水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(184)

2016-04-18 11:25:41 | 古今和歌集
1093 君をおきてあだし心をわがもたば 末の松山浪もこえなん
陸奥歌(東歌)

あなたをさておいて他の人に心をよせる、なんてことをこの私めが持つなんて、末の松山を浪が越えるようなことで、決しておこりえません。


末の松山=末松山宝国寺(多賀城市)


あの東日本大震災を越えるような津波が発生した、とされる貞観地震(869/7/13、M8.4)のときでさえ、末松山宝国寺の寺域に津波が到達することはなかった。
つまり、津波が末の松山を越えることは決してありえない、という前提でこの歌が詠まれている。


この貞観地震を前提に、福島など東北の原発の施設設計がなされていれば~~~~、と随分言われたものでした。だんだんぼやけています。原発も次々に稼働されていきます。


そして、今度は熊本です。
理科年表で、貞観地震の次の地震には、次のように記載されています。

「878/11/1、M7.4,関東諸国:相模・武蔵が特にひどく、5~6日振動がとまらなかった。公私の屋舎ひとつも全きものなく、地陥り往還不通となる。圧死多数。京都で有感」(伊勢原断層が動いたのでしょうか?)

なにがいいたいか?

この国に住む限り、常在戦場。一瞬にして難民になる覚悟を持っていないと!

被災地の復興にむけた活動に、できるかぎり協力するぞ!