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2011年東電総会・・・偶然、意外なところから見えた実態

2019年03月10日 | 美術展・本
「ザ・万字固め」万城目学著 2016年発行

マキメマナブのユーモア溢れるエッセイです。
読み進めていくと、中盤あたりにちょっと異色の
”やけどのあと 東京電力株主総会リポート”という項目がある。
(初出「文芸春秋」2011年9月号掲載)
あの大地震の直前にマキメさんは東電株を購入していたという。
そんな経緯で株主総会へ出向くことになるのだが・・・・・そこで見た情景を書いている。
マキメさんの言葉で表現するとこんなふうに”事実”が見えてくるんだという驚きがある。
ありのままのリポートである。こんな正直に常人では描けるものではない、と思う。
”書く”ではなく”描いた”という印象が強い。
会長・社長・役員諸々・株主の総会での様子がよくわかる。
マキメさん独特のユーモアに混じって一番知りたかったことがなんの偽りもなく鮮やかに見えた気がした。
当時の勝俣会長、あなたへの印象が変わりました
奇しくも明日3月11日だった。

本・DVDとここ数か月ミステリー(イギリス)詰めの日々で、趣向を一時変更のつもりで
万城目学のエッセイで笑うつもりでこの本を入手。
この人の笑いのセンスが実にツボ。とても相性が良い。

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