トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

トホシテントウ幼虫

2017-11-30 | 虫類


トホシテントウの幼虫が葉の上に居て 様子から葉の表面をガツガツ食べている様子だ
テントウムシの仲間の多くはアブラムシなどを食べる食肉性だが トホシテントウは植食性でアマチャヅルなどカラスウリ類の葉を食べる

成虫又は幼虫で越冬し 成虫は4月から10月まで見られる
成虫は明るい赤地に 名前の通り黒い斑紋が10個ある

幼虫は体に長い棘が生えていてちょっと怖そう
落葉の下などで冬を越し5月頃蛹になる
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リュウノウギクの花

2017-11-29 | 樹木 草花


茎や葉に竜脳のような香りの揮発性の油が含まれているのでこの名がある
竜脳はボルネオやスマトラ原産のリュウノウジュから採れる香料で 樟脳の香りに似ているそうだ

リュウノウギクの葉をすりつぶしてショウガを混ぜたものは肩こりや腰痛に効く
乾燥させた茎葉を風呂に入れると腰痛 冷え性 リュウマチ 神経症に効果がある
若芽は5~6月 葉は7~10月 花は10~11月に摘み取り 若芽と葉はおしたしや胡麻和え 花は甘酢に 生でテンプラも美味しい

キク科の日当たりの良い丘陵や山地に生える多年草
10~11月に花が咲く 舌状花は4cmほどで白色 時に淡紅色のものもあるそうだ
葉を揉むと竜脳に似た香りがする
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シナマンサクの花

2017-11-28 | 樹木 草花


まだ11月と言うのに早々とシナマンサクの花が咲いた

マンサク科の落葉小高木 高さ大きいもので9m位になる
中国中部原産 因みにマンサクは日本固有種
葉はゆがんだ倒卵形で翌年の花の頃まで褐色になった葉が残っているものが多く特徴的で識別の目安になる

花は1~3月に咲き葉の展開前に開花する
前年の葉腋から出た短い柄の先に香りのよい黄色の花が集まって咲く
花弁は4個で2cmの線形をしている
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サクラ

2017-11-27 | 樹木 草花
   

桜を愛する人が多いせいか秋に咲く桜をあちこちで見られるようになった

左から順に
コブクザクラ(子福桜):白色八重咲で小型の花が秋から春まで開花する メシベが2本以上あることが多く一つの柄に何個かの実が付くことから 多くの子宝に恵まれるに掛けての名前

ジュウガツザクラ(十月桜):マメザクラとエドヒガンが関与した二期咲き性の栽培品種 文字通り10月頃から春まで八重咲の花が咲く

ヒマラヤザクラ:ネパール インド北部のヒマラヤ山脈に分布している 1960年以降に日本に移入された 11月下旬から12月にかけて咲く

フユザクラ(冬桜):マメザクラとオオシマザクラが関与した栽培品種 晩秋と春に多くの花が咲く二季咲き性で 暖地では冬の間にも咲き続ける
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センリョウの黄色の実

2017-11-26 | 野鳥


赤いセンリョウの実が生っている中に黄色の実のものがあった
園芸品種でキミノセンリョウという

センリョウはセンリョウ科の落葉小低木 1m程になる
花は6~7月 枝先に小さな花が集まって咲く
変わった型の花でシンプル 花弁も萼もなく子房の横に雄蕊が1個付くだけ
被子植物の中でも原始的な性質を残していると言われる

果実は核果で5mmほどの球形
秋が深まった頃から3月頃まで赤く熟す
赤い実に黒い点が二つあり 一つは雌しべの花柱 もう一つの脇に付いている小さな黒点は雄しべが付いていた跡
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ツワブキの花

2017-11-25 | 樹木 草花


ツワブキの花が真っ盛り
あちこちで見るが花びらの様子が微妙に違うように見える

ツワブキ(石蕗)の名は 葉に光沢があるフキの意味の艶蕗が訛ったもの
キク科の花で他の花が終わった10~12月に咲き初冬の季語にもなっている
海岸の岩の上や崖などに生える多年草
庭にもよく植えられ園芸種も多い
頭花は5cmほどで回りに雌性の舌状花が一列に並び 中心部に両性の筒状花が多数集まっている

火であぶった葉を 打撲 腫れもの 切り傷に貼ると良い
根茎は乾燥させて煎じて飲めば健胃整腸 下痢などに効果がある
若い葉や茎は茹でて各種和え物 煮物 佃煮 油いため キャラブキなどにすると美味しい

石蕗の花ここに帰りて靴鳴らす(加藤楸邨)
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カマキリの目

2017-11-24 | 虫類
 

ハラビロカマキリの茶色タイプがいた
カマキリの目は不思議に正面から見ても脇から見ても目が合う
(右の写真は以前撮った緑タイプのもの)

カマキリの大きな眼は複眼で 複眼は小さな個眼の集まり
見る角度を変えるとカマキリは顔を動かさないのに中の黒い点だけが動く
カマキリの意思で瞳を動かしているのではないので この黒い点を偽瞳孔と言う
見る位置によって個眼の奥に散らばっている黒い色素が見えるので目が合うように見える

ハラビロカマキリ:卵嚢で越冬し夏から11月まで見られる
体色は緑色や紫褐色で前翅に白い斑紋があるのが特徴
大きさは6cmほどで本州以南に生息している
食べ物は生きた昆虫
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アカボシゴマダラ幼虫と成虫

2017-11-23 | 虫類


アカボシゴマダラの幼虫と成虫に日を置かずして出会った

関東で見られるアカボシゴマダラは外来種で 1998年に藤沢市で見つかって以来数を増やし都心でよく見かける
これは中国から持ち込まれた蝶
日本のアカボシゴマダラは奄美大島とその周辺に居る

幼虫で越冬し5月頃から見られる
幼虫の食草はエノキで 頭部に角があり背中に4対の突起がある

成虫は森林 農地 公園などに居て日中林縁や樹上をユラユラ飛んでいる
口吻が見えたが黄色く平べったい形をしていた
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ハッカハムシ

2017-11-22 | 虫類


今日は24節気の小雪 雨が雪に代わり寒さ一段と厳しくなるころ

朽ち木内や土中で成虫越冬し4月~10月頃まで見られる
北海道から九州まで分布している
成虫も幼虫もハッカ ヤマハッカ カキドオシ シソなどの葉を食べる

金銅色の鈍い光沢ある体に丸い隆起が列状に並んでいる
大きさは1cmほどでハムシとしては大型
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ミサゴ

2017-11-21 | 野鳥


ミサゴが魚を捕まえてドヤ顔だった
水中に足から突っ込み魚を捕らえることから「水さぐる」が語源となった
日本版レッドリスト準絶滅危惧種

留鳥 寒冷地のものは冬には暖地へ移動する
断崖のある海岸で局地的に繁殖する
魚食性で 水面上で低空飛行し水中に足から飛び込んで魚類を捕る
以前はタカ科であったが今はミサゴ科に分類されている

雌雄ほぼ同色 頭部と体下面が白い
多くは胸上部に褐色の帯があるが 稀にこの帯が無い個体もいる
大きさ57cm
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ベニマシコ♂♀

2017-11-20 | 野鳥


冬になると出会えるのが楽しみな赤い鳥
今年は早々とベニマシコのオスメスに出会えた

漂鳥 主に北海道の草原で繁殖し 冬になると本州へ渡って来る
平地から低山の草原 灌木林に小群れで居るものが多い
越冬地では林縁や草藪で草木の種子などを採食する

オスは紅色味の強い体だが冬羽では薄れる
メスは淡黄褐色で黒い縦斑が有る
大きさは15cm
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紅葉 黄葉

2017-11-19 | 樹木 草花


紅葉の条件が良かったのか 今年は都心でも紅葉が早く始まり今や真っ盛り

葉の色が変化するしくみ
紅葉:葉柄に離層が形成され葉にデンプンが蓄積されて糖に変化し 寒さでクロロフィルが破壊されアミノ酸に分解される
糖やアミノ酸を原料にして赤色色素のアントシアンが合成される

黄葉:離層が形成されクロロフィルが破壊される もともと持っていて隠れていた黄色の色素カロチノイドが現れる(アントシアンを合成する酵素を持っていない植物)
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菊花壇展

2017-11-18 | 樹木 草花
       

もう終わってしまったのだが新宿御苑で毎年恒例の菊花壇展をやっていた
上屋と言われる建物の中に飾られていた 建物の屋根上に黒いひもで結んであるのはチャコ結びと言う

左から順に
懸崖作り:断崖の岩間から垂れ下がっている巣型を模している 前の溝は川のイメージ
大作り:初冬に出てくる一株の芽を一年がかりで枝を増やし 1000個もの花を付けさせ摘果し 中から500個の花を選んで展示している
肥後菊:古くから肥後地方で作られた一重咲きの古典菊
丁子菊:花の中心が盛り上がって咲く菊でアネモネ咲きとも言われる
大菊:菊の代表的な品種で花びらが花の中央を包み込むように丸く咲く
嵯峨菊:京都の嵯峨で発達した菊で細い花びらが真っすぐに立ち上がって咲く
江戸菊:江戸時代に江戸で発達した古典菊 咲いてから花びらが変化し色彩に富んでいる
一文字菊 管物菊:一文字菊は花びらの数が16枚ほどで一重の大輪咲き 花の形から御紋章菊とも言われる
管物菊は筒状に伸びた花びらが放射状に咲く大輪菊で糸菊とも言われる

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カンアオイの花

2017-11-17 | 樹木 草花


カンアオイ(寒葵)の名は葉の形がアオイに似ていて冬でも枯れずに緑色をしていることから付けられた

ウマノスズクサ科の山地の林内に生える常緑の多年草
茎は地を這い節が多く芳香がある
花は10~2月 壺状で暗紫色の2cmほどの大きさのものを地面すれすれに付ける
花弁は無く多肉な萼の先は3裂する
関東から中部地方に分布している

秋から冬の開花期に地下根茎と根を掘り取って水洗いし陰干しにしたものを煎じて飲むと咳止めに効く
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カラスノゴマの実

2017-11-16 | 野鳥


カラスノゴマの名前は種子をカラスが食べるゴマに例えた
勿論実際にはカラスは食べない

果実は3cmほどの蒴果
11月頃熟すと裂開して十数個のゴマ状の種をばらまく
種を散布するのに風で揺れて多少は飛んで行くかもしれないが 特別の事をしているようには見えない
ただ何となくバラまいているように見える
関東以西に分布している

花(9月のもの)
花は8~9月葉腋に1個づつ 黄色の5弁花を下向きにつける
中央に細長く突き出ているのは仮オシベで完全な雄しべより長い
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