トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

トモエガモ

2015-01-31 | 野鳥


早いもので一月も今日で終わり
一族郎党集まって睦まじく過ごす月ということで旧では睦月と言う

顔の独特の模様からトモエガモ(巴鴨)の名が付いた
奈良時代の古名は「あぢ」で美味しいカモのようだ

冬鳥として渡来する 渡来数は少なく北陸地方に比較的多い
太平洋側では数か所で少数が見られる
他のカモ同様に昼間は安全な水面で休み 朝夕や夜間に水辺や水田に移動して草の実などを食べる
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オオタカとノスリ

2015-01-30 | 野鳥


一本の木の左端にオオタカ 右端にノスリが居てツーショット
アップの写真 真中がオオタカ 右がノスリ

ノスリ:ノハラの上を滑空するので「野擦り」と江戸時代から呼ばれるようになった 奈良時代からの「のせ」と言う語の変化と考えられる 大きさは54cm
四国から北海道に留鳥として分布し 低山の林で繁殖している
冬には山の林から出てゆくノスリもいて 低地の開けた農耕地や丘陵地の雑木林で過ごす
主食はネズミ類で木の上でじっと地面を見ている 雛に運んでくる餌を見ると小鳥やリス ヒキガエルなどもある

オオタカ:奈良時代には「あをたか」平安時代からは「おほたか」と呼ばれた オス50cm メス57cm
本州と北海道の低山に留鳥として分布 冬には平地の水辺や農耕地市街地にも現れる
ハトやカモ類などの中型の鳥をよくとらえる 狩りが得意

鷹ひとつ見つけてうれし伊良湖岬(芭蕉)
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ガビチョウ

2015-01-29 | 野鳥


ガビチョウとヒョッコリ出会った
中国名「画眉」をそのまま日本読みしてガビチョウと言う
目の周りとその後ろに眉状に伸びた白い斑紋が特徴的で中国名もそこから来ている

中国南部から東南アジア北部に広く分布している スズメ目チメドリ科の鳥 体長24cm
日本へはペットとして移入されたが篭脱けとして定着した
日本国内では留鳥として東北南部 関東 中部 九州北部で見られる
里山など人家に近い低山の雑木林に住み 地上採食性で昆虫や木の実を食べる

この鳥は可哀想にカオグロガビチョウ カオジロガビチョウと共に 外来生物法で特定外来生物に指定されており 日本の侵略的外来種ワースト100選定種になっている
現在は生態系に与える影響は確認されていないが ツグミ アカハラ シロハラなど同じ地上採食性の鳥に影響が出るのではないかと危惧されている
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ヨシガモ

2015-01-28 | 野鳥


ヨシガモが50羽以上も群で居た 写真はペアーらしいオス(綺麗な方)とメス(茶色の方)

姿の美しいカモと言う意味の「をしかも」が変化した名前と言われている
オスの後頭のナポレオン帽のような冠羽・・愛称をナポレオン(ハット)と言う
鎌状に長く伸びた3列風切羽 「蓑毛(みのげ)」と呼ばれる
数が少ないうえ素敵な姿で人気は高い

主に冬鳥として九州以北に渡来する 北海道では少数が繁殖している 大きさ48㎝
広い湖沼や河川 内陸などに居て 水上陸上で採餌を行い水草やイネ科の草の実を食べる
群で越冬するがかなり局地的

多くのカモが日本にいる冬は恋の季節
日本にいるオスは綺麗な繁殖羽でアピールし ペアーになり北方の繁殖地に渡ってゆく
北方で繁殖行動が終わるとメスと同じような茶色の地味色になる
この地味羽をエクリプスと言う エクリプスになるとオスメスの区別がつきにくい
秋口にエクリプスでやって来たオスのカモは 季節が深まるにつれて綺麗な繁殖羽になる
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ソシンロウバイ

2015-01-27 | 樹木 草花


ソシンロウバイが満開だ

ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木
ロウバイの基本種は花の中心部が暗紫色だが ソシンロウバイは中まで外側と同じ黄色
中国名「素心蠟梅」をそのまま読んで名前にした
蠟梅は花弁が蝋のような色で且つ蝋月(旧暦12月)に咲くから
素心は(中)心まで色が同じの意味

まだ花の少ない1~2月に芳香のある花が咲くので公園や庭木に良く植えられている
花がロウバイより大きく豪華なせいか ロウバイより多く見かける
ロウバイは蕾が咳や去痰の効果があると聞くが ソシンロウバイはどうであろうか
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タガラシのロゼット

2015-01-26 | 樹木 草花


水田の少し湿った土にタガラシのロゼットが有った
根際の葉が集中して付き放射状に見える形をロゼットと言う バラ模様(ローズ)から来た言葉
タガラシは噛むと辛みが有るので「田辛子」とか 収量の少ない田に生えるので「田枯らし」と言われる

キンポウゲ科キンポウゲ属の2年草
キンポウゲ属の植物はプロトアネモニンが含まれるため多少なりとも有毒
花は4~5月頃に咲き 色は黄色大きさは1cm以下
実は花の後に花床が伸びて楕円形の集合果になる

花と実(4月の写真)
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クワコの繭

2015-01-25 | 虫類


ヤマグワの木にクワコの繭がぶら下がっていた
クワコはカイコガ科の蛾でカイコの原生種

昔5000年以上前に中国でクワコを改良してカイコを作り繭から絹糸を生産していた
古代ローマやペルシャでは繊維と言えば綿や麻で 美しい絹が何を材料にして作るのか分からず 中国から買うしかなく こうして出来た道がシルクロード

クワコは卵越冬で卵は食草のクワやヤマグワに産み付けられる
なので繭の中は空っぽで秋空に揺れていた

クワコの幼虫と成虫
幼虫は刺激を受けると胸部を膨らませて眼状紋を強調する 突いてみると面白い
成虫は4㎝程もありかなり大きい
 
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フサヤスデ

2015-01-24 | 虫類


アキニレの樹皮を剥がしたら3mm足らずの小さな虫が蠢いていた

ヤスデの仲間のフサヤスデ科の虫らしい
ヤスデはムカデに似てそれより小さい足の多い虫 くらいの認識しかないが フサヤスデはそれとは随分と形状が違っていて面白い形をしている 初めて見た

フサヤスデ科には ウスアカフサヤスデ ハイイロチビケフサヤスデ イソフサヤスデの3種いて 出会ったのはウスアカフサヤスデかと思うがどうだろう
尻には長めの白い毛の束がある
動物の死骸を食べている
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タヒバリ

2015-01-23 | 野鳥


かってはヒバリに似ているがヒバリではないということで「いぬひばり」とも呼ばれていたが 冬枯れの田畑に多いのでタヒバリの名もあった
○○タヒバリというタヒバリ類の鳥は多く セキレイ科の鳥だが普通セキレイ類には入れないでタヒバリ類と言う

10月頃から5月頃まで結構長く冬鳥として全国に渡来し東北地方の中部以南で越冬する
河原 海岸 農耕地 草地などで見られ 地上を歩き回って昆虫や草の実を食べる
雌雄同色で 体長16㎝
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トラフズク

2015-01-22 | 野鳥


トラフズク(虎斑木兎)がやって来た
体の模様がトラを連想させるような斑があるミミズク
フクロウ類には「ミミズク」を表すズクと名のつくものがいる
分類ではなく命名基準もあいまいな俗称でズク(木兎)は足がウサギの足に似ている事に由来する

本州中部以北で繁殖し 冬は本州以南で越冬して平地の屋敷林 社寺林 公園の木立にも表れる
数羽の小群で居ることが多い 見たときは竹藪に4羽いた
夜間に羽音を立てずに飛び回りネズミや小鳥を捕えて食べる
雌雄ほぼ同色 全長36㎝

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ショウベンノキ

2015-01-21 | 樹木 草花


可笑しな名前 可哀想な名前など植物に付けられた名前は色々あるがショウベンノキと言う木が有った

ミツバウツギ科の常緑小低木で 春先に枝を切ると切り口から臭気のある樹液が大量に溢れてくることから小便の木の名が付いた
四国 九州 沖縄に分布する
葉は対生でふつう3出複葉
花は5月頃に15cmほどの円錐花序をだし5㎜程の白い小さな花を多数つける
実は肉質の液果 1cmほどの広楕円形で秋には赤く熟す

変な名前ベスト5に入るのではなかろうか
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コクサギの冬芽

2015-01-20 | 樹木 草花


今日は24節季の大寒 寒さ真っ只中

花の少ないこの時期は冬芽や葉痕の観察が楽しい
コクサギの冬芽は模様が素敵だ 芽鱗が整然と並び縁は白くツートンカラーで稲妻模様と言う人もいる
3大美芽の一つだそうだ

コクサギ(小臭木):ミカン科の落葉低木 全体に臭気があり クサギ(クマツヅラ科)より小さいのでコクサギと名が付いた 
葉は特殊な互生でコクサギ型葉序と呼ばれ 左右交互に2個ずつ付く
花は春に淡黄緑色で小さく咲き 雌雄別株
実は1cm足らずのゆがんだ楕円形 上部が裂開して黒い種子を一個飛ばす 飛ばす時に弾けてパチンと音がするそうだ 危ないので目を近ずけないほうが良い
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シロハラ

2015-01-19 | 野鳥


アカハラ(12月30日にアップ)に似ているが腹に赤みがなく白っぽいのでシロハラと言う

スズメ目ヒタキ科(以前はツグミ科だった)で25㎝の大きさ 雌雄ほぼ同色
冬鳥として全国に飛来し積雪の少ない地方で過ごす
平地から低山の林にすみ 暗い林床やササ藪などの茂みで活動することが多い
樹木の多い公園でも見られる
木の実を食べることもあるが主に地上で昆虫をとらえる
飛ぶと尾羽の外側の先に白色が見えこの鳥の目印になる

日本でも一部が繁殖するが多くは中国の日本海側へ渡り繁殖する
繁殖地が近いせいかゴールデンウィークの頃まで日本に留まっている
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シメ

2015-01-18 | 野鳥


冬枯れた木の天辺にぽつりととまっている丸っこい鳥 シメだ

奈良時代には「ひめ」の名だったが江戸の頃から「しめ」と呼ばれている
江戸訛りで「ひ」が「し」になった・・ウソです
イカルに似ているがイカルより小さいので区別するためヒメと呼んだという説
「し」は地鳴きのシッで「め」は小鳥を表す接尾語と言う説が有力

アトリ科の鳥で 北海道では夏鳥で落葉広葉樹林で繁殖している 全長19㎝
本州以南では冬鳥として多く渡来し 平地や丘陵地の林 市街地の公園などでも見られる
太い嘴で木の実 特にカエデ ヤマハゼ エノキなどの種子を好んで食べ 固い種子を食べられる嘴は30kgもの力を出すと言う
畑では穀物も食べ嘴で器用に皮を剥くことから「豆回し」などの異名もある 繁殖期には虫類も捕る

目つきの悪い鳥ではあるが番の仲は良い
卵を温めるメスは自分でも餌をとるが 1日に何回かはオスに餌を運んで貰う
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カシラダカ

2015-01-17 | 野鳥
 

頭に冠羽がありそれを立てることが多いことが名前の由来
割合警戒心が強くひっそりと暮らしていてあまり話題に上らない鳥だ

ホオジロ科の鳥で冬鳥 体長15㎝ 低木林や林縁 農耕地 河原などに住む
群で居ることが多く地上を跳ね歩きながら冠羽を立てて草木の種子を採食する
危険を感じると近くの樹木に飛び上がって避難する

日本ではカシラダカは渡りの研究材料として使われる
それによると約13時間の日照時間を境にホルモン分泌が変わり 渡りの気分が高まってくるという
また 春は気温が18度を超えるとその衝動に拍車がかかるらしい
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