トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ノビタキ

2021-10-31 | 野鳥


草原で繁殖する草原性のノビタキは名前の通り野のヒタキの意味

夏鳥
4月に渡来して本州中部以北の草原に居る
やって来るジョウビタキ、去ってゆくノビタキ
嬉しいことに渡りのこの時期には、都心の公園でも出会うことがある

尾羽を上下に振りながら、草の穂先や灌木に止まっては移動し、昆虫類やクモ類を捕る
渡りの時期にも農耕地や川原の少し丈の高い草などに止まり、主に地上に降りて採食する

夏羽のオスは、頭部と上面が黒い
メスは全体黄褐色で上面には縦斑がある
冬羽のオスは、メスに似た姿
大きさ13cm
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クロハラアジサシ

2021-10-30 | 野鳥


珍しいクロハラアジサシが飛び回っていた

旅鳥
秋の渡りでは8月後半から10月頃まで見られ、東海地方以西に比較的多い
海岸、干潟、湖沼などに居る

食べ物は昆虫類や小魚が多く、時々停空飛行をして探す
空中で捕ったり、水面に浮いているものや葉先に止まっているものを、飛びながら嘴で掬い上げるようにして捕ったりもする
飛翔はヒラヒラした感じだが割と速い

雌雄同色
夏羽から後頸と胸からは黒い
出会った個体は、頭頂がゴマ塩斑で冬羽に移行中
黒い過眼線があり、後頭から後頸は黒い
大きさは26cm
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ジョウビタキ

2021-10-29 | 野鳥


この鳥に出会うと冬も近いと感じる、10月中に出会えて最速かもしれない
ジョウビタキ(尉鶲)の尉は翁の意味で、オスの頭が銀髪の様だから
ヒタキ(火焚き)はヒッヒッと言う鳴き声が、火打石の音に似ているから、又上等なヒタキと言う解釈もある
羽の白斑を紋付に見立てて「もんつきどり」の異名がある

冬鳥
市街地から低山の花壇や植栽地の多い公園、農耕地 川原 草地などに居る
人里近い林の縁によくいて、住宅地の庭にもよく顔を出す

雌雄ともども1羽で縄張りを持ち、ヒッヒッカッカッと鳴いて縄張り宣言する
道路のカーブミラーに映る自分の姿に突っかかっているのを見た事がある
主に昆虫類やクモ類を採食し、草木の実も食べる

雌雄共に翼に白斑がある
オスは頭頂から後頸まで灰白色で顔は黒く、下面は橙色
メスは全体灰褐色で、腰と尾羽の両側が赤茶色
大きさは14cm

思ひかね柴とりくぶる山里を 猶さびしとやひたき鳴くなり(寂蓮)
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ホコリタケ

2021-10-28 | キノコ


3cm程の小さなキノコ、ホコリタケがあった、別名キツネノチャブクロ

初夏から秋に、林地、草地、道端などの地上に発生する
頭部は擬宝珠型で無性基部(腹菌類のキノコの基部)は、逆円錐型で菌糸束が付く
頭部の外皮は淡褐色の大小の刺状突起で剥落しやすい
内皮は淡褐色の膜質で、頂孔を開く
頭部内で幼時白いハンペン状から、褐色の胞子塊となり、頂孔より胞子を放出する

英語で「パフボール」と呼ばれ、成熟した個体を指で弾くと、頂部の穴から胞子が埃のように舞い上がる
肉が真っ白な若い菌は、表皮を剥けば食べられ、煮物や汁の実にする
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カニノツメ

2021-10-27 | キノコ


これも変った形のキノコでカニノツメと言う
子実体が裂開し、托(たく)と呼ばれる2本の腕が伸び、上部で結合した様子をカニの爪に見立てた
大きさは5cm程の中型のキノコ

初夏から秋にかけて、公園に撒かれたチップや草地に発生する
幼時は卵形で基部に白い菌糸束が付く
やがて穀皮が裂開して、托枝が伸張する
托枝は頂部でU字型に湾曲する 色は上部橙赤色、下方は淡色で、表面には凹凸がある
托枝の上部内側に、暗緑色のクレバと呼ばれる粘液が付着する
クレバは胞子及び胞子を作る組織全体の事
悪臭を放ちハエなどの虫を呼んで、胞子を散布させる
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キツネノロウソク

2021-10-26 | キノコ


傘を作らない棒状の変わった形のキノコ
少し悪臭がする

梅雨の頃から秋にかけて竹林や庭園、林内の地上に発生する
単生することもあるが群生もする
頭部と柄の境界がはっきりしている
子実体は初め球形で弾力があり卵形で、この卵の膜を破って本体が出てくる

頭部は濃紅色で暗緑色の悪臭のする粘液がある
胞子はこの粘液に含まれていて、匂いに誘引された虫などによって胞子が運ばれる
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クビキリギス

2021-10-25 | 虫類


草むらの中からチラリと見えたクビキリギス
顎の力が強く、噛みついた状態で強く引っ張ると頭部が抜けると言うので付いた名前

キリギリス科の仲間で成虫で越冬し、春先からビーーーーと電柱の変圧器から聞こえそうな単調な音で鳴いている
3~5月と8~11月かけて見られる
体色は緑色、褐色、赤色と色々ある
口(顎)は橙赤色で大きく特徴的なため、「クチベニ」「血吸いバッタ」などの俗称がある

春~初夏に、産卵はイネ科植物の葉梢の隙間にして、7月頃孵化し、幼虫はイネ科植物や小さな虫を食べて育ち、9~10月に成虫となる
イネ科植物の穂が好物で自慢?の大顎が役に立つ
大きさは5cm程

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アキアカネ

2021-10-24 | 虫類


アキアカネのメスだろうか、かなりの数で飛び回っていた
日本のアカトンボを代表する種の一つ
日本固有種

平地から低山地の池沼、水田、湿地などに居る
水田などで6月中旬頃から、夜から早朝にかけて羽化する
その後集団で山に向かって飛び立つ
涼しい山地で夏を過ごし、秋の気配を感じるころ再び生まれた地へ戻って来る
朝はおつながりで水辺などに飛来し、メスは腹先を水に打つように打水、打泥産卵を繰り返す

淡い橙色をした赤とんぼで、成熟すると腹背面が赤くなり、オスはより一層濃くなる
胸側面に明瞭な細い黒色条を持つ中型のトンボ
6月から11月まで見られ、夏は高所、秋には平地や丘陵地で見られことが多い
大きさは4cm程
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コバネイナゴ

2021-10-23 | 虫類


まだ10月で虫が居ても良い時期なのに急に姿が見えなくなった
コバネイナゴも急に寒くなったせいかかなりヨタヨタしていた

卵で越冬して、成虫は7~11月に見られる
水田や湿った草地に居る
幼虫は成虫に似た姿で蛹にはならない・・不完全変態
成虫になっても前翅が短かいことが多く腹部が見える

最もポピュラーなイナゴの1種
イネ科植物の葉が好物のため、稲の害虫として有名だが、農薬散布が進み追いやられて稲田では数を減らした
大きさは ♂約30mm ♀約40mm
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ホシホウジャク

2021-10-22 | 虫類


ホシホウジャクがツリフネソウの蜜でお食事中
花から離れた所でホバリングして、長い口吻を伸ばしているために、花の花粉はほとんど体にはつかないので運んでもらえず、花にとっては大迷惑なお客様

ホシホウジャクはスズメガ科の蛾
スズメガの仲間は筋肉がよく発達して飛ぶ力は強く、1秒に35回もの羽ばたきをして空中の1点に静止することが出来る
日本には60種ほどが分布している

蛹で越冬して成虫は7~11月にかけて見られる
幼虫はイモムシ状、色は緑色で5cm程の大きさ、尾角は長くほとんど曲がらず、食草はヘクソカズラ
成虫は日中よく飛び回り、ホバリングして花の蜜を吸う
大きさは5cm程
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ノササゲ

2021-10-21 | 樹木 草花

 

ノササゲは野に咲くササゲ(大角豆)の意味だが、野には生えない
日本特産のつる植物
豆果は11月のもの

マメ科の山地の林などに生えるツル性の多年草
葉は3小葉からなり、裏面は白っぽくまばらに毛がある
頂小葉は3~15cmのの長卵形

花は8~9月、葉の脇から花茎を出し、総状につき淡黄色で長さ2cmほどの蝶形花
豆果は2~5cmの倒披針形で、種子の所で膨れて数珠状になる
熟すと紫色になり、中には3~5個の種子が入っている
種子は黒紫色で白粉をかぶる
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ヤブマメ

2021-10-20 | 樹木 草花


ひっそりとヤブマメの花が咲いた
実の写真は昨年11月のもの
藪豆は藪に生える豆の意味

マメ科の林などに生えるツル性の1年草
茎は細く長く伸び、葉柄や花軸と共に下向きの毛がある
葉は葉質の薄い3~6cmの広卵形の3小葉からなり、両面ともに伏毛がある

9~10月に葉の脇から総状花序を出し、淡紫色の蝶形花を付ける
花は2cm程で、旗弁は紫色、翼弁と竜骨弁は白っぽい
豆果は扁平で3cm程、中に種子が普通3~5個入っている
種子は扁平で3mmほど、黒い斑点があり、うずら豆のミニチュア版といった感じ

地中に閉鎖花を付ける珍しい生態を持つ
閉鎖花も結実して地中に豆果を付け、出来た果実は丸く膨らみ中に種子が1個入っている
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ヒヨドリジョウゴ

2021-10-19 | 樹木 草花
 

ヒヨドリジョウゴの花がまだあった、赤い実は去年のもの 
実が赤く熟すとヒヨドリが喜んで食べるのでヒヨドリジョウ(鵯上戸)というが、ツグミも食べている

ナス科の山野に生えるツル性の多年草
全体に軟毛を密生し、葉柄で他のものに絡みついて伸びる
葉は互生し長さ3~10cmの卵形で、下部の葉には深い切れ込みがある、一見アサガオの葉に似ている

8~9月 白色で1cmほどの花を、集散花序に多数つける
花冠は深く5裂し、裂片は反りかえる、雄しべは5個で、花糸は太く短く葯は黄色い
果実は液果で8mmほど、透明感のある紅色に熟す

夏から秋にかけて、果実の付いている全草を採り細かく刻み食酢に漬けておく
帯状疱疹(ヘルペス)の患部にこの酢漬けにしたものを当てると効果がある
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サンカクイ

2021-10-18 | 樹木 草花


茎の断面が三角なのでサンカクイという
別名サギノシリサシ・・直立した苞の先が尖っているので付けられた 尻を刺されるサギが可哀そう・・

カヤツリグサ科の池や沼、川岸などに生える多年草
高さ0.5~1.2m程になる
細い根茎が横に伸びて、節から茎を立てて群生する 茎は三角形
茎の下部に鞘状の先のとがった短い葉を付ける

花期は7~10月
茎の先に3cm程の苞が一個直立し、その腋から3個ほどの枝を出し先端に2~3個づつ小穂をつける
小穂は長さ1cmほどの長卵形、柱頭は2個
鱗片はらせん状に並び、約4mmの長楕円形、茶褐色の薄い膜質で緑色の中脈が目立つ
各鱗片の先端部から白っぽい柱頭が2個づつ伸び出している
果実は倒卵形で横断面はレンズ状で黄褐色、刺針状花被片が4個ほど付いていて、果実と同長かやや長く下向きの小刺がある
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オオシロカネグモ

2021-10-17 | 虫類


出現時期は夏から秋にかけてだが、まだオオシロカネグモが居た

河川 池や沼の周辺 林道 渓流上など比較的大きな池があり周辺に低木があるようなところにいる
大きな水平円網を張り、網の中心で獲物を待つ

銀色の腹部に褐色の3本の筋がある美しいクモで、刺激を与えると3本の褐色条が太くなる・・威嚇しているのかも・・
日が当たって暑い時は第1と2脚をだらんと垂らし暑さ対策をして、雨の時は同じように水滴が体から流れやすい姿勢をとる
大きさは♂7~12mm ♀11~15mm
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