諾、吾将仕矣(陽貨第十七の1)
諾、吾、将に仕えんとす
承りました。私もちょうど(あなたに)お仕えしようと決めたところです。
陽貨(魯の重臣)が孔子の才能を利用しようとし、会うことを画策したが、孔子は関心を示さなかった。
そこで、陽貨が豚を贈った。
孔子は、陽貨の留守をねらって、その礼をいいに出かけたのだが、(陽貨がたぶん待ち伏せしていて)つかまってしまった。
陽貨の説得内容が以下のとおり、
「宝を胸にもっているのに、国を乱れたままにしておくことは仁でしょうか?」
「政治にたずさわることを使命としているのに、その機会を避けることは智といえるでしょうか?」
「月日はすぎゆき、年齢は増すばかりではないですか」(「日月逝矣、歳不我與」)
これに対する孔子の答えが上。
孔子は陽貨のことを快く思っていなかった、とし、「そのうちお仕えします」とする解釈もあるようだ。
しかし、この文全体を読んで、そのような感想はもてない。むしろ、「三顧の礼」と同じ構図ではないか、と思う。
陽貨の本心を確認する手続きであったのではなかろうか、というのが、凡人の独断偏見です。
陽貨が決め台詞として使った言葉、「日月逝矣、歳不我與」(日月(ジツゲツ)逝(イ)けり、歳(トシ)我と與(トモ)なわず)、は一般によく知られている。
人生、やり残しはないか、この際だから見直そう。
諾、吾、将に仕えんとす
承りました。私もちょうど(あなたに)お仕えしようと決めたところです。
陽貨(魯の重臣)が孔子の才能を利用しようとし、会うことを画策したが、孔子は関心を示さなかった。
そこで、陽貨が豚を贈った。
孔子は、陽貨の留守をねらって、その礼をいいに出かけたのだが、(陽貨がたぶん待ち伏せしていて)つかまってしまった。
陽貨の説得内容が以下のとおり、
「宝を胸にもっているのに、国を乱れたままにしておくことは仁でしょうか?」
「政治にたずさわることを使命としているのに、その機会を避けることは智といえるでしょうか?」
「月日はすぎゆき、年齢は増すばかりではないですか」(「日月逝矣、歳不我與」)
これに対する孔子の答えが上。
孔子は陽貨のことを快く思っていなかった、とし、「そのうちお仕えします」とする解釈もあるようだ。
しかし、この文全体を読んで、そのような感想はもてない。むしろ、「三顧の礼」と同じ構図ではないか、と思う。
陽貨の本心を確認する手続きであったのではなかろうか、というのが、凡人の独断偏見です。
陽貨が決め台詞として使った言葉、「日月逝矣、歳不我與」(日月(ジツゲツ)逝(イ)けり、歳(トシ)我と與(トモ)なわず)、は一般によく知られている。
人生、やり残しはないか、この際だから見直そう。