水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

論語(267)

2012-12-17 11:25:16 | 論語
若由也不得其死然(先進第十一の13)

由のごときは其の死を得ざらん

由(=弟子のひとり、子路のこと)
得(エ)る=希望して求めたものごとを手にいれること

したがって、上の意味は次、

子路の場合は、自分で求めるような(安穏な)死にはならないでしょう。

孔子につきしたがう、弟子たちを一言で表現すると、次のようになるのだそうだ。

閔子騫:如=和らぎ敬う態度を備えている人。
子路:行行如=剛強なる態度が勝る人
冉子、子貢:侃侃如=厳正強直なる人

行行如と侃侃如の違いは、厳正さを備えるかどうか、であるらしい。

子路は、強引に突っ走る傾向にあった人らしい。このためか、やはりか、戦に巻き込まれて亡くなったそうだ。


昨日の選挙結果は、得票比率と獲得議席比率の差が大きく異なることがある、という小選挙区制度の典型的結果だ。
このため、たぶん、おもってもみない人が出てきて、とんでもなく突っ走り、マスコミにあおられ、政界を引っ掻き回すことだろう。

一票を投ずる我々が心せねばならないことはなにか。
大勝で復権した政党の下野期間の勉強成果と、大敗で下野する政党の次に向けた精進振り、に注目せねばなるない。
仕組み、ということでいえば、中選挙区制度などへの変更を模索する前に、現制度をとことんつきつめることが大切だ。
まずは、違憲状態と判断された、票の格差をなくす努力を本気になってやるのは誰か、に注目すべきだ。