたりして・・
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ナナフシ

2024-05-22 | 虫類


エダナナフシがノソノソと木の中を歩いていた
ナナフシは木の上に住んで、姿を木の枝に似せてその葉を食べて暮らしている

出会ったのはエダナナフシで、他のナナフシに比べて触角が長く足も長い
翅は無く飛ぶことはできない
オスは小型で有性生殖をする
卵で越冬して6~10月に見られる
大きさは7~10cm程

ナナフシの仲間(ナナフシ科)は約15種居る
細い棒状の体と足が特徴で、翅の有るものと無いものが居る
エダナナフシを除き、メスのみの単為生殖をする
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ニホントカゲ

2024-05-21 | 小動物 他


公園の木道でトカゲに出会った
全長20cmを越えていた
トカゲ属は全体が滑らかで、各部位に規則正しく鱗が並んでいるのが特徴
本種の体鱗列数は24~28列
艶のあるずんぐりした体で四肢は短い
四肢の指は細く、鉤爪がある
尾は自切をする

地表を這うように素早い動きをし、低木も登る
日当たりの良い場所を好み、オスは縄張りを持ち侵入者には激しく攻撃する
採食時には積極的に移動し、落ち葉の下や草地などにいる無脊椎動物を食べる

石の下や石垣の中、斜面の土中で越冬する
交尾は4~5月、オスは繁殖期には喉や腹部がオレンジ色になる
5月下旬から6月にかけて、メスは石の下や土手の斜面に巣穴を掘り産卵する
その後孵化まで卵の世話をする
産卵数は5~16個
7月下旬には孵化幼体が見られる
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ヨツボシケシキスイ

2024-05-20 | 虫類


樹液にヨツボシケシキスイが集まっていた
コウチュウ目ケシキスイ科の虫
この仲間では最も大きくなる種で、前羽にある4つの赤い斑紋が名前の由来
小型の類似種は居るが、1cm以上あれば本種としてよい

成虫越冬して、5~10月に見られる
広葉樹林や河畔林で見られる
コナラやクヌギ、ヤナギ類の樹液に集まる普通種
オスの大あごは発達していて大きく、木の繊維を嚙み砕く
大きさは7~14mm

産卵は樹液のそばの樹皮の隙間にする
幼虫はワラジムシのような形で、体の縁に小さな突起が有る
孵化した幼虫は成長すると、樹木の根元辺りの樹皮の下や樹穴に潜って蛹になる

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キマダラカメムシ

2024-05-19 | 虫類


道の上をノコノコ歩いていたキマダラカメムシ
市街地、都市部の街路樹や庭木でも普通に見られる
体は黄色い小点が散らばり、頸部には黄色部がある
大きさは23mm程で、国内のカメムシ亜科では最大種

台湾~東アジア原産の外来生物
1770年に長崎の出島で見つかり、各地に分布を広げた
東京では2010年に見つかり広がっている

成虫で越冬して、4~11月にかけて見られる
産卵場所はソメイヨシノやシダレザクラ
食草はサクラ類、カキノキ、フジ、クワ、エノキ、ウメなど幅広い
カキは果実も吸汁する



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キョウジョシギ

2024-05-18 | 野鳥


キョウジョシギ(京女鷸)は、夏羽の羽の美しさを京女に例えた名前
褐色がかった色のシギが多い中、異彩を放つ色模様

旅鳥
東北地方以南では、越冬する個体も少数居る
干潟、河川、水田などに居る
小群れで行動することが多い
水辺や岩場を活発に動き回り、小石や木片などをひっくり返し餌を探す
英名ではTurnstoneという
昆虫類、甲殻類、魚の死体などを食べ、2枚貝は殻を上手に開いて食べる

雌雄ほぼ同色
夏羽では、顔から胸にかけての隈取のような模様が特徴
体の上面は赤褐色模様
冬羽では全体に色が鈍く、褐色味を帯びる
大きさは22cm
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チュウシャクシギ

2024-05-17 | 野鳥


嘴が下向きに湾曲しているシャクシギ類
大中小と居て、ダイシャク、チュウシャク、コシャクと呼ばれている
シャクは柄杓の事ことで、柄杓の柄のように長い嘴を意味する

旅鳥
春の渡りでは4月5月に見られる
干潟や磯、海岸の草地、河口、農耕地などに居る
海水域では、砂や泥の穴に嘴を差し入れて、カニを捕って食べ、
淡水域ではカエルやオタマジャクシなど、畑などではバッタなどの昆虫類を多くとる
大きな声でピピピピピピピと7音で鳴く
イギリスでは、seven whistlerのあだ名で親しまれている

雌雄同色
下に曲がった嘴、
黒褐色で明瞭な頭側線
淡褐色で黒い横斑のある尾羽
大きさは42cm
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