閉鎖テーマパークや荒れ果てたビルなどの「廃虚」が、インターネットなどを通じて人気化している。しかし、非行少年のたまり場になるなど問題となるケースは多く、地元では不安の声が聞かれる。
‥ 村内施設のドアはこじ開けられ、窓ガラスが割られて惨憺(さんたん)たるありさま。ネット上には、そんな写真が何枚も出回り、「(原発事故が起きた)チェルノブイリのようだ」などと書き込まれている。
玄界灘に浮かぶ廃虚の島、端島(はじま=長崎市)は、かつての炭坑の町「軍艦島」(通称)として知られ、今年春に観光訪問が解禁されると、ツアー申し込みが殺到した。廃虚人気は、こうした有名スポットだけでなく、甲信越の閉鎖テーマパークやホテル、スキー場跡に及び、ネット上で紹介されている施設も多い。
ただ、廃虚とはいえ無断で入り込めば建造物侵入などの罪に問われる。老朽化して危険な施設もあり、関係者は対策に悩んでいる。
僕の愛読漫画、ゆうきまさみ先生の傑作大長編SF、「鉄腕バーディー」の中で、もっとも最近は、このところのは、しばらく読んでいないんだけれども、何年も前の連載時のエピソードで、当時高校生の主人公は、通っている高校の同好会なんだろうが、“廃墟研”というのに属していた。高校や大学のサークルで、“廃墟研”なんてものがあるのに驚いたが、少年や若者は好きですよねえ、こういうの。特に男の子。暴走族みたいな連中なんかも、連れ立って遠くの心霊スポットなんかに走って行くし。幽霊屋敷のウワサが出ると必ず若いのが、といっても十代後半くらいの少年たちが徒党を組んで行きますよね。まあ、遊びなんでしょうけど。廃病院なんて必ず荒らされますよね。
僕は駄目ですね。怖くて。気持ち悪くて。僕は、幽霊とかお化けを全面的に認めている訳ではないのですが、特に閉鎖された旅館だのホテルだの、でっかい建物は駄目ですね。普通の屋敷の空き家も駄目だけど。もう何年も人の住んでない空き家ね。建物の中をあちこちごそごそ歩き回っていると、怖いものに遭遇しなくても、屋敷から出たときに何か、一緒に背中に連れて来ちゃってるよーな気がして。
僕はね、そういう超常現象的なものを全面的に信じてる訳ではないんですけど、昔から何か霊感みたいな事態があるんですよね。夜中に何者かに胸の上に乗っかられていたりとか。病院に入院していたときも、それがあったし。今でも稀にですがときどきありますね。昔は僕は、深夜のトレーニングが好きだったから、午後10時過ぎや午前0時1時とかにトレーニングを、全くヒトケの無い空き地やグランド、公園で、独りでやって汗を流して、帰って来て寝てると、必ず胸の上に誰かが乗っかって、僕はうんうん呻き声を上げることになる。それでもいつも、僕は科学的に、疲労した身体の筋肉や神経、疲れた脳味噌そのもののシワザだろう、と思っていますけど。長い人生、夜中も白昼も、確かに今、子供が渡っていたぞ、とか、人が居たぞ、とか大きな犬を見たが確認すると何処にも居ない、とかいうことはありましたけど、どれも、脳味噌が疲れていて見た幻だと思っています。でも、20歳くらいのとき、はっきり自覚した説明の着かない心霊現象を体験したコトがありますが、はっきり自覚しているのは後にも先にもこれ一度きりです。
病院に入院していたときに夜中の睡眠中、誰かに乗っかられたときは、金縛りのような状態で身体が動かず、多分半分以上は眠った状態なんでしょうが、叫び声を上げていて、患者6人くらいの大部屋で、目が覚めてからとても恥ずかしい思いをしたことがあります。いつも僕は、「どけぇ~ッ、どかないかあ~ッ!」って叫んでるんですよね。
身体を悪くしてから深夜のトレーニングはやりませんけど、ときどき、夜8時頃にヒトケの無い公園を歩行訓練で散歩することがありますが、意識すると後ろから誰かが歩いて着いて来ている足音みたいのとか気配を感じるコトがありますが、これは単なる僕の臆病でしょう。でも最近は巷でぶっそうな事件がいっぱい起きてますから、本当に怖いのは同じ人間ですね。
結局、廃墟もそういうことですね。幽霊やお化けじゃなくて、無人の建物を荒らす人間。空き家の放火事件とかも多いし。この大不況の時代、ホームレスになる悲痛な人も多く出てるでしょうから、廃墟や空き家に住み着く(住み着かざるを得ない)人も居るのかも知れません。雨露しのぎですね。これはこれで、ホームレスのような弱者を面白がりだけで襲撃する鬼畜的少年などもいますから、かなり危険ですよね。やはりお化けじゃなく人間の方がずうーっと怖い。
子供の頃住んでた家の子供部屋の、窓の外が家の庭で、向こうに家の高い板垣塀があってその外側に溝があって、そのすぐ向こうに朽ちかけて今にも倒れそうな瓦屋根の土壁の平屋が立っていた。勿論、戸も窓も破れ去った空き家だが、この家がけっこう大きく、夜中の子供部屋の窓から見えるこの家の真っ黒いシルエットが怖かった。といって、そこは子供で、昼間は自分ちの柵を乗り越えて一人で、空き家の探検に行ってるのだが。しかし夜中は怖い。ある日、台風の夜、ドーンとものすごい大音響がして、朝行ってみると、あの不気味な空き家はぺしゃんこに潰れていた。
いえ、単なる子供の頃の思い出でした。
ちなみに僕がときどき夜8時頃かに散歩する公園だが、数年前にふとしたことから会った、その山手の公園の下方の住宅に住むある女の娘から聞いたことなんだが、広いグランドの隅の公衆便所の裏の大きな樹で、十年くらい前に首吊り自殺があったんだそうな。それを聞いてから僕はしばらくはこの公園に夜、行けませんでした。今は大丈夫です。
しかし、廃墟ブームとかで、少年や若者が大勢で行って、騒いで荒らすのは困ったものですね。若い頃でも僕は御免する遊びですけど。でも、中学とか高一高二頃までなら、ワルガキの友達に誘われたら断れなくて、案外冒険心も出て来て、みんなと一緒に行くかも。若い時は若気の至りは必ずあるものだしなあ。