トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

オッタチカタバミ

2019-08-31 | 樹木 草花


茎が長く伸びて立っているのでオッタチカタバミ
1962年京都府精華町で見いだされた。戦後駐留アメリカ軍の荷物に付いて侵入したものと言われている

カタバミ科 北アメリカ原産で中米やアジアに帰化している多年草
地上茎は全て地中を横走する根茎から生じて、高さ10~50cmほどになる
花はカタバミとほぼ同じ黄色の5弁花
花後に果柄が下向する

カタバミと比べて、全体に白い毛が多く、托葉が小さい
カタバミの主根は、地中深く入り、茎は根元から分岐して地上を這い、四方に広がって節から根を出す
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シモツケ

2019-08-30 | 樹木 草花


下野(栃木県)産のものが古くから栽培されていたので、そのままシモツケの名になった

バラ科の日当たりの良い所に生える落葉低木 株立ちで1m程になる
葉は互生で3~8㎝の広卵形 先端は尖り基部は円形~クサビ形

5~8月 枝先に半球形の複散房花序を出し、5mm程の小さい花を多数つける
花の色は淡紅色 紅色 濃紅色稀に白色と変異が多い
雄しべは30個ほどで花弁より長い 雌しべは5個

果実はバラ科には珍しく袋果 3mm程の卵形で5個集まって付く
9月過ぎに熟して裂開し、細かい種子がこぼれ出る
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オオバギボウシ

2019-08-29 | 樹木 草花


ギボウシの仲間は東アジアの特産種で、約40種ある
若い蕾が橋の欄干に付ける擬宝珠(ぎぼし)に似ているのでこれが訛ってギボウシと名が付いた

ユリ科ギボウシ属の山野の草地や林内などに生える多年草
根茎は太くて短く横に這う
葉は大きく長い柄があり、葉身が長さ20~30cmもある
卵状楕円形で、先は尖り基部は心形
若葉はウルイと呼ばれ山菜の中でも美味しいものの一つ

7~8月に1m近い花茎を出し、先に白色~淡紫色の花を横向きに多数付ける
花は5cm程の筒状鐘形 基部に緑白色の苞がある

葉の汁を服用すると腫れ物や吹き出物に効果がある
若芽はさっと茹でて汁の実 各種和え物 煮物 酢の物 花はテンプラや甘酢漬けにすると美味しい
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ミソハギ

2019-08-28 | 樹木 草花


ミソハギ(禊萩)はお盆の頃に咲き、仏前に備えることが多い
名前は、祭事に用いることにより 禊の萩が詰まって付いた

ミソハギ科の山野の湿地に生える多年草
高さ0.5~1m程になる
葉は十字対生で長さ2~6cmの広披針形 基部は茎を抱かない

7~8月に葉の脇から集散花序を出し、1.5cm程の紅紫色の花をつける
花弁は4~6個
雄しべと雌しべにそれぞれ長さが長 中 短の3型があり、長い雌しべには中と短の雄しべ 中の雌しべには長と短の雄しべ 短の雌しべには長と中の雄しべが付く 自家受粉を防ぐ仕組みと言われている

若菜をサラダにして食べる国もあるが、日本では食用にはしていない 食べたら美味しいかも・・
花が終わる頃、全草を採取して洗い、日干しにして乾燥させたものを煎じて飲むと下痢止めによく効く
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スジコガネ

2019-08-27 | 虫類


色の綺麗なコガネムシの仲間スジコガネ

一般に卵から成虫になるのに3年も掛かるそうだ
メスは地中数cmの所に卵を産み、幼虫は3回越冬し足掛け4年目の6月頃に蛹になり、間もなく成虫となって9月頃まで見られる 幼虫は大きいもので3cm程の黄色っぽいイモムシ型で、針葉樹類の根を食べて育つ

成虫は2cm程で、針葉樹類の葉や若い枝を食べる
色彩は緑色や紫色に輝き個体変異が大きく、前翅の縦の隆起線間にある点刻がやや密で光沢がやや少ない
よく似た近縁種のオオスジコガネは点刻が少なく強い光沢がある
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サツマノミダマシ

2019-08-26 | 虫類


腹部が美麗な緑色のクモ
サツマ(ハゼの別称)の果実に似ているので付いた名前

里山から山地に広く生息している
夜 林縁や生垣等の木の間に、垂直円網を張る
昼間は網の一端の枝や、葉裏に潜んでいる

腹部は上面と下面がともに緑色をしている
前方から側面 両肩にかけて黄色いV字状の線がある
約1cm程の大きさ
出現期は6~8月
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オオシオカラトンボ

2019-08-25 | 虫類


我が家の庭にオオシオカラトンボが翅を休めに来た

シオカラトンボの仲間(トンボ科シオカラトンボ属)で、大型でがっしりトンボ
青黒味の有るオスとは対照的に、メスの胴回りは黄色が目立つ
昔シオカラトンボ ムギワラトンボと言って追い回していた

平地から低山地の池沼、湿地、水田などに生息する
近くに樹陰の有る所を好む と言うがカンカン照りの小さな庭の敷石の上で何してたのだろう
未熟時は麦わら色で青黒くなりオスは白紛を帯び、メスも腹 尾端などが黒い
大きさは6cmほど

交尾後メスは単独で打水産卵をするが、オスはその少し上で寄り添うように護っている・・エライ
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アオドウガネ

2019-08-24 | 虫類


割合大きい昆虫で良く見かけるが、似たものが多い

コガネムシ科の甲虫で、日本のコガネムシは約450種もいる
主として植物質を食べるグループ(食葉類)と糞や死骸を食べるグループ(食糞類)がある
カブトムシもこの仲間 (ただクワガタ類はクワガタムシ科)

アオドウガネの幼虫は植物の根を食べて育ち、成虫は6~10月にかけて見られる
平地~丘陵の広葉樹林に多くその葉を好む 公園や庭のサクラやアジサイの葉などでも見られる
夜間活動性で明かりにもよく飛来する

大きさは2cm程で、背面は金属光沢のある緑色で、腹の下に一様に毛が生えている
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ツヅレサセコオロギ

2019-08-23 | 虫類


今日は24節気の処暑 そろそろ暑さがおさまる頃

少し前から庭でツヅレサセコオロギがせわしなく鳴きだした
寒い冬が来る前に、早く冬の着物を綴りなさい と聞こえるのでツヅレサセコオロギ(綴刺蟋蟀)という

卵で越冬して 成虫と同じ形の幼虫は5~8月にかけて見られる
成虫は8~11月にかけて見られる
単眼は逆三角形に並び、目の間の白色線は中央で細くなる
体は淡褐色で大きさは15mmほど
リーリーリーと割合長く鳴く

家の周り 畑地 草むらなどに居る
食べ物は野菜や小昆虫の死骸など
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キヌタソウ

2019-08-22 | 樹木 草花


キヌタソウ(砧草)は果実の形を、布を叩いて柔らかくする砧に見立てた名前

アカネ科ヤエムグラ属の山地の林縁に生える多年草
茎は四角形で直立して50cm程にな、殆ど枝分かれしない
葉は4個が輪生し、柄は無く、披針形で2~8cm 先はやや尖り3個の脈が目立つ

7~9月 茎の上部に円錐状の集散花序を作り、まばらに多数の白色の花を付ける
花冠は2mm程の小ささで、先は4裂する
果実は球形で無毛
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ツルニガクサ

2019-08-21 | 樹木 草花


あまり見かけない花で初めて出会った

シソ科の山地の木陰に生える多年草
地下に細長い走出枝を出して、これで増える
茎は30cm程で4稜がある
葉は1cm程の柄があり長楕円形で4~10cm、全体に腺毛がある

7~9月に先端に穂状に4cm程の花序を付け、密に淡紅色の唇形花を付ける
花冠は長さ1cm程で、下唇は長く突き出て上唇はごく小さい
花の筒部は萼に包まれ、萼は全面に腺毛があり5裂している

花後は萼筒部が球形となり、果実は萼に包まれて生る
4分果で低い網目模様があり色は暗褐色 
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ヤマユリ

2019-08-20 | 樹木 草花


薄暗い林の中で、パッと目を引いたヤマユリ

ユリ科の高さ1m程の多年草
山野に広く自生するほか、観賞用に栽培されている
茎は直立して1~1.5m程になる
葉は長さ13cm程の披針形

6~8月 茎先に芳香のある20cm程の大きな花を斜め下向きに開く
花被片は6個で反り返り、白色地に赤褐色の斑点と黄色い筋が入り、基部には乳頭状の突起がある
雄しべは6個、細い花糸の先に線形の葯がT字型に付いている 花粉は赤褐色
雌しべは雄しべより少し長く、柱頭は粘液を出しヌルヌルしている

鱗茎はいわゆる百合根で滋養強壮 咳やたんに効く すり下ろした鱗茎に酢を加えると腫れ物 打ち身 乳腺炎に良い
天ぷら 甘煮 きんとん 塩蒸し 茶碗蒸しの具などに良い ほろ苦さが身上
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オミナエシ

2019-08-19 | 樹木 草花


オミナエシの花が咲きハエやアブが飛び回っていた
オミナエシ(女郎花)の語源ははっきりしないが、延喜年間(901~923)の頃から女郎花と書くようになった
秋の七種の一つ

オミナエシ科の日当たりのよい山野に生える多年草
根茎は横に這い、株のそばに新苗を作って増える
茎は80cm程になり、上部はよく分枝して 8~10月に黄色の花を散房状に多数つける

花は黄色で4mmほどで花冠は5裂し筒部は短い
筒部の下の子房には小苞が接している 雄しべは4個 花柱は1個
子房は3室に分かれているが、1室だけが完全で結実し、残りの2室は不完全で結実しない

秋に根を掘り取り、水洗いして日干しにする
煎じて飲むと腫れ物 解毒 利尿に効果がある
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スイレンの花

2019-08-18 | 樹木 草花


水面を飾る美しい花 絵になる花だ

スイレン科スイレン属 水生植物の多年草
スイレン属は日本ではヒツジグサが自生している
スイレンは非常に古くから栽培されており、古代エジプトでは池にナイル川から水路を引きそこで育てと言われる
スイレンの仲間は温帯や熱帯に50種ほどあり、温帯産の耐寒性のあるものをスイレン 熱帯産の耐寒性の弱いものを熱帯スイレンと呼んでいる
熱帯スイレンの花は水から茎を出して咲き、スイレンは花が水面に浮かんで咲く

どちらも多くの園芸品種があり、数種間の交配によって出来上がっている
花の色は多様で白 黄 青 赤 それらの中間色 一つの花の中での色の変化等々色々な変異がある
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ケショウハツ

2019-08-17 | キノコ


出始めは淡黄色だが次第に赤い色が広がる綺麗なキノコ
桃の実にに色合いが似ているので、桃初(ももはつ)の名前もある

初夏から秋にかけて、マツの樹下や雑木林の地上に発生する
ベニタケ科のキノコで、幼時淡黄色から次第に赤色が広がり不規則なぼかし模様がありモモに似る
表面は微粉上で湿ると弱い粘性がある

ヒダは幅広くやや密で、柄に離生する
柄は中心性で上下同径又は下方が細くなり中実 縦に裂けない
カブトムシの匂いがすると言うが、カブトムシの臭いを知らない
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