うろ覚えライフ。

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「おくりびと」10部門独占

2009年02月21日 | シネマログ

 

○「おくりびと」最優秀作品賞など10部門独占/日本アカデミー賞

 

       第32回「日本アカデミー賞」授賞式が20日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われ、本木雅弘(43)主演の「おくりびと」(滝田洋二郎監督)が最優秀作品賞、監督賞など10部門を独占した。滝田監督は「いままでかかわったすべての人に感謝したい」と喜びを語った。これからの抱負として「まだまだ、いっぱい映画を撮り続けます」と話した。

 「おくりびと」は本木雅弘主演で、遺体をひつぎに納める仕事を通して生と死の尊さを描いた物語。共演は広末涼子、山崎努ら。すでに国内の主要な映画賞を受賞しているほか、カナダのモントリオール世界映画祭でグランプリに輝くなど内外で高い評価を受けている。

 主演男優賞を受賞した本木雅弘は「まじめさは振り返ると一つのわがままで、現場でぐちぐち悩み続けている自分を、認めていただいていると思って通してしまう」とコメント後、監督・スタッフに向け感謝の言葉を述べた。助演男優賞の山崎努は「賞を若い後輩に譲りたい気持ちもなくはないんですが、せっかく来たからには賞が欲しいなと…。本当にうれしいです」と受賞の喜びを語った。

 主演女優賞の木村多江(37)は映画初主演での受賞。「なんと申しあげていいのか…。尊敬する樹木さんにトロフィーをいただけたことを感謝しています」とコメント。「この賞に見合う俳優になれるよう心を磨いていきたい」とあいさつした。

 「おくりびと」は、2月22日(日本時間23日)に米ロサンゼルスで行われる第81回アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされている。

  

 

 最初から穿った見方をしてしまうけど、この「おくりびと」の栄冠は、モントリオール映画祭グランプリや、アメリカアカデミー賞のノミネートなど、海外で話題となり目立ったんで、陽の目を見て祭り上げられることになったんで、もし海外で何にも無かったら、もともと地味な映画で、日本でも制作当時は、特にメディアも取り上げてなかったんで、日本アカデミー賞でも素通りされて、何でもない映画の一つとして忘れ去られて行ってたんじゃあないのか?

 なんて思ってしまった。勿論、僕は玄人肌での映画の批評など、とんでもないくらい出来ないし、僕には映画は個人的に、見て面白いかどうか、だけなんだけど、何か、国民性的に日本て何でも海外に影響されるでしょう。もし、この「おくりびと」が海外でちっとも話題になっていなかったら、他の映画がもっといろいろな賞を取っていたのではないか、と思ってしまう。

 何か、日本人て、アジアは全然気にならないけど、白人文化コンプレックスがあって、欧米の白人諸国の評価に弱いという気がする。自分トコの周囲のアジア諸国は、自分トコよりも低く見ていて、何か評価されても全く、気にしない、意に介さない、考慮に入れない、んだけど、白人文化圏で何か言われたらものすごく気にする、白人文化圏で評価されたら、あの白人たちに俺たちは褒められたんだ、と、ものすごいことのように嬉しく思っちゃって、欣喜雀躍してしまう。何か、白人、特にアメリカ人には、お墨付きの勲章でも貰ったように喜んでしまう、そういう白人文化コンプレックスが、実は日本人には心の底からあるように思えてしまう。

 まあ、僕も勝手なことばかり言ってますが。実は、僕は今回の日本アカデミー賞候補作って、どれも見ていません。だからこのニュース記事に対して、何かコメントを語る資格なんてないんですけど、どうしてあの地味な映画が、他の大作群を差し置いて‥、と疑問に思っちゃったもんですから。

 僕は映画観賞は完璧なエンタティンメント派ですからね。映画は娯楽!しかも見る比重は、圧倒的に洋画の方が多いし。好きなのは、活劇とサスペンス、ホラーだし。難しいことは何も考えません。

 やはりこういう賞レースとなると、真面目方向の映画が多くなり、例えば「少林少女」とか「僕の彼女はサイボーグ」とかいうよーな、ラブコメ入りベタ娯楽アクション映画なんてのは、鼻も引っ掛けてもらえない、という感じなんですね。

 でも、ま、日本人として、「おくりびと」は米アカデミー賞外国語映画賞、取れれば嬉しいですね。何だかんだ言っても僕も多大な白人文化コンプレックス者ですから。

 戦後、アメリカの、文化全体そのものからの洗脳は大成功していて、何か、僕らの心の奥底から、白人文化コンプレックスが染み渡っているみたいな気がする。

 

 

 

コメント
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