トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

オシドリ ペアー

2014-12-31 | 野鳥


大晦日 今年も今日まで くる年が良い年でありますように・・

雌雄の仲睦まじい様子や雄の銀杏羽のある美しさが親しまれてきた淡水鴨類
「をし(愛)」が語源で「をし」は「いとをし」の意味
雄の銀杏羽は独特の形をした3列風切羽だが「をし」の名と連動して「想い羽」とも言われる
オシドリは確かに仲睦まじいが 繁殖期を過ぎれば番(つがい)関係は解消され 次の繁殖期には別の新しい番が作られることは他のカモ類と同じ

カモ類では珍しく日本で繁殖し 留鳥または漂鳥 体長45cm
渓流を抱く山地の森でドングリを食べたりして暮らしている
北方のものは冬には暖地に移動する 市街地の公園の池などでも見られる

「鴛鴦の契り」と言うがメスが抱卵を始めるとオスは去り番解消で オスは水辺でオスだけの群れですごす たまたま別のメスが居れば新たに求愛するという
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アカハラ

2014-12-30 | 野鳥


今日は大晦日の前の日で小晦(こつごもり)今年も暮れてきた

アカハラは胸から脇腹にかけて赤いのでアカハラと言う
背は茶色だからなのか赤い鳥とは言わない

ヒタキ科(以前はツグミ科)の鳥で体長24㎝
本州中部以北の山地で繁殖し 冬は山麓や暖地に移動して市街地の公園などでも見られる
鳴き声はキョロンキョロンチリリなどと囀る
地上で昆虫を捕るほか木の実も好んで食べる
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カケス

2014-12-29 | 野鳥


ジャージャーと言う感じの濁った声で鳴く
声で気が付くと林の中をヒラヒラ飛んでゆく
声で出会う割には姿がはっきりと見えにくい鳥
カケスの名前は鳴き声からきている と言う説が有力だが 巣を懸けるように作るからとも言われる
英名のJayは鳴き声からきてると思うが カケスはどうかなー

カラス科の鳥で九州以北の低山の良く茂った林に留鳥としている
冬には暖地に移動するものもいる
果実から昆虫や小鳥の雛まで何でも食べる
特にドングリを好んで食べる 喉に数個のドングリを貯めさらには口にも1個咥えて運ぶ
運び隠したものが一部は忘れられそこから発芽する
忘れッぽいカケスはドングリにとってはありがたい種子の散布者
雌雄同色 大きさ33㎝
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コバチ

2014-12-28 | 虫類


冬の時期には虫達はほとんど姿を見せないが 大きな葉の裏などを良く見ると小さな虫達が蠢いている

木製の手すりの上に小さな小さな虫がいた
緑色の金属光沢をした綺麗な姿でモンコガネコバチかヒメコバチらしい
大きさは3mmほどだった

コバチはハチ目コバチ上科の昆虫の総称でほとんどが体長数ミリから1ミリ以下の大きさ
さまざまな動植物に寄生する寄生ハチ類で 動物に寄生するものは他の昆虫の蛹や幼虫に 植物に寄生するものは虫こぶの原因になる
小さいだけで体のつくりは普通のハチと同じで緑色金属光沢をしたものや黒っぽいものなどが多い
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イチモジフユナミシャクの♀

2014-12-27 | 虫類


冬に成虫が発生するシャクガ科の総称をフユシャクという
フユシャクの仲間イチモジフユナミシャクの♀が居た
平地では12~1月に出る普通種
メスは翅が退化していてとても小さい 緑っぽい色はコケ類に擬態しているらしい
オスはごくごく普通の蛾で翅に一文字の横線があるのが名前の由来
植樹はバラ科やニレ科

フユシャクの生態は面白い
寒い冬に成虫になるのはこの時期は天敵がいないからと言われている
メスは翅が退化して飛べない 冬の寒さに対して体温をを奪う翅を縮小させるという進化をしてきたと考えられている  
飛べないので交尾の時はフェロモンを出してオスを呼び寄せる(コーリングと言う)
口吻が欠けるか縮小して食餌を採らない場合が多い


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ベニマシコ

2014-12-26 | 野鳥


青い鳥 赤い鳥は人気があるが多くは珍しい鳥が多い
その中ではベニマシコ(紅猿子)は比較的数が多く結構よく見られる
名前のベニもマシコも赤い色を指す言葉で この鳥の赤い色が印象的だったのだろう

主に北海道の草原で繁殖し本州以南では冬鳥として渡来する
平地から山地の林縁や河原の草地に住み昆虫類や草木の種子や芽を食べる
大きさは15㎝でほぼスズメ大だが尾羽が長い
オスの冬羽は紅色味が薄れる メスは淡黄褐色で黒い縦班がある
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アトリ

2014-12-25 | 野鳥


スズメ目アトリ科 種子食 植物食を主とするアトリ類(ヒワ類 マシコ類)の代表的な存在
アトリ(花鶏)とは「集まる鳥」が略されて変化してなった名前と言われている
花鶏は漢名で 漢字表記ではこの字を当てるのが一般的

冬鳥として全国に渡来し平地から山地の林農耕地 草原などに居る
塒は山地の林で夕暮れには多くの群れが集まって大群になることがある
喉から下の橙色が目立ち色彩の綺麗な鳥で他の鳥と見間違うことはない
全長16cmでスズメより大きい
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アオゲラ

2014-12-24 | 野鳥


背の緑色が目立つキツツキの仲間 その色からアオゲラと言う 鳥の名前では緑色はアオ 青色はルリと言うことが多い
英名はJapanese Green Woodpecker

本州から屋久島に留鳥として分布している日本固有種
平地から山地の林に居て都心の公園などでも時折見かける

全長29cmでアカゲラ(24cm)より一回り大きい
木の幹で昆虫を 地上ではアリをよく捕り また木の実も食べる
雛に与えるエサはアリがほとんどだと言われている
雌雄はほぼ同色
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イソギク

2014-12-23 | 樹木 草花


花の少ないこの時期にイソギクが満開だ
千葉県の犬吠埼から静岡県の御前岬までの太平洋岸と伊豆諸島に生える野生菊でキク科の多年草

細い地下茎を伸ばして四方に広がる
葉は縁が白く 裏面には丁子状毛が密生していて銀白色に見える
花期は10~12月 頭花は密生して多数付き 黄色の筒状花からなり5㎜程で小さい
花が小さいので菊人形の着物に良く使われている

キク属の頭花は中心に筒状の両性花が集まり 周りに舌状の雌花が並ぶがイソギクは雌花が舌状花にならず筒状なのでチョッと菊らしくない感じがする
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クロガネモチの実

2014-12-22 | 樹木 草花


今日は24節季の冬至 昼が一番短い日でこれから一日に畳の目一目ずつ日が伸びてゆく
重ねて今日は朔(新月)で冬至と朔が重なるのはほぼ19年ぶり 吉日とされていて 朔旦冬至(さくたんとうじ)と言われる

公園のクロガネモチの赤い実が見事だ
樹皮から鳥もちが取れ 葉柄や本年枝が紫色を帯びるのでクロガネモチ(黒鉄黐)の名がついた
モチノキ科の常緑高木 関東以西に分布している

花は雌雄別株で6月頃に咲き 実は核果で11~12月に赤色に熟す 食べてもあまり味はしない
鳥ではレンジャク類が良く食べるというが 都心ではレンジャクがほとんどいないので見たことはない
ヒヨドリ ツグミ カラス類が採食する程度 
餌の少ない年にはメジロやジョウビタキも食べることがある
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ポインセチア

2014-12-21 | 樹木 草花


クリスマスを彩る花の一つポインセチア

トウダグサ科の常緑性低木
花は杯状花序で花びらなどはない 
その下に着く葉の形の苞葉が赤く染まるのが鑑賞の対象となっている
その赤はキリストの血の色にも例えられる
原産地メキシコでは「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ばれている
アメリカの初代メキシコ公使J.R.ポインセットがアメリカに持ち帰り育てたので彼の名が花の名前になった
和名はショウジョウボク(猩々木)で赤い色を猩々の赤い顔に見立てた
日本へは明治時代に入ってきた

普通は鉢植えで見かけるが 宮崎市堀切峠では沿道に5万本以上植えられていて 開花時期には日南海岸の展望と合わせて名所となっているそうだ
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オオタカ

2014-12-20 | 野鳥


またまたオオタカに出会った
以前は上空を飛翔する姿を稀に見るくらいだったが 最近は都心の公園でも時折出会うようになった
数が増えたと言われるが実感する

ハトやカモ類の中型の鳥を捕食する
オオタカの居た木は池の中州だが普段いるカモたちの姿が全く見えなかった
すぐ脇の木にはカラスが居て 少し離れた木のてっぺんにはカワウが居て ゴイサギも10数羽いたが
 平気で恐れてはいない風だった 獲物にしては大きすぎるのかもしれない

オオタカ:九州以北では留鳥 全長♂50cmでハシボソガラス大 ♀56cmハシブトガラス大
雌雄はほぼ同色 鳥類を主にネズミやウサギなども捕る 繁殖期以外は大方1羽でいる
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カヤクグリ

2014-12-19 | 野鳥


平安時代の古名は「かやぐき」 くきは潜る意味で高山の灌木の茂みに潜るようにしているのでつけられた 室町時代からはカヤクグリと呼ばれている
「カヤ」は灌木の意味で使われている

イワヒバリ科の鳥で全長14cm 千島以南 日本全土に分布する留鳥(漂鳥)で日本の固有種と言える
四国と本州の高山に分布し 主にハイマツ帯で繁殖する
冬には低山や丘陵の林や林縁の藪に移動し地上で昆虫類や草の実を食べる

繁殖はメス1羽オス2~3羽で行い メスが巣作りと抱卵 オスは食べ物運びをする
繁殖期の初めにオス同士で体をすり合わせて突きあう行動があり これで順位を決めていると言われている メスはメスで積極的にオスに求愛したりする 多夫多妻の可能性もあり複雑で興味深い

普通は夏山登山をしないとみられない鳥だが 数の少ない鳥で冬の時期に山里で出会うとラッキー
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ウナズキヒメフヨウ

2014-12-18 | 樹木 草花


蕾の時は上を向いており 次第に下を向いてゆく姿が頷くように見える見えることからウナズキヒメフヨウと言う
花びらは開かないまま終わる
花期は11月から翌年4月 暖地では周年 5㎝程の赤い花を咲かせる

アオイ科の常緑低木 1~2mほど 原産地メキシコ コロンビア 沖縄では自生している
花持ちが良いのでハワイではレイの材料に使われている
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セイヨウヒイラギ

2014-12-17 | 樹木 草花


セイヨウヒイラギに赤い実が付いた
クリスマスの飾りに使うヒイラギは 本来はヨーロッパや西アジアに分布するセイヨウヒイラギが用いられた
セイヨウヒイラギはモクセイ科 別名イングリッシュホリー 常緑小高木(自生地では高木になる)
日本のヒイラギはモチノキ科で別種
ヒイラギの名は触ると「痛む」の古語「疼ぐ(ひいらぐ)」から付いた

ケルト人は死と再生の象徴として
古代ローマ人は信託を受ける森の聖樹として崇拝した
キリスト教の時代になり葉はイエスの茨の冠を 赤い実はイエスの血を象徴するようになった
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