水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

論語(493)

2014-08-15 09:20:39 | 論語
如得其情、哀矜而勿喜(子張第十九の19)

もしその情を知れば、哀矜(アイキョウ)し喜ぶなかれ

(罪に問われている人の状況について)知る機会に接する場合には、悲しみ憐れむ心で臨み、(決して)喜んではならぬ。


曾子の言。
陽膚という人が、孟氏のもとで司法官(士師)に任ぜられ、曾子に、(心構えを)聞いた時の答え。

曾子はこの前段で次のように言っている。
「上失其道、民散久矣」(上はその道を失い、民散じて久しい)

つまり、民衆が政治の腐敗を絶望している世の中である場合、罪を犯す人にもそれなりに理由があるかもしれので、喜び勇んで罪人に接してはならぬ、と言っている。

では、政治がしっかりしていて、民衆から支持されている政治社会であれば、情け容赦なく罪人に接するべきなのだろうか?


こういう、屁理屈をこねる生徒は、先生に嫌われますよね~。
ごねるのをやめます。


こちらの言葉で言えば、「罪を憎んで人を憎まず」ということ、と解釈しました。