トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ツチグリ

2024-07-18 | キノコ


地面に落ちたクリを思わせるキノコ
初夏から秋にかけて、各種の林縁部の斜面などに発生する中型菌
腹菌類のキノコで胞子を作る基本体を袋(腹)に入れている

幼時は扁球型で、その後外皮が星形に裂開し、内皮に包まれた基本体が現れる
外皮の内側は、白銀色で亀甲状にひび割れて革質
外皮は湿度に合わせて開閉する・・俗にキノコの晴雨計とも呼ばれる
雨の時は湿度を吸収し膨張して外側に反転し、雨滴が内皮に当たり、胞子が飛散する
乾燥すると外皮は収縮して閉じる

基本体は内皮に包まれた灰褐色薄紙状で、外圧により頂孔が開き胞子を放出する

幼菌はアジア各地で食べられている
幼菌を焚き込み、ツチグリご飯にする

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ニオイコベニタケ

2024-07-17 | キノコ


キノコの色は地味なものから鮮やかで綺麗なものまで色々ある
派手な色をしたものは毒キノコ・・というのは迷信で、地味色でも毒キノコは沢山ある

ゆったりとした姿でほんのり赤いキノコ・学名もbelle(美しい)というニオイコベニタケ

初夏から秋に、コナラ、マツ、マテバシイなどの樹下に発生する
傘は中央が窪んだ平となり、条線がある
色はバラ紅色~濃桃色と幅広く、時に濃淡のまだらになる
ヒダは幅が狭く密で、柄に離生する
色は白からクリーム色になる
柄は中心生、上下同径で中空、色は白いが赤味がさす
肉は白く軟質で、縦に裂けない

匂いはカブトムシの匂いと言うが、果実臭に近いという人もいる

味は温和だが、食毒不明
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スエヒロタケ

2024-07-16 | キノコ


スエヒロタケが重なって出ていた
通年発生するキノコで、樹種によらず枯れ木や倒木、切株などに発生する
小型の木材腐朽菌

傘は扇形で、傘の横や背面の一部で基物に付着し、肉は強靭な革質
縁は内巻で掌状の切れ込みがある
ヒダは幅狭く疎、ヒダの縁が縦に裂開し2枚が重なるように見える
断面で見ると、縁は乾くと巻き上がり、湿ると伸びる
傘の裏のヒダは胞子を作る部分で、表面積を増やすためか複雑な形をしていることが多い

食毒は不明だが、肉は硬くて食用に不適
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ツルタケ

2024-07-15 | キノコ


すらりと長い柄をツルの首に見立てたのだろうか、
ツルタケが生えていて、根元を見るとダンゴムシが数匹群がっていた
ツルタケを食べているらしい

ツルタケは夏から秋にかけて、マツ、シラカシ、コナラなどの樹下に発生する
傘の色は灰褐色で、条線が有り、表面が湿っていると粘性がある
ヒダは蜜で、柄に離生し色は白い
柄は中心生で下方に太まり、中空、色は白く表面は平滑又はささくれ状
生食すると毒

ダンゴムシ(オカダンゴムシ)は春から秋にかけて見られる
大きさは1cm程で、刺激すると体を丸めてダンゴ状態になって身を守る
朽ち木や石、枯葉の下などに居る
腐った植物や落ち葉などを食べる
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アイバシロハツ

2024-07-14 | キノコ


初夏から秋にかけて、マツなどの針葉樹やコナラ、シラカシなどの広葉樹下に発生する小型から中型のキノコ

縁は巻いており、初めは白いが次第に黄色味が出て来る
表面は平滑、肉は白くて硬い
弱い辛みがある
裏の襞は、幅狭く密で柄に離生する
柄は中心生で、上下同径か下方に細まり、中実

肉に弾力が無く食感は良くないが、ピクルスにすると気にならず辛みもなくなる
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ハナミズキ

2024-07-13 | 樹木 草花


ハナミズキに出来立ての青い実が生っていた
ハナミズキは庭木、街路樹、公園樹で良く植えられている
大正時代に東京市長が、アメリカへ桜の苗木を送った返礼として、日本へ贈られた日米親善の木といわれる

実は核果
1cm程の楕円形で、9月過ぎに赤く熟す
核は楕円形で、褐色か黒褐色で中央に溝がある

ミズキ科の北アメリカ原産の落葉高木または小高木
日本では5m程だが、原産地の大きいものでは高さ12mにもなる

花は4~5月に咲く
花弁のように見えるのは総苞片で、5cm程の倒卵形、先は凹む
色は白色または淡紅色、時に紅色になる
総苞片の中心に、黄緑色の小さな花が20個ほど集まった球形の頭状花序を付ける
花弁は4個、6cm程の長楕円形で反り返る
雄しべは4個で花弁より短い

花(4月のもの)

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ナンテン

2024-07-12 | 樹木 草花

うっとうしい梅雨空の下で、ナンテンの花が真っ盛り
低木で庭木や公園で良く植えられている
冬には実が赤く実るので、雪の兎にナンテンの目をつけた
難を転ずる、と言って正月飾りにもした

果実を煎じて咳止めに、葉を強壮薬にする
樹皮には知覚神経抹消を麻痺させる成分が含まれている

メギ科の常緑低木で3m程になる
花期は5~7月
枝先に大型の円錐花序を出して、6mm程の小さい花を多数つける
花被片は3個づつ輪状に多数付き、内側のものほど大きく、最も内側の6個は花弁状になる
雄しべは6個で葯が大きく、花糸は短い

果実は液果
6~7mm程のほぼ球形で10月頃から赤く熟す
種子は5mm程の球形で、1個の果実に普通2個入っている
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サンゴシトウ

2024-07-11 | 樹木 草花


真っ赤なサンゴシトウ(珊瑚刺桐)が咲いていた
名前は
赤くいっぱいに咲く花・・・サンゴ(珊瑚)
枝や葉裏に少々刺がある・・シ(刺)
葉が桐に似ている・・・・・トウ(桐)

アメリカデイゴと北米原産のヘルバケアとの交配種
シドニー植物園で作出された

マメ科の高さ2~3mの落葉低木
花は6~9月にかけて見られる
枝先に5~10cm程の総状花序を出す
旗弁が完全には開かないので花は筒状になる
旗弁は5cm程の長楕円形
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ヤマモモ

2024-07-10 | 樹木 草花


ヤマモモの実がたわわだ
東京近郷では見事な赤色にならないとも言われるが、ここの木の実はいつも見事
色づきはもちろん味も良くて美味しい
毎年楽しみにしている

ヤマモモ科の常緑高木で高さ5~10mになる
果実は核果
2cm程の球形で、6月に紅色から暗赤色に熟し食べられる
食べる部分は、外花被が液質に肥大したもので、表面には蜜に粒状の突起が有る
甘酸っぱくて、生食の他、砂糖漬け、ジャムなどにする
徳島県が有名な産地

花は雌雄別株で、3~4月に咲く
雄花(左)と雌花
 
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リョウブ

2024-07-09 | 樹木 草花


リョウブ(令法)の白い花が咲きごろ
名前は救荒食品として育て、蓄えることを法で決めたからと言われる
又、花序の形から「竜尾」が訛ったという説もある

若葉はアクが無く生のまま食べられるが、一般的にはお湯を通し乾燥させたものをご飯や団子に混ぜて食べたり、テンプラにする

リョウブ科の落葉小高木、高さ10m程になる
リョウブ科はリョウブ属1属からなる小さな科
北アメリカやアジアに60種ほどあるが、日本で自生しているのはリョウブ1種のみ

花は6~8月に咲く
枝先から10~20cmの総状花序を出し、白い花を多数つける
花弁は5個、6mm程の長楕円形で先はやや凹み、微細な歯芽がある
雄しべは10個、花弁より長い
雌しべは1個、花弁より長く花柱は無毛、柱頭は3裂する

果実は蒴果
3mm程の平たい球形で、毛が密生する
熟すと裂開して、小さな種子を多数出す
種子は1mm程の楕円形
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アカメガシワ

2024-07-08 | 樹木 草花


名前は、新芽が赤く、カシワの葉と同じように、葉を食物を乗せるのに使ったことから付けらた
雌花が満開に咲いていた

トウダイクサ科の落葉高木、高さ15mになる
花は6~7月に咲く
枝先に7~20cm程の円錐花序を出す
雌雄別株で、出会ったのは雌花
子房は紅色の星状毛に覆われる
花柱は3個、初め赤色でその後黄色になる乳頭状突起が密生する

果実は蒴果
約8mmの扁球形で、刺状突起が密生し9~10月に褐色に熟し3~4裂する
中の種子は3~4個で、4mmの扁球形で黒色
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モクゲンジの実

2024-07-07 | 樹木 草花


出来立てのような薄緑色のモクゲンジの実が生っていた
長さ5cm程の三角状卵形で、先端は尖っている
果皮は洋紙質で風船のように膨れ、10月頃に熟すと褐色になる
中の種子は7mm程で黒く硬い
珠数に使われている

名前は、ムクロジの中国名「木患子」を音読みしたモクカンシが転訛したもの
ムクロジと本種を混同した事に由来する

ムクロジ科の日当たりの良い所に生える落葉高木、10m程になる
花は7~8月に咲く
枝先に15~40cmの大型円錐花序を直立し、黄金色の小さな花を多数つける
花は1cm程で、花弁の基部には赤いハート形の付属体があり、可愛い花だ
花(6月のもの)

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コシアキトンボ

2024-07-06 | 虫類


腹の付け根の部分が初めは黄色いが、成熟するとオスは純白になり良く目立つ
木陰にある池や沼、街中の公園などに生息していて生息域は広く、良く見るトンボ
メスは黄色味が最後まで残る
おおきさは45mmほど
5月から9月頃まで見られる

羽化した後は木陰に移り、小空間での旋回飛翔を繰り返す
成熟すると水辺に戻り縄張りを張る
交尾は水面を飛びながら、数秒の短さで終わる

メスの産卵は単独で、水面や浮遊物などに腹先を打って行う
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ハリカメムシ

2024-07-05 | 虫類


葉の上のハリカメムシ
後ろ足が片方なくなっていた
4月から11月に出現する

似たカメムシが居るが、体が幅広く、色が濃い、また触角第1節の外側に1黒条があるので識別できる
体長は1cm以上で大型種、前胸背のトゲの形に特徴がある

平地から山地のイネ科、タデ科植物に寄生する
水田のイネを吸収して、斑点米にしてしまう害虫
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ヒカゲチョウ

2024-07-04 | 虫類


淡褐色の地色、裏の後翅に、目立つ眼状紋が2個、小さいものが4個有るチョウ
幼虫で越冬して、成虫は5~10月にかけて出現する
森林、林縁、公園などに居る

日中樹林周辺を飛び、クヌギやコナラなどの樹液や獣糞に集まったり、路上で吸水する
活発なのは夕方から日没にかけて

幼虫は緑色、4cm程のイモムシ
頭部に角状突起が有り、平行に伸びている
食草はメダケ、アズマネザサ、ヤダク、クマザザ、などタケ類ササ類(イネ科)
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