水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

日の名残り(18)

2018-04-02 11:39:03 | 日の名残り
'If this is a painful memory, forgive me. But I will never forget this time we both watched your father walking back and forth in front of the summerhouse, looking at the ground as through he hoped to find some precious jewel he had dropped there.'

あなたには悲しい思い出かもしれません。 そうだったら、お許しください。 でも二人であなたのおとう様を見たときのことは、いつまでも忘れられません。おとう様は、まるで落とした宝石でも捜しているかのように、ずっと目を地面に向けたまま、あずまやの前を行ったり来たりしておられたのでした。


父親の、加齢に伴う認知症症状を認めざるをえなくなった、決定的瞬間について、ミス・ケントンが手紙で述べている部分。
スティーブンス氏は、ミス・ケントンを女中頭として採用するとき、自らの父も副執事として採用した。その父は、執事としてきわめて有能であった(と、スティーブンス氏は思っていた)のだが、考えられないようなミスを連発する。
その詳細については次回に!


とにかく、身につまされる。後期高齢者とはよくいったもので、75歳を境に、心身ともガックリと衰える。
対応策は下降勾配を緩める手立てを考えること、だけかもしれぬ。

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